「マンション管理士に合格したいけれど、たくさん勉強しないと受からない・・・」そんな話を聞いたことはありませんか?

なんとなく勉強しないといけないことは分かるけれど、必要な勉強時間や期間がわからない方も多いのではないでしょうか。

このコラムでは、マンション管理士試験の合格に必要な勉強時間や、必要な期間、勉強時間の内訳について、まとめています。

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マンション管理士試験に合格するために必要な勉強時間について

マンション管理士合格のための勉強時間は500時間程度が目安

マンション管理士試験の合格に必要な勉強時間の目安は500時間程度で、約5~8ヶ月ほどで合格を目指せると考えられます。なお、独学での初学者などは700時間までは見ておいた方が無難です。

これは同じ不動産に関する国家資格の宅建士や管理業務主任者と比べると多いと言われています。

宅建士資格を有している場合有利になる?

同じ不動産資格として宅建士資格を有している場合有利になる、あるいは勉強時間を短縮できるのでは?と思う人もいるかもしれません。

確かに民法などの分野では被る部分もあります。法律に関しての基本的な考え方は大いに活かせます。

しかし、一方でマンション管理士試験はどちらかというと宅建よりも「狭い分野」を「深く掘り下げる」傾向にあるため、宅建資格を有しているから楽勝などと言うことはできないでしょう。

さらに、区分所有法に関しては宅建で学習する範囲とは比較にならないほど広範囲な学習が必要であり、さらに宅建では学習しない標準管理規約や、会計、設備などが加わってきます

深い分野の理解のためのインプットの時間は避けることができません。

やはり目安として500時間は見積もっておいた方が良いでしょう。

管理業務主任者資格を有している場合有利になる?

管理業務主任者試験はマンション管理士試験と出題範囲が相当程度被ります。そのため、被る範囲については一から理解するという作業は不要となるでしょう。

管理業務主任者試験に合格されている方は、(マンション管理適正化法の範囲)5問免除で試験を受けることができます。

これは大きなプラスではありますが、マンション管理士試験を受験される方の約4割が5問免除で望まれることを加味すると、油断は禁物です。

そのため、必要な勉強時間としては300~400時間程度には短縮できるかもしれません。

但し、だからといって油断は禁物ですし、余裕を持った勉強計画を練っておくことが重要であることは言うまでもありません。

マンション管理の実務経験を有していると有利になる?

マンション管理関係、あるいは広い範囲で「不動産関係」の業務経験がある場合、マンション管理士資格の合格に有利になると考える人もいるかもしれません。

結論としては、有利にはなるかもしれないが、勉強時間はある程度見積もっておいた方が良いということになります。

実務経験を有していると、内容を理解するという「インプット」の段階で未経験者と比べて有利といえるかもしれません。

机上の話ではなく、現実の話として「この内容はこういうことだな」と具体的に理解しやすいからです。

しかし、こと「資格試験」においては、内容を理解した上で、「出題される問題を解けるようにする」ことが重要です。実務でどのようにしているかという話と、試験問題とは相当程度乖離があります。

試験で学ぶのは、「法律上どのようなルールとなっているか」であり、実務ではそれを基礎として、特約等でアレンジされていることがほとんどだからです。

その意味では、何れにしても内容を理解した上で過去問をしっかりと解く、解けなかった問題は二度と間違えないようにするといった資格試験における王道の行動は必要になってきます。

そのため、変わらず500時間を見積もっておくと良いでしょう。

関連記事:マンション管理士試験の独学におすすめのテキスト・問題集9選!

合格するのに必要な期間は?

それでは、マンション管理士試験の合格に必要な勉強期間について、説明します。

①受験専業で勉強できる人の場合

専業主婦や定年退職後の方や学生さんなど、比較的自由な時間があり受験勉強に集中できる方は、4ヶ月程度の学習期間で合格する方がいるようです。

マンション管理士の試験は毎年11月下旬に行われますので、逆算すれば夏から学習を始めても、間に合う計算です。

もっとも、初学者の人は、1日でも早く試験勉強を開始した方が良いのは間違いありません。

なお、マンション管理士試験に限らず試験勉強は、直前にどれだけ集中できるかが問われますので、長くダラダラ勉強するのは得策とは言えません。

そのため、短期間で学習に集中できる環境にある人の方が有利なのは明らかでしょう。

②仕事をしながら勉強する人の場合

仕事をしながら勉強する人は、体力と時間の制約との戦いになります。

個人差はありますが、もし1日2時間程度の学習時間の場合、8か月以上の学習期間が必要と言えるでしょう。

マンション管理士試験に合格するには、区分所有法、マンション標準管理規約、民法、判例等の横断的な理解が必要となりますが、いずれも一夜漬けの学習法では対応できません。

