【令和7年度】社労士試験の合格点と合格基準の決め方は?最新情報と過去の傾向を解説!
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本コラムでは、社労士試験の合格点や、合格基準の決め方について解説しています。
社労士試験の合格点は、合格発表日に公表されます。
合格点は毎回異なるため、過去の傾向を参考にしたいと考えている受験者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、過去17年分の社労士試験の合格点や、科目最低点などの情報を紹介します。
社労士試験の合格ラインが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
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【最新】社労士試験の合格点(基準点)と合格率
ここでは、最新の令和7年度における社労士試験の合格基準点、および合格率を紹介します。
- 令和7年度の合格基準点
- 令和7年度の試験科目免除者の点数
- 令和7年度の合格率と合格者数
令和7年度の合格基準点
令和7年度の社労士試験における合格基準点は、以下の通りです。
【選択式試験】
| 合格基準点 | |
|---|---|
| 総得点 | 22点以上 (平均点 20.3 点 前年度比△2.6 点) |
| 各科目 | 労働者災害補償保険法、労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識につき 2点以上 その他 3点以上 |
令和7年度の社労士試験における選択肢試験の合格基準点は、22点でした。
平均点は20.3点であり、科目ごとの合格基準点は3点以上で、労働者災害補償保険法、労働に関する一般常識、社会保険に関する一般常識については2点以上となります。
【択一式試験】
| 合格基準点 | |
|---|---|
| 総得点 | 42点以上 (平均点 28.4点 前年度比△2.2点) |
| 各科目 | 雇用保険法につき 3点以上 その他 4点以上 |
令和7年度の社労士試験における択一肢試験の合格基準点は42点でした。
科目ごとの合格基準点は4点以上で、雇用保険法のみ3点以上となっています。
令和7年度の合格率と合格者数
令和7年度における社労士試験の合格率および合格者数は、以下の通りです。
| 今年度(第57回) | 前年度比 | |
|---|---|---|
| 受験者数(内免除者) | 43,421人 (819人) | +247人 (△13人) |
| 合格者数(内免除者) | 2,376人 (89人) | -598人 (△20人) |
| 合格率(内免除者) | 5.5% (10.9%) | -1.4% (△2.3%) |
令和7年度社労士試験の合格率は、前年度より1.4%低い5.5%でした。
また、同年における合格者数は2,376人であり、前年よりも約600人減少しました。
令和7年度の試験科目免除者の配点内容
令和7年度の社労士試験で科目免除を受けた方には、免除科目に対して以下の点数配点が行われました。
- 選択式試験:免除1科目につき3.0点または2.3点を加算
- 択一式試験:免除1科目につき6.0点を加算
免除科目における加算点数は、選択式試験・択一式試験ともに、以下の計算式によって算出されます。
(合格基準点÷満点)×各科目の満点
上記の計算式に令和7年度の点数を当てはめると、選択式試験の場合は(22÷40)×5=2.75となりますが、第57回試験においては、合格基準点を下回る科目が出るため、以下の特例配点が適用されます。
- 「労働基準法及び労働安全衛生法」、「雇用保険法」、「健康保険法」、「厚生年金保険法」及び「国民年金法」の免除者については、3.0点を加算
- 合格基準点が2点に引き下げられた科目(「労働者災害補償保険法」、「労働に関する一般常識」、「社会保険に関する一般常識」)については、2.3点を加算
また、択一式試験の場合は(42÷70)×10=6.0となります。
免除科目1科目あたりの配点は6.0点です。
このように、免除科目の配点は、その年の合格基準点に基づいて算出されます。
合格基準点によって配点が変わるという点に注意しましょう。
なお、満点が10点ではない科目については、満点の点数に応じた計算が行われます。
該当する科目および令和7年度の配点は、以下の通り。
労働者災害補償保険法および雇用保険法:7点満点・1科目あたり4.2点
6.0×7/10=4.20
小数点第二位を四捨五入し、1科目あたり4.2点の配点
