受験生にとって、司法書士試験のスケジュールについては事前にきちんと把握しておくことが大切です。試験の日程に合わせた学習計画を立てることで、効率的に学習が進められます。

また、手続きに不備があり受験できないような事態は絶対に避けなければならないでしょう。

本記事では、司法書士試験の日程について解説します。受験案内や出願から合格発表までのスケジュールや注意点をまとめたので、受験予定のある方はぜひチェックしてみてください。

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【2025年度】司法書士試験の日程はいつ?

2025年度司法書士試験(筆記試験)は、2025年7月6日(日)に実施予定です。

具体的に、受験案内から合格発表までの日程は下記のとおりになります。

  1. 2024年4月1日(火)~ 
    受験案内、願書の配布(例年4月初めから5月中旬まで)
  2. 2025年5月2日(金)~5月16日(金)
    出願期間(受験申請受付期間)(例年4月末または5月初めから5月中旬までの10日間程度)
  3. 2025年7月6日(日)
    筆記試験(例年7月の第1日曜日)
  4. 2025年8月12日(火)
    正解と基準点の発表(例年8月上旬から中旬)
  5. 2025年10月2日(木)
    筆記試験の合格発表(例年9月下旬から10月上旬)
  6. 2025年10月14日(火)
    口述試験(例年10月中旬から下旬)
  7. 2025年11月4日(火)
    最終合格発表(例年10月下旬から11月中旬)

試験については、例年4月初めに官報(国が発行する新聞のようなもの)に掲載され、同時に受験案内が配布されます。

【2025年度】司法書士試験のスケジュール詳細

試験日程の詳細について、それぞれ見ていきましょう。

【4月1日~】受験案内、願書の配布

令和7年度は4月1日(火)~

例年4月初め頃に受験案内書・願書(受験申込書)の配布が始まります。

受け取り方法は、①法務局に出向いて受け取る②法務局に郵送で請求③予備校で受け取るの3つ。

法務局は全国どこの支局でも配布しているため、近くに法務局があれば直接受け取るのが確実です。

受験申込みは自己責任です。受験案内にはきちんと目を通して、手違いがないようにしましょう。

【5月2日~5月16日】出願

令和7年度の出願期間は5月2日(金)~5月16日(金)

願書の提出先は、自分の選んだ受験地の筆記試験を実施する法務局の総務課です。

受験地は、住所地以外でも自由に選ぶことができます(全国15カ所)。

願書の提出方法は、窓口に持参するor郵送の2つです。

注意点として、受験手数料の8,000円は現金で支払うことはできません。郵便局や法務局で販売されている「収入印紙」で納付する必要があるため、誤りのないよう注意してください。

【7月6日】筆記試験

令和7年度は7月6日(日)

筆記試験は、午前の部と午後の部に分かれて実施されます。試験科目は合計11科目です。

司法書士試験の試験時間は午前の部は9時30分~11時30分の2時間、午後の部の試験時間は13時~16時の3時間です。着席時間は午前の部は9時00分、午後の部は12時30分となっています。

【8月12日】正解と基準点の発表

令和7年度は8月12日(火)

司法書士試験では、午前の択一式問題、午後の択一式問題、記述式問題のそれぞれに足切り点(基準点)が設定されています。足切りとは、基準点に達しなければ、その時点で不合格となる制度です。

例年8月中旬の16時に、択一式問題の正解と基準点が法務省のホームページで発表されます。

ちなみに令和6年度の多肢択一式問題の基準点は、8月13日(火)に発表されました。

法務省:令和6年度司法書士試験筆記試験(多肢択一式問題)の基準点等について

自己採点をした場合、この時点である程度合否の見通しが立つでしょう。

【10月2日】筆記試験の合格発表

令和7年度は10月2日(木)

筆記試験の合格発表は、受験地の法務局か法務省のホームページで確認できます。

発表時間は、どちらも午後4時です。

また、筆記試験合格者には口述試験の受験票が法務局から送付されます。

【10月14日】口述試験

令和7年度は10月14日(火)

例年10月に口述試験が行われます。 受験地は、指定された全国8カ所の法務局のいずれかです。

「受験すれば不合格になることはない試験」と言われていますが、やはり試験であることに変わりはありません。質問にしっかりと回答できるように準備をしておきましょう。

【11月4日】最終合格発表

令和7年度は11月4日(木)

最終合格者の発表は、午後4時に筆記試験の受験地の法務局か法務省のホームページで行われます。

後日、官報に合格者の受験番号と氏名が掲載され、記念に官報を購入する合格者もいるようです。

合格後は数種類の研修を受け、その後は司法書士として新たなキャリアをスタートします。

司法書士試験の概要

試験のスケジュールとともに、司法書士試験の概要を確認しておきましょう。

受験資格なし。誰でも受験できる。
試験会場東京・横浜・さいたま・千葉・静岡・大阪・京都・神戸・名古屋・広島・福岡・那覇・仙台・札幌・高松の15か所(2024年度)
試験方式筆記試験と口述試験
筆記試験の試験科目午前憲法、民法、刑法、商法・会社法の4科目(択一式)
午後択一式民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法の7科目
記述式不動産登記法、商業登記法の2科目
合格基準筆記試験後に総合得点・午前の部択一式・午後の部択一式・記述式それぞれの基準点が公示され、その全てを超える成績上位の者が合格となる

