受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

社労士試験を目指した理由・契機

15年ほど前に仕事をしながら士業にもチャレンジしたいと思い、他社で通学講座を受講しました。
しかし、2年連続で選択式の足切り1点に泣き、仕事も忙しかったので一度は諦めました。
50歳を越え仕事も少し落ち着いてきたので、やり残したこの試験に再度向き合うことにしました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

前回受講した予備校も良かったのですが、このテストとの相性が合わないのかな、と以下3点からアガルートを選びました。

  1. 合格率が高く講義の質が良いこと(池田先生のサンプル講座や竹田先生の説明がとても良かったです)。
  2. 社労士試験は範囲が広いので、講義で十分な量をカバーできること。
  3. コロナ禍も残っていたため、動画配信であること。

合格体験記・学習上の工夫

3回目の挑戦でしたのでこれを最後と決めて臨みました。

日々の振り返り

合格者のコメントやYouTube等を見て、日記に勉強量や感想を書くことにしました。
なぜ勉強するの?なぜこの資格に挑戦しているの?今日は悔いなき1日を過ごせたの?と自問しては弱い自分に負けないようにしました。

時間の確保

2月開始で時間もなく、平日は出社前に自宅で2時間、退社後は図書館か喫茶店で21時まで3時間勉強することをルーティンにしました。
土日は、ほぼ終日図書館で勉強しました。

受験生や他の資格試験の勉強をしている方も多く、刺激になりました。
7月以降は、就業時間以外のイベントや懇親会等のお誘いをすべて断り、試験モードにして集中、勉強時間はトータル800時間位だったと思います。

勉強の質向上

当初は講義を1.5〜2倍速で見ていましたが、確実な理解に繋がらず、結局2回視聴するなど非効率なこともありました。
少しずつペースを掴めるようになり、科目が終わる都度、過去問にも着手してアウトプットを意識するようにしました。

6~7月に受けた模擬試験の結果がひどく、残された時間で何をすべきか試験日から逆算して考えました。
そして、試験1週間前まで過去問と基礎テキストの学習に重点をおき、2~3日ごとに過去問(1年分)&見直しを繰り返しました。
苦しかったのですが、ここで実力がついたと思います。
試験前1週間は、全科目細部にわたりインプットを続けました。

基礎講義のご感想・ご利用方法

基礎講義は導入編で理解しやすかったので、スピード重視で進めました。
全体像をつかむことができましたが、同時に全部覚えられるようになるのか、と不安を感じていました。
時間のない方は、最初から総合講義を学んでも大丈夫だと思いますが、初学の方は、こちらも受講されることをお勧めします。

私は受験経験者でしたがブランクが空いていたので、基礎講義からのスタートで良かったと思います。
勉強の初期に、基礎講義→総合講義と進めることで短期に2回のインプットができたと思います。
総合講義の年金科目で、分からない時に基礎講義に戻って確認することもありました。
池田先生の語呂合わせはかなり無理もありましたが(笑)、時間もなく一部そのまま覚えました。

総合講義のご感想・ご利用方法

総合講義のテキストはカラーで見やすく、図や復習用の表が随所にあり学習しやすかったです。
講義は知的好奇心を満たしてくれる内容で、なぜこういう規定があるのか根拠の説明もあり、忘れにくい内容でした。
巻末の条文集も、過去問で間違えた時に参照できました。

テキストの内容量が多いので、これをやりきれば合格できるだろう、という安心感とうらはらに、勉強中は心折れそうになることもありました。
当初は順調に講義を視聴し始めましたが、難しくなってくると理解するのに時間が掛かりました。
復習を始めたら、それだけで11日が終わることもあり、5月末にようやく1巡目が終えられました。
すると、初期に勉強した労基・労災がうろ覚えで、こちらの勉強と過去問を進めても、今度は雇用保険がうろ覚え…の繰り返し。
でも実は、1科目を完璧にマスターするまで勉強するよりも、うろ覚えでも先に進んで何度もやり続けることの方が大事な試験なので、間違っていなかったと思います。
模擬試験を受けた結果はかなり厳しかったのですが、手ごたえも感じられ、正しく学習できていると前向きに考えられました。
国民年金・厚生年金のみ2回動画を見ました。
「年金を制するものは試験を制する」とも聞いていて、試験前には得意科目にすることができました。

選択式集中特訓講座のご感想・ご利用方法

選択式集中特訓講座は穴埋め対策に1回視聴しました。
過去2回選択式の足切りで不合格でしたので、しっかり準備をしようと考えていました。
しかし、本講座の難度はかなり高く、条文の穴埋め記述問題を解いたら、ほとんど空欄で自信を失いかけました。

実際の試験は選択式ですが「選択肢を見ないで考える(似た選択肢があるので惑わされる)」との説明は説得力がありました。
時間がなく、総合講義のテキストと過去問を中心に勉強していましたので、本テキストは問題を解いた後、すべての答えを横に書いて、すぐに見直せるテキストにして活用しました。
選択式の実力は、総合講義の勉強だけでも自然と付いているものと思います。
先生が本試験でご苦労された話にも、勇気をもらいました。

科目横断整理講座のご感想・ご利用方法

科目別横断整理講座テキストは、模擬試験や過去問を解く前の30分~1時間に必ず目を通していました。
要点のみで、内容量が控え目なのも良かったです。
社労士試験は、横断整理ができているかどうかが合否の分かれ目だと思います。

