受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

宅建試験を目指した理由・契機

私は法学部出身で、現在、とある地方公共団体の「地方公務員」であるが、40歳を超えてから法学の学び直しをしたくなった。いわゆる「自己啓発」のための勉強である。

仕事をしながら勉強することになるため、自分の可処分時間を冷静に考え、目指すべき資格を検討した。大学3年在学中、21歳の時に「平成14年度行政書士試験」に合格しているので、「行政書士試験」に近しい資格で「宅建試験」を目指すことにした。
また、「宅建試験」で出題される、「区分所有法」、「借地借家法」、「都市計画法」、「建築基準法」、「宅地造成法」、「農地法」などは、大学でも「行政書士試験」でも本格的に学ぶ機会がなかったので、「宅建試験」の勉強を通じて体系的に学びたいという思いが年々強くなった。

ところが、「地方公務員」になってからの10年程度は仕事が極めて忙しかったのと、昇任選考に何度挑戦しても合格できなかったことから、「宅建試験」の勉強になかなか踏み切れずにいたのだが、令和3年11月12日にようやく昇任選考に合格した。この日を境に念願の「宅建試験」の勉強を開始することができる環境になった。この日以降、水を得た魚のように、これからは自分のしたい勉強に専念できると大いに喜びに満ち溢れていた。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

私には「地方公務員」としてフルタイムの仕事があり、また、土日祝日は家族と一緒に過ごす時間が必要であったため、予備校のいわゆる「通学クラス」を選択する余地はなかった。
「アガルートアカデミー」のことは、YouTubeで流れるあのインパクトのある「兎と亀」のCMで前々から知っていた。すべての講座がオンライン専用であること、「宅建試験」担当の小林美也子先生は、昔、私がある公務員試験の予備校でお世話になっていたこともあり、迷わず「アガルートアカデミー」で指導を受けることにした。

合格体験記・学習上の工夫

平日は仕事や家族との時間以外の隙間時間を勉強時間に充てた。具体的には家族が寝ている「早朝」や「深夜」の時間である。土日は早寝早起きをより徹底し、平日よりも多く勉強時間を取った。また、仕事の「閑散期」を狙って、「年次有給休暇」や「夏季休暇」も取れるだけ取って、まとまった勉強時間に充てた。ただ、体力及び精神力維持の観点から睡眠時間はできるだけ削ることのないように注意した。

小林先生の「入門総合講義」の「講義」と「テキスト」を理解を主軸にしつつ、限られた時間で一気に視聴し、一つの科目の全体像を捉えることを優先した。一つの科目の視聴が終わり、あやふやながらも科目の全体像を捉えた時点で、林裕太先生の「過去問解説講座」を使って、「宅建試験」での「知識の問われ方」や「出題形式」などの実践的な「問題を解く技術」を学んだ。

次に、普通なら自力で「過去問」を解く段階になるわけであるが、いきなり解くのは私にはどうしても抵抗があったので、まずは「過去問」の問題と答えを読んだ。まるで読書を楽しむかのようにである。つまり、「過去問」を解く前の段階でも、「入門総合講義」でそうしたように、科目の全体像をより具体的な形で捉えようとしたのである。

2回目以降は5問程度まとめて15分程度時間を計った上で解いてみた。間違えた問題には選択肢レベルでチェックを入れ、なぜ間違えたのかを徹底的に考えた。その際には適宜「テキスト」も参照し、「過去問」で問われた問題だけでなく、その問題を含むテーマやその周辺知識もあわせて押さえるようにした。どうしても理解できない、納得できない場合にのみ「アガルートアカデミー」の「facebook質問制度」を利用した。林先生の回答は迅速かつ的確で、抱えていた疑問はすぐに解消した。

小林先生は「『過去問』に始まり『過去問』に終わる」とガイダンスやホームルームで何度もおっしゃっていたので、私は与えられた10年分の「過去問」を解けない問題がゼロになるまで繰り返し解いた。完全に理解して解けた問題はとりあえず除外し、間違った問題に絞って解いていった。つまり、問題の選別である。こうすることで弱点はより明確になり、潰しやすくなった。

