賃貸不動産経営管理士の勉強時間は?独学の場合・勉強方法も解説
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2021年試験から国家資格化された賃貸不動産経営管理士試験。難易度は徐々に上がってきており、果たしてどのぐらい勉強すれば合格できるのか、大変気になりますよね。
他の不動産資格受験経験の有無、勉強は独学で勉強するか講座を受講かなどによって、試験対策のポイントや勉強時間も異なります。
今回は賃貸不動産経営管理士試験に必要な勉強時間や勉強方法などについて解説していきます。
勉強時間を先に読む▶ 勉強方法を先に読む▶ 独学の注意点を先に読む▶
目次
賃貸不動産経営管理士合格に必要な勉強時間とは
一般的に賃貸不動産経営管理士試験に合格するために必要な勉強時間は100〜250時間と言われています。不動産知識を有する人などは100時間で可能だと考えられ、初学者、特に独学だと250時間は欲しいと考えられます。
不動産の関連知識がある方や、資格試験の勉強に慣れている方などであれば、100時間程で合格ラインに辿り着くことが可能だと考えられます。
100時間ということは、1日平均2時間勉強したとして、およそ2ヶ月弱ということになります。
一方、初学者で関連知識がない場合、さらに独学の場合は、200〜250時間は確保しておいた方がいいでしょう。
250時間とは、同じく1日平均2時間勉強したとして、4ヶ月強になる計算です。
なお、以下の動画では賃貸不動産経営管理士試験に3ヶ月で合格する人の割合や短期合格の戦略について解説していますのであわせてご覧ください。
賃貸不動産経営管理士試験の勉強はいつから始めるべき?
勉強スケジュールは、トータルの勉強時間を目安に試験日から逆算して設定するとよいでしょう。
賃貸不動産経営管理士の本試験は年に1回、例年11月3週目頃の日曜日に実施されています。 令和5年度は11月19日(日) です。
理論上は勉強時間が短い人で9月くらいから、長めの人で7月くらいから勉強すれば間に合うということになります。
もちろん計画通りに行くとは限りませんので、これより余裕を持って計画を立てられるといいですね。
受験申込みは、例年試験実施の3か月くらい前(8月中旬頃)から始まります。
関連コラム:賃貸不動産経営管理士試験日&申込方法
これくらいのタイミングで受験を決め、勉強を始めて間に合わせることはできるので、申し込み開始はひとつの目安になると覚えておきましょう。
関連コラム:【賃貸不動産経営管理士試験】本番直前!押さえておくべき5つのポイント
独学でも可能?賃貸不動産経営管理士試験の勉強方法
賃貸不動産経営管理士試験の勉強するにあたって、具体的にどのような勉強方法で進めていけばいいのでしょうか。
基本的な勉強の進め方は、下記の通りです。
- 教材を準備する
- テキストでインプットを行い、問題集でアウトプットを繰り返す
- 苦手分野などをまとめ再度インプットを行う
- 本番を想定して模擬試験などで問題演習を行う
順番にご紹介します。
1.教材を用意する
最初に、教材を用意しましょう。
通信講座などを受講する場合は、付属の教材を使えばOKです。
独学の場合は教材を選ぶ必要があります。賃貸不動産経営管理士試験対策用のテキストと問題集を用意しましょう。
教材を探す際は出版社や著者、利用者の評判など、各教材の良い点や課題など比較検討を行います。最終的にひとつに絞って利用するのがおすすめです。
テキストと問題集をあわせて購入する場合は同じシリーズを選ぶことをおすすめします。テキストと問題集の連携もあり、理解の促進に繋がるためです。
テキストにより、色遣いや解説の詳しさなどの違いはありますが、どのテキストもカリキュラムに沿って似た形で章立てがされていて、試験対策として内容が充実しているものが出版されています。
テキストは複数使用するよりも、1冊をやり込むことをおすすめします。テキストを複数使用することは、コストがかかるうえ、学習効率の分散を招くため、余り好ましいことではありません。
また、安いからという理由で出版年度の古いものは、最新の法律に準拠していないこともあるため、避けるべきです。表紙の記載が受験年度のものと合っているかを確認してから購入しましょう。
関連コラム:【賃貸不動産経営管理士】おすすめテキスト・問題集・過去問集6選
2.テキストでインプット⇔問題集でアウトプットを繰り返す
教材を手に入れたら、勉強するのみです。テキストでインプット、問題集でアウトを繰り替えしていきます。
最初はテキストを読んでも、専門的でわからないことが非常に多いと思います。初学者の方や、不動産資格は初めての方にとっては、取っつきにくい文言もでてくることでしょう。
しかしまずは、わからない所は飛ばして先に読み進めていくことが大切です。
アウトプットとして問題集を解く時も、最初のうちは完全に理解する必要はありません。まずは気にせずに問題を解いてみましょう。
テキストの記載と、出題のされ方の違いから1,2度読んだだけでは、中々知識の定着が図れないことも珍しくありません。
間違えた問題はテキストに戻って再理解に務める、インプット⇔アウトプットを繰り替えるジグザグ勉強方法によって知識が定着していくのです。
なお、問題集の解説はアウトプットをしたあとの再インプット学習として非常に重要です。
単に、自分が解答した番号が正解か不正解かを確認するだけではなく、解説をしっかり読み込んで、なぜ間違えたのかを確認しながら、知識の定着を図っていきましょう。
3.苦手分野などをまとめインプットを行う
