自己紹介

名前:上田亮祐さん
年代:20代
属性:法科大学院生

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。
合格者の方の受講年度と異なります。

■ カリキュラム司法試験A
■ 重要判例解説解析講座

合格体験記

私はロースクールへの入学が決まってから,アガルートアカデミーの講座を受講し始めました。

それまでは別の予備校の講座を受講していたのですが,有効に消化できないままであったことから,法的な思考力や知識はほとんど皆無に近いものでした。

ロー入試はなんとか突破できたものの,答案は惨憺たる有様で,刑事訴訟法に至ってはなんと一度も条文を引けない(!)まま答案を最後まで書き上げてしまいました。

このまま論文式試験の答案がからっきし書けないままでは司法試験合格どころか,ロースクールをまともに卒業することすらできないと考え,予備校の入門講座を一から受講し直すことを決意しました。

そして,ちょうどロー入試が一段落したころ,工藤先生が新たにアガルートアカデミーを立ち上げることを知り,「これだ!」と司法試験カリキュラムを申し込みました。

2015年の4月の段階では,ローの授業内で行われる問答にまともに答えることができず「被疑者の身体を拘束する強制処分で,逮捕の後に行われるのは?」という刑事訴訟法のごく基本的な問いにすら,「えーっと……」と考え込んだ挙句授業で配られたプリントや基本書をめくりまくるようなロー生でした。

そのため,根本から自分を作り変える必要があると思い,総合講義300から入門講座を受講し直しました。

また,講座を受講する「だけ」ではすぐに忘れて何も残らないということはロー入試前に身を以て体験しているので,ローの空き時間は全て総合講義の消化に充てた上で,総合講義と論証集の「使い方」講義の受講が終わった科目はすぐに論文答案の「書き方」講座を受講して,総合講義で得た知識を自分の中で「実際に使う,必要としている知識」にしていきました。

論文答案の「書き方」講座は,論文答案の書き方が分からないうちからでもとりあえず受講者に論文答案を書かせることによって,どのような思考方法が必要なのか,どのような知識が必要となるのかを端的に示してくれるので,かなり重要な講座であったように思います。

教科ごとに異なる,答案作成上の注意点がまとめられているのも,かなり参考になりました。

私は進級の可否を左右するロースクール内の定期試験があったこともあり,論文答案の「書き方」講座の受講が終わればまたすぐ,重要問題習得講座に収録された問題の答案構成にとりかかりました。

だいたい初見では皆目見当がつかなかったので,5分だけ考えた後にすぐ答えを見て,「何が論点となっているのか」と「当該問題における結論は何か」をまず押さえました。

そして次の日に,同じ問題にとりかかると,何が論点になっているのか,結論がどうかはすぐに分かります。

なので,今度は「どう論証するか,どのように問題提起して論理を運ぶか」を自分の頭で考えてから,参考答案を再度読み直します。

これによって,自分の論証や論理の運び方に存在する問題点を浮き彫りにすることができましたし,ここで論証集に載っている論証を参照することで,必要な理由付けは何か,自分の法律論のおかしいところはどこかを発見することもできました。

この勉強方法は,2015年の4月から1年以上続けました。

予備試験の論文式試験までは,論文問題はローの定期試験と過去問を除けば,重要問題習得講座の問題しか解いていませんでした(その代わり,同じ問題でも何度も何度も解きました)。

また,論証集の「使い方」講座は音声をダウンロードして音楽プレイヤーに入れ,通学や食事の時間に何度も何度も聴いていました。

これは今でも聴いているのですが,各科目10回以上,民法に至っては30回以上の再生数が記録されています。

短答については,司法試験でも必要となる上3法を重点的にやるべきと判断し,10月以降,短答知識完成講座Ⅰを受講した後は,上3法をメインに,ひたすら過去問を回しました。

独学では理解しづらい部分も,短答知識完成講座のテキストを使うことで理解がしやすくなったように思います。

テキスト自体が非常に使いやすかったのも私にとっては大きなプラス要素だったように思います。

他の予備校は短答でのみ必要な知識と論文でも問われる重要な知識をひとまとめにしているためテキストが非常に分厚く,それを綴じるためのファイルも大きなものにならざるを得ないため,持ち運びもテキスト内を検索するのも非常に煩雑でした。

しかしアガルートの総合講義テキストは要点を押さえた内容でコンパクトにまとまっており,1冊の本として製本されているため持ち運びも容易で,自習はもちろん,ローの授業でも何度も使用できる優れものでした。

結果的には短答は合格ラインギリギリでしたが,論文は100番台で合格することができました。

重要問題習得講座の問題を全て潰しきれずに,刑法では大失敗のFをもらってしまいましたが,その他の法律科目は軒並み安定していました。

口述試験の直前にも総合講義テキスト,論証集を回して知識の確認に努めていたので,試験本番でもなんとか正答にたどり着くことができました。

予備試験は難関試験と言われていますが,試験を突破するためにどうすればいいかという点から逆算してしっかりと勉強することができれば,想像以上に簡単に合格することができる試験だと思います。

そして,「どのような法的知識が必要か」は,過去問を研究し尽くした工藤先生が,その研究を踏まえてテキストを作り上げ,講義をしてくれます。

「どのような態度で勉強すべきか」も,工藤先生が総合講義や論証講義の中で何度も言及してくれます。

つまり,「予備試験に受かるためにはどうすればいいか」は,工藤先生が講義内で全て示しているということです。

これから予備試験合格を目指そうという全ての方に,勉強方法の面からも,勉強内容の面からも,私ならアガルートアカデミーの利用を薦めます。