結局、私は、Aランク、Bランクの問題は全問題、選択肢レベルまで完璧に理解し暗記するまで仕上げた。Cランクの問題については、出題の可能性が低いので、問題と解説をそのままの状態で覚えることにした。ただし、Cランクの問題は出題可能性は低いとは言え、問われている「出題テーマ」については、再出題の可能性もあると考えていたので、念のため「出題テーマ」についてだけは「テキスト」に戻って確認しておいた。

このような勉強を全科目について繰り返し行って、「アガルートアカデミー」の「模擬試験」や令和3年度宅建試験の「過去問」を解いてみたところ、合格レベルに近い点数を取ることができたので、私の採用した勉強法に誤りがないことが確信できた。

直前期に突入する7月頃から林先生の「総まとめ講座」を使って、全科目の知識の再確認を行った。「総まとめ講座」の「テキスト」には1問1答形式の「チェックリスト」が付いていたので、一通り解いてみた。やはり忘れている知識があったので、淡々と弱点を潰していった。

直前期には本番の雰囲気を経験するため、他校ではあるが、「模擬試験」の会場受験を2回経験した。いずれも合格ラインを突破できた。ただ、私は油断して足元を救われることを一番恐れていたので、「過去問」や「模擬試験」で間違えた問題に絞って繰り返し解き直し、かつ読み込みを行った。

令和4年10月16日(日)の宅建試験本番当日までは、「これでもか」というほど、上記の作業を繰り返し行い、試験会場に向かった。試験会場に向かう時にはすでに自分の中で「合格」を確信していた。それほどやり切ったという自信があった。本番の試験では、予定通り、解きやすい「5問免除科目」から解き始め、最後に「権利関係」を解いた。特に「権利関係」で難問奇問が含まれていたが、それは先生方がおっしゃるように、毎年のことであり、想定の範囲内であるので、慌てることなく後回しにした。試験終了の合図がなるまであきらめずに解き続けた。もちろんマークミスのないように見直しもした。鉛筆を置いた瞬間、「合格」は間違いないと思った。焦点は自分の「得点」にあった。  帰宅後、各予備校のまるで選挙速報番組のような「解答速報会」を楽しみながら視聴し、確認した結果、「42点」という「模擬試験」でも取ったことのないような高得点を叩き出していたので、その時点で家族に「合格」を報告した。

入門総合講義のご感想・ご利用方法

小林美也子先生は、法律の抽象的な概念を分かりやすく、我々に身近な具体例に置き換えて説明してくださったので、大変分かりやすかった。試験に関係のない無駄な部分は思い切って切り捨て、必要な項目は厚く丁寧に説明してくださったので、効率的に勉強を進めることができた。

特に私の場合は、「平成14年度行政書士試験」に合格しているので、改正前の民法にはなじみがあったが、近年の民法改正の内容をまったく知らなかったので、「入門総合講義」をきっかけに、民法改正のポイントを詳しく知ることができた。

また、私にはなじみの薄かった「都市計画法」、「建築基準法」、「宅地造成法」、「土地区画整理法」、「農地法」なども、最初こそ馴染めなかったが、小林先生の講義を聴いているうちに自然と理解できるようになっていった。このような初めて触れる法律であっても、「入門総合講義」で骨格を押さえられたことで、後の復習や自学自習も円滑に進めることができた。

動画のチャプターも15分から20分程度で短めに区切られていて、集中力を切らすことなく視聴することができた。また、「オンライン講義」だと接続が円滑にできるか心配はあったものの、そういったトラブルもなく、ストレスなく視聴できた。小林先生のお声はハキハキとしていて聞き取りやすく、毎回楽しく受講ができた。
小林先生のおかげで「宅建試験」に必要な基礎知識をまんべんなく身に着けることができた。

過去問解説講座のご感想・ご利用方法

「入門総合講義」を受講してすぐに過去問が解けるかというと、なかなか難しい思う。なぜなら「講義を聴く」という作業と「問題を解く」という作業には大きなギャップがあるからである。そのギャップを埋めるために林裕太先生の「過去問解説講座」は大変役に立った。

