受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

行政書士試験｜【2025年合格目標】中上級総合講義／中上級総合カリキュラム（フル・ライト）

行政書士試験を目指した理由・契機

数年前に友人が特殊な状況の金銭の寸借詐欺被害にあい、それを解決した経験があります。詐欺の時効期間も過ぎはじめ、弁護士に相談しに行っても匙を投げられやんわりと断られると悩んでおりました。私一人に何ができるかわかりませんでしたが、何とかして力になってあげたいと思い、証拠を集め、法律をできる限り勉強し、検察庁に直接助けを求めに行きました。相手方の弁護士はただの金銭貸借と捉え自己破産手続きを開始しましたが、会って話し合い、時効が成立していない被害があること、告訴する準備があること、かくたる証拠も提示できることを強く訴えかけた結果、手続きを取り下げ弁済契約に持ち込むことに成功しました。現在も私の友人に毎月お金が戻ってきています。この経験から、どんなに困難なことであっても努力すれば不可能を可能に変えることができることがあるということを知りました。また、検事が「詐欺にあったと口だけでいうい人は山ほど見てきているが、ここまで自力で証拠を集めてきた人は前代未聞。なんとかしてあなたの力になってあげたい」と評価してくださり、大きな感動をしたことを今でもはっきり覚えています。

３年ほど前に膝に怪我を負って、今の仕事が長くできないと直感しました。私は中卒で学歴もなく、専門的なスキルもありません。その時に思い出したのが上記の経験でした。難関資格をもっていれば中年でも転職しやすいのではないかと思ったのと、真剣に法律を学んでもっと誰かの役にたちたいと素直に思い、司法書士試験合格を目指すことにしました。いきなり挑戦するのは私にはハードルが高すぎるので、宅地建物取引士と行政書士を経由して、法律に自分をなじませながら目指そうと考えました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

市販のテキストを購入し読んでみましたが、導き手がいなければ合格は無理だなと直感し、通信講座を受けることにしました。

行政書士の通信講座を検索したら豊村先生がでてきたのでYouTubeなどを拝見しました。わかりやすそうだなと思ったのと、人柄の良さが決め手になりアガルートで受講しようと思いました。そのとき他社と沢山比較したわけではありませんが、おそらく比較していたとしても豊村先生を選んでいたと思います。

合格体験記・学習上の工夫

とにかく時間に追われる生活状況でしたので、いかに時間を作るかが大きな問題でした。仕事中と移動の運転中にいかに効率よく勉強できるかを考え、講義の中で豊村先生が重要だと言った箇所をその日の晩に全部紙に書いてまとめ、翌日車内で動画を見ながら再度確認し、仕事中に頭の中で繰り返し復習しました。夜寝るときはベッドの中で寝落ちするまで問題を解きました。これが基本的な勉強スタイルになっていたと思います。

わからない箇所があったとき、わからないなーなどと独り言をつぶやいていると案外その箇所を覚えられていることに気づき、周りに人がいないときはなるべく声に出して勉強するようにしました。たまたまそれを聞いていた彼女に「住民訴訟ってなに？」と聞かれ、できる限りわかりやすく説明しましたが、そのとき教わっているより教えている方がはるかに覚えやすいのではないかと感じ、豊村先生の講義の真似事を学習に取り入れてみました。Amazonで壁に貼れるホワイトボードを購入し、イヤホンを耳につけて豊村先生の講義を聞きながら同じことをしゃべってなるべくリアルに再現してみました。もしも質問があったならこう答えるかなと心の中で架空の生徒をつくり質問の答えを考え準備して取り組みました。一人で何やってんだろうと恥ずかしくて笑えてきますが、この豊村先生になりきる勉強法は強烈なインパクトがあってかなり効いたと思います。声に出すというのは思いのほか効果があるので、勉強仲間がいる方がとても効率よく学べるのではないかなと思いましたが、社会人になるとそのような環境は簡単に手に入りませんね。