勉強の初期に、横断整理しながら理解を深めようと思いましたが、知識が定着しないままよりも全科目の勉強が一巡してから読んだ方が良いことが分かりました。
一定の理解をしてから横断で比較することにより、その違い・ポイント・違う理由が見えてきて忘れにくくなったと思います。
また、普段はテキストと過去問を中心に勉強して「試験直前に横断整理で総まとめ・復習する」、この習慣づけができていましたので、本試験でも同じルーティンで臨むことができました。

法改正対策講座のご感想・ご利用方法

法改正対策講座を視聴するまで、もちろんすべての講義を視聴してきていました。
直前期に入っていたこともあり、先生から「直前期はみんな時間がない。弱点補強を意識して勉強することを優先し、本動画をすべて見なくてもよい」との説明がありました。

改めて、勉強の方法は自由で自己責任と感じつつ、すべての動画を視聴し、重要度の表示★の2つ以上はすべて内容を確認して覚えるようにしました。
法改正は毎年試験に出るため、選択式対策としても確実に得点できるよう勉強しました。
ちなみに、今回は他校で模擬試験を受けましたが、アガルートの模擬試験と被った法改正の問題(賃金通貨払いの原則の例外/資金移動業者の指定要件)があり驚きました。

過去問マスター答練のご感想・ご利用方法

過去問マスター答練は、過去問が1問1答形式になっていて、時間のある時に解き進めることができました。
解説も分かりやすく、ちょっとした空き時間に問題を解いたり、見直したりするのに役立ちました。

また、先ほど述べたように、2~3日ごとに1年分の過去問を解いて見直すために、年度別の過去問テキストを購入しました。
毎日、過去問を解いては、間違った問題や解答があいまいだった問題について、総合講義テキストを用いて振り返ることを繰り返しました。
法改正や白書問題も出題されますが、多くの合格者の方のおっしゃる通り、過去問をマスターすることが合格への早道と感じます。
過去問と総合講義テキストを繰り返しているだけで、確実に実力はつき、合格レベルに到達すると確信しています。

実力確認答練のご感想・ご利用方法

実力確認答練は、本番さながらの試験用紙形式で緊張感をもって解くことができました。
実力確認答練は、最終的には2回解きました。
最初に解いた時はなかなか難しいと感じたのですが、Facebookで先生が基礎的な問題です、とコメントされていて愕然としました。
一定程度、過去問をこなした後にもう一度解いてみると、確かに基礎問だったと理解できるようになりました。

自分の成長・レベルアップが嬉しかったです。
実力を確認する、という文字通りの答練でした。
でも、あくまで基礎問となりますので、早期にこの問題のレベルは完全に解ける状態にして、過去問や模擬試験の繰り返し&総合講義テキストの読み込みに移行した方が良い内容だと思いました。

白書対策講座のご感想・ご利用方法

労働一般常識は範囲も広く、古い過去問は傾向が変わっていることもあるので意味がなく、どう対策を打てばいいのか最後まで分かりませんでした。
本講義は1回だけ視聴しました。
テキストで学んだことを、厚生労働省・内閣府・総務省等のHPを閲覧して、同じグラフや表を見ながら勉強(復習)するようにしました。
残された時間に対する効果を考えると、現在の課題や大きな傾向をとらえることのみとして、細かい点を記憶するのは控えました。

これはこれで良かったのですが、試験結果では択一式の労働一般常識は0点(社会一般常識は5点)だったことを考えると、労働一般常識の勉強は不足していたように思います。
社会一般常識をしっかり勉強していたので救われました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

本試験は選択式1時間20分、択一式3時間30分です。
私は時間がなかったので、過去問はすべて一気通貫で4時間~4時間30分で解いていました。
アガルートの模擬試験は4時間30分でも時間が足りず、本当に難しい応用問題でした。
模擬試験はあくまで仮の試験ですので、次に同じ問題が出れば得点できるように、しっかりと復習しました。
復習にも時間が掛かりましたが、1つ1つの工程が自信にもつながりました。

どんなに優秀で、模擬試験で合格レベルにある方も、本試験では落ちる可能性のある試験です。
他社のものを含め模擬試験の都度、自信を喪失しましたが、本試験より難しい模擬試験でできない問題に遭遇する経験を積ませ、慢心するな、とのメッセージと理解しました。

定期カウンセリングオプションの受講有無

なし

社労士試験合格を目指す方へのメッセージ

どの試験にも言えますが、受かりたい思いの強さがすべてだと思います。
なぜ試験を目指したのか、目的に立ち返ってやる気を振り絞って頑張ってください。

「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」の言葉が大好きで、この勉強を楽しむ領域まで昇華させられれば、必ず合格できます。
という私は好む領域まででしたが。

講師へのメッセージ等

3回目の挑戦で合格することができました。ありがとうございました。

竹田先生へ:
条文とその根拠・背景の説明をしていただき、とても勉強になりました。
範囲の広い本試験で、記憶と忘却の闘いでしたが、忘れにくい説明をしていただき、記憶が勝ったことを証明できました。ありがとうございました。
また、受講生がつまずくところを、的確に重点的に説明いただきました。
本当に分かりやすい講義でした。ありがとうございました。

池田先生へ:
お優しさ溢れる性格と、試験の厳しさ・難しさ・向き合い方をお伝えいただいたことに感謝しています。ありがとうございました。

平野先生へ:
ご自身の受験歴も赤裸々に開示され、とても勇気づけられました。ありがとうございました。