受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

年齢:23
在卒高校名:早稲田高校
在卒大学名・学部名:早稲田大学・法学部
在卒法科大学院名・コース:早稲田大学法科大学院・既修
受験回数と短答、論文の通過経験:2回、1回目は短答不合格
学習期間:2019年12月9日から、3400時間
論文式順位:37位

法曹を目指すきっかけ

私は、幼いときから将来の夢が弁護士になることでした。それは、小学生の時に見ていたテレビ番組の影響が強いと考えています。弁護士の先生方が依頼主の相談に乗り、アドバイスをした結果、依頼主の神妙な顔つきが笑顔になり、解決に至るという構成をみて、幼いながらにその偉大さを感じ、自らもこのような人を助ける職業につきたいと考えたからです。

アガルートアカデミーを知ったきっかけや選んだ理由

2019年11月(大学3年生)まで、部活動に所属していたため、法学部に在学はしていましたが、授業に出席することができず、期末試験対策を直前にすることしかできていませんでした。引退後、2020年7月の法科大学院入試に間に合わせるために、予備試験1年合格カリキュラムを選択しました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

総合講義300を聞き、なるべく余白欄に説明内容を書き込むようにしていました。
そして、聞き終え次第重問を解きつつ、次の科目の総合講義を聞いていました(入試科目の関係で、民法→民訴→刑法→刑訴→憲法→商法・行政法の順序です)。
そして、重問講座を聞きながら、書き込んだテキスト・論証集を開いて、さらに説明を書き加えました。
法科大学院入試まで、アガルートのテキストのみを使用していました。
短答については、長期休みを利用して毎日解くことを心掛けていました。最初は果てしないほど時間を使っていましたが、毎日解くことで、時間の短縮することができるようになりました。

受講された講座の良さ,当該講座の学習方法(使い方)

総合講義300

何といってもわかりやすいです。初学者であっても、法律全体を1周、論点や周辺知識を1周する講座であるため、下地としての最初の理解及び論点の大まかな理解を得ることが可能です。
また、テキストがカラー印刷であり、余白も含めて構成されているため、非常に書き込みやすくなっています(そのため、テキスト自体の分量は多いわけではなく、その分講座を聞いて書き加えることが前提になっているのだと考えています)。
この講座のおかげで、私は各法律の幹としての理解を容易に得ることができた、最初の学習の基礎が総合講義300で良かったと予備試験に合格した現在でも思っています。

重要問題習得講座

各法律の論点が網羅されていると思います。また、主要な論点についてのみの問題集ということでもなく、細かな論点についても網羅性を完備しており、主要論点については正確な理解を得ることのできる問題集になっていると考えます。
解説と参考答案が別個に用意されているので、私は、初めて解いた際には、問題を読む→答案構成を作り、どこで自分が詰まってしまったか明らかにする(※1周目の段階でこれができた問題もほとんどなかったです)→講座を聞き、解説を読む→参考答案を読むことで、論点に対するアプローチを多く踏まえることができたと考えています。

論証集の使い方

総合講義300での説明内容がコンパクトに文章化されており、また、重問の参考答案に掲げられている規範の部分に対応しているため、非常に互換性が高いです。
総合講義で学習していたことがそのまま反映されているため、覚える際にも、学習内容から頭に入りやすく、重問講座を経た後も再度論点の復習に努めることができました。
また、音声データを自学自習として机に向かっている以外のタイミングで使うことにより、法律学に触れることもできるため、その点も非常に有意義であったと感じています。

短答過去問解説講座

全ての短答問題を、肢別に解説してくれているため、わからない過去問に遭遇した際にもすぐに対処することができました。
また、問題によっては、他の問題との互換性も踏まえてプロパー知識全体の解説を加えているビデオもあるため、その点をテキストに書き加えることにより、細かな知識についても取得することができました。
何周もすることは、問題数の多さから、時間の関係上非効率であると思うので、わからなかった問題に印をつけて次回に備えておくことが重要であると考えています。

予備試験論文過去問解説講座

予備試験の出題趣旨は簡潔であるので、テキストの解説・参考答案及びこの講座を踏まえることは何よりも重要であったと思います。
総合講義300でのインプット・重問でのアウトプットを経ていたとしても、過去問では未知の問題が出るから、過去問対策をすることは必要なことであり、その解説が詳細になされている本講座はまさに必要不可欠なものであったと思います。
過去問を解くだけでも時間を使うことから、一科目当たりの講座のボリュームを多すぎず、それでいて素晴らしい内容が反映されたものになっていると考えます。

