社会保険労務士試験(以下、社労士試験)の勉強を始めるにあたり、受験生の皆さんがもっとも気になることが「結局、どのくらい勉強すれば合格できるのか?」という勉強時間に関することでしょう。

必要な勉強時間のおおよその目安がわからなければ、勉強の計画を立てることが難しくなります。

特に社会人受験生の方の場合、毎日・毎週の勉強時間を確保することから始めなければならないため、勉強時間のおおよその目安を知ることはとても重要なことです。

今回は、社労士試験の合格に必要となる勉強時間について解説していきます。

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社労士試験合格に必要な勉強時間は?

社労士試験合格に必要な勉強時間の目安は「600~1,000時間」です。

必要な学習期間は「10~12ヶ月」といわれています。

仮に1,000時間を合計学習時間とした場合、10~12ヶ月で割ると期間別の勉強時間は以下のとおりです。

期間勉強時間
1ヶ月あたり83~100時間/月
1週間あたり20.8~25時間/週
1日あたり2.7~3.4時間/日

とはいえ、実際の勉強時間は「独学するか?」「通信講座を利用するか?」によって大きく左右されます。ここでは2つの観点から、必要な勉強時間の目安を見ていきましょう。

独学の場合は800~1,000時間が目安

独学の場合、社労士試験合格までにかかる時間は800~1,000時間が目安です。

学習をはじめる時点での知識レベルに左右はされますが、特に初学者の場合は膨大な時間を費やすことになります。合格したい目標年度を定めたら、余裕をもって学習をはじめましょう。

講座利用の場合は600~700時間が目安

通信講座を利用する場合、社労士試験合格までにかかる時間は600~700時間が目安です。

必要な知識を学べるカリキュラムや質問環境が整っているため、独学と比べて早期に合格を目指すことが可能です。寄り道をしたり、出題数の少ない科目に時間を割いてしまったりする無駄もありません。

早く合格して新たなキャリアを歩みたい方は、通信講座の利用を検討してみましょう。

社労士試験の科目別の勉強時間の目安は?

社労士試験の科目別(10科目)の勉強時間の目安は以下のとおりです。

試験科目勉強時間勉強期間
労働基準法100時間34日
労働安全衛生法50時間17日
労働者災害補償保険法100時間34日
雇用保険法110時間37日
労働保険の保険料の徴収等に関する法律60時間20日
労務管理その他の労働に関する一般常識70時間24日
社会保険に関する一般常識80時間27日
健康保険法150時間50日
厚生年金保険法130時間44日
国民年金法150時間50日

※勉強期間は、勉強期間をベースに1日3時間ペースで勉強した場合の期間を表しています。あくまでも目安としてお考えください。

【アンケート結果】合格者の勉強時間・期間

令和7年度の社労士試験に合格したアガルート受講生を対象にしたアンケート結果を紹介します。

【アンケート結果】合格者の勉強時間・期間

※令和7年度社労士試験合格者向けアンケート結果の社労士試験合格者の平均勉強時間から引用

合格者の平均勉強時間は「2000時間以上」が44.8%と最も多い結果となりました。

合格までの勉強期間は13ヶ月以上がもっとも多い結果に

アガルートの講座を使った学習期間

合格者の学習期間は、13ヶ月以上が最も多い結果でした。次に多い学習期間は「10ヶ月」「8ヶ月」と、約1年かけて勉強をして合格していることがわかります。

試験勉強は、試験日から10~12ヶ月前に始めるのがおすすめ。たとえば2026年に合格を目指す場合は2025年8~10月から、2027年に合格を目指す場合は2026年8~10月から始めましょう。

※関連コラム:社労士試験の一発合格におすすめな勉強の順番とスケジュール

※令和7年度社労士試験合格者向けアンケート結果の社労士試験合格者の学習期間から引用

【期間別】社労士試験合格に向けて確保したい勉強時間

続けて、社労士試験合格に向けて確保したい勉強時間を紹介します。

  • 【1年で合格】平日2時間・土日5時間
  • 【8ヶ月で合格】平日3時間・土日7.5時間
  • 【6ヶ月で合格】平日5時間・土日10時間
  • 【3ヶ月で合格】平日10時間・土日14時間
  • 【1ヶ月で合格】合格を目指すのは難しい

なお、平日・休日の日数は年度によって異なるため、あくまで参考程度に認識してください。

【1年で合格】平日2時間・土日5時間

1年で合格を目指す場合、平日2時間・土日5時間は確保しましょう。

「1年」という期間は、社労士試験合格に向けたスタンダードな学習期間といわれています。まずは、この期間をベースに、自分が確保できる勉強時間と照らし合わせてみてください。

