【司法書士試験】記述式の勉強法を解説!配点変更で対策に違いはある?
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司法書士試験の筆記試験には多肢択一式試験と記述式試験があり、それぞれ必要な能力が異なります。
学習者の多くは、案外この違いを理解していません。記述式試験に求められる能力は具体的にどのようなものでしょうか?その能力を身に着けるためには、どのような勉強法が効果的なのでしょうか?
本コラムでは記述式の勉強法のポイントについて解説します。
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司法書士試験 記述式の勉強法を動画で解説
アガルートの司法書士講座担当の竹田講師が、司法書士試験記述式問題の勉強法について動画で解説しています。
記述式の配点は令和6年度より変更
令和6年度以降の司法書士試験では、筆記試験午後の部の記述式問題の配点が「2問で70点満点」から「2問で140点満点」に変更されています。
参考:法務省:【重要】司法書士試験筆記試験記述式問題の配点の変更について
なお、令和8年度の基準点は下記の通りです。
午前の部(多肢択一式問題)の基準点 満点105点中84点
出典:法務省:令和8年度司法書士試験筆記試験(多肢択一式問題)の基準点等について
午後の部(多肢択一式問題)の基準点 満点105点中75点
記述式問題の基準点 令和8年10月発表予定(令和7年度:満点140点中70.0点)
しかし、配点が変わっても、試験時間・問題数は変わりません。
記述式の試験対策を大きく変える必要はないでしょう。

動画:【司法書士試験】記述式の対策の方法と学習のポイント4つを解説!より
試験終了後には、アガルートアカデミーの解答速報ページにて正答を順次公開予定です。全力を出し切った後の自己採点にぜひご活用ください。
記述式の勉強方法は?ポイント4つ

司法書士試験の記述式問題の勉強方法は、以下のポイントを意識することが重要です。
- ひな形は確実に覚える!
- 問題演習量をこなす!
- 記述式の過去問も解く!
- 択一式の学習を怠らない
記述式は司法書士試験の合否を分け、さらに独学者がつまずきやすい分野です。
アガルート司法書士講座の受講相談でも、悩みとして「記述式(不動産登記法・商業登記法)が書けない」を挙げた方が6.5%にのぼりました。とくに独学経験者だけを見ると、その割合は15.0%まで上がります。(※出典:アガルート司法書士講座 受講相談データ)
記述式は「解き方」という型を知らないまま自己流で取り組んでも点が伸びにくく、正しい手順と反復が不可欠です。
ひな形は確実に覚える!

記述式試験を突破するために、最初に求められることはひな形が書けることです。
記述式試験は実務の模擬体験です。依頼された登記の申請書を正確に書くことが求められます。
また、スピードも求められます。試験中、迷っている時間はありません。ひな形を思い出して書いているようでは遅いです。
「この登記を書く」と思いついた瞬間に手が動いているくらいのスピード感が求められます。
それができるくらい、ひな形を自分に染みつかせることが重要です。
合格者は考える前に手が動くと言われています。そのように形容されるほどにひな形を習得しなければ合格は難しいとお考えください。
ひな形を習得する上で役に立つのが『ひな形集』です。
市販もされていますので、独学の方であっても入手することができます。
まずはひな形集を使って、毎日ひな形を書くことから始めましょう。
問題演習量をこなす!

「記述は習うより慣れろ」と言われます。基本的な解き方を学んだ後は、とにかく自分で問題を解いてみることが最も効果的です。
記述式の実力は、こなした問題演習の量に比例します。
特に択一式の基準点を突破する実力を身に着けた後は、できるだけ毎日問題を解くようにしましょう。
<講師の実体験>
私の実体験を少しお伝えします。合格した年の前年に転勤が決まり、片道30分の新幹線通勤となりました。私はこの30分間を記述式問題を解く時間に充てることにしました(行き:不動産登記,帰り:商業登記)。問題の難易度にもよりますが、はじめの頃は30分間で問題を解き切ることは難しく、検討の途中で終わっていたのですが、これを毎日続けた結果、1年後には30分間で申請書の下書きまでできるようになりました。今振り返ってみても、これがあったからこそ合格したと思います。
記述式問題は可能な限りの演習をこなし、実力を向上させましょう。
記述式の過去問も解く!

過去問は非常に重要だと思っておきましょう。
中には、「同じ問題が出ないなら過去問を解く必要がないのでは?」という受験生もいます。
確かに、記述式に関しては同じ問題は出ません。しかし、同じ論点が繰り返し出題される傾向があるので、やっておくに越したことはありません。
また、過去問を解くことで、本試験問題独特の雰囲気、粗っぽさを感じることができます。これも掴んでおきましょう。
択一式の学習を怠らない

記述式の対策としても、択一式問題の勉強を怠らないことは重要です。
実は、記述式プロパーの知識はほとんどなく、択一式の学習で得た知識を使って記述式問題を解くことになります。
そのため、記述式問題を解く前提として、択一式を解くための知識を安定させることが重要です。
この点、特に記述式で不合格になった経験がある方は注意が必要です。
ある年に記述式で不合格になった方で、その翌年記述式の学習ばかりをする方がいます。
その結果、確かに記述式の実力は伸びるのですが、一方で択一式の点数がぐっと落ちてしまいます。
そもそも、択一式試験の基準点を超えることができなければ、記述式試験は採点してもらえません。
過去に記述式で失敗したからといって、そればかりの対策になることは避けましょう。
関連コラム:司法書士試験 択一式の勉強法を解説!高得点を取るには?
司法書士 記述式試験に必要な能力3つ
ここからは、このような記述式試験をクリアするために必要な能力を3つ、ご紹介します。
問題を解くスピード

