社会保険労務士(以下、社労士)の試験は、マークシート方式の「択一式試験」と「選択式試験」に分かれています。

社労士試験を受験される方は、以下のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

「択一式と選択式の違いがよくわからない」

「どっちから勉強すればいいの?」

本コラムでは、社労士試験の択一式と選択式の違いについて解説します。

おすすめの勉強方法も紹介するため、ぜひ参考にしてください。

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社労士試験の択一式と選択式の違い

社労士試験は、マークシート方式の「択一式試験」と「選択式試験」の2つに分かれています。

社労士試験における択一式と選択式の違いを表にまとめました。

択一式選択式
出題形式5肢択一穴埋め問題
求められる能力各選択肢の正誤を判断する能力読解力や文章構成能力
試験時間210分80分
科目数7科目8科目
問題数70問8問
得点70点満点40点満点
合格基準点(変動あり)49点前後各科目10点中4点28点前後各科目5点中3点

択一式と選択式の違いは、出題形式や試験時間、問題数など多岐にわたります。

求められる能力も異なるため、適切な対策を行いましょう。

各試験で出題される科目は、以下の通りです。

試験科目択一式(配点)選択式(配点)
労働基準法10問(10点)1問(5点)
労働安全衛生法
労働者災害補償保険法10問(10点)1問(5点)
雇用保険法10問(10点)1問(5点)
労働保険の保険料の徴収等に関する法律出題なし
労務管理その他の労働に関する一般常識10問(10点)1問(5点)
社会保険に関する一般常識1問(5点)
健康保険法10問(10点)1問(5点)
厚生年金保険法10問(10点)1問(5点)
国民年金法10問(10点)1問(5点)
参考:社会保険労務士試験の概要

択一式と選択式の試験科目は概ね共通していますが、「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」は択一式でしか出題されません。

