夜間コースを設けている法科大学院は、現在全国に3校あります。ただし、現在1校が募集を一時停止しているので、実質の選択肢は2校のみです。

社会人として働きながら司法試験合格を目指す方でも、夜間・土日開講の法科大学院を活用することで法曹を目指すことが可能です。

本記事では、社会人でも通える夜間コースのある法科大学院一覧と、入試内容・選考のポイントをまとめました。

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夜間のコースのある法科大学院(ロースクール)一覧

夜間の法科大学院一覧|社会人でも通えるロースクール

全国にある、夜間の法科大学院一覧は以下の通りです。
夜間のコースでは、平日夜に開講する授業を履修しつつ、通常よりも長い年数をかけて、
法科大学院を修了することになります。

もし、通いたい学校が見つかった方は、上記のリンクから、詳細を確認してみてください。

夜間のコースがある法科大学院は、日本大学法科大学院・筑波大学法科大学院・福岡大学法科大学院の3校です。
ただし、福岡大学法科大学院は令和6年度以降から夜間コースの募集を一時停止中なので、現在通えるのは、日本大学法科大学院・筑波大学法科大学院の2校になります。

なお、以前は募集を行っていた甲南大学法科大学院は2019年度以降募集を停止。
成蹊大学法科大学院は2021年度に廃止されています。

夜間コースがある法科大学院の特徴・概要

夜間コースのある法科大学院は、東京都の日本大学大学院法務研究科・筑波大学法科大学院の2校が主な選択肢です。(福岡大学法科大学院は令和7年より募集を一時停止中)

各校は社会人が働きながら通えるよう平日夜間・土曜開講を採用しており、修了年数は通常より長く設定されています。

日本大学大学院 法務研究科

水道橋駅にキャンパスを構えるロースクールです。

1学年の人数は60人程度であり、今回紹介するロースクールの中では比較的規模が大きいといえます。

日本大学法科大学院の令和7年の司法試験は、受験者数104名、合格者数21名、合格率20.19%という結果でした。

※参考:法務省「令和7年司法試験法科大学院等別合格者数等」

日本大学大学院 法務研究科
住所:東京都千代田区神田三崎町2-3-1(日本大学法学部キャンパス内)
最寄り駅:各線水道橋駅から徒歩4分 各線神保町駅から徒歩5分
公式HP:https://www.law.nihon-u.ac.jp/lawschool/index.html

筑波大学法科大学院

筑波大学法科大学院は筑波ではなく東京の茗荷谷にあります。

筑波大学法科大学院は夜間コースのみを設置していることが大きな特徴です。

したがって入学者は基本的に社会人です。

1学年45名程度の学生が在籍しており、そのほとんどは未修者です。

筑波大学法科大学院の令和7年の司法試験は、受験者数68名、合格者数12名、合格率17.65%という結果でした。

※参考:法務省「令和7年司法試験法科大学院等別合格者数等」

■筑波大学法科大学院
住所:東京都文京区大塚3-29-1(筑波大学東京キャンパス文京校舎)
最寄り駅:東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅から徒歩3分
公式HP:https://www.lawschool.tsukuba.ac.jp/

福岡大学法科大学院(※夜間コース一時停止中)

上記の2校と異なり、福岡大学法科大学院は東京ではなく、福岡県福岡市にあります。

ほとんどすべての入学者が法学未修者であることが大きな特徴です。

そして夜間コースは未修者コースのみに設置されています。

平日受講できるコマ数が1時限のみであり、また土曜は午前中の2時限のみ授業を開講しているため、修了までに5年の期間を要します。

福岡大学法科大学院の令和7年の司法試験は、受験者数31名、合格者数7名、合格率22.58%という結果でした。

※参考:法務省「令和7年司法試験法科大学院等別合格者数等」

■福岡大学法科大学院
住所:福岡県福岡市城南区七隈8-19-1(七隈キャンパス内)
最寄り駅:福岡市地下鉄七隈線 福大前駅から徒歩8分
公式HP:https://www.ilp.fukuoka-u.ac.jp/

夜間コースのある法科大学院の司法試験合格率一覧【令和7年】

令和7年度司法試験で合格率が最も高い夜間コースのある法科大学院は、福岡大学の受験者数31人に対し、合格者数7人、合格率は22.58%です。

続いて日本大学の20.19%、筑波大学の17.65%となっています。

大学名受験者数(人)合格者数 (人) 合格率
筑波大学681217.65%
日本大学1042120.19%
福岡大学31722.58%

令和7年度司法試験で合格率が最も高い夜間コースのある法科大学院は、福岡大学の受験者数31人に対し、合格者数7人、合格率は22.58%です。

続いて日本大学の20.19%、筑波大学の17.65%となっています。

社会人で司法試験合格を目指す方は、夜間コースのある法科大学院への進学を検討してみてはいかがでしょうか。

法科大学院(ロースクール)の夜間コース基本情報

夜間コースの基本情報として押さえるべきは、時間割・在学年数・学費・入試についてです。それぞれ解説します。

夜間コースの時間割

大学院によりますが、夜間コースでは、大体平日18時頃からの1~2コマと、土曜日の授業を履修することになります。

したがって、社会人の方はプライベートの時間がほとんど取れなくなってしまうでしょう。

在学年数

平日に履修できる授業が少ないため、在学年数は通常より長くなります

基本的には既修者であれば3年、未修者であれば4年ということになります。

もっとも、福岡大学法科大学院の夜間コースは5年間のコースになります。

学費

学費は、夜間の授業しか受けないからといって特別に低額になるということはないようです。

なお、福岡大学は夜間コースの学費を通常のコースと比べて低廉に設定していますが、在籍年数が長くなるため、結果的には通常のコースの学費とあまり変わりません。

入試

入試問題は夜間コースに特別のものが用意されているわけではありません。

未修者は小論文、既修者は法律論文の試験を受験することになります。

社会人が夜間の法科大学院・ロースクールを目指すには?

