賃貸不動産経営管理士の「5問免除」とは?賃貸不動産経営管理士講習は受けた方がいいのか解説
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賃貸不動産経営管理士試験の受験者のなかには、賃貸不動産経営管理士講習を受けるべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
賃貸不動産経営管理士講習とは、修了すると試験が一部免除(5問免除)になるというものです。試験勉強の負担を軽くし、且つ合格を目指すのであれば活用しない手はないでしょう。
本コラムでは、5問免除や賃貸不動産経営管理士講習について解説します。
賃貸不動産経営管理士試験の5問免除とは
賃貸不動産経営管理士の5問免除とは、 「賃貸不動産経営管理士講習」という講習を受けることで、賃貸不動産経営管理士試験の問題が5問免除される制度です。
通常、賃貸不動産経営管理士試験は全50問ある問題を2時間で受験します。一方、5問免除制度を活用した場合には、50問のうち特定の5問について受験が免除され、45問の問題を2時間で受験します。
合格基準点も通常の受験生と5問免除制度を活用した受験生とでは異なり、5問免除制度を利用した受験生は、通常の受験生の合格基準点より5点低い点数が合格基準点となります。
講習による5問免除は2年間有効であり、講習を行った年度及びその翌年の賃貸不動産経営管理士試験で5問免除を受けることができます。
賃貸不動産経営管理士講習とは
賃貸不動産経営管理士講習とは、賃貸管理業務に必要となる専門知識を身につけ、実務能力を高めるための講習です。
受講の義務はなく、希望すれば誰でも受けられます。
最新の知識を得られるため、すでに資格を持っている人にとってはスキルアップに役立ちます。
賃貸不動産経営管理士講習の概要
賃貸不動産経営管理士講習は、2週間かけて自宅で行う「事前学習」と会場に出向いて1日がかり実施する「講習(講習・確認テスト)」で構成されています。
賃貸不動産経営管理士講習の実施概要は下記の通りです。
学習内容 | ①事前学習:「賃貸不動産管理の知識と実務」を使用した自宅学習) ②スクーリングによる講習:「賃貸不動産管理の知識と実務」使用、確認テスト含む |
日程・会場 | 例年7月中旬~9月下旬(令和5年度は7/26(水)~9/21(木)の予定) 全国47都道府県 126会場 会場一覧 |
講習時間 | 9:00〜17:30(8:50受付開始) |
受講申込期間 | 7月中旬~9月上旬に締切ですが、各会場ごとに異なります。 詳しくはこちら |
受講料 | 22,198円(税込)※ ※受講料は実施団体ごとに異なります。 上記は全宅管理が主催する会場で申込した場合の受講料(最新年度版公式テキスト「賃貸不動産管理の知識と実務」(4,048円)の料金を含む)です。 |
修了の要件 | 概ね2週間の事前学習と全講義の適正な受講遅刻・途中退室は不可。本人確認を行います。 |
修了の証し | 本講習の修了者は、賃貸不動産経営管理士試験を受験した場合、知識を習得した者の証しとして、出題50問のうち5問が免除(問46〜問50)されます。 ※修了年度より2年間有効 |
講習は受けた方がいい?5問免除による合格率の違い
5問免除は合格率にどう影響するのでしょうか。合格率を比べてみましょう。
▼全体の合格率
受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
31,687名 | 8,774名 | 27.7% |
▼5問免除(管理士講習修了者)の合格率
受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
11,306名 | 3,475名 | 30.7% |
受験生全体の合格率27.7%、5問免除を活用した受験生の合格率は30.7%となっています。
5問免除を受けることで、合格率が3%ほど上がっています。
少しでも合格する可能性を挙げたい人は、活用した方が良い制度だといえるでしょう。
賃貸不動産経営管理士は、2021年4月21日の国土交通省令にて国家資格となりました。国家資格になったことで試験の難易度は今後さらに上がることが予想されています。
試験を受けるのであれば少しでも早く受験することをおすすめします。