７月に膝を手術しなければならなくなり、直前期にあたる１０月中頃まで入院しなければならず、絶望的な状況でした。令和５年もアガルートを受講しましたが、受験日どうしてもずらせない予定が入り、結果試験会場に行くことができず受験できませんでした。言葉にできない悔しさでした。それから令和６年度の試験に向けてのモチベーションを簡単に引き上げることができず、精神的に立ち直れるまで何か月もかかっています。なので試験を受けることができるのであればどんな環境でも諦めないと強く思い、不利な環境ではありましたができるだけの努力をしました。声に出す勉強法は他の患者さんがいるためできなかったので、自分の好きな歌の歌詞に条文や定義をそのまま当てはめて頭のなかで全力でうたいました。２０曲近く作ったと思いますが、思った以上に覚えられたのでもっと早くやってみればよかったなと思いました。

退院後は毎日記述の問題を５問解くというルールを自分に課し、受験日まで継続しました。おおまかなスケジュールを作って逆算してやる方法は私の生活スタイルでは難しかったですが、小さなルールを数少なく課すということはおそらく誰にでもできると思うので、小さなルールを破らず徹底することを大切にしていました。

総合講義のご感想・ご利用方法

頭の中になじみやすい講義内容だなという印象です。法律系の資格は、条文や判例など、日本語だけど何言ってるかわからない日本語が羅列しているものを学ばなくてはいけないので、講義を受ける前からすでに苦手意識をもっていました。ですが、豊村先生の講義を受けて、先生が受験生が何を苦手と考えて、どこでつまずきやすいのかをしっかりと把握しているからこそ初学者にもわかりやすく質が高いと言われるんだなと思いました。とんがりかっこと赤線青線の色分けがすごくわかりやすく、二度三度テキストを読み返すときに要点だけに目がいくように視覚的な効果があり、おかげさまで時間を無駄にしない効率のいい勉強ができるテキストになりました。すごいなと思ったのが書き込みの量の多さとその内容の丁寧さです。テキストを読み返して、文章だけそのまま読むとわからなくなりそうな箇所に、必ずと言っていいほど先生の手書きの書き込みがありました。その補足が書き込まれることで理解にたどり着けたことも多かったので感謝しかないです。最近なんとなくセレクト問題集をパラパラとめくってみましたが、基礎知識の出題されるかどうかもわからないような問題にまでしっかりメモが入っており、先生の配慮には脱帽します。徹底的に受験生の目線で講義してくださり心から感謝しています。

短答過去問集のご感想・ご利用方法

基本的には就寝時に寝るまで読みまくってました。インプット後のアウトプットでも利用しました。市販の過去問集も購入し、とにかく何周もやりまくりました。間違った箇所に１００円ショップでシールを貼って、間違えた内容をそのままにしないように気を付けました。何度も間違える問題が必ずあるので、そういう問題だけを紙にまとめ、特別なノートを作り完全に解けるように努力しました。セレクト問題集もあったので、ボリュームには事欠きませんでした。

記述過去問集のご感想・ご利用方法

記述は最後の最後まで苦手なままでした。どういうやり方が自身の攻略法なのかがわからないままでした。豊村先生が言葉のコントロールということをおっしゃっていたので、最低限自分の言いたいことを簡潔に言葉にする癖をつけました。記述式の過去問を見て、自分がイメージしていたよりもっとずっと簡潔な文が答えだったので、最初は戸惑っていたのを覚えています。結果的にもう場数踏んで慣れるしかないなと感じ試験前１か月は読み込みました。記述の過去問はデータとしてそもそも貴重だと思います。

