法律系の資格に興味がある、という人は行政書士試験も選択肢のひとつではないでしょうか?

行政書士試験は合格率が低い難易度が高い国家試験のひとつですが、法律系の国家資格の中では比較的挑戦しやすいと言われています。実際はどれくらい難しい試験なのでしょうか?合格するのはすごいことなのでしょうか?

行政書士試験の難易度についてまとめると、次のようになります。

行政書士試験の難易度についてまとめ

  • 行政書士試験の合格率は約10%
  • 行政書士試験はの難易度は高い部類に入り、合格するのはすごいこと
  • 他の士業試験、例えば司法書士や社労士と比べると、挑戦しやすいレベルの難易度とも言える
  • 正しく対策すれば、合格可能な試験である

ここでは、行政書士試験の難易度について、合格率や試験内容中心に、他の資格と比較しながら解説します。

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行政書士試験の難易度とは?合格するとすごい?

難関資格である行政書士。その合格率は例年10%程度であり、一発合格できるのはすごいことです。

ただし、他の法律系国家資格と比べると、行政書士の難易度はそこまで高くありません。

行政書士試験は「司法書士や社労士よりは難しく、宅建よりは易しい」試験だといえます。

法律系資格の入門として最初に受ける人も多い試験です。

行政書士試験の合格率は10%程度

行政書士試験の合格率は例年10%程度です。

行政書士試験の最新のデータによると、令和5年度(2023年11月12(日)実施)の合格率は、13.98%でした。

過去5年の合格率は下記の通りです。

年度合格率受験者数合格者数
2023年度
(令和5年度)
13.98%46,991人6,571人
2022年度
(令和4年度)
12.13%47,850人5,802人
2021年度
(令和3年度)
11.2%47,870人5,353人
2020年度
(令和2年度)
10.7%41,681人4,470人
2019年度
(令和元年度)
11.5%39,821人4,571人
出典:一般財団法人 行政書士試験研究センター

行政書士試験は絶対評価の試験であるため、合格率に多少幅があります。

一部調整が入ることもありますが、基本的に合格基準点(300点中の180点)を超えれば合格となり、その年度の試験の難易度によって合格率が変動します。

ただ、直近5年の合格率は常に10%を超えているため、合格率10%強が一つの目安といえるでしょう。

近年の傾向として、4~5万人程度が受験して、そのうち1割強の人が合格しているイメージです。

10人中9人位は不合格となってしまうので、難関資格ということは間違いありません

「行政書士は難しい資格ですか?」と聞かれたら、答えは「イエス」といえるでしょう。

行政書士をとるには何年・何ヶ月かかる?

行政書士試験合格には、600~1000時間ほど勉強時間が必要だと言われています。

600時間とは、1日に換算すると25日です。

もちろん、24時間勉強し続けることは不可能です。

「行政書士をとるには何年・何ヶ月かかる?」の答えとしては、順調にいって7ヶ月程度になります。

必要な勉強時間は、独学か・予備校・通信講座か?一日当たり何時間勉強時間を確保できるか?法律知識はあるか?など、条件によって異なります。

行政書士試験に必要な勉強時間やスケジュールについて詳しくは、下記コラムをご覧ください。

関連コラム:行政書士試験合格に必要な勉強時間はどれくらい?1日あたりの勉強時間&必要な期間とは

行政書士・行政書士試験とは?基本をおさらい

行政書士と行政書士試験の概要を簡単にご紹介します。

行政書士とは

まず、行政書士とはどんな資格かというと、法律系の国家資格のひとつで、他人の依頼を受けて官公署(都道府県庁など)に提出する許認可申請書類などを作成・提出するなどの仕事ができる資格です。

顧客の立場からいうと、自分で申請する代わりに、行政書士にお金を払って書類作成や提出を依頼するということです。

行政書士資格を取るメリットは、国家資格者となり独立開業できることもありますが、難関資格を取得することで一般企業などへの就職活動で有利になったり、自分に合ったスタイルで働くことができる点などもあります。

行政書士になるためには、基本的には行政書士試験に合格することが必要です(一定期間を超える行政事務経験者や他士業合格者など、試験が免除される制度もあります)。

合格後に行政書士会に登録することで、行政書士として仕事を受けることができます。

行政書士試験とは

行政書士試験は年1回、例年11月に実施されます。

受験資格は特になく、年齢、国籍、学歴などを問わず誰でも受験可能です。

試験科目は、法令等科目(5科目)と一般知識等科目(3科目)があります。

関連コラム:行政書士試験日はいつ?日程・申込方法・試験の基本情報を解説!

