受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

社労士試験を目指した理由・契機

人事部内でのジョブチェンジにより、専門知識が必要になったため労務知識を体系的に学び続けるためのモチベーションとするため資格取得を目指しました。情報系の資格取得がひと段落したタイミングが10月で、検討したところ10カ月で何とか受験レベルまでいけそうだということがわかり、講座を申し込みました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

労務の実務経験はありましたが、試験範囲からいうとほんの一部でした。過去問を見たところ問題の意味すらわからない状態だったため、必要な知識が網羅されている(カバー率)かどうかを予備校選択の第一優先にしました。その他、業務の都合上通学が難しい状況であることや、まとまった勉強時間の捻出が難しいことから、オンライン中心で、隙間時間で勉強可能であるアガルートの教材を選択しました。

合格体験記・学習上の工夫

2021年11月から勉強を開始し1,000時間程度で一発合格しました。元々暗記には自信がなく、労務経験も浅かったため、教材を受け取った際はその厚みに驚愕しました。

いざ勉強を始めてみると、残業もそれなりに多く、共働きで子育てもしながらだったためにまとまった時間を確保できませんでした。そのため、片道1時間の通勤や昼休み、お風呂の時間や子どもの就寝後に2倍速で講義を見て、暗記すべき点をアプリで整理し、就寝前にスマホで暗記の確認をするという、日常生活の中にルーティンとして勉強時間を組み込みました。直前期は業務の繁忙期と重なり公開模試を一度も受ける余裕がなく、ひたすら暗記と市販模試を繰り返しており、試験当日まで知識は完璧な状態にはなっていませんでした。

振り返ってみると、1つあたりがコンパクトになっている講義と試験のカバー率、講義のわかりやすさにより1回動画を見るだけで理解出来たことが暗記の時間捻出に繋がり合格に結び付いたと感じています。また、1動画ごとにその範囲の過去問を確認していったことで、「どの“粒度”で暗記すべきか(数字がどこまで覚えるべきか、以下・未満の区別など)」について、当初から肌感覚を持つことが出来た点も効率的に勉強が出来た要因だと感じています。選択したプログラムではアウトプットが過去問のみだったため、一部市販の問題集(選択、択一)を購入して並行して勉強を進めました。

基礎講義のご感想・ご利用方法

初期段階で全体感を知れる講義としては良い内容でした。この講義でインプットしたあと、しばらくして始まった総合講義時点で記憶が残っており、スムーズな記憶の定着に繋がったと思います。講義の内容も知識が全くない初学者でも一度聞けば理解できる丁寧な説明であった点、教科書をただ読むだけでなく実例や法律の背景なども入った講義は、とてもわかりやすかったです。

しいて言えば、基礎講義については「各科目の何%程度の内容を掲載している」という情報があると、全体のインプットボリュームのイメージがつき、初期段階での学習計画を更に立てやすくなると思いました(この程度のボリューム感か、と油断が生じたため、時間がない中等倍速で聴講していました)。また、基礎講義の範疇を学習した段階で解答可能な過去問、もしくは想定問題を掲載頂けると、講義→問題でアウトプットというサイクルを最初から作れるため、勉強を進めていくスキームの立ち上がりがもっと早くなったと思います。
更に、6科目のみの掲載でしたので、「徴収法、社一・労一」についても、法改正などに該当しない不変の試験範囲の部分については、このタイミングで多少掲載頂けると全体感が更にわかりやすくなると感じました。

総合講義のご感想・ご利用方法

試験範囲はほぼ網羅されていたと感じており、講義のわかりやすさもあり、量・質ともに満足です。ほぼ2倍速で一度聞いたのみですが、講義で解説頂いた内容が脳裏に焼き付いており、思い出せるレベルで記憶できたので、他ジャンルとの比較になりますが、自身が過去受講した講義(統計・機械学習、簿記等)と比較してもとてもわかりやすい印象です。暗記の観点では「緑箇所」が多すぎて覚えきれなかったこともありましたので、重要度でもう少し細分化していただけると優先順位をつけて記憶できるかなと思いました。

