【社会福祉士国家試験】「社会保障」の基本情報と勉強法
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本記事では社会福祉士国家試験の1つである「社会保障」についての概要や勉強法について紹介します。
当科目は年金や医療など私達が普段から利用している行政サービスを学ぶ科目です。5つの制度を中心とした知識から諸外国の流れ、時事問題まで幅広い知識が問われます。
効率よく学習を進めるためにも本記事を参考にしていただき、難関試験対策のお役に立てれば幸いです。
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目次
「社会保障」科目とは?
社会保障の概要
社会保障は私達の生活に深く浸透している制度で医療、介護など様々な恩恵を受けています。
試験では「医療」「介護」「労災」「雇用」「年金」の5つについて知識が問われます。
福祉の相談業務は行政サービスと密接な関係にあり、社会保障の仕組みを知ることで多くの場面で相談解決に役立つ科目です。
当科目をとおして相談者が本来保証されるべき権利を学びましょう。
社会保障の重要度
当科目は制度の複雑さや範囲の広さから苦手と感じる方が多く、足切りにあう0点をとらないためにも学習の重要度は高いです。
本試験では午前中7番目の科目と集中力が切れてくるタイミングでもあり、油断せず解く必要があります。
実際の業務においても、社会保障は私達の生活を支える大切な制度が多く活かされる場面が多く相談の幅が広がります。
社会保障の難易度
試験範囲が広さや、覚える制度の多さから苦手意識を持っている人も多く難易度は高めといえます。
全7問出題され、形式は時事問題からデータを問う内容など幅広く対応する必要があります。
とはいえ、出題は毎年大きな変化はないので、過去問題を中心に丁寧に学習を進めることで得点につなげることができます。
関連コラム:社会福祉士試験の19の試験科目(共通科目・専門科目)について解説
「社会保障」の勉強法
では、具体的に社会保障の勉強方法について紹介します。
重要なポイントを絞って紹介するので学習の参考にしてください。
1 迷ったら医療から暗記する
先ほど紹介した5つ、医療・介護・労災・雇用・年金は当科目も基礎となるので、それぞれの概要を正しく理解することは必須です。
「5つもあってどれから学習を初めていいかわからない」という方は医療をおすすめします。
理由として、医療はほかに比べ比較的シンプルな構造になっており初めて覚える場合でも学習が進めやすいためです。
医療のポイントは「保険者」「被保険者」「被扶養者」「被扶養配偶者」などの言葉の意味をしっかりと理解することです。
学習の進め方に迷った場合は医療関係の知識から深め、ほかの項目に知識を広げていきましょう。
2 年金制度は複雑なので後半に
5つの中で一番複雑なのが「年金」に関する制度です。
複雑な分、いきなり年金から学習をしてしまうと学習に苦戦してしまい苦手意識を持ってしまうかもしれません。
特に順番にこだわりが無い場合は、年金はほかの知識が身についた後に学習を進めたほうが知識として身につきやすいです。
年金の学習する際は「国民年金」をはじめ、「厚生年金の種類」「年金の対象」「給付の要件」「保険料」などを押さえましょう。
また、年金制度は改正されることが多いので、新聞などで最新の動向を追うことも重要です。
3 諸外国の社会保障制度の発達の流れをつかむ
日本を含めた諸外国の社会保障の概念や対象、及び理念などの流れを追えるようにしましょう。
制度の変化を掴むことで現行の制度の理解もより深まります。
例えば日本の介護保険は1995年にドイツで開始された介護保険を参考に制度化されています。
また、同じ資本主義の日本とアメリカでも社会保障の制度は大きく違います。
このように、歴史の流れをイメージすることで全体像をつかみやすくなり、学習をスムーズに進めることができます。
4 試験直前に財源のデータに目を通す
当科目では、社会保障の財源と費用に関する出題が頻出なので押さえておく必要があります。
中でも社会保障給付費、国民負担率などは過去にどんな問題が出たのか確認し関連データを日頃から目を通しておくのがベストです。(※)
参考:財政制度分科会 資料一覧 財務省
※こちらのデータが見やすくおすすめです
しかし、「日頃なかなか時間がつくれない」という方は、試験本番が近づいてきたタイミングで改めてデータを見直すようにしましょう。
数字は期間が空いてしまうと忘れてしまうことが多く記憶の定着が難しいです。
従って過去問題からどのデータの出題があるのか過去問題から確認しておき試験直前でデータを見直しすと効率的です。
データをみる際、細かい数字まで神経質に覚える必要はありません。
例えば、社会保障給付費は「年金:医療:福祉その他=5:3:2」といわれているように大まかなイメージをできるようにしておきましょう。
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この記事の監修者 遠藤 愛 講師
全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。
現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。