複数回問題集を繰り返し解くものの、いつも同じ個所を間違ってしまうという事象は、資格試験の勉強をしている時にはよくある話です。
問題集を解くアウトプットの段階で毎回引っかかる箇所があれば、問題解説やテキストに戻って確認し、あとから見やすいように自分でまとめておきましょう。
わからない箇所や理解の進まない個所は順次継ぎ足していき、ノートを作成していくことも有効ですが、「ノート」として一冊用意しなくても、直接テキストや過去問集に書き込むことにより、自分だけのオリジナルのテキストが出来上がります。
大きめの付箋を活用することもおすすめです。間違いやすいポイントを記載し、完全に理解が出来たものは剝がします。最後まで残っているものは本番直前に繰り返し見て復習しましょう。
4.模擬試験などで本番を想定して問題演習を行う
本番前の仕上げ段階では、試験と同様に時間を計測し、時間内で解く訓練も重要です。
模擬試験用に過去問や問題集を購入するか、各予備校が実施している模擬試験を利用するとよいでしょう。
解きやすい問題の見極めや、マークシートのタイミングなど、問題集をひたすら解くアウトプット学習だけではできない、試験対策ができます。
できなかった問題は、まとめノートに再インプットして、苦手分野の再定着を図っていくとよいでしょう。
独学の注意点
講座などを利用せず、独学のみで勉強する場合、次のようなことに注意が必要です。
- 質問できない
- モチベーションを保つのが難しい
- 講座を受講するよりも時間がかかることが多い
- 過去問の傾向分析が難しい
- 法改正などの情報収集を自分でする必要がある
質問できない
独学の場合、わからない所があったとしても質問する相手がいません。
疑問点・不明点はすべて自分自身で解決しなければならない点を覚えておきましょう。
問題集の解説を読んでも正確に理解できない場合もあり、最悪解決できないまま試験に臨むことも考えられます。
既に資格を取得している同僚や先輩などがいれば教えてくれることもあるでしょう。しかしタイムリーかつ、頻繁に聞くことは難しいかもしれません。
モチベーションを保つのが難しい
独学の場合、試験対策のノウハウがないため、手探りで学習を進めていかなければなりません。
そのため講座を受講を受講するよりもモチベーションを上げる・保つのが難しいという方が多いです。
また、一人で勉強していると、勉強を中断して他のことをしたいという誘惑に弱くなってしまう傾向があります。
勉強をしている間は周りにスマホや雑誌など、気になるものは周りに極力置かないようにしたり、自宅ではなく図書館やカフェなど、別の集中できる場所に敢えて身を置くなどの工夫も必要になってくるでしょう。
講座を受講するよりも時間がかかることが多い
勉強時間について先に触れましたが、独学は講座を受講するよりも理解するまでに時間を要することが多いです。
決まったカリキュラムがないため、効率的に学習を進めるのが難しいのです。
また、テキストや問題集で理解できない点があっても、身近にわかりやすく教えてくれる人がいないため、理解するまでに時間がかかってしまうことも珍しくありません。
自分で法律や専門用語などを調べなければならないこともあるでしょう。検索しても、良い解決策がすぐに見つからない場合もあります。とりわけ法律は、言い回しによって理解が中々追いつかないこともあり得ます。
そういったことで講座を受講するよりも、トータルの勉強時間が長くなってしまうのです。
過去問の傾向分析が難しい
講座を受講する場合は、継続的に試験を見てきている講師がこれまでの出題傾向を分析しつつ、直近の法改正にも照らし合わせたうえで、受験年度における問題例を提案してくれる場合が多いです。
問題集の中には、過去数年間に出題された問題の傾向から受験年度に出題されやすい項目を紹介している書籍もありますが、独学でこういった傾向分析をすることは容易ではありません。
また、法改正に関しては漏れがないよう、自分でしっかり情報収集する必要があります。
合格者たちの勉強方法
先に合格した先輩方の体験を知るのも、試験対策のひとつといえます。ここではアガルートの講座を受講し合格を勝ち取った方の体験記をいつくかご紹介します。
その他の合格体験記はこちら▶
通信講座なら最短合格が狙いやすい
これまで紹介してきましたとおり、独学でも時間を掛けて工夫することにより、合格を勝ち取ることは可能でしょう。
しかし最短合格を目指す場合は、通信講座がおすすめです。
理解が深まっていない項目に対する質問が可能であることや、講師との対話の中でモチベーションが保ちやすいという点、さらには時間的な制約がある受験勉強の中で、効率的に学習を進めることができる点においては、独学にはないメリットが通信講座にはあります。
講師が解説!やってはいけないNG勉強法とは?
賃貸不動産経営管理士試験の勉強方法について解説してきました。
下記の動画では、逆に「やってはいけないNG勉強法」について、アガルートの工藤講師が解説しています。こちらもぜひご覧ください。
※動画の閲覧はこちらから可能

この記事の監修者
不動産会社への入社をきっかけに、不動産関連資格の学習を開始。
何事も諦めないをモットーに、不動産会社での実務やモデル業と学習を両立させ、マンション管理士試験、管理業務主任者試験、宅建試験、賃貸不動産経営管理士試験全てにストレートで合格。
学習の継続のしやすさに重きを置き、要点の分かりやすいコンパクトな講義、受講生目線に立った使いやすいテキストの制作に心血を注いでいる。
工藤美香講師の紹介はこちら