本記事では社会福祉士国家試験の1つである「保健医療サービス」についての概要や勉強法について紹介します。

当科目は主に医療に関する知識が求められ、社会福祉士では医療ソーシャルワーカー(MSW)の業務に活かされる科目です。

比較的高得点を重ねやすい科目なので、本記事を参考にしていただき難関試験対策のお役に立てれば幸いです。

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「保健医療サービス」科目とは?

保健医療サービスの概要

当科目は病院などの医療サービスの仕組みや保健医療に関わる専門職のつながりなどの知識が問われます。

社会福祉士が従事することになる医療ソーシャルワーカーについての出題も範囲に含まれます。

医療