自己紹介

名前:Y.Iさん
年代:20代
属性:法科大学院生
論文式試験の順位:8位

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版です。
合格者の方の受講年度と異なります。

■ 論証集の「使い方」

合格体験記

学習開始段階

授業や基本書などで基本的なことを勉強したら早めに問題演習に取り掛かることをお勧めします。

もっと基礎を押さえてから問題を解きたい,今やっても解けないだろうからやりたくないと思う気持ちは非常に分かりますし,現に自分もそうでした。

しかし基礎を完璧にできる日なんておそらく試験本番までやってこないと思いますし,問題演習を通じて初めて基礎知識を真に理解することも多々あります。

また,敵を知らない限りどの知識がどのように使われるかを理解することは難しいと思います。

自分はなかなかできませんでしたが,勇気を出して早期に問題演習に取り掛かることを強くお勧めします。

短答試験

過去問学習こそが王道で,過去問を解いて知識を覚えることに尽きると思います。

横断的な知識が問われるので苦手な分野はノートでまとめたり付箋でメモをしておいて直前に見直せるようにしておくと便利だと思います。

条文素読が良くお勧めされておりますが,過去問の知識を暗記する一つの手段として捉えると良いかと思います(自分は飽きてしまうのであまり素読はしなかった方です。

民法の問題量が多かったので問題を解き代わりに素読をしたのと,比較的条文が少ない民訴を読んだくらいしかやりませんでした)。

いつから短答対策を始めるかは本当に人ぞれぞれだと思います。

短答合格経験者や得意な方は直前でも間に合うかもしれません。

しかし,短答は思っているよりも難しい試験なので,特に初めて受験される方は2ヶ月くらい短答のみの対策をしても良いかもしれません。

自分はかなり不安だったので3回とも2ヶ月から1ヶ月半くらいは短答のみをやっていました。

論文試験

論文試験は知識も必要ですが,自らの思考過程を示すことも重要だと思います。

そこで,旧司法試験などの比較的短文の問題集を使って思考過程を勉強することをお勧めします。

その際,同じ問題集を何度も回すことで,各科目で要求される思考過程を学ぶことができると思います。

規範は,丸暗記していないといけないものも僅かながらある(行政法の原告適格など)ものの,基本的には丸暗記する必要はなく,キーワードのみ覚え,後は自分の言葉で規範の理解を示せれば十分だと思います。

つまり,丸暗記することに時間を使うよりかはその規範がどういうものなのかを理解することに時間を使った方が良いと思います。

理解の対象は,規範がどこから生じたのか(条文で解決できないから生じたのか,条文から生じる不都合を解消するために生じたのか(そうであれば条文から導かれる原則は何か),等),規範が使える場面はどこか,規範から導かれる結論の限界はどこにあるか,などを理解するということです。

後は実際に答案を書いて規範の使い方や当てはめの仕方を学ぶことも重要です。

当てはめでは事実とその事実の評価を記載する必要がありますが,この評価の部分は自分の言葉で記載する必要があり,答案を書く以外で練習する機会があまりないと思うので意識的に取り組むと良いと思います。

素材としてはまずは過去問を使うと良いと思います。

口述試験

とにかく勉強に向けた時間がほとんどないので,過去問を見て必要となる範囲の勉強を集中的に行うことが重要です。

口述まで来ている方は問われている知識の内初めて聞くものはほとんどないと思うので,短答論文の時から忘れてしまったものを思い出す作業を重点的に行うと良いかと思います。

後は形式が特殊な試験なので,模試や友達とのやり取りなどで口頭で答える勉強をすることもお勧めです。