合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

土地家屋調査士試験を目指した理由・契機

土地家屋調査士を目指したきっかけは、令和2年度の測量士補試験合格でした。

2年半前、異業種から未経験の測量会社の営業部へ中途入社。営業部では実務経験を積むことができないので測量のイロハを学ぶことを目的に市販参考書で独学受験をし、一発合格しました。

そこで測量士補試験の解答速報を検索し出会ったのがアガルートでした。その時の中山講師が楽しそうでわかりやすい(自分の試験で間違えた疑問点が解決された)解答解説をしていた姿が印象に残りました。

 測量士補資格を取れましたが、実務を経験する機会はほぼないため折角得た知識を忘れていくことが嫌だったことで学習の継続ができる資格を検討しました。

 そこで資格を調べると土地家屋調査士試験は測量士補資格を持っていると午前試験免除が受けられることを知りました。

またコロナで半年延長された測量士補試験の間に興味を持った虚数と複素数をアガルートなら「実戦で使える複素数」として学べる資格試験であること、合格全額返金特典があり学習へのモチベーションが上がりそうで、初学者でもわかりやすそうな講義が期待できるアガルートで12/20より土地家屋調査士試験受講することにしました。

 受講金額から考えても難易度は高い資格だとは感じましたが、なるべく先入観を持たず取り組もうと思い学習を始めました。結果的に情報収集しないで受講に踏み切ったことが良かったと思いました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

きっかけと被りますが、「実戦で使える複素数」として学べる点、合格全額返金特典があり学習へのモチベーションが上がりそう、サンプル動画を見て初学者でもわかりやすそうな講義が期待できる点、FBで疑問点を聞くことができそうだった点、ラジオやオーディブルで耳で聴くことに慣れていたので講義音声が用意されていた点、カウンセリングがあった点など、学習に欲しい要素が揃ってことで他と迷うことはなかったと記憶しています。

合格体験記・学習上の工夫

以下、調査士試験初学者10ヶ月での合格体験記です。

1)民法を講義動画でインプット(期間12/20-2/7)

法律も初学者のため聞き慣れない単語の連続で戸惑いました。学習のペースも中々掴めず、当初はテキストを見ず動画を見て学習した気になっていました。途中から中山講師のテキストにマークする箇所を重点的に意識し、やっとペースが掴めてきた感がありました。

ですが、まだ序章の民法で1.5月かかってしまったので不動産登記法からペースアップを心がけていきました。

2) 不動産登記法講義動画をひたすらインプット(期間2/8-3/6)

合間に民法過去問の問1-3までをやっていきました。車での移動など耳の空いている時はひたすら音声講義を聴き、少しでも言葉に慣れるようにしていきました。音声講義がダウンロードできて耳学習できることもアガルートを選んだ点のひとつでもあります。

3)土地家屋調査士法の講義動画インプット(期間3/6-3/7):これで本格的に過去問へ突入しました

4-1)択一過去問1周目(択一講義動画インプット期間3/8-4/25)

独自の記録用解答用紙を作成し、択一講義動画インプット(H17から)と同時に、テキストではR1から択一を解くことにとりかかりました。

文章が中々読み解けずかなりの苦戦し、5問くらい解くと集中力が切れ遅々とした歩みでなんとか16年分1周しました。正答率は9〜11問程です。

このタイミングでカウンセリングを利用しました。【記述の勉強へ入るには2〜3周で17〜18問の正答率が欲しいこと、また解答を○△×で分け苦手を抜き出し択一を進めるやり方等アドバイス】受けました。

※調査士試験で3度挫折感を感じたが、この時1度目です。

4-2) 択一過去問2周目+抜き出し3周目

気を取り直し2周目開始しました(同時に4月から申請書書式もスタートしている)。

1周目に時間をかけ、できるだけ自力で解くこと、それに加え解説を読み、ある程度納得して肢を検討していったことが活きていたらしく15〜16問の正答率となりました。

2周目で択一問題の△×の肢に付箋を貼り、抜き出した肢だけの3周目を行い、なんとか正答率を引き上げました。

※択一はこの後も隙間時間を見つけ1日5〜10問と繰り返し解いていきました。

5)申請書書式:各3〜5回練習(期間4/2-6/6(3周分))

カウンセリングで【択一学習後、「記述に入るための課題」として毎日申請書例3〜4枚、複素数計算の実践、作図の実践をしていくというアドバイス】をもらいました。

学習期間中一番多くの課題提案され、日々通常通り仕事をしていく中、課題ができるか不安になりましたが、なんとか申請書書式50例を3周分やり、80%の仕上がりとなりました。

