「資格試験を独学で目指すなら、過去問だけしていれば合格する」
資格の勉強をしている方であれば、一度はそんな話を耳にしたことがあると思います。

これは、例年の合格率が6~7%程度の難関国家資格である社労士(社会保険労務士)試験にも当てはまるのでしょうか。

このコラムでは、社労士試験に独学で合格するには過去問だけでいいのかを理由と共に解説します。

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社労士試験の独学に過去問だけでは不十分

結論からいうと、社労士試験に独学で確実な合格を目指すためには、過去問だけでは十分ではありません。

上記の図は、あくまで目安となるのですが、独学で過去問を完全に理解した状態ですと、大体30%程度ぐらいの割合で合格ができる水準となります

なお、これは、過去問の問題に対する答えを丸暗記している状態ではなく、背景まできちんと理解している状態での目安と考えてください。

社労士試験の確実な合格を目指すためには、過去問だけではなく、テキスト等を活用して、合格安全圏まで理解を深めていくことが必要不可欠です。

過去問だけでは合格できない理由

では、なぜ過去問だけでは、合格には不十分なのでしょうか。

その理由として、大きく次の3つがあります。

  1. 足切りとなってしまう危険がある
  2. 法改正に対応することができない
  3. 労一・社一への対応がとても難しい

① 足切りとなってしまう危険がある

社労士試験には、とても厳しい足切り基準があります。

年度によっては救済措置で引き下げられるケースもありますが、原則として選択式で5問中3問以上の正解、択一式で10問中4問以上の正解が求められ、その基準に満たない場合は、いくら全体の点数が高くても不合格となってしまいます。

社労士の合格に必要な正答率は大体6割〜7割となっており、過去問だけでも全体の6割を目指せるものの、最近は新問も多く、厳しい足切りラインを突破するのはとても難しいといえます。

② 法改正に対応することができない

社労士の試験範囲には、非常に多くの法律が含まれています。

そしてとても厄介なことに、この法律というのは、社会の情勢に合わせて、定期的に改正がされていってしまいます。その中でも、社労士試験は特に法改正の多い試験と言えます。

この法改正に関する論点は、当然、過去問だけでは対応することはできません。

また、当然、全ての法改正がその年度に出題されるわけではないため、例えば、一昨年、去年、今年の法改正が出題されるという可能性も十分にありえます。

③ 労一・社一への対応がとても難しい

労一(労務管理その他の労働に関する一般常識)、社一(社会保険に関する一般常識)は、他の試験科目とは異なり、非常に出題範囲が広く浅いという特徴があります。

そのため、突然、過去問にないような問題が出題されるという可能性も非常に高い科目となっています。

また、例えば「H29年の女性年齢別有業率は、H24年と比べて○○した」のような、現在の社会の数字を問われるような問題が出題されることも多いため、過去問だけで労一・社一に対応することはとても難しいと言えるでしょう。

ただし過去問で学習することは重要

社労士試験の独学において、過去問をしっかりと繰り返すことは以下の2つの観点からとても重要です。

①本番形式の問題に慣れる

社労士試験の問題は、選択式と択一式という2つの形式で出題がされます。

問題の中には、非常に読み解くのが難しい問題や文章量の多い問題、こんな形で出るの?と面食らってしまうような問題が急に出題されることがあります。

そういった意地悪な問題に本番で初めて直面して、頭が真っ白になり、結果、時間が足りなくなってしまい、全ての問題を解くことができなかった・・・、というようなことにならないように、過去問をしっかりと解くことで、本番形式の問題に慣れておくことがとても重要です。

②頻出論点に強くなる

社労士試験には毎年試験に出てくるような頻出論点というものがあり、複数の年度に渡って過去問を解いていくことには、自然と頻出論点の理解が深まるというメリットがあります。

そのため、過去問を解くときには、解いて終わりではなく、解説までしっかりと読み込んで、頻出論点をきちんと理解できるように仕上げていくことで、確実な得点源を作ることができるのです。

また、社労士試験で合否が決まるのは、ABCでランクをつけた場合、頻出論点をA、過去に出た問題に似ているが派生した問題がB、難問をCとした場合、難問で差がつくことはなく、ABランクの問題をどれだけ確実に取れたかで合否が分かれます。
頻出論点はAランクの問題ですので、確実に得点する必要があるのです。

※関連コラム:社労士試験の過去問は何年分解くべき?解くタイミングも併せて解説

過去問以外でやっておくべき勉強内容

合格の確率を引き上げるために、過去問以外に行うべきこととしては、テキストをきちんと読み込み、理解をするということがとても大切です。

一度講義を聞いただけ、あるいは一度テキストを読んだだけで、完全に理解をすることができる人は、あまり多くはありませんので、最低でも5回以上(できれば7~8回)は繰り返し行う必要があります。
最近では、過去に出題のないテキストの細かい部分や補足部分からの出題も増えていますので、最終的には全てを読み込む必要があります。

勉強をして間もない頃には、なんとなくわかった気がするものの、時間が経ってしまうと、せっかく勉強をしたことを忘れてしまっていたり、問題を解いていく中で自分の理解とは違った!という経験をしたことがあると思います。

そんな時に、繰り返しテキストに立ち戻ることで、新たな発見をしたり、知識として定着させることで、より深い理解に繋げることができるのです。

また、余力がある方については、判例集や、興味のある論点の本、厚生労働省のホームページなどを読み込むとより理解が深まるでしょう。

まとめ

繰り返しになりますが、社労士試験の独学は過去問だけでは合格をするには不十分なのですが、一方で過去問を解くことなしには、合格をすることも難しいため、過去問はとても重要です。

まずはテキストを元に全体像を把握した後には、過去問を解き、その過程の中で理解が不足している部分や、忘れてしまった部分について、再びテキストに立ち戻って理解を深めていく。

これを繰り返すことで、合格の確率を飛躍的に高めていきましょう。

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この記事の監修者 池田 光兵講師

池田 光兵講師

広告代理店で、自らデザインやコピーも考えるマルチな営業を経験後、大手人材紹介会社で長年キャリアアドバイザーを経験、転職サポートを行う。

面接対策のノウハウや数々の自作資料は現在でも使用されている。

その後、研修講師や社外セミナーの講師などを数多く経験。

相手が何に困って何を聞きたがっているのかをすばやく察知し、ユニークに分かりやすく講義をすることが得意。

ほぼ独学で就業しながらも毎日コツコツと勉強し、三度目の社労士試験で合格した苦労談も面白く、また、三度やったからこそ教えられる「やっていいことと駄目なこと」も熟知している。

合格のノウハウをより多くの受講生に提供するため,株式会社アガルートへ入社。

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