受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験を目指した理由・契機

正直、強い意思があって行政書士試験を受けようと思った訳ではありませんでした。何かしらの国家資格が欲しい。そしてどうせやるなら難易度が高めの資格にしよう、と思ったのがきっかけです。受験資格がなかったのも要因の一つです。法律を学ぶことは決して無駄にはならないと思い行政書士に決めました。
結果的に今の仕事とも親和性が高く、将来的に資格が生かせる可能性があるので正しい選択だったと思っています。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

資格スクールは数多存在します。比較検討のために調べているなかで豊村先生のお名前を目にしました。
実際にYouTubeを視聴してみると忖度しない、ストレート、超絶分かり易い話し口調に惹かれ迷わずアガルートアカデミーに決めました。アガルートアカデミーを選んだというより、豊村先生の講座をどうしても受講したかったので、結果的にアガルートアカデミーになりました。

合格体験記・学習上の工夫

勉強時間としては約1年間で1,500時間~1,700時間程です。

  • インプット講義視聴3周(1倍速、1.25倍速、1.5倍速)
  • 過去問(記述含む)4~5周
  • 総まくり択一1000肢攻略講座1周~2周
  • 総まくり記述80問攻略講座3周
  • 『択一式対策完成への問題』解説講座〈民法〉3周
  • 模試他校含め10回(+各1回ずつ見直し)

上記に加えて毎日20分間条文を読む時間を設けていました。憲法、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家行政組織法、国家賠償法、行政代執行法は法令検索を活用して暗記するレベルで読んでいました。暗記しようとしなくても日常的に目にしていれば何となく頭に入るので、それだけで択一の正誤が判断できることが多かったです。豊村先生のYouTube動画の「統治条文一気読み」も活用させて頂きました。
一般知識対策は、豊村先生のニュース検定講義、豊村先生の政経社ポイント講義の他に他校のものも日常的に目を通していました。
文章理解に関しては豊村ゼミの他に市販の公務員試験用のテキストを購入して解きましたが、あまり苦手意識がなかったので深追いはしませんでした。
有名な判例は一通りさらって多肢選択対策としてキーワードを押さえました。1日に判例5つ読むことを目安にしました。1か月あれば憲法・行政法の有名な判例は一通り回せます。
ダラダラとした勉強にならないよう、曜日ごとに勉強する科目を決め、進捗によって細かく勉強内容を変更していきました。勉強用のカレンダーを作成し壁に貼り、やるべきことに悩む時間をなくしました。可視化することで勉強が足りていない分野が明確になるので手遅れになる前に補強ができました。
1年間で1,500時間~1,700時間というと、一般的に勉強時間が多いように感じますが、睡眠時間と仕事時間以外は文字通り全て勉強に充てていました。過去問配信のアプリやメルマガに登録し、注文したラーメンが出てくるまでの数分間も無駄にせず知識に触れるよう意識していました。
私の場合、決して効率の良い勉強方法という訳ではありません。寧ろ一般的に講師が一番おすすめしない『量で勝負』を体現したような勉強方法です。しかし不安を払拭するためにはひたすら勉強するしかなかったという感じです。ただ量をこなす中で、可能な限り科目のバランスや質も高める努力はしました。
知識ゼロスタートの法律初学者が合格できた要因は、

  • 試験開始直前ギリギリまで諦めなかったこと
  • どうすれば不安をなくせるかを考えること(自分の性格を分析する)
  • 解けなくても落ち込まない。読む学習にシフトすること

です。そして何より一番の要因はアガルートアカデミーを選んだことです。豊村先生、林先生の仰ることを信じ、最後まで立ち止まらずに走り続けたことです。

入門総合講義のご感想・ご利用方法

入門とはいえ、初学者には十分すぎる内容でした。他校の模試も受けましたが、アガルートアカデミーのインプット講義でほぼ対応できました。全く不足を感じませんでした。先生が講義中に仰った分かり易い例えやふとした一言も可能な限りテキストに書き込むことで、自分なりのテキストを作りました。ちょっとした書き込みが後々大きな助けになるので、そのような手間は惜しまない方がいいと思います。
豊村先生の板書に加えて自分でも工夫して書き込んでいったので最終的にはかなり充実したテキストを作ることができました。否定の内容は青、定義は緑、などペンの色、マーカーの色を細かく分けることにより一目でチェックするべき項目が明確になりました。
板書が多い所もありますが、面倒臭がらず書くことで後々かなり学習しやすくなります。書くことがゴールではありませんが間違いなく模試や記述対策にも役立ちます。今改めてテキストを見返すと書き込みの量がすごいことになっています。頻繁に振り返るページや、比較の表や重要判例が載っているページ、記述マークをしたページなどには色分けして付箋を貼り、都度探す手間を省きました。
一番使う教材だからこそ工夫し、自分が学習しやすいようにアップデートしていく必要があります。