配点が高く最重要科目となるのは、行政法・民法で、この2科目が合否を左右すると言っても過言ではありません。それぞれ学習範囲が広く、暗記しなければならない知識量も膨大である点は、行政書士試験が難しい理由のひとつです。

試験は300点満点で、180点以上が合格となる絶対評価の試験です。総合点の前に、法令科目、一般知識科目それぞれで基準点(足切り点)があります。

難問が多く出る年は合格率が1割未満と低くなることがあります

ただし、逆の見方をすると、絶対評価なので自分が目指すべき得点が明確となり、対策を立てやすいとも言えます。パーフェクトを目指す必要はなく、科目ごとにどの程度の点数を目指すのかを想定して取り組むことができます。

試験科目・試験内容について詳しくは下記コラムをご覧ください。

関連コラム:行政書士の試験内容とは?試験科目と配点・出題形式・科目別対策法を徹底解説!

行政書士試験 難易度ランキング

「行政書士試験は、宅建より難しいのか?」「よく比べられる司法書士と行政書士の難易度はどれくらい違うのだろう?」などと、資格試験の難易度を比べると、どれくらい難しいかイメージがしやすいことがあります。

ここでは、他の文系の国家資格(司法書士、中小企業診断士、社労士、宅建士)と比較してみます。難易度の基準となる、合格率・合格に必要な勉強時間・試験科目数を比較した場合、難易度は次の順番だといえるでしょう。

順位資格合格率必要な勉強時間(目安)試験科目
1司法書士3~5%3000時間11科目
2中小企業診断士4~8%1000時間11科目
3社労士5~7%1000時間8科目
4行政書士10%強600~1000時間8科目
5宅建士15~17%300~400時間4科目

上記の通り、行政書士試験の難易度は宅建よりは高く、司法書士、中小企業診断士、社労士よりは低いといえます。

行政書士試験に合格するためには、法律初学者の場合600~1000時間程度の学習時間が必要です。

合格率、学習時間、試験科目を見ると、難関資格ではあるものの、行政書士試験は比較的挑戦しやすいといえるのではないでしょうか。

各資格との比較について詳しく知りたい方は、下記コラムも参考にしてください。

行政書士試験の難易度を大学の偏差値に例えると?

資格試験の難易度は大学入試などとは比べられるものではありませんが、イメージしやすいように、ここでは行政書士を含む資格試験の難易度と、大学入試の難易度をまとめました。

大学偏差値試験
東京大学、京都大学68~司法試験・予備試験
慶應大学・早稲田大学・上智大学65~67不動産鑑定士・司法書士・弁理士
明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学60~64土地家屋調査士・中小企業診断士・社労士・行政書士
技術士二次試験・通関士・マンション管理士・ケアマネジャー
日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学55~56技術士一次試験・宅建・測量士・管理業務主任者・社会福祉士・インテリアコーディネーター

※偏差値はあくまでも弊社で算出した数値です。

行政書士の難易度を偏差値で例えると60~64のエリアです。偏差値60~64といえば、1,000人の受験生の中で60番から150番以内の順位にいる必要があり、かなり高い位置にいなければなりません。
大学受験に例えるならば、MARCHくらいと考えられます。難関大学と呼ばれる大学群であり、行政書士も難関資格であることがうかがえます。

司法試験などの東京大学や京都大学、司法書士などの早稲田大学や慶応義塾大学などよりは難しくないといえます。
宅建試験の難易度はその他の大学、例えば日本大学や近畿大学といった中堅大学及び地方国立大学と同じ位と考えられますので、行政書士試験は宅建試験より難しいといえます。
司法試験や司法書士となどと比べると易しいですが、やはり十分な対策が必要です。