労働保険の保険料の徴収等に関する法律:6点満点(労災・雇用の各3点の合計)・1科目あたり3.6点
6.0×3/10=1.80
小数点第二位を四捨五入し、1科目あた1.8点の配点
労災・雇用の各配点を合計した加算点数は、3.6点となります。
引用:第57回(令和7年度)社会保険労務士試験の 合格基準について
社労士試験の過去の合格基準点の推移
社労士の合格基準点・合格ラインは年によって異なりますが、過去の合格点を見るに概ね満点の7割に設定されています。
ただし、合計点が7割に達していても、1科目でも最低点を下回っていれば不合格となるため、万全の対策が必要です。
平成19年から令和6年までの社労士試験の合格基準点の推移は、以下の通りです。
| 年度 | 択一式合格基準点 | 択一式科目最低点 | 選択式合格基準点 | 選択式科目最低点 |
|---|---|---|---|---|
| 令和7年 | 42点 | 4点(雇用→3点) | 22点 | 3点(労災・労一・社一→2点) |
| 令和6年 | 44点 | 4点 | 25点 | 3点(労一→2点) |
| 令和5年 | 45点 | 4点 | 26点 | 3点 |
| 令和4年 | 44点 | 4点 | 27点 | 3点 |
| 令和3年 | 45点 | 4点 | 24点 | 3点(労一→1点,国年→2点) |
| 令和2年 | 44点 | 4点 | 25点 | 3点(労一・社一・健保→2点) |
| 令和元年 | 43点 | 4点 | 26点 | 3点(社一→2点) |
| 平成30年 | 45点 | 4点 | 23点 | 3点(社常・国年→2点) |
| 平成29年 | 45点 | 4点(厚年→3点) | 24点 | 3点(雇用・健保→2点) |
| 平成28年 | 42点 | 4点(常識・厚年・国年→3点) | 23点 | 3点(労常・健保→2点) |
| 平成27年 | 45点 | 4点 | 21点 | 3点(労常・社常・健保・厚年→2点) |
| 平成26年 | 45点 | 4点(常識→3点) | 26点 | 3点(雇用・健保→2点) |
| 平成25年 | 46点 | 4点 | 21点 | 3点(社常→1点,労災・雇用・健保→2点) |
| 平成24年 | 46点 | 4点 | 26点 | 3点(厚年→2点) |
| 平成23年 | 46点 | 4点 | 23点 | 3点(労基安衛・労災・社常・厚年・国年→2点) |
| 平成22年 | 48点 | 4点 | 23点 | 3点(国年→1点,健保・厚年・社常→2点) |
| 平成21年 | 44点 | 4点 | 25点 | 3点(労基安衛・労災・厚年→2点) |
| 平成20年 | 48点 | 4点 | 25点 | 3点(健保→1点,厚年・国年→2点) |
| 平成19年 | 44点 | 4点 | 28点 | 3点 |
平成19年以降の択一式試験の合格基準点は、42〜48点で推移しています。
合格基準点が最も低かった年は平成28年と令和7年・最も高かった年は平成22年でした。
また、平成19年以降の選択式試験の合格基準点は21〜28点で推移しています。
合格基準点が最も低かった年は平成25年および27年であり、平成19年の合格基準点が最も高くなっています。
社労士試験の合格基準点の決め方とは
社労士試験は、厚生労働省によって合格基準点が定められています。
ここでは、社労士試験の合格基準点の決め方について解説します。
- 合格基準点の条件
- 合格基準点の補正
合格基準点の条件
平成12年度の社労士試験より、各試験および各科目における合格基準点が設置されました。
合格基準点は、過去に行われた試験の合格基準、およびほかの試験制度の現状に基づいて定められています。
平成12年度以降の社労士試験における合格基準点の条件は、以下の通りです。
| 選択式試験 | 総得点 | 40点中 | 28点以上(12年度平均点25.9点)※満点の7割以上 |
| 各科目 | 5点中 | 3点以上 | |
| 択一式試験 | 総得点 | 70点中 | 49点以上(12年度平均点35.1点)※満点の7割以上 |
| 各科目 | 10点中 | 4点以上 |
合格基準点の補正
社労士試験は実施回によって難易度が異なるため、平均点などの試験結果に応じて、合格基準点の補正が行われます。
以下に、総得点および科目最低点の補正方法を紹介します。
総得点
総得点における合格基準点の補正は、選択式試験と択一式試験の総得点の前年平均点との差を小数点第一位まで計算し、その差を四捨五入する形で行われます。
例えば、総得点の平均が前年より1.3点低い場合は合格基準点を1点下げ、1.7点高い場合は合格基準点を2点上げるという計算です。
