FP技能検定｜【2025年6月～2026年5月試験合格目標】2級合格カリキュラム

【第9問】問38の（ウ）についての質問です。
遺留分について、直系尊属のみなら法定相続分の3分の1、その他は法定相続分の2分の1となる。と、動画の解説でもありました。
本問のケースでは、法定相続人は父母になるため、掛けるのは3分の1と思ったのですが、回答では×1/2でした。どうしてでしょうか？
母の遺留分=1/6「×1/2」=1/12
こちら改めて解説お願いします。

ご質問ありがとうございます。
遺留分については相続人が「直系尊属のみ」ならご指摘のとおり「相続財産の1/3」となりますが、本問の場合は「配偶者」も相続人となるため「直系尊属のみ」とはならず、それ以外の「相続財産の1/2」となります。配偶者がいる場合は直系尊属「のみ」とはならない事を覚えて頂ければ幸いです。
したがって父母の法定相続分の合計は1/3となり、母の相続分は半分の1/6となり遺留分は1/2を乗じた1/12となります。

「危険負担」の説明で「契約後から引渡しまでの間に」とありました。
その間に天災などが発生し、該当の事態になった場合には、契約時に支払っている手付金はどうなるのでしょうか？
「契約の解除ができる」というのは理解しましたが、支払っている手付金についてが気になりました。
解説よろしくお願いします。

ご質問ありがとうございます。
民法上では危険負担では、買主は「代金の支払いを拒絶できる」というのは良いかと思いますが、支払った手付金がどうなるか？というご質問だと思います。
手付金は売買代金の一部であるため、危険負担により契約が解除された場合は、買主に落ち度がないため、「民法上」手付金は買主に返還されるかと思います。
あくまで民法上の話で、実際の売買契約書で「危険負担」についての取り決めがどうなっているかの確認は必要だと思います。
（債務者の危険負担等）
第五百三十六条 当事者双方の責めに帰することができない事由によって債務を履行することができなくなったときは、債権者は、反対給付の履行を拒むことができる。