林先生は過去10年に遡って特に重要な「過去問」をピックアップしてくださり、「問題を解く技術」を丁寧に教えてくださった。特に誤りの選択肢の解説は「秀逸」で、ひっかけのポイントを教えてくださったことで、おおげさにいえば、「出題者の心理」まで分からせてくれたと思う。

 林先生の「過去問解説講座」によって「入門総合講義」で教わった内容が補強されただけでなく、自分自身の力で「過去問」を解いていく力をつけることができた。例えるなら、補助輪付きの自転車に乗って練習していたのが、ようやく補助輪が取れた状態になったということである。

総まとめ講座のご感想・ご利用方法

「入門総合講義」、「過去問解説講座」を終え、自分自身で「過去問」を繰り返し解くようになっても、「どこかに自分の弱点があるのではないか」、「知識に漏れがあるのではないか」といった不安は常に付きまとう。こればかりは仕方がないと思う。しかし、これからいよいよ直前期に入ろうとする6月頃から開講される「総まとめ講座」は、そういった不安を一掃してくれた。コンパクトにまとまった林先生の「講義」と「テキスト」により知識の定着、弱点の補強に大いに役立った。

「総まとめ講座」では特別新しいことを学ぶわけではなく、林先生がこれまで勉強してきた全科目を約10時間程度で見直ししてくれるので、一気に「宅建試験」に必要な知識が完全に定着した。私としては、理解しているつもりになっていた知識があいまいであったり、覚えたつもりで実は覚えていなかった知識があったりしたので、この「総まとめ講座」はそういったあいまいな知識を確実にする最後の切り札として極めて有効だった。

「テキスト」もコンパクトにまとめられており、その気になれば1日で読み切れる量であったので、「通勤時間」を使って繰り返し読み返した。また、1問1答形式の「チェックリスト」を使って、より正確に知識の補強に使うことができた。

模擬試験のご感想・ご利用方法

「模擬試験」は弱点発見の唯一の機会であるので、自宅受験用とはいえ、私は何とかして本試験と同じ時間帯で、2時間きちんと時間を計って解くことにした。家族がいると集中できないので、私は有給休暇を取って、しかも時間貸しの有料自習室を使って、この「模擬試験」に挑戦した。

実際に解いてみたところ、「アガルートアカデミー」の「模擬試験」には良問が多く、他校の「模擬試験」と比べて最も本試験に近いと思った。ちなみに全問について林先生の解説がついているが、林先生が冒頭のガイダンスで、自分の間違った問題だけ解説講義を聞くことを推奨されていたので、その通り実行した。おかげで時間を有効に使うことができた。

「模擬試験」の受験を通して弱点を発見できたことで、また「テキスト」や「過去問」に戻って穴を埋めることができた。「アガルートアカデミー」の「模擬試験」は分かったつもり、覚えたつもりを発見する最大のツールであり、かつ、「解く順番」や「時間配分」などの本試験と戦うための「実践力」をつける最大の武器となった。

自由記載欄

小林美也子先生、林裕太先生へ。宅建試験の勉強の講義では大変お世話になりました。メリハリの効いた分かりやすい講義をありがとうございました。また、直接お目にかかれませんでしたが、教材作成や試験情報分析担当のスタッフの皆様、教材等を梱包・郵送してくださったスタッフの皆様、動画撮影や編集を担当されたスタッフの皆様、多くのスタッフの皆様のお力をお借りすることで、「42点」という自分でもびっくりする得点でかつ1回の受験で合格することができました。この場を借りて「アガルートアカデミー」の皆様に厚くお礼申し上げます。

また、できるだけ家族に迷惑をかけないよう隙間時間を使った勉強をしていたとは言え、勉強のために陰で協力し支えてくれた家族みんなに感謝申し上げます。

「宅建士」という資格、そして、合格までの経験を活かして、今後は私が社会に還元できるよう、「地方公務員」として日々精進してまいります。最後までお読みいただきありがとうございました。