また、前年に特別な補正が行われていた場合は、その前の年度の平均点も考慮されます。
なお、四捨五入によって切り捨てまたは切り上げされた端数については、翌年以降の合格基準点に繰り越されます。
端数は累計され、累計点数が±1点以上に達した時点で、合格基準点に反映されるため注意しましょう。
ただし、この計算によって平成12年度以降の平均合格率との乖離が大きくなる場合は、別途調整が行われます。
また、2つ以上の科目で科目最低点の引き下げが行われ、結果として合格率が例年よりも約10%以上高くなる場合は、合格基準点が1点追加される場合もあります。
科目最低点
各科目の合格基準点に達する受験者の割合が5割に満たない場合は、科目最低点の引き下げが行われます。
ただし、引き下げ後の合格基準点に達する受験者の割合が7割以上の場合、および引き下げ補正後の合格基準点が以下に該当する場合は、引き下げは行われません。
- 選択式:0点以下
- 択一式:2点以下
つまり、科目最低点の引き下げは、合格基準点に達する受験者の割合が5割未満、かつ引き下げ後の合格基準点に達する受験者の割合が3割未満の場合に行われます。
引用:社会保険労務士試験の合格基準の考え方について 1 合格基準点
【解答速報】社労士試験の合格ライン予想
社労士試験の合格基準点は毎年異なり、合格発表日まで公表されません。
少しでも早く合格基準点を知りたい方は、予備校による合格ライン予想を活用しましょう。
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予想動画には、アガルートの竹田篤史講師・池田光兵講師・平野裕子講師の3名が出演。
動画はYouTubeより無料で視聴できるため、ぜひ参考にしてみましょう。
以下に、過去3回分の合格基準点、およびアガルートの講師陣による合格ライン予想を記載します。
【選択式】
| 実際の合格点/50 | 池田講師 | 竹田講師 | 平野講師 | 松尾講師 | 差分 | 予想ソース | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年 | 22 | 26 | 25 | – | 26 | +3~4 | こちら |
| 令和6年 | 25 | 26 | 26 | 27 | +1~2 | こちら | |
| 令和5年 | 26 | 27 | 26 | 27 | 0〜+1 | こちら | |
| 令和4年 | 27 | 26 | 26 | 27 | -1〜0 | こちら |
【択一式】
| 実際の合格点/50 | 池田講師 | 竹田講師 | 平野講師 | 松尾講師 | 差分 | 予想ソース | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年 | 42 | 44 | 44 | – | 43 | +1~2 | こちら |
| 令和6年 | 44 | 44 | 43 | 44 | -1〜0 | こちら | |
| 令和5年 | 45 | 45 | 44 | 43 | -2〜0 | こちら | |
| 令和4年 | 44 | 45 | 46 | 44 | 0〜+2 | こちら |
アガルートの講師による合格ライン予想は、令和7年選択式以外は実際の合格基準点±2点までの範囲に収まっています。
また、ほとんどの試験でいずれか1名は各試験の合格基準点を的中させており、令和4年度においては、平野講師が選択式・択一式両方の合格基準点を的中させています。
さらに、令和7年選択式においては竹田講師が救済措置予想も的中させていました。
アガルートの講師陣による合格ライン予想の精度は高いと言えるでしょう。
まとめ
本コラムでは、社労士試験の合格基準点について解説しました。
本コラムのまとめは、以下の通りです。
- 令和7年度社労士試験の合格基準点は、選択式22点・択一式42点
- 令和7年度社労士試験の合格率は5.5%
- 社労士試験の合格基準点は合格発表日に公表される
- 免除科目の配点は合格基準点に基づいて算出される
- 択一式試験の合格基準点は42〜48点で推移している
- 選択式試験の合格基準点は21〜28点で推移している
社労士試験は、合格率が低い難関試験です。
しかし、ポイントを押さえた対策を行えば、スムーズな合格を目指せるでしょう。
これから社労士試験を受けたい方や、再挑戦を考えている方は、通信講座の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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