過去問解説講座のご感想・ご利用方法

講義はわかりやすく、語呂合わせ暗記に非常に助けられました。初学では、講義をする問題としない問題の選定理由がよくわからないため、各科目の出題傾向の分析や各問題の重要度等がわかるようになっていると、強弱をつけて勉強できると感じました。
また、講義のページとの連動があるとありがたいです。教科書の単元講義後に過去問を解くと、数問複合問題でもっと先の知識がないと理解できない問題もありました。1講義が過去問の単元の途中で終わることもあったので、単元ごとに切った動画になると初学者はもっと取り組みやすいと思います。
最後に、初学者向けの過去問でカバーされていない基礎部分についての予想問題のようなものがあれば、あやふやな暗記が減ると思います(結果的に市販の問題集を購入したので、単独オプションのようなイメージでも需要があるかなと思います)。

科目横断整理講座のご感想・ご利用方法

知識の整理と正確な記憶に役立ちました。後半になるほど似たような内容の記憶が混同してきて、初期は出来ていた問題の誤答が増えていました。直前期は教科書をコピーしお風呂に貼りつけて毎日眺めていました。こちらは似た内容上の比較が多く眺めるだけではなかなか記憶できなかったため、インプットだけではなく、アウトプットを通じて覚えられるように、細かい部分を確認する「確認問題」のようなものがあると良いなと感じました(想定よりも講義ボリュームが少なく、時間的余裕が出来たので問題があっても十分取り組めると思います。実際、市販模試の誤答は横断箇所もしくは、過去問で直接出ていない周囲の暗記知識が多かったため必要性を感じました)。

法改正対策講座のご感想・ご利用方法

重要度表記があり、強弱をつけてインプットができました。
総合講義で扱ったかどうか、総合講義と内容の変更があるかないかについては、教科書内に記載頂くと頭の中の整理が早くできると感じました。
(当該講義開始時点では、かなり余裕がない状況だったため、総合講義で確認済みであれば最悪その講義部分を飛ばす等の所作も取れたなと思いました)

本講義は法制度の理解よりも「改正背景を知り、改正後の数値暗記をする」に特化した方が効率的だと思いますので、その点のみを記載したテキストのみ(講義なし)でも良い気がしました。その代わりに、「速度」重視になると、このタイミングはインプットが不十分で試験が近づき、頭の整理が出来ていないことが多いだろうことからマッチ度が高いと感じました。

模擬試験のご感想・ご利用方法

本講義を全て終え、8割程度インプットできたかな?と感じた6月頃に実施しました。
その際はギリギリ合格ラインで、いけるかな?という感触でしたが、市販模試で惨敗し、まだ6割程度しか記憶できていないなと実感しました。その過程で選択よりも択一の暗記の粒度が粗いことがわかり、本試験までひたすら教科書の細かい箇所のインプットを続けました。
全体の出来を確認するという意味で、良い内容だったと思います。令和3年度の過去問もこのタイミングで模試の位置づけで実施し、効果的な復習へと繋がりました。

過去問と同じ話ですが、模試で間違えた問題の復習用に教科書の該当ページを記載するなどの連動性を持たせていただけますと、試験後の疲れ切った状態で復習する際ありがたいです。

社労士試験合格を目指す方へのメッセージ

最後まで完璧ではなく不安の中での受験でした。不安ゆえに他の教材に手を出したいと思ったことや、なぜ暗記できないのだろうと自己嫌悪したこともありましたが、その時間すら無駄だと腹をくくりました。

講師へのメッセージ等

解説のわかりやすさ、語呂合わせ暗記等、インプットに関しては受講していなければ、試験に太刀打ちできなかったと思います。 アウトプットに関しては、受講した講座では過去問以外の演習がほぼないことで、模試などを通じて「過去問で出ていない論点の理解の薄さ」、「選択式の点数が安定しない」という課題が浮き彫りになりました。