この時間すら確保できない場合、より長く学習期間を想定する必要があります。

【8ヶ月で合格】平日3時間・土日7.5時間

8ヶ月で合格を目指す場合、平日3時間・土日7.5時間の勉強時間が必要です。

土日の勉強時間がサラリーマンの一般的な労働時間に届くほどになり、ややハードな計画といえます。

【6ヶ月で合格】平日5時間・土日10時間

6ヶ月で合格を目指す場合、平日5時間・土日10時間は確保してください。

特にサラリーマンには難しい計画で、1日に8時間働いている場合、仕事と勉強の合計時間は13時間になります。ここに食事や家事育児、通勤時間なども加わるわけです。

趣味や睡眠時間などを削らなくては、達成困難な計画といえるでしょう。

【3ヶ月で合格】平日10時間・土日14時間

3ヶ月で合格を目指す場合、平日10時間・土日14時間の勉強時間が必要です。

サラリーマンにはほぼ不可能で、専業で試験合格を目指している方でも困難な計画といえます。

【1ヶ月で合格】合格を目指すのは難しい

1ヶ月で合格を目指すのは、必要な勉強時間を1,000時間とした場合不可能となります。

1,000時間÷30日=33.4時間と、1日24時間を上回ってしまうためです。

ある程度の知識をはじめから習得している場合を除き、より長い学習期間を見積もりましょう。

社労士試験の難易度が高い3つの理由

社労士試験は難易度の高い試験です。

同じく難関といわれる司法書士・行政書士・宅建士と比較すると以下のとおりになります。

資格合格率勉強時間
司法書士試験4%前後3000時間
社労士試験6~7%前後1000時間
行政書士試験10%前後600時間
宅建試験15~17%前後300~400時間

合格率と勉強時間で見てみると、社労士は行政書士試験や宅健と比べてより難易度が高く、司法書士試験よりは低いという結果になりました。

なぜ社労士試験はこんなにも難易度が高いのでしょうか。

試験範囲が膨大

社労士試験の科目数を表にしてみると、以下の通りになります。

試験科目択一式 計7科目
(配点)
選択式 計8科目
(配点)
労働基準法及び労働安全衛生法10問(10点)1問(5点)
労働者災害補償保険法10問(10点)1問(5点)
雇用保険法10問(10点)1問(5点)
労務管理その他の労働に関する一般常識10問(10点)1問(5点)
社会保険に関する一般常識 ∟労一、社一合わせて1問(5点)
健康保険法10問(10点)1問(5点)
厚生年金保険法10問(10点)1問(5点)
国民年金法10問(10点)1問(5点)
合計70問(70点)8問(40点)
※出典:『社会保険労務士試験の概要』社会保険労務士試験オフィシャルサイト

これを見ただけで科目数が多く、試験範囲が広いことがわかるでしょう。

時間のない社会人は全科目を勉強するのが難しく、数年かけて合格を目指すパターンもあります。

法改正が毎年ある

社労士試験は、もっとも法改正の影響を受ける試験といわれています。

法改正が頻繁に行われ、例年、法改正に対応した問題が出題されることもあります。試験に出題される法改正の範囲は、その年の4月上旬時点までのものです。

ただでさえ試験範囲が広いため、法改正にまで手が回らないという受験生も多いです。

苦手科目を作れない

社労士試験は科目ごとに合格基準点があり、目安としては以下のとおりになります。

・選択式試験の総得点40点中25点以上、かつ各科目5点中3点以上
・択一式試験の総得点70点中45点以上、かつ各科目10点中4点以上

自分の得意なところで満点をとれても、苦手科目で合格基準点に満たなければ不合格になるわけです。

捨て科目を作れないため、全科目をまんべんなく勉強する必要があるのも難易度が高い背景でしょう。

社労士試験に短期間・最短で合格する5つのポイント

続いて、社労士試験に短期間・最短で合格するポイントを紹介します。

  • 1日・1週間あたりの勉強時間を多く設ける
  • スキマ時間を活かして勉強する
  • 丸暗記でなく理解しながら覚える
  • 勉強する項目を絞る
  • 通信講座や予備校を利用する

1日・1週間あたりの勉強時間を多く設ける

1つ目は、1日・1週間あたりの勉強時間を多く設けることです。

短期合格者に勉強時間と質問してみると、「1000時間程度」と答える方がいます。期間が短く、勉強時間が一般的な合格者と同じということは、「1日・1週間あたりの勉強時間」が多いということ。

詳しく話を聞いてみると、1日の勉強時間が4~5時間だったり、休日の勉強時間が10時間以上だったりと、一般的な合格者よりも多く勉強時間を確保しているパターンがほとんどです。

ラクをして短期合格をする裏技はないと心得ておきましょう。

スキマ時間を活かして勉強する

2つ目は、スキマ時間を活かして勉強することです。

先述した1日・1週間あたりの勉強時間を増やすことにも通じますが、特に忙しい社会人は机に向かう時間を多く確保するのは困難です。通勤時間や休憩時間など、わずかな時間を活かして勉強しましょう。

スキマ時間の勉強には、スマホ1台で学べるアプリを活用するのがおすすめ。中でも「AGAROOT Learning」には、講義動画のダウンロードや倍速再生など便利な機能が多数搭載されています。

