民事訴訟法の内容は、イメージが湧きにくく、よくわからないといった印象を持ち、どうしても苦手意識をもっている方は少なくないのではないでしょうか?

「民訴=眠素」と表現されるのも、そのような苦手意識からかと思われます。

そこでこのコラムでは、「この本を読んだら民事訴訟法の苦手意識がなくなり、むしろ民事訴訟法が好きになった!」との評判高い「重点講義民事訴訟法(上・下)」についての特徴を解説していきます。

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重点講義(上・下)の内容と特徴

重点講義民事訴訟法は、上・下巻の2分冊です。

上巻では民事訴訟の目的から訴訟上の和解まで、下巻では訴訟要件から再審までの解説が記載されています。

従来からの伝統的な縦書きで記載され、本文もさることながら、注釈が非常に充実していることが特徴です。

さらに1冊の文量が700頁前後あり、内容及び文量が充実している一方で、司法試験との関係では通読向きではありません。

あくまで辞書的な位置づけとして利用することをおすすめします。

抽象的でわかりづらい用語の多い民事訴訟法において、非常に具体的かつ詳細な記載がなされているのも本書の特徴といえます。

重点講義民事訴訟法は、数多く存在する民事訴訟法の基本書の中でも伝統的な基本書です。 

「基本書の基本書」といわれるように、民事訴訟法に関する議論で本書に記載されていない論点はないとまでいえる程、具体的かつ詳細な記載がなされています。

司法試験の勉強での使い方

それでは重点講義(上・下)の司法試験勉強での効果的な活用方法を解説していきます。

結論としては、下記の4点を意識すると良いでしょう。

  1. まずは辞書的に利用し、司法試験頻出論点については丁寧に読み込む
  2. 司法試験に出題可能性の高い分野から読破する
  3. 弁論主義・既判力・処分権主義・複雑訴訟の概念を理解する
  4. 用語の定義を理解・暗記する

1.基本的な利用方法|辞書的に使用し 司法試験頻出論点については丁寧に読み込む

本書の基本的な利用方法は、「基本は辞書的に利用すること。但し、司法試験頻出論点については、注釈まで丁寧に読破すること」です。 

本書は1冊で700頁前後(2冊合計で1400頁を超えます)あるため、通読向きではありません。

ですので、わからない論点や法解釈があった際には、適宜参照するというかたちで本書を利用するのがよいでしょう。

2.司法試験に出題可能性の高い分野から読破する

司法試験の民事訴訟法では出題傾向があり、頻出論点や重要論点がある一方で、頻出頻度があまり多くない論点も存在します。

そこで、本書を利用するにあたり、出題可能性の高い分野から読破することをお勧めします。 

昨今、司法試験の民事訴訟法では自説だけでなく、他説からの視点をも踏まえて検討することが求められる問題が多くなってきています。

そのため、自説だけを理解するのでは不十分です。 

  • どうして見解の対立があるのか
  • いわゆる通説がなぜ通説足り得ているのか
  • 判例との整合性はどうなのか

など、多角的に自説を検討する力が求められています。

本書は本文にて判例の引用が多いだけでなく、他説の紹介も非常に充実しています。

特に、注釈では本文では補い切れなかった細部についての議論が詳細に記載されており、理解を深めたい方や一般的抽象的な議論ではよくわからないと感じている方にはおすすめできます。

司法試験との関係ではやや難解な記載もありますのですべて理解をする必要はありませんが、「どのような問題意識のもと、どのような学説の対立があり、判例が肯定・否定されているのか」について知っているか否かで、結果が大きく異なります。

司法試験との関係では他説や判例批判等は敬遠されることもありますが、司法試験の民事訴訟法の最近の出題傾向を踏まえますと、本書は絶好の基本書であるといえます。

3.弁論主義・既判力・処分権主義・複雑訴訟に関する記載を読み込み、理解する

次に、おそらく多くの受験生が民事訴訟法に対して苦手意識を持っている原因となっている①弁論主義、②既判力、③処分権主義、④複雑訴訟を読み込み、理解していきましょう。

本書は、上記4つの論点について、詳細な記述がなされています。

特に、④複雑訴訟については、判例の具体例をもとに、判例の見解・学説の見解を比較対象しながら、当該具体例にあてはめて考えると、どのような結論になるのかについて記されています。

抽象的で分かりづらい民事訴訟法であるからこそ、詳細かつ具体的な記述がなされている本書を読むことで、民事訴訟法の理解が進んでいくことを実感できます。

4.用語の正確な定義を理解・暗記する

用語の正確な定義を理解・暗記することにも効果的に使用できます。

民事訴訟法は、抽象的な文言が多くあるからこそ、正確な定義が重要です。

単に、弁論主義や既判力といった抽象的な言葉を羅列するだけでは足りません。きちんと、その用語の定義を答案で示す必要があります。 

本書では正確な定義が記載されていますので、当該定義を理解・暗記するよう心がけましょう。

重点講義(上・下)の評価

「重点講義(上・下)」は、

  1. 抽象的な民事訴訟法の概念を具体的にわかりやすく解説をしていること
  2. 記載内容の質・量共に、民事訴訟法の基本書の中でもトップレベルであること

に特徴があります。

ですので、メリハリを付けて本書を利用することで、正確な民事訴訟法の知識と理解を身に付けることができます。

他方で、伝統的な縦書きということについては、やや読みずらさを感じてしまう方もいるでしょう。

以上から、本書は初学者がまず先に手に取る本ではなく、薄めの民事訴訟法の本等を読み終わった後に取り組む、中級~上級者向けの本であるといえるでしょう。

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