受験資格は定められていない

司法書士試験では、特に受験資格は定められていません。

年齢、性別、学歴、国籍などを問わず受験することができます。

受験回数の制限もないため、たとえば10回以上受験することも可能です。

試験会場は全国15か所程度

司法書士試験の受験会場は、例年、全国で15か所程度です。

47都道府県すべてに受験会場があるわけではなく、他県での受験となる場合があります。

試験会場
筆記試験東京・横浜・さいたま・千葉・静岡・大阪・京都・
神戸・名古屋・広島・福岡・那覇・仙台・札幌・高松
口述試験東京、大阪、名古屋、広島、福岡、仙台、札幌、高松

なお、試験会場は住所とは関係なく自由に選ぶことが可能です。

試験内容と科目

司法書士試験は、筆記試験と口述試験があり、どちらも合格する必要があります。

口述試験は「不合格になることはほぼない」と言われており、実質的には筆記試験によって合否が決まる試験です。例年、筆記試験が7月、筆記試験の合格者に対する口述試験が10月に実施されます。

筆記試験の試験科目

(試験時間割:午前の部9:30~11:30 午後の部13:00~16:00)

午前(択一式)午後(択一式)午後(記述式)
①憲法(3問・9点)
②民法(20問・60点)
③刑法(3問・9点)
④商法・会社法(9問・27点)
①民事訴訟法(5問・15点)
②民事執行法(1問・3点)
③民事保全法(1問・3点)
④司法書士法(1問・3点)
⑤供託法(3問・9点)
⑥不動産登記法(16問・48点)
⑦商業登記法(8問・24点)
①不動産登記法(1問・70点)
②商業登記法(1問・70点)
105点105点140点
合計350点

記述式の配点は「2問で70点満点」でしたが、令和6年度より「2問で140点満点」に変更されました。

参考:法務省:【重要】司法書士試験筆記試験記述式問題の配点の変更について

出題数が多い主要科目は、民法、商法・会社法、不動産登記法、商業登記法の4科目です。

司法書士試験の申し込みの注意点

司法書士試験の試験日程に関する注意点を紹介します。

  • 受験資格は定められていない
  • 試験会場は全国15か所程度
  • 試験内容と科目

願書の提出期間が短い

司法書士試験の願書の提出期間は10日間程度で、土日は受付をしていません。

そのため、実質的な提出期間は1週間程度となります

うっかりを忘れ「気づいたら受付期間が過ぎていた」という事態になりかねないため、受験案内を受け取ったらカレンダーに印を付けるなどして、提出期間を過ぎないように気をつけましょう。

写真は本人と分かるものを

受験票に貼る写真は、試験官が見て一目で本人と分かるものにしましょう。

本人かわからないと、受験が認められない可能性があるためです。

メガネをかけて受験する場合にはメガネを着用した写真、裸眼やコンタクトで受験する場合はメガネを着用していない写真を撮らなければなりません。

試験官から別人を疑われないよう、昔の写真や加工した写真は避けましょう。

収入印紙は事前に購入しておく

受験手数料の収入印紙8,000円は、早目に購入しておくのがおすすめです。

願書の提出時に買おうと思っても、収入印紙を取り扱っている場所は思いのほかありません。

中には収入印紙を取り扱っているコンビニなどもありますが、8,000円分の収入印紙が常時あるとは限らないため、早めに準備しておくのが安心でしょう。

司法書士の試験日前にやること一覧

司法書士試験の試験日前にやることを一覧化しました。

  • 4月中旬:受験申請書(願書)を入手する
  • 4月下旬:写真を撮影する(縦4.5cm×横3.5cm)
  • 4月下旬:収入印紙(8,000円)を購入する
  • 5月2日〜16日:受験申請書(願書)を提出する
  • 5月下旬〜6月上旬:受験票の内容を確認する
  • 試験直前:当日のアクセスや持ち物を確認する
  • 試験当日:時間に余裕をもって会場に向かう

上記を参考にしつつ、ぜひ不備のないよう準備を進めてください。

まとめ

司法書士試験は、合格率が例年4~5%程度の難関試験です。

合格までに必要となる勉強時間の目安は、3000時間と言われています。試験科目数が11科目と多いことなどから、1日4時間勉強するとしても2年以上必要な計算となります。

午前科目、午後の択一科目、午後の記述式問題のそれぞれで基準点(足切り点)があり、それをクリアしたうえで、総合得点でも例年7割程度の得点を取らなければ合格できません。

司法書士試験の受験生は、スケジュールを頭に入れておき、不備がないように受験の申し込みを行うことが欠かせません。不備があれば受験できず、それまでの努力が水の泡になってしまいます。

早めの準備を行い、万全な態勢で試験に臨めるようにしましょう。

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この記事の監修者 竹田 篤史講師

竹田篤史講師

2003年に行政書士試験に合格。
翌年の2004年に社会保険労務士(社労士)試験にも合格する。
2017年に司法書士試験に合格し、2019年にアガルートに入社し講師を担当。

社会保険労務士事務所、司法書士法人勤務後、大手資格予備校にて受講相談、教材制作、講師を担当。
これまで、ほぼ独学で行政書士試験、司法書士試験に合格し、社会保険労務士試験には一発で合格。
自らの受験経験で培った短期合格のノウハウを余すところなく提供する。

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