「行政書士は最強の資格」という話を聞いたことがあるでしょうか?

独立開業のしやすさ、社会的信頼、高収入を目指せるなど、行政書士には「最強」と言われるだけの魅力があります。

この記事では、行政書士がなぜ最強と称されるのか、その具体的な理由を5つ解説します。

さらに、どのような人がこの資格で最強になりやすいのか、サラリーマンが取得するメリットもあるのかなど、気になるポイントも取りあげました。

行政書士資格をとって、最強の人材になりたい方は、ぜひご一読ください。

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行政書士は最強の資格?理由5つ

行政書士は最強の資格といえます。

そう言われるのは、次のような理由があります。

  1. 独立開業がしやすい
  2. 資格取得の難易度が比較的低い
  3. 社会的信頼と需要がある
  4. 他の資格と相性が良い
  5. 収入を増やせる

それぞれ詳しく説明します。

1.独立開業がしやすい

行政書士が最強と言われる理由のひとつが、独立開業のしやすさです。

大規模な設備投資をしたり、大量の在庫を抱えたりする必要がないため、開業のハードルが非常に低いです。

備品も、パソコン、プリンター、電話、インターネット環境といった基本的な事務機器類しか必要ありません。

さらに、自宅を事務所として開業できるケースもあるため、事務所の賃料といった固定費は最小限に抑えられます。

ちなみに、巷では「行政書士は開業しやすいが、廃業率が高い」と言われることがありますが、実際のデータを見ると決して高くはありません。

以下は、令和5年当初に行政書士登録していた人のうち、その年に廃業届を出した人の数を示したデータです。

令和5年度当初における登録者数51,041
令和5年度中の新規登録者数2,157
令和5年度中に廃業届を提出した人(第1項第2号該当者)2,064
廃業率3.87%
参考:総務省|行政書士制度

