【社会福祉士国家試験】「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」の基本情報と勉強法
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本記事では社会福祉士国家試験の1つである「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」についての概要や勉強法について紹介します。
当科目は障害に関する福祉制度の歩みや現在の行政の仕組みを学び、相談支援などで活かされる科目です。
本記事を参考にしていただき、難関試験対策のお役に立てれば幸いです。
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目次
「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」科目とは?
障害者に対する支援と障害者自立支援制度の概要
当科目は障害に関わりのある制度や歴史の流れを学ぶ科目です。
試験では重要な法律である障害者総合支援法を中心に、事例を含め障害全般の知識が必要になります。
制度の担い手となる組織や団体、専門職の役割、多職種連携に加え、障害者の権利擁護や障害児への支援と広範囲の理解が求められます。
障害者に対する支援と障害者自立支援制度の重要度
毎年出題傾向に大きな変化はなく、比較的出題範囲が絞りやすい分、重要度は平均的といえます。
実際の業務においても障害分野がメインになるため、業務に関係ない方は活かす場面が少ないかもしれません。
とはいえ、一般企業においても障害者雇用枠など重要な政策もあり、知識を身につけて損はありません。
当科目の学習を機に障害分野の知識を深めましょう。
障害者に対する支援と障害者自立支援制度の難易度
ほかに比べ、的を絞って学習することができ、比較的難易度は低い科目といえます。
全7問と出題数は多くありませんが、できるだけ得点を稼ぎ合格に近づきましょう。
的を絞りやすいとはいえ、継続的な学習は必要です。
過去問題を参考に重要事項を確実に押さえつつ、事例問題にも対応できるよう障害者制度の知識を深めていきましょう。
関連コラム:社会福祉士試験の19の試験科目(共通科目・専門科目)について解説
「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」の勉強法
続いて障害者に対する支援と障害者自立支援制度について勉強法をポイントを絞り紹介します。
1 障害者基本法の概要を押さえる
障害者基本法は、障害に関する法律や制度についての基本的な考え方を示しており、当科目を理解する上で重要です。
学習を進めると何度も出てくる法律になるので、特別意識して深く学ぶ必要はありませんが、最低限「障害者差別解消法」との関連や、障害者の社会参加に向けた取り組みについては押さえておきましょう。
2 障害者総合支援法を中心に学習を進める
障害者基本法がある程度理解した後は、「障害者総合支援法(障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)」についての知識を深めましょう。
障害者総合支援法は本科目の軸になる法律で得点力アップの鍵を握っています。
そこで、同法律を学ぶうえで意識してほしい点を3つ紹介します。
2-1 改正のプロセスを掴もう
障害者総合支援法は前身となる障害者自立支援法が平成18年4月から一部施行、同年10月から完全施行し制定された法律です。
改正によって基本理念が創設されたことや、「障害者」の定義の拡大、障害程度区分から障害支援区分への変更などがされており、改正された経緯や概要を押さえましょう。
2-2 障害福祉サービス(給付)の種類や主体を覚えよう
福祉サービスは、障害のある人々の障害程度や環境などを踏まえ、個別に支給決定が行われる「障害福祉サービス」と、市町村の創意工夫により柔軟に実施できる「地域生活支援事業」に大別されます。
給付に関しても、介護の支援を受ける場合には「介護給付」、訓練等の支援を受ける場合は「訓練等給付」に分かれ、それぞれ手続方法が異なります。
また、サービスには期限のあるものとないものがあるなど、それぞれの特徴や違いを理解しましょう。
2-3 市町村と都道府県の役割は間違いやすいので注意しよう
行政の役割は少々複雑になっており、試験でも入れ替えて出題されることがあるので確実に押さえておく必要があります。
一例を表で紹介します。
市町村の主な役割 | 都道府県の主な役割 |
・介護給付費、訓練等給付費、地域相談支援給付費、自立支援医療費、補装具費等の支給認定 ・障害支援区分の認定 ・市町村地域生活支援事業の実施 など |
・障害福祉サービス事業者等の指定 ・精神通院医療の支給認定 ・市町村に対する必要な助言、その他の援助 など |
以上の3点を意識しながら学習を進めることをおすすめします。
また、試験ではほかの法律や項目にまたがる出題もあり、過去問題を参考にしながら応用できることろまで知識を深めましょう。
障害者総合支援法について詳しく知りたい方はこちらを参照ください。(※)
3 障害者福祉の発展過程や関連を学ぶ
障害福祉の行政体制がつくられるまでの過程も試験で問われる場合があり注意が必要です。
一口に障害福祉といっても関連する法律はいくつもあり、覚えるのに苦労するかもしれません。
代表的なものを紹介します。
・障害者基本法
・身体障害者福祉法
・知的障害者福祉法
・精神保健福祉法
・障害者虐待防止法 など
上記はあくまで一例となってます。
各法律の違いやなぜつくられたのか、他法との関連などの理解に努めましょう。
学習のポイントとして、法律の名称は時代とともに変化しているものが多く、名称と合わせてどの内容が変化したのか覚えることです。
例えば、「精神保健福祉法」には前身となる精神保健法があり、更にその前には精神衛生法と時代とともに変化してきました。
選択肢を入れ替えて出題れることもあるので、過去問題を参考にしながら惑わされないよう回答できるようにしましょう。
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この記事の監修者 遠藤 愛 講師
全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。
現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。