学習時間はどのように確保し,一日をどのように過ごしていたか

私は、自宅で勉強することが全くできなかったため、自宅及び図書館・学校到着までの時間は勉強をしない時間にあて、図書館や学校になるべくいる時間を増やすように努めていました。
大学3年生の12月に入会しましたが、何とか7月の入試に間に合わせるために、法科大学院入試までは、コロナで大学に通い辛くなった2020年5月以降は開館から閉館まで毎日図書館に通い続けていました。
また、朝早いのも苦手なため、ロースクール入学以降は、22時に学校が閉館となることを利用し、22時までは学校で勉強するようにしていました。

直前期の過ごし方

ロースクールの授業に追われていたこと、選択科目である労働法のインプットをしていなかったこともあり、短答合格後に論文過去問対策を始めたため、思った通りの論文対策はできませんでした。
それでも、短答に合格したのであるから、論文を受験することができることだけでも充分だと考えたこと、司法試験は4日間であるから、2日間の論文試験を踏まえることは将来有益になると考えて、試験本番を迎えることの大切さを感じられることは重要なことであると考えて、論文試験を迎えました。

試験期間中の過ごし方

試験科目が終わるたびに、ストレッチや音楽を聴くなどしてリラックスするようにしていました。
論文試験の時は、初日を終えた際、体力をかなり消耗していたこともあり、二日目の民事系の時間には集中できていないような感覚を感じました。それでも、三段論法だけは崩さないということを考えて、答案を書きました。
今思うと、試験期間中は早く寝て、体力回復に努めること、朝食を摂って万全の体調で迎えることも重要であったと思います。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

短答・論文・口述いずれについても合格したような手応えは感じませんでした。
短答については、速報が出るため、自己採点はしましたが、ボーダーに乗るか乗らないか程度の点数であったため、ロースクールの授業の予復習に再び励もうと思っていました。
論文試験を受けたのは初めてであったため、ロースクールでの自分の立ち位置は把握していましたが、法曹志望者全体の中での立ち位置を把握しておらず、どの科目も明確にできたと感じることはできませんでした。
そのため、合格発表の際には、嬉しさは、驚きよりも後にありました。

振り返ってみて合格の決め手は?それに,当該講座はどの程度影響したのか

私の合格の決め手は、間違いなく最初に受けた講座である総合講義300にあると思います。
ロースクールでの授業を経て、私はインプットに重きを置いている勉強方法が向いていると考えました。そのことを踏まえると、法的思考・リーガルマインドとして幹となる知識を最初に習得したのは、総合講義300にあります。そうだとすれば、この講座により基礎を徹底的に学ぶことができたために、発展的な知識についても応用の利く素養を得ることができたことになると思います。そのため、総合講義300での授業が間違いなく合格を導き出したと考えています。

アガルートアカデミーを一言で表すと

合格への近道

受験生に対するメッセージ

予備試験に合格することは、科目数の多さ・かかる時間を考えればかなり遠い道のりに感じると思います。しかし、求められていることは法的三段論法を書くこと(形式面)と、論点・判例を踏まえること(内容面)のみです。
その中でも、内容面としては論点そのものを落とす人がかなりの数いることから、その点をうまく処理できなかったとしても、踏まえることができるだけで、相対的にかなり浮上することができることになります。そうだとすれば、内容面は、合格にあたってはそれ程求められていないということになります。
一方で、形式面として、三段論法により答案を書くことだけは絶対にマスターする、完璧にする必要があると思います。講座などでは、定義や原則を書くことを前提として、論点処理に移りますが、三段論法という形式をとることこそが何よりも前提であって、ここをおろそかにすることは絶対にしてはならないと思います(そう言われても、疲れなどにより忘れてしまうことがあり得ます。私の、論文試験を受けた一番の収穫は、何があっても三段論法だけは崩さないという姿勢を手に入れることができたことです)。
法的三段論法を習うということは、各講座で最初に説明されるだけで、実はかなり少ないように感じます。また、形式面ということもあり、できているのかを自覚することが難しい側面を有しているかもしれません。
それでも、法的三段論法に則ることだけは、必ず約束してほしいです。