複素数、作図は動画、テキストを何度も見返しながら実践し、どうにか一通りこなせる程度になりました。(期間6/1-6/17)

※この時、複素数計算と座標の理解に苦労し、2度目の挫折感を味わいました。

6)記述学習開始(講義視聴期間:5/15-6/17)

カウンセリングで【記述の土地R2から、建物はH17から進めていくと「易→難」の難易度になるとのこと、YouTubeにあげてある中里講師の建物実践動画の視聴が参考になること、時間を計り制限時間を意識して記述に取り組むことのアドバイス】がありました。

記述は試験前までにできたのは土地建物16年分を4周+0.5周(試験前強化)となりました。

6-1)記述1周目(6/18-7/20)

とにかく時間は度外視して最後まで解くことだけでやっとでした。土地の座標に行き詰まる事が本当に多く土地1問で2時間半悩むことも数問あり、試験時間を考えた時まるで時間が足らないことを実感し、「本当にこんな試験受かるのか?」と3度目の挫折感を感じました。ですが択一のときの例もあるように、2周目以降に期待し学習を継続していきました。

6-2)記述2周目(7/21-8/14):時間計測

土地記述(1時間〜1時間25分)閃き系の問題は行き詰まるものの、基本的な解き方は大体手に馴染んできました。時間短縮が課題でした。

建物記述(50分〜1時間10分)色々課題は多いが、特に区分建物の理解と内側線計算にかなり手間取りました。

6-3)記述3周目(8/15-9/5):正確性の大事さ

土地記述(55分〜1時間10分)時間短縮になってきたが、計算機への座標入力ミス、答案への数字記入ミスが目立った。2周目ではしなかったミスを慣れてきたはず3周目で頻発したので答案検討用紙のメモの付け方、数字の確認を気を付ける契機となりました。

建物記述(45分〜1時間以内)求積時の辺長の読み違い→床面積の間違い、図面作成時の定規メモリの見間違い等自分が間違い易いポイントが浮かび上がりました。焦ると同時に4回目でいかに間違いを無くすかを思案する事になりました。

6-4)記述4周目+記述・択一総仕上げ(9/6-10/16)

試験1ヶ月前となり、6月半ばから記述をスタートしたため記述をどうにか理解することに精一杯だったため、答練や初見の問題を経験していないことに気づきました。

ですがこの段階で課題をさらに増やしてもやっと培った自信を失いかねないので、開き直りアガルートのテキストを信じて精度を上げる事に注力しました。

ここ3ヶ月ほど記述メインに取り組んできたため、得点源の択一が疎か気味になっていたので改めて時間計測をし、全ての択一を解きました。(【参考までに】全肢を検討する自分のやり方だと見知った過去問択一でも大体32分〜40分かかります。)

記述4周目は問題点に注意し、時間を意識して記述の仕上げとして取り組めました。

10月に入ってからは、総仕上げとして択一、記述とも付箋で弱点が浮き彫りになった箇所の強化に当て試験本番に臨む事にしました。

EX)アガルートFacebook質問の活用

アガルートFacebook質問は非常に役に立ちました

初めは他の質問のレベルに対し、自身の質問の稚拙さを気にする面もあり中々質問に踏み出すことができませんでしたが、自分が疑問に思うことを他者が都合よく質問してくれる訳がないので、どんな些細な質問でも自分が調べて納得できないことは自分の言葉で質問することが非常に大事だと思いました。ひとつの質問をしてからは、臆さず質問して自分のモヤモヤをたくさん晴らしてもらい、学習を継続する上で非常に助かりました。

特に質問して良かったことは「H20記述建物の建物区分登記の共同住宅の床面積について」質問したことでした。自分の中でこの質問が「R3本試験の建物区分登記」に直結する結果となりました。「共同住宅」「区分建物」が非常に印象に残り、いつのまにか知識の蓄積となっており本登記はほぼ迷わず記入することができました。

10/17試験本番(新潟県からの受験)

受験申込の際コロナの影響を考え、受験地は東京でなく仙台にしました。おがげでコロナを気にすることなく受験に臨めたことはいい選択だったと思います。

土地家屋調査士試験は測量士補試験と比較してやはり年齢層が高いことが会場での人の見た目で感じました。最低でもこの中(350人程)の10人に1人入らないと合格を勝ち取れないことが頭をよぎり一時ですが難関度を実感しました。

いよいよ試験が始まりまず択一から解いていきます。問4の不動産登記法から解いていく方も多いと言われていますが、私は問1民法から順に解いていくことにしました。理由は極度の緊張でマークシートの記入飛ばしのリスクを出来るだけなくしたかったからになります。

択一は当然初見の問題なので読解に手間取り時間がかかりました。自身の奇問となった16問時点で40分を超え焦りだし、結局50分〜55分かかってしまったと記憶しています。