また、択一式試験では1科目あたり10問が出題されるのに対し、選択式試験は各科目1問ずつ出題されます。

選択式で1問間違えると該当科目の点数が0点となるため、択一式よりも1問の重要度が高いといえるでしょう。

社労士の択一式の傾向と対策

ここでは、社労士試験における択一式の傾向と対策について項目ごとに解説します。

  • 択一式の出題形式
  • 択一式の合格基準点と救済
  • 択一式の勉強方法

 択一式の出題形式

択一式試験の出題形式は、5つの選択肢から正解をひとつ選ぶ「五肢択一式」が基本です。

「正しいもの」もしくは「誤っているもの」をひとつ選ぶ問題が中心ですが、「組み合わせ問題」や「個数問題」が出題される場合もあります。

どの形式にも対応できるよう、過去問を解いて問題に慣れておくとよいでしょう。

 択一式の合格基準点と救済

択一式試験の合格基準点は、「総得点で70点満点中49点、各科目で10点中4点以上」が原則です。

試験に合格するためには、総得点と各科目の両方が合格基準点に達していなければなりません。

総得点が合格基準点以上であっても、1科目でも合格基準点を下回っていれば不合格となるため注意しましょう。

なお、社労士試験は実施回によって難易度が異なるため、試験結果に応じて合格基準点の補正が行われる場合があります。

平均点が低い試験では、いわゆる救済措置が行われ、合格基準点が下がることも。

実際に、過去には平成29年・平成28年・平成26年などの試験で救済が行われました。

ただし、択一式試験では救済が行われない場合も多いため、参考程度にお考えください。

 択一式の勉強方法

択一式試験の勉強では、短い時間で素早く正誤を判断する力を身につけることが重要です。

社労士の択一式試験は、時間との勝負といわれています。

3時間30分で10科目すべての問題を解かなければならないため、1問あたりの時間配分は約3分となる計算です。

限られた時間の中で得点を最大化するためには、選択肢を見ただけで正誤を判断できるレベルにまで仕上げておく必要があります。

出題範囲を正確に記憶することはもちろん、内容に対する理解をしっかりと深めておきましょう。

なお、択一式試験では、過去の問題が形を変えて再度出題されるケースが多く見られます。

過去問学習の効果が得られやすいため、積極的に取り組みましょう。

社労士の選択式の傾向と対策

ここでは、社労士試験における選択式の傾向と対策について項目ごとに解説します。

  • 選択式の出題形式
  • 選択式の合格基準点と救済
  • 選択式の勉強方法

 選択式の出題形式

選択式試験の出題形式は、20個の選択肢から5つの空欄を埋めて解答する「空欄補充形式」です。

ひとつの空欄につき4つの選択肢が用意されているため、問題文を正確に読み取る読解力と、正しい答えを判断する力が求められるでしょう。

 選択式の合格基準点と救済

選択式試験の合格基準点は、原則として「総得点で40点満点中28点、各科目で5点中3点以上」です。

ただし、社労士試験は実施回によって難易度が異なるため、平均点などの結果に応じて合格基準点が補正されます。

合格基準点の補正は「救済措置」と呼ばれ、直近では令和6年の試験における「労働に関する一般常識(労一)」の合格基準点が2点に引き下がりました。

選択式試験は択一式試験よりも救済措置が行われやすく、ほぼ毎年のように合格基準点が補正されています。

受験生の大半が正解できない難問が出題された場合は、合格基準点が下がる可能性が高いでしょう。

 選択式の勉強方法

選択式試験の勉強では、日頃から文章を読み、内容を深く理解する訓練をしておくことが重要です。

選択式試験は救済措置が行われやすく、奇問や難問に正解できなくても合格できる可能性があります。

しかし、択一式試験と同様、科目ごとの合格基準点が設けられているため、極端に苦手な科目がある方は注意が必要です。

全科目の出題範囲を網羅し、ムラなく勉強しましょう。

基本的なテキストや問題集での学習に加え、特に話題性が高いテーマや法改正に関する知識にアンテナを張っておけば、得点の取りこぼしを防げるでしょう。

また、選択式試験では目新しい問題が出題される場合があるため、日頃から「統計調査」や「厚生労働白書」に目を通しておくことがおすすめです。

厚生労働省のホームページから閲覧できるため、チェックしておくと良いでしょう。

社労士の択一式・選択式の勉強はどっちからはじめる?

社労士試験の対策を行う際は、まず「択一式」の勉強から始めることがおすすめです。

選択式と択一式はほとんどの出題科目が共通しているため、択一式の試験勉強を行えば、選択式のための対策は原則として不要です。

択一式のテキストを読み込んだり、過去問を解いたりする課程で、自然と選択式の正答率も上がるでしょう。

ただし、選択式試験では一定以上の読解力が求められるため、普段文章を読む機会が少ない方は注意が必要です。

また、社労士試験では、択一式・選択式の両方に科目ごとの合格基準点が設けられています。

いずれの場合も、極端に苦手な科目があれば合格が難しくなる恐れがあるでしょう。

基礎的な内容をしっかりと勉強し、どの科目でも満遍なく得点できる状態を目指しましょう。

社労士の択一式・選択式で共通する3つのポイント

社労士の択一式・選択式で共通する3つのポイントは、以下の通りです。

  • 最初に学習計画を立てる
  • インプットとアウトプットを繰り返す
  • 苦手科目を作らない

 最初に学習計画を立てる

社労士試験は出題範囲が広いため、最初に学習計画を立てておくことが重要です。

一般的に、社労士試験に合格するためには約1,000時間の勉強が必要といわれています。

また、社労士試験は出題科目が多いため、科目ごとに勉強時間の配分を考慮しなければなりません。

重要な科目は勉強時間を多めに確保し、重点的に勉強するなど、メリハリをつけた計画が必要です。

無計画に勉強を進めると、試験本番に間に合わない可能性があるでしょう。

試験日から逆算した学習計画を立て、進捗に応じて計画を見直しながら勉強に取り組みましょう。

 インプットとアウトプットを繰り返す

社労士試験に必要な知識を定着させるためには、インプットとアウトプットを繰り返すことが効果的です。

社労士試験で問われる知識は多岐にわたるため、すべてを暗記することは困難です。

まずはテキストを読んで内容を理解し、問題集や過去問を解いて知識の定着を確認する、といったサイクルを繰り返しましょう。

インプットとアウトプットの反復によって、学習内容を効率的に記憶できます。

また、過去問を解けば出題傾向を把握できるうえ、本番に近い形式の問題にも慣れることができます。

 苦手科目を作らない

苦手科目を作らないことも、社労士試験の勉強における重要なポイントのひとつです。

社労士試験では、択一式・選択式の両方で科目ごとの合格基準点が設けられています。

択一式の合格基準点は各科目10点中4点以上であり、4割の得点が必要です。

対して、選択式の合格基準点は各科目5点中3点以上と、6割の得点が求められます。

また、択一式は選択式よりも必要な得点の割合が低い反面、救済措置が行われにくい点に注意が必要です。

得意な科目だけで点数を伸ばすといった作戦は通用しないため、苦手科目を作らず、すべての科目で得点できるように勉強しましょう。

過去問を繰り返し解くことで、苦手科目の解消につながるでしょう。

まとめ

本コラムでは、社労士試験の択一式と選択式の違いについて解説しました。

本コラムのまとめは、以下の通りです。

  • 択一式と選択式の違いは、出題形式や試験時間、問題数などさまざま
  • 社労士試験の対策を行う際は「択一式」の勉強から始めることがおすすめ

また、択一式・選択式に共通する試験勉強のポイントは、以下の通りです。

  • 最初に学習計画を立てる
  • インプットとアウトプットを繰り返す
  • 苦手科目を作らない

社労士試験の択一式と選択式は出題範囲が共通していますが、求められる能力が異なります。

本コラムを参考に、各試験に合った対策を行いましょう。

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