行政書士試験では、足切り(基準点)の制度が採用されています。足切りとは、試験の科目等ごとに一定の基準を下回った場合に、総合得点を超えていても不合格とする制度のことです。

行政書士の足切りは、大まかに下記の2つがあります。

  • 法令等科目または基礎知識等科目で一定の基準点に届いていない場合
  • 記述式以外で一定の基準点に届いていない場合

また行政書士試験は、択一式、多岐選択式、記述式の問題が含まれていますが、記述式以外で一定の基準点に達していなければ足切りとなり、記述式については採点してもらえません。

本記事では、行政書士試験の足切りの詳細や、足切りされないポイントについて解説します。

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行政書士試験の足切り点(基準点)は?

行政書士試験の足切り点(基準点)は?

行政書士試験の具体的な足切り点(基準点)は以下のとおりです。

  • 法令等科目の足切りは122点(50%)
  • 基礎知識等科目の足切りは24点(40%)
  • 記述式以外の足切り点は120点(50%)

問題数や配点は年度によって異なる場合があります。以下は目安として参考にしてください。

法令等科目の足切りは122点(50%)

法令等科目の足切りは122点です。配点は244点なため、50%を下回ると不合格となります。

法令等科目には択一式と記述式の問題があり、構成は以下のとおりです。

①基礎法学:8点(択一式2問)
②憲法:28点(択一式5問、多岐選択式1問)
③民法:76点(択一式9問、記述式2問)
④行政法:112点(択一式19問、多岐選択式2問、記述式1問)
⑤商法・会社法:20点(択一式5問)

注意点として、法令等科目で122点ギリギリでは総合の合格点に届きません。

総合の合格点は180点、基礎知識等科目の配点は56点なため、法令等科目で122点では「56点+122点=178点」となり総合の合格点に足りないからです。

規定上は122点と定められていますが、実質的な足切り点は124点と考えたほうがよいでしょう。

基礎知識等科目の足切りは24点(40%)

基礎知識等科目の足切りは24点です。

基礎知識等科目は「一般知識」「行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令」「情報通信・個人情報保護」「文章理解」で構成されており、科目合計が56点(1問4点×14問)に設定されています。

つまり、全体の40%を下回ると不合格となる計算です。

足切り点の24点だった場合、法令等科目では156点以上取る必要があります。(180点-24点=156点)

記述式以外の足切り点は120点(50%)

記述式以外の合計240点のうち120点未満の場合、足切りとなり記述式を採点してもらえません。

科目出題形式問題数配点足切り点(基準点)
法令等択一式
多岐選択式
記述式
40問
3問
3問
160点
24点
60点
 122点
※合格には最低124点必要
基礎知識等択一式14問56点24点
合計 60問300点180点

これは、たとえ記述式が満点(60点)である場合でも、記述式以外の合計点が120点未満であれば合格点(180点以上)に満たないため、採点をする意味がないからだと考えられます。

足切りにならないための点の取り方

足切りにならず、合格点を取るための行政書士試験の勉強法について紹介します。

  • 法令等科目は「民法」、「行政法」を重点的に
  • 基礎知識は「諸法令」「情報通信・個人情報保護」、「文章理解」が点数に結び付きやすい
  • 法令等科目では憲法もポイント

法令等科目は「民法」、「行政法」を重点的に

法令等科目のうち、民法と行政法は出題数が多く配点も高いです。民法と行政法の合計点は例年188点となり、これだけで300点満点中の60%を超えます。

行政書士にとって、民法と行政法はそれだけ重要な科目ということです。

民法と行政法を制すれば、他の法令等科目で点が取れなくても、基礎知識等科目が足切りぎりぎりでも合格できます。実際に業務を始めてからも重要な科目なので、重点的に力を入れましょう。

基礎知識は「諸法令」「情報通信・個人情報保護」、「文章理解」が点数に結び付きやすい

基礎知識等科目では56点満点中24点(14問中6問)以上取る必要がありますが、そのうちの12~16点(3~4問)が「一般知識(政治・経済・社会)」です。

また、「諸法令」が12~16点(3~4問)が「一般知識(政治・経済・社会)」と予想されます。

「情報通信・個人情報保護」は12~16点(3~4問)、「文章理解」は12点(3問)と多く出題されますが、「政治・経済・社会」を重点的に勉強するのはあまり効率がよくありません。

なぜなら「政治・経済・社会」は出題範囲が広く、対策が得点に結びつきにくいからです。

それよりも「諸法令」「情報通信・個人情報保護」と「文章理解」の対策をしっかりと行い、着実に点数を稼ぐ方法が点数に結び付きやすいでしょう。

イメージとしては、諸法令で2問・情報通信・個人情報保護で2問・文章理解で3問正解し、政治・経済・社会で3~4問中1問正解できることを狙うのが効率的です。

法令等科目では憲法もポイント

上述した通り、法令等科目では民法と行政法が重要ですが、民法も行政法も出題範囲が広く難易度の高い問題が出ることも多いため、この2科目以外を捨ててよいわけではありません。

民法・行政法の次に対策すべき科目として、憲法がおすすめです。憲法は配点が28点と行政法と民法の次に高く、比較的対策が立てやすい科目となっています。

しっかりと条文をマスターし、基本的な判例を頭に入れておけば得点に結びつきやすいでしょう。

まとめ

今回は、行政書士試験の足切りについて解説してきました。

  • 行政書士試験の足切り点は3要素ある
    • 法令等科目:122点(50%)
    • 基礎知識等科目:24点(40%)
    • 記述式以外:120点(50%)
  • 足切りにならないためには事前戦略が重要

特定の科目で高得点を獲得できても、足切り点を越えなくては不合格となってしまいます。大切なのは「合格すること」なので、目的に合わせて最適な勉強方法を意識してみてください。

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この記事の監修者 豊村 慶太 講師

豊村 慶太講師
行政書士試験受験指導のカリスマ。早稲田大学3年次にわずか2か月の学習期間で行政書士試験に合格。
大手資格予備校LECで12年以上にわたり、看板講師として行政書士試験の受験指導を行い、基幹講座・単科講座・全国向け収録講座のみならず、大学学内講座(成城大学・学習院大学)も担当。
行政書士試験の講師歴は20年を越える。LEC時代・アガルート移籍後を通じて、のべ1万人以上の受験生を指導(2023年4月時点)。高い合格率に定評がある。

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常に「過去問」「問題演習」を意識しながら、受講生と一緒に手を動かして、自然に理解しやすく記憶が定着しやすい講義は、歴代の数多くの「豊村クラス」出身合格者の非常に高い支持を得ている。

グルメを中心としたブログも人気。趣味は、サーフィン・スキューバダイビング・ゴルフ・トランペット・神社仏閣めぐり。

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