6〜7問で消去式や2肢で絞りきれない解答をし、乗り切るしかありませんでした。

(解答速報で17問の正答率だった時は合格へ望みが繋がり落胆から一応の安堵となりました)

次に建物記述にとりかかり、ここでも第2欄の読解がネックとなりました。が、時間が予定より経過していたため埋められる所を重点的に取り組みました。

主登記は前述の通り理解ができたためほぼ一気に記入でき、もう一度第2欄に立ち返った所どうやら敷地権割合について床面積の求積が必要そうでした。これをまともに取り組めば10〜20分はすぐに過ぎ、しかも正答を出せるか自信がないのでここはスッパリ諦め、空欄も悔しいので「床面積の割合による」と悪あがき記入をし、時間短縮の上で土地に入り完走を目指しました。(どうやらこの判断も自身の実力から正解でした)本試験の建物は図面の手間は比較的かからないものだったので短時間で仕上げることができ45分程で土地記述へ入れ、残時間50分ほどだったと思います。

最後に土地記述。ここでもやはり読解力が大事。

答案内容は登記の目的、申請人を模範解答とは大きく違ったこと、小設問、登記原因等でも細かい失点を重ねていました。ですが座標値、地積、図面では辺長2箇所未記入以外は全て記入することができ 大まかには登記・申請人×、座標・図面○という出来で完走できました。

(残り3分で一通り完成→少しでも見直しと思ったら、地積測量図の辺長が全部抜けており、慌ててabs計算し記入、1分残り答案見たら座標値1箇所のx・yの記入漏れがあり、ギリギリ記入してタイムアップとなり余裕は皆無という2時間30分でした)

試験終了後、帰路の時点では択一も記述も自身の解答にグレーゾーンが多く、合格には厳しいと落胆していました。

ですがその後の解答速報による自己採点した結果は、択一17問取れていて、記述完走し、土地座標値○、建物の主登記・図面○という結果だったのでで当落のボーダーラインに乗ってはいると思い、結果発表まで希望が繋がりました。

それと中山講師、中里講師に再現答案を送付し採点して頂き、中山講師から「この内容なら合格点を超えている、自信持って!」と言われ、本当に3ヶ月の希望になりました。

結果発表までの3ヶ月間、合格ボーダーラインということで結果を考えない日は1日もないくらいでした。合否どちらでも対応できるように学習は継続していき、この期間を乗り切っていきました。

そして令和4年1/12に筆記試験合格、同2/8に口述試験合格となり1発合格を勝ち取ることができました。

土地家屋調査士試験入門総合講義のご感想・ご利用方法

今回アガルートの講座を選択して良かったことは、ひとつは冒頭にも書きましたが、「先入観」を持たず試験に臨むことができる教材だったからだと思います。

仕事をしながら10ヶ月という期間で学習していくなら、効率良く、最短で必要な知識の吸収が必須だと思いました。そして全額返金制度が機能している以上、この教材で合格は勝ち取れると思い、学習に取り組みました。

特にカウンセリングではおそらくは「その人」に合ったアドバイスを考えていてくれ、よく聞かれる「図面何百枚とこなす」など一般論的なものでなく 受講者の長所を伸ばし、自身の弱点に気付かせてくれるような、その人自身が考えて学習を進められ、厳しい課題を出されますがその課題を期間内に出来る様になれば、学習の段階が上手く上がっていくと感じました。(学習遅れは当然ありますが)

またほぼ複素数一本で座標計算をしていくことも私の興味と相まってやり方が合っていたのだと思います。

講義動画も初学者にとって短い単位の動画が見やすく、わからない点もピンポイントで復習可能であり、音声は車移動の際には必須でした。隙間時間に学習しやすい講義内容は本当にありがたい構成だと思います。

アガルートの学習指針はインターネット上の予備校として最善だと思いました。

最後に中山講師、中里講師本当にありがとうございました!

講師へのメッセージ

結果待ちの期間、他予備校も検討し、アガルートと他の予備校の違いを感じた点。

アガルートは中山講師を中心とし少人数講師だからこそできる、調査士試験全体を一連として考え、重要論点に的を絞り、最短合格を目指すスタイル

他の予備校は法規、数学などスペシャリストの講師が揃っているゆえに、各論点の知識の深度が深い分、実務経験のある人やついていける人には良いが知識過多に陥る可能性もあり、まったくの初学者は脱落もありそうと感じました。

まずは資格を取れなければ始まらないので他社の講座と比較して、アガルートは1年合格実現の正に最短ルートの構成にしてあると思いました。知識を深めるのは合格後でもできるということでしょう!