令和5年度の行政書士の廃業率は3.87%と、決して高い数字ではないことがわかります。

開業のしやすさ、続けやすさの観点からみても、行政書士は独立開業しやすい仕事だといえるでしょう。

2.資格取得の難易度が比較的低い

行政書士試験は難しい試験ですが、他の士業の資格試験と比べると、難易度は高くありません

合格率は例年12〜13%程度ですが、この数字には、全く勉強していない人なども含まれていまる。

きちんと対策をした人に限れば、合格率ははるかに高くなります。

例えば、アガルートの行政書士試験講座を受講した人の場合、合格率は46.82%です。

約2人に1人が、合格していることがわかります。

もちろん簡単ではありませんが、司法試験や司法書士試験といった超難関資格と比較すると、非常に受かりやすい試験といえるでしょう。

法律初学者が働きながら勉強しても、1年程度で合格できることも、行政書士が最強と言われる理由です。

3.社会的信頼と需要がある

行政書士は、いわゆる8士業、10士業のひとつに数えられる国家資格です

社会的信頼が非常に高く、法律に基づく書類作成や許認可申請の専門家として、さまざまな場面で必要とされています。

会社設立、許認可申請、相続手続き、外国人の在留資格関連など、業務範囲も非常に広く、社会が存続する限り、常に一定の需要が見込めるでしょう。

この社会的信頼と安定した需要が、行政書士が「最強」と言われる理由のひとつです。

4.他の資格と相性が良い

行政書士資格は、他の国家資格と組み合わせやすい資格です

いわゆる「ダブルライセンス」や「トリプルライセンス」を取ることで、仕事の幅が広がり、顧客に対してより付加価値の高いサービスを提供できるようになります。

例えば、社会保険労務士の資格を取得すれば、会社設立から従業員の労務管理まで一貫してサポートが可能です。

宅地建物取引士との組み合わせれば、不動産関連の許認可申請に加え、不動産取引のサポートもできるようになります。

他にも、司法書士や中小企業診断士など、関連性の高い資格は多く存在します。

これらの資格を組み合われば、より専門性が深まり、最強の専門家になれるでしょう。

5.収入を増やせる

収入を増やせることも、行政書士資格が最強と言われる理由のひとつです

独立開業して成功すれば、年収1000万円を超えるような行政書士も決して珍しくはありません。

もちろん、開業当初からすぐに高収入を得ることは難しいです。

最初は、地道に営業努力をしたり、専門性を磨いていくことが必要でしょう。

しかし、専門分野で実績を積んでいけば、報酬単価は確実に上がっていきます。

事務所経営が軌道に乗り、継続的な依頼や紹介が増えていけば、会社員よりはるかに高い収入を目指せるでしょう。

行政書士資格取得で最強になる人の特徴3つ

行政書士は、次のような特徴をもつ人にとって、最強の武器となり得る資格です。

  • 学歴コンプレックスがある人
  • 中高年以降の人生逆転したい人
  • ・独立したい・雇われたくない人

行政書士資格取得で最強になる人の特徴について、さらに詳しく説明します。

学歴コンプレックスがある人

行政書士資格は、学歴にコンプレックスを感じている人にとって、非常に魅力的な資格です。

法律専門職(国家資格)の肩書きを得ることで、自身の能力を証明できるからです。

行政書士の資格に興味がある人の中には、いわゆる「学歴フィルター」に悩んできた方もいるでしょう。

しかし、行政書士試験で学歴は、一切関係がありません。

試験で高得点さえ取れれば、有名大学卒業でも中卒・高卒でも、評価が変わることはないのです。

さらに合格後は学歴にかかわらず、専門知識とスキルを武器に、士業として活躍できます。

学歴ではなく、努力と実力で評価されたいと考える人にとって、行政書士はまさに「最強」の資格といえるでしょう。

中高年以降の人生逆転したい人

中高年以降で人生を逆転したいと考えている人にも、行政書士は「最強」です

その理由は、行政書士が年齢に関係なく挑戦できる資格だからです。

実際、令和6年の行政書士試験では40代以上の合格者が52%を占めていました。

中には81歳で合格した方もいます。

つまり、行政書士になるのに年齢は関係ありません。

合格後も、長年の社会人経験で培った知識や人脈は、大きな強みになります。

建築・福祉業界など、法律と全く関係ない業界で働いていても、その分野に特化した許認可申請などを扱えば、業界の第一人者として活躍できるからです。

自分で独立開業すれば、年齢によって不採用となることもありません。

「もう若くないから」と諦める必要はないのです。

年齢を重ねたからこそ発揮できる経験、専門性を活かして活躍できるのが、行政書士の大きな魅力だといえるでしょう。

独立したい・雇われたくない人

独立したい、会社に雇われたくないという人にとっても、行政書士資格は適しています

前述のとおり、行政書士は独立開業のしやすさが魅力の資格だからです。

試験に合格さえすれば、比較的少ない費用でも、開業できるでしょう。

仕事内容、働き方、働く時間、場所、専門分野などすべてを自由に決められる点は、会社員にはない魅力です。

もちろん、すべてが自分の責任になるという厳しさもあります。

すぐに顧客が見つかるとは限らないため、開業前には、計画的な準備は必要です。

しかし、努力すればするほど収入が上がっていく醍醐味は、会社員では決して味わえないものです。