記述式試験で求められるものは何よりもスピードです。
択一式試験は、問題文を読み、考えて正誤を判断します。
一方、記述式試験は、問題文を読み、即判断する能力が求められます。
かなりの情報量がある記述式問題ですが、午後の部は択一式を35問と合わせて解かなくてはなりません。それだけのスピードが求められるのです。
判断能力

記述式問題を解くには、判断能力が求められます。
どんなひな形を使うのか?必要な添付書面は何か?何件申請するのか?これらの判断を間違えてしまいますと、大きな失点につながります。
そのような判断能力が必要なのです。
事務処理能力

記述式試験は、司法書士実務の模擬体験です。
実務においては、同時に何件もの依頼をこなさなければなりません。
実務家養成試験ともいわれる司法書士試験では、知識はもちろん、正確かつ迅速に案件を処理することができる能力も測られます。
記述式問題は、遺産分割協議書や登記簿、定款、株主総会議事録など、様々な資料が別紙として提供されます。
限られた時間の中で、これらの資料から必要な情報を読み取り、的確な処理をする事務処理能力が求められます。
司法書士試験の記述式対策におすすめの講座
司法書士試験の記述式対策におすすめの講座は以下のとおりです。
| 講座名 | 特徴 |
|---|---|
| 記述解法ベーシック講座 | 記述式問題とは何かという基礎の基礎から、1問15分程度で無理なく学べる入門講座 |
| 記述ひな形対策講座 | 登記申請の一連の流れからひな形の意味を理解し、丸暗記に頼らない応用力を養う講座 |
| 記述解法マスター講座 | 記述式問題を小問形式で演習し、頻出論点と差がつく論点を効率よく習得する講座 |
| 記述過去問解説講座 | 記述式30位合格の浅野講師の思考プロセスをそのまま学び、直近10年分の過去問を潰す講座 |
| 記述・答練パック | ベーシックからパーフェクト12まで段階的に取り組み、140問以上のアウトプットで得点力を仕上げる講座 |
記述解法ベーシック講座
本講座は、「そもそも記述式問題とは何なのか」という基礎の基礎から、心構えも含めて易しく丁寧に解説してくれます。
1問あたり最長15分、解説講義も原則10分程度というコンパクトな構成のため、択一学習の負担にならない範囲で無理なく取り組めます。
記述式問題の解法手順と問題文の読解方法を効率よく習得でき、ミスの少ない確実な答案作成の土台が築けるでしょう。
記述ひな形対策講座
本講座では、登記の申請から完了までの一連の流れに沿って学習することで、ひな形の意味を丸暗記ではなく自然に理解できます。
本試験で実際に求められる内容に絞り、不要な記載を徹底的に省略しているため、効率よく得点に直結する知識を身につけられます。
登記の根拠となる語句や記載方法まで理解できるため応用問題にも対応できる記述力が養われ、試験本番でも迷わず解答を導き出せるでしょう。
記述解法マスター講座
本講座では、記述式問題を小問形式に分けて演習することで、いきなり本試験レベルに挑む前の中間段階として知識のアウトプット力を養成します。
過去問分析に基づき、頻出の必須論点と受験生がつまずきやすい差がつく論点を厳選して効率よく習得できます。
本試験レベルの記述問題に対応できる実践力と安定した得点力が身につき、記述式への自信が持てるようになるでしょう。
記述過去問解説講座
本講座では、平成27年度本試験で記述式30位という好成績で合格した浅野講師が、実際の机上処理をありのままに解説します。
直近10年分の記述式過去問に取り組みながら、重要論点の定着に加え、添付書類忘れなど失点につながりやすいミスを防ぐチェックリストも習得できます。
講師の解法をそのまま真似るだけで基準点突破を狙える実践力が身につき、奇問・難問への対処法や時間配分の感覚も養われるでしょう。
記述・答練パック
本講座は、「記述解法ベーシック講座」から「記述・択一パーフェクト12」まで、4段階でステップアップしながら学習できる構成です。
新作オリジナル問題を含む実力確認答練やパーフェクト12、模擬試験を通じて、合計140問以上のアウトプット演習に取り組めます。
知識はあるのに手が止まるという記述式特有の苦手意識を払拭でき、時間内に正確な答案を作成する実践力が身につくでしょう。
まとめ
今回は、司法書士試験の記述式試験について詳しく解説しました。
- 記述式はポイントを押さえて勉強することが大切
- 解くスピードや判断力、事務処理能力が必要
- 本気で合格を目指すなら対策講座がおすすめ
司法書士試験に合格するには、択一式試験、記述式試験それぞれで合格点を取る能力が必要です。
二つは互いに関連性が高いものですが、上記のとおり、対策としてはそれぞれ独自のものが求められます。それぞれの試験で求められる能力を理解したうえで、必要な学習を行なってください。
もちろん、一度にすべてができるようになることはありません。
合格者は時間をかけて一つ一つ課題をクリアし、徐々にステップアップしています。一度にすべてのことを行なおうとするのではなく、ある程度の長期的計画を立てて臨みましょう。
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この記事の監修者 竹田 篤史講師
2003年に行政書士試験に合格。
翌年の2004年に社会保険労務士(社労士)試験にも合格する。
2017年に司法書士試験に合格し、2019年にアガルートに入社し講師を担当。
社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。
これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。
自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。
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