これまで法律の勉強をしたことがない社会人の方は、法科大学院の未修者コース(通常3年、夜間コースの場合は4年以上)に入学することになります。

法科大学院には全日制だけでなく夜間も併設している場合がありますが、その数はとても少なく、また修了するまで通常よりも長い時間がかかってしまいます。

しかし、仕事をしながら法科大学院に通うことが出来るという大きなメリットもあります。

法科大学院に働きながら通える?仕事と両立可能?

法科大学院には働きながらでも通える夜間コースがありますが、法科大学院と仕事の両立はとても難しいです。

なぜなら、法科大学院の勉強はハードなので、仕事との両立は時間的制約がかなり厳しくなってしまうからです。

しかし、この点はどのような仕事をしているかによってかなり変わってきます。

たとえば、平日フルタイムで働いている方は夜間の法科大学院に通うしかありませんが、そうなると土曜日は1日中授業で日曜は復習に追われることになります。

したがって、気長に楽しんで勉強をするくらいの心構えでないと苦しいかと思います。

他方で、ある程度時間の融通が利く自営業の方などは、夜間ではなく全日制の法科大学院に通うことをおすすめします。

夜間コースがあるのは、一部の地域のみ!通えない人には、通信講座がおすすめ

夜間コースを設けている法科大学院は少なく、通えるのは一部の地域の方のみです。

社会人など、学習時間が限られている方、夜間の法科大学院に通いたいけれど難しい方には、通信講座で学習し、予備試験を受けることをおすすめします。

予備試験に合格すれば、法科大学院卒業と同様に司法試験の受験資格を得ることができます。
予備試験を目指す方向けの主な通信講座は以下の通りです。

通信講座・予備校名 アガルート LEC 資格スクエア 伊藤塾 辰巳法律研究所
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夜間のコースに入学して司法試験に合格するのは厳しいルート

法科大学院の夜間コースに入学することはあまりおすすめできません。

まず、夜間コースは仕事をしながら法科大学院に通うということになるため、プライベートの時間がほとんど取れません。

そして、筑波大学法科大学院のように、夜間に特化した法科大学院で、ある程度人数もいるところは別かもしれませんが、夜間コースは基本的にはイレギュラーなコースです。
そのため、必ずしも最良の教育が受けられるとは言い切れません。

高い学費を払い、少ない時間を割いて忙しなく勉強したとしても、結果を出すのはかなり難しいといえるでしょう。

実際に、夜間のロースクールを修了した場合の司法試験の合格率はかなり低いです。

だからといって社会人の方に法曹の道を諦めろといっているわけではありません。

司法試験を受験するためには、法科大学院を修了する以外にも、予備試験に合格するという方法があります。

予備試験は司法試験と異なり受験資格の制限がないため、誰でも受けることができます。

予備試験合格者の司法試験合格率は90%程度にものぼります。
つまり、予備試験であれば、社会人にも等しく受験のチャンスがあり、かつ合格すれば司法試験合格に一気に近づけるのです。

現在では予備試験も過去問の蓄積があり、独学でも合格することが可能です。
また、予備校であれば予備試験受験に関する充実したノウハウを有しています。

そして、忙しい社会人にとっては仕事の合間を縫って法科大学院に通うより、自宅での独学や、予備校のオンライン授業の方が時間を有効活用出来るといえます。

夜間コースを検討されている方は、予備校や独学での予備試験受験についても前向きに考えてみることをおすすめします。

アガルートの予備試験対策講座なら、最短ルートで合格を目指せる

夜間の法科大学院に通いたいけれど、近くに夜間コースがある学校がない方は予備試験を受けるのがおすすめです。

アガルートの予備試験最短合格カリキュラムは、今から学習を始める方を対象として、予備試験合格を目指すことを目的としています。

合格に必要な知識、ノウハウを習得するための講座をすべて凝縮させた上に、短時間で学習を終えられるようにコンパクトにまとまっていますので、とにかく早く合格したい方におすすめです。

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まとめ

  • 法科大学院の夜間コースは、日本大学法科大学院・筑波大学法科大学院・福岡大学法科大学院(募集を一時停止中)の3校のみ
  • 筑波大学法科大学院が夜間特化型で社会人に人気、合格率も比較的高い
  • 近くに夜間コースがない方には、予備試験合格を目指せる通信講座の活用がおすすめ

夜間の法科大学院は社会人にとって貴重な進路だが、負担も大きいため、通信講座での予備試験ルートも現実的な選択肢となります。

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