人に雇われたくない、独立志向が強いという人は、ぜひ「最強」の資格である行政書士を目指してみてください。

サラリーマンが行政書士資格を取るメリット

ここまで、行政書士は独立開業に適した資格であることを説明しました。

ただ、現在会社に雇われている人にとっても、行政書士資格を取ることは多くのメリットがあります。

  • 行政書士は副業可能である
  • 本業の保険になる
  • キャリアアップにも繋がる

それぞれのメリットを見ていきましょう。

行政書士は副業可能である

行政書士資格は、サラリーマンが副業としても活用できる資格です

実は、行政書士法には、副業で行政書士の仕事を行うことを禁止する規定はありません。

そのため、今の会社で働きつつ、副業行政書士として活躍することもできるのです。

特に最近は、オンライン申請できる手続きが増えているため、サラリーマンでも取り組みやすい環境が整ってきています。

副業として行政書士の仕事をすれば、月に1〜2件の依頼を受けるだけでも、数万円の副収入を得られるでしょう。

生活に余裕をもたらしたり、家族との旅行資金に充てたりするためには十分な金額です。

他に、まずは副業としてスモールスタートし、行政書士の収入だけで生活できる自信がついてから、本業を退職するという選択肢もあります。

副業として働ける点は、サラリーマンが行政書士資格を取得する大きなメリットといえるでしょう。

本業の保険になる

行政書士資格は、本業の保険としての役割も果たしてくれます

今は会社員として安定していても、会社の業績変動などで突然職を失うケースは十分に考えられます。

最近ではコロナウイルスによって、大打撃を受けて組織再編をしたり、ボーナスをカットしたりした会社が続出したことも記憶に新しいところです。

このような場合でも、行政書士という国家資格をもっておけば、副業・転職・独立開業といった選択肢を取ることができます。

例えば、給与が下がったのなら副業で追加収入を得る、リストラにあったのなら独立開業して自分で事務所を経営するなど、さまざまな対策が可能です。

もちろん、実際にその方法を選ぶかどうかは別問題でしょう。

しかし、現在の仕事に依存するだけでなく、自分で選べる状態をつくることは、リスク管理として非常に効果的です。

キャリアアップにも繋がる

行政書士資格の取得は、現在の会社でのキャリアアップにも繋がります

行政書士試験で身につける法律知識は、ビジネスの現場で実際に使われている法律ばかりだからです。

例えば「民法」は、一般社会を規律する最も基本的なルールです。

会社で使用する契約書なども必ず民法の知識がベースとなって作成されています。

法務部門に限らず、営業部門・契約部門など、さまざまな部署で知っておくべき法律でしょう。

同様に、「商法(会社法)」もすべての会社の根幹となっているルールです。

商法(会社法)に精通していれば、専門知識をもつ人材として評価されて、より責任あるポジションへ異動できる可能性が高まります。

資格によって得られる知識とスキルは、キャリアアップするための強力な武器となるでしょう。

【行政書士】ダブルライセンス・トリプルライセンスでさらに最強?

行政書士資格は、単体でも十分に強力ですが、ダブルライセンス・トリプルライセンスによって、さらに「最強」の専門家へとステップアップできます

他の国家資格などと組み合わせることで、本来、行政書士が扱えない業務も、1人で扱うことができるからです。

相性の良い資格はいくつもありますが、特におすすめの資格は、社労士・司法書士・宅建士などの国家資格です。

これらの資格は、行政書士の仕事と密接に関係しています。

例えば、補助金業務をメインにするなら社会保険労務士、不動産関連の許認可を扱うなら宅地建物取引士、会社設立後の登記までかかわりたいなら司法書士といった資格を取ることが効果的でしょう。

顧客に対して、ワンストップで解決策を提示できるため、信頼も格段に厚くなるでしょう。

行政書士だけでは難しかった複雑な案件にも対応できるので、結果として報酬単価のアップにも繋がります。

自分が専門的に扱う分野に合わせて資格を組み合わせれば、まさに「最強」の行政書士を目指せるでしょう。

まとめ

以上、このコラムでは行政書士が「最強」と言われる理由や、その資格を活かせる人の特徴についてお伝えしました。

最後に、このコラムの要点をまとめます。

  • 行政書士が「最強」と言われる理由には、独立開業のしやすさ、資格取得の難易度、高い社会的信頼と安定した需要、他資格との相性の良さ、努力次第で収入を増やせること等がある
  • 行政書士資格を活かして最強になれる人の特徴は、学歴コンプレックスがある、中高年以降の人生を逆転したい、独立志向が強いなど
  • サラリーマンにとっても行政書士資格は最強の資格。副業が可能、本業以外の保険になる、キャリアアップに繋がるなどのメリットがある
  • 社労士、司法書士、宅建士など他の資格とのダブルライセンス・トリプルライセンスにより、さらに最強の人材へとステップアップできる

本記事でお伝えしたとおり、行政書士は、その独立性や安定した需要、多様なキャリアパスから「最強」の資格のひとつです。

自分の人材価値を高めたい方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

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