総まくり択一1000肢攻略講座のご感想・ご利用方法

総まくり１０００は過去問集を何周もした後にたまに分野を横断して一気に解きたくなったときに使いました。普段使っている過去問集と離れることで特定の問題集に慣れないようにしたり、ハイテンポで脳を切り替えて使うことも大切だと思ったからです。重要問題が羅列していて頭の中を整理するのに役立ちました。ですが、実際の使用頻度は少なく、科目ごとの過去問集とセレクトの使用頻度の方が圧倒的に多かったと思います。あまり勉強に多くの時間を割くことができなかったので、時間の余裕があったらもう少しやりこんだかもしれません。本のサイズが持ち歩きにちょうどいいので、出かけた先での隙間時間を有効に使うためにカバンに入れておくのに便利かもしれませんね。

総まくり記述80問攻略講座のご感想・ご利用方法

前述したとおり、記述式はてこずりました。どんな回答の仕方をすればいいのか悩み、そもそも正解なのかハッキリと採点できないので達成感もあまりなく困る分野でした。とにかく模範解答になる例をたくさん見たかったので、私の中では記述過去問集と総まくり記述８０問は大変貴重な講座でした。試験前１か月間は毎日記述問題を５問は解くと決めていたので、後半は毎日お世話になっていました。何度も同じ問題を解くたびにだんだんと行政書士試験での言葉の作り方が身についてきたと実感できました。私の場合最初に浮かぶ言葉が多すぎてしまう傾向にあったので、問題が何を問いているのかを正確に分析し、それに対して必要最低限の言葉を選べばいいというのが唯一自分の中で見つけられたルールです。時間をはかって決めた制限時間内に回答するという努力もしてみました。なんだかんだでかなり有効活用させていただいた講座です。

逐条ローラーインプット講座のご感想・ご利用方法

正直最初は見てるのが少ししんどいなと感じる講座でしたが、だんだんと条文を一つずつ確認することの大切さがわかり話を聞くのが楽しくなってきました。田島先生の地元の話と軽い自虐キャラが結構面白くて、なんだかんだで飽きない講座でした。また、ある程度勉強をしたあとに見てみると復習になってためになります。どのタイミングで見るかによって使い方や感じ方が変わる講座かもしれません。私は条文が苦手だったので大変助かりました。いろいろ書き足した逐条テキストを六法代わりに使うことができるので便利です。先生が書いてくれた文章や絵を全部書いておいたので普段使いの六法より情報量がある六法になり大変有用でした。講義動画の番号を逐条テキストのページに書き込んでリンクさせ、この条文どういう解釈だっけと思ったときにすぐに該当動画にとべるようにして活用するといいと思います。

文章理解対策講座のご感想・ご利用方法

文章理解対策講座は時間が追い付かず、視聴することができませんでした。国語力に自信は全くありませんが、手が回る余裕があるなら動画を見ようを決めていました。テキストは何度か手をつけ、文章の組み立て方など鍛えられたような気がします。前文と構文をつなぐキーワードがなく、おおまかな話の文脈をみて並び替えるようなものは結構間違いました。最終的に時間がない中で中途半端にやっても伸びしろなさそうだと感じ結局ほぼ勉強しませんでした。時間があったらじっくりと動画を見てみたかったですね。

模擬試験のご感想・ご利用方法

正直難しかったです。市販で売っている他社さんの直前模試も併用して模擬試験ばかりやっている時期があったのですが、アガルートが一番私には難しく感じました。しかし、どんな問題がきても正確に答えることができるために勉強をしているので、自分の至らなさを痛感いたしました。過去問に慣れてしまっていた私にはいい刺激でしたね。１７０点前後はどの模擬でも取れるようになったのですが不思議と１８０点を突破する回数が少なく、１８０点の壁を感じました。その後すべての模擬を問題集として扱い、足りない知識を補うために役立てました。

講座のご感想、講師へのメッセージ等

豊村先生、田島先生、本当にお世話になりました。お二人がいなければ合格はできませんでした。合格できたのは嬉しいのですが、もう動画が見れなくなってしまい、毎日お世話になっていただけに寂しく思います。

お二人の人柄がとても好きでした。いつか自分の資格に恥じることのないスキルを身につけて先生方のようになれたらと思いました。本当にありがとうございました。