特に区分所有法とマンション標準管理規約の学習は、広く浅くといったアバウトな学習法や丸暗記ではなく、深く正確な理解が求められます。

そのため、計画性をもって反復学習を行い、知識を身体に染み込ませて試験では限られた時間内に正答を見出すレベルにならないと、合格は難しいと言えます。

仕事をしながら勉強する人は、電車の中や休憩時間、自宅での隙間時間を有効に使って、どんな場所にいても、5分~10分のわずかな時間に集中できる習慣を身につける必要があるでしょう。

※関連コラム:マンション管理士は独学だと無理?こんな人は独学だと難しい

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マンション管理士試験で勉強時間を割くべき科目は?

では、マンション管理士に合格するためには、どんな勉強にどのくらいの時間を割いたらいいのでしょうか。

ここでは、限られた勉強時間の使い方について説明いたします。

①区分所有法とマンション標準管理規約

区分所有法とマンション標準管理規約には、少なくとも170時間程度はかけて、完璧にマスターしましょう。

区分所有法とマンション標準管理規約は、最大の得点源です。

そして、区分所有法とマンション標準管理規約はじっくり勉強すればするほど、得点が伸ばせる分野です。

マンション標準管理規約は、条文だけでなく国土交通省のコメントもセットで覚えることがポイントです。

区分所有法とマンション標準管理規約の分野で9割以上の正答率を目指すことが、マンション管理士合格への近道です。

しっかり学習すれば満点も可能な分野ですので、ぜひ区分所有法とマンション標準管理規約の学習に力を入れましょう。

②民法およびマンション管理に関する判例

民法および判例の分野の学習は、過去問をベースに少なくとも80時間程度の学習を要しますが、深入りしないことが合格のコツです。

民法および判例は内容が広範かつ難解で、得点しにくい分野です。

そのため、過去問を繰り返し問いて、間違ったところを重点的に学習する勉強法が良いでしょう。

なお、範囲が広く難解な民法でも、「代理」「時効」「契約」「錯誤」「債務不履行責任」といったマンション管理士試験に頻出しているポイントは、論点を整理して正しく理解しておく必要があります。

③その他法令分野

建築基準法、都市計画法、消防法、バリアフリー法など、その他法令分野に関してはある程度暗記が必要な分野ですが、過去問を中心に80時間程度は学習する必要があるでしょう。

この分野も深入りは禁物ですが、過去問を繰り返し問いて、頻出の数字等は確実にマスターしましょう。

④建築設備分野

聞き慣れない専門用語のオンパレードのような建築設備分野は、過去問中心に多くても80時間以内にとどめておくべきでしょう。

この分野は的を絞ることが難しく、頑張って学習しても得点にはなかなか結びつかず、努力が報われない分野です。

正答率5割で良しとしましょう。

⑤マンションの管理の適正化の推進に関する法律

いわゆる「適正化法」は、マンション管理士試験では毎年決まった出題数がありますので、過去問中心に80時間程度は学習したい分野です。

ただ、適正化法は条文数のわりに難解な出題があり、確実に正答するにはそれなりの努力が必要です。

また、上述の通り、管理業務主任者の合格者は免除されます。

関連記事:マンション管理士試験は過去問だけで合格できる?何年分やるべき?

まとめ

これまで、マンション管理士試験の合格に必要な勉強時間について説明してきましたが、ここで示した勉強時間はあくまで1つの目安に過ぎず、合格を保証するものではありません。

また、テレビを見ながら音楽を聴きながらの、いわゆる「ながら学習」では、長時間勉強しても学習効果はあまり得られません。

たとえ短時間でも、集中することが重要です。

おすすめは、試験時間と同じ2時間集中学習法です。

必要な勉強時間は人によってさまざまですので、まずは基本書と過去問を反復学習して、自分自身に最適と思われる学習時間を見つけ出されることを、おすすめいたします。

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令和5年度マンション管理士試験のアガルート受講生の合格率は42.64%(全国平均の4.22倍)

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この記事の監修者

工藤美香講師

不動産会社への入社をきっかけに、不動産関連資格の学習を開始。

何事も諦めないをモットーに、不動産会社での実務やモデル業と学習を両立させ、マンション管理士試験、管理業務主任者試験、宅建試験、賃貸不動産経営管理士試験全てにストレートで合格。

学習の継続のしやすさに重きを置き、要点の分かりやすいコンパクトな講義、受講生目線に立った使いやすいテキストの制作に心血を注いでいる。

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