行政書士試験合格に偏差値や出身大学は関係ない

実際、行政書士試験合格に偏差値や出身大学との関係はありません。

行政書士試験は毎年4,000人以上が合格していますが、合格者は10歳代~60歳代以上まで性別を問わず幅広い属性の方々が合格しています。

この中には様々な偏差値や出身大学の方が存在しており、ペーパーテストにより決められる行政書士試験においてこれらの事情が有利あるいは不利に働くことはありません。

行政書士試験は、誰でもしっかりと勉強し、備えを万全にして受験することで合格できる試験といえ、偏差値や出身大学に左右されない試験といえるでしょう。

行政書士試験に合格するには?勉強法・選択肢3つ

ご紹介したように、行政書士試験は難しい試験ですが、正しく対策すれば合格できる試験です。

行政書士試験の勉強の手段は、大きく分けて次の3つです。

  1. 独学
  2. 予備校に通学
  3. 通信講座(オンライン予備校)

それぞれの特徴やどんな人に向いているかを解説します。

1.独学

独学は、自分で市販のテキストを購入して自宅などで勉強する方法です。

自分で試験までのスケジュールを立て、それに沿って勉強する必要があるため、自己管理がしっかりできる人、他の国家資格の受験経験者などで試験慣れしている人に向いています。

メリットは、コストが少ないことと、自分のペースで勉強を進められることです。

一方、デメリットは、予備校や通信講座の利用者と比べると、どうしても効率的な学習が難しく、モチベーションを維持するのも人によっては難しいことです。

関連コラム:行政書士は独学でも合格可能!勉強時間&効果的な勉強法とは?

2.予備校に通学

実際に教室がある予備校に通学する方法もあります。

決まった時間に学校に通うことが出来る時間的余裕のある人や、講師の生の声を聴いて学習したいという人に向いています。

メリットは、受講後に生で講師に質問することができたり、他の受講生と一緒に学習することでモチベーションを維持しやすいことです。

一方、デメリットは、受講料が高いこと、決まった時間に通わなければならず、忙しい人には不向きであることです。

3.通信講座

通信講座を受講して、自宅や好きな場所で学習する方法もあります。

自分の都合に合わせた場所、時間に学習したい人、独学には不安があるもののコストパフォーマンス重視でスクールに通う時間的、経済的負担は避けたい人に向いています。

メリットは、いつでもどこでも学習することができるため、スキマ時間を活用してより効率的な学習ができることや、リーズナブルな価格でスクールに通うのと同等の効果的な学習ができることです。

通信講座によっては質問制度などのフォローアップもあるため、勉強に行き詰る心配もありません。

アガルートの行政書士講座 受講生の合格率は56.11%!

アガルートの行政書士試験講座の受講生は、合格率が56.11%となっています。全国平均13.98%の約4.01倍です(令和5年度の実績)。

なお、アガルートの講義を受講してから1発で合格した方は171名(令和5年度)でした。

信頼できる予備校や通信講座を選ぶことは、自分の合格率を挙げるために重要です。

初学者向け講座

行政書士試験の学習を初めてスタートする方や、基礎から学習し直したい方におすすめの、法律の基礎から学べるカリキュラムです。

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学習経験者向け講座

行政書士試験の学習経験があるにおすすめの、学力を合格レベルまで引き上げて教科するためのカリキュラムです。

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学習経験者で合格まであと一歩の方向け講座

すでに行政書士試験の知識が定着していて、合格まであと一歩という方が、さらに余裕をもって合格するためのカリキュラムです。

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難易度を気にしすぎるな!?行政書士試験について講師が解説

▼アガルートの行政書士講座担当豊村講師が、動画で行政書士試験の難易度や合格率、勉強法などについても触れています。動画もあわせて参考にしてください。

まとめ

このコラムでは、行政書士試験の難易度についてご紹介しました。

行政書士試験は難しい試験ですが、比較的挑戦しやすく、正しい対策すれば合格できる試験といえます。

興味が持てる方は、ぜひ資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

効率よく合格を目指す方は、ぜひチェックしてみてください。

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