短答過去問解説講座のご感想・ご利用方法

林先生は解説中に「見る必要はない」「二度と出ません」「解説も不要」などはっきり仰って下さいます。その一言に安心して問題の取捨選択ができました。
学習を始めた当初は全く問題が解けず、かなり落ち込みました。しかし1回目は解けなくてもいいと割り切ることで楽になりました。過去問集なのに『読む学習』で本当に効果があるのか?と疑問に思ってしまいそうですが、解けないまま燻ぶるより確実に力が付きます。
1回目はちんぷんかんぷんでも2回3回と繰り返すことで着実に理解が深まることを実感できましたので、3回目くらいからは理解できない選択肢が少なくなってきました。
インプット講義とアプローチが違う解説だった部分もあり、多角的に理解することができました。特に行政法の解説で顕著だったのですが、板書がとても丁寧且つまとめも明確、的確で試験日を迎えるまで何度も林先生が解説中にまとめて下さった表を見返しました。目から鱗な解説が多かったのでとても理解が進みました。過去問解かずして合格はあり得ません。

記述過去問解説講座のご感想・ご利用方法

一番心が折れそうだったのが記述対策でした。最初はアプローチの仕方が全く分からず手も足も出ない状態でした。過去問に取り組むことで記述式問題に向き合う方法から学ぶことができました。
ポイントの掴み方、試験委員の先生方が求めていることなど基本的なことから知ることができました。最終的に模試含め、試験本番が一番記述の点数が高かったです。
記述過去問解説講座を受けて感じたのは、択一対策だけでは記述の力は付きませんが、記述対策をすることは択一の対策にもなる、ということです。捨てずに、諦めずに取り組んで良かったです。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

条文学習が大切なのは講師の皆様が再三仰っていたので分かってはいたのですが、一人では中々集中して条文を「読む」作業に取り組むことができませんでした。
そのようなジレンマを田島先生の逐条ローラーインプット講座が解決してくださいました。条文学習が後手に回ってしまうことを田島先生の解説動画で防ぐことができました。大事な条文を細かくかみ砕いて頂いたので条文の理解だけではなく、間接的に問題を解く力もつきました。大事な条文にランク付けして頂いたので日々の勉強の参考になりました。また閑話休題的に話して下さる内容がいい気分転換になりました。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

勉強を始めた当初、文章理解はセンスの問題だと思っていましたが、訓練次第で力を付けることができると知りました。一般知識は個人的には賭けの部分があると思っていたので、最後の最後まで自信がなく、どうなるか分からない分野でした。そのような状態なので文章理解で可能な限り点数を稼ぐのはとても大切なことでした。
問題を解く上で目を付けるポイント、文章の賢い読み方を学ぶことができました。元々文章理解に苦手意識はなかったのですが、模試ではコンスタントに2問ないし3問正解することができました。苦手な人は訓練を積むことが必須だと思います。

『択一式対策完成への問題』解説講座のご感想・ご利用方法

他資格の問題から民法にアプローチをしていくのは新しい刺激でした。
この試験種の問題は解けるけどこの試験種の問題は難しい、など自分の実力を図ることができました。様々な試験種の問題を網羅的に解くことで死角を潰していく作業にもなったと思います。
行政書士の短答過去問を何度か回した後に解き始めたのですが、解ける問題が意外と多かったので力が付いてきたことを実感し、嬉しかったのを覚えています。
どのような問題が出題されるか当日まで分からない以上、いろいろな方面から問題を解き、対応していく力を身に付けることが求められると思います。

模擬試験のご感想・ご利用方法

まず、解説のボリュームの豊富さにとても驚きました。
もうそれだけで1つの講義でした。正直、解説の丁寧さは他校の模試を圧倒しています。穴を潰していくような模試はかなり重宝しました。
まず試験の3週間前に一度模試を解き、解説を視聴しました。その後1週間程空けてから解説動画を再度視聴しました。私は模試を1回解いて終わりにはせず、2回見るようにしていました。知識が抜け始めた頃に再び模試を「読む学習」として取り組むことで知識の定着を図りました。アガルートの模試は最終チェックとして試験直前に解くのが適していると思います。

豊村ゼミのご感想・ご利用方法

私は通信での参加でしたが、毎回緊張感を持って臨むことができました。他の受講生の学習進捗度がリアルタイムで分かるので正直焦る気持ちが芽生えてしまいました。「他の人は答えられているのに、私はすぐに分からなかった…」「他の人は模試で○○点取れているんだ…」などマイナスの気分になってしまうこともありました。ただ行政書士試験は180点以上取ればそれでいいので他の受講生と比較する必要もないと自分に言い聞かせました。
ゼミの内容は通常のインプットの講義をコンパクトにまとめ、重要ポイントをさらっていたので短時間で総復習をすることができました。個人的には多肢選択、文章理解も対策できたことが大きなメリットでした。

講師へのメッセージ

大変な1年だったはずなのに振り返ると、勉強していた時間はとても有意義なものだったと思えます。大人になると1つのことに没頭して何かに取り組む経験はそうそうできません。自分を唯一褒めるとしたら、行政書士試験の受験を決めたとき、迷わずアガルートアカデミーを選んだことです。
豊村先生、林先生でなければここまで到達できなかったと思います。お二方には感謝しかありません。通信講座なので私が一方的に先生方を知っているだけなのですが、家族よりも職場の人たちよりも顔を合わせている時間が長かったように思います。「ありがとうございます」なんて言葉では表せないくらいです。
この場をお借りして心より御礼申し上げます。