基本的にはアガルート受講生用に作られたアプリにはなりますが、今なら無料の資料請求をすることで、アガルートの受講生でない方でも講義動画やテキストの一部を閲覧することが可能です。

閲覧方法は下記のとおりになります。

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  3. アプリ内で講義動画を視聴する

スキマ時間を活かして学習量を増やし、社労士試験の一発合格に近づきましょう。

丸暗記でなく理解しながら覚える

3つ目は、基本となる考え方を理解してから暗記することです。

とにかく丸暗記しなくてはと、中には単語をひたすら覚えようとする人もいるかもしれません。しかし社労士試験は範囲が広く、数字や似ている語句も多いため、闇雲に暗記することは難しいです。

しかし、基本となる考え方を理解すれば、内容を記憶に定着させやすくなります。また、身についたひとつひとつの知識をつなげることで、より理解を深められるでしょう。

勉強する項目を絞る

4つ目は、勉強する項目を極力絞ることです。

合格者に勉強時間を質問すると、中には「500時間程度」と答える方もいます。

一般的な合格者の方のものと比べると、ずいぶん少ない勉強時間です。そこで詳しく話を聞いてみると、勉強する項目を初めから絞っている方が多いです。

いくつか具体例を挙げます。

  • テキストの項目のうち、試験に頻出の項目に絞って勉強を進める
  • テキストの項目は絞らず、問題演習・過去問の検討は極力やらない

つまり、勉強時間が一般的な合格者の方よりも少ない方のほとんどは、勉強時間を減らす代わりに勉強する項目・内容を最初から捨ててしまっているわけです。

しかし、このやり方はおすすめできません。

社労士試験では全10科目および択一式・選択式すべてに合格基準が設定されているため、どれも外すわけにはいかないシビアな試験です。

何らかの項目を勉強しない(=何らかの項目を捨てる)やり方は、その年の試験の出題傾向に合致すればよいですが、合致しなければ合格する確率が一気に下がることになります。

つまり、何らかの項目を勉強しないやり方は、極めてギャンブル性の高いやり方といえるでしょう。

通信講座や予備校を利用する

5つ目は、通信講座や予備校を利用することです。

通信講座や予備校を利用すれば、膨大な出題範囲の中から要点を押さえた学習ができます。法改正についてのフォローや合格基準をクリアする知識、本番で集中力を保つ術も習得可能です。

中でもアガルートアカデミーは、講義はオンラインで解決するため自分の好きな時間に学習可能。講師に直接質問ができるサポート体制も充実しているため、挫折する心配もありません。

忙しい社会人の方でも効率よく学習ができ、合格への最短ルートを歩むことができます。

【動画解説】社労士試験合格者は最低でも○時間勉強している!

【令和7年】社労士試験に合格した人のアンケート調査概要

アンケート概要社会保険労務士試験合格者のアンケート
調査期間2025年10月1日~2025年10月22日
調査機関自社調査
調査方法アガルートアカデミー内でのアンケート調査
調査対象アガルートの講座を利用して令和7年度社会保険労務士試験に合格したユーザー
有効回答数(※)87
調査対象地域日本国内
※アンケート回答に許諾いただいた一部の方のみ実施

アンケート回答者の属性

年代20代30代40代50代60代以上
割合14.9%33.3%31.0%17.2%3.45%

社労士合格者の学習期間

学習期間割合
1ヶ月0%
2ヶ月0%
3ヶ月1.0%
4ヶ月0.5%
5ヶ月1.4%
6ヶ月2.8%
7ヶ月3.3%
8ヶ月7.0%
9ヶ月3.3%
10ヶ月10.2%
11ヶ月6.51%
12ヶ月5.12%
13ヶ月以上59.1%

社労士試験合格者の平均勉強時間

勉強時間割合
400時間以上〜600時間未満3.5%
600時間以上〜800時間未満3.5%
800時間以上〜1000時間未満9.2%
1000時間以上〜1200時間未満5.8%
1200時間以上〜1400時間未満14.9%
1400時間以上〜2000時間未満18.4%
2000時間以上44.8%

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この記事の監修者 池田 光兵講師

池田 光兵講師

2000年に、中央大学経済学部を卒業。同年より広告代理店で企画営業職に従事。
2006年より、大手人材紹介会社2社にて、キャリアアドバイザー、研修講師、転職セミナー講師などを幅広く経験。
2020年に社会保険労務士試験に合格後、2021年より株式会社アガルートに入社し講師として従事。
2024年に、第一種衛生管理者試験に合格。

社会保険労務士試験は、ほぼ独学で就業しながらも毎日コツコツと勉強し、三度目の挑戦で合格した苦労談も面白く、また、三度やったからこそ教えられる「やっていいことと駄目なこと」も熟知している。
合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため,株式会社アガルートへ入社後は自らの受験経験で培った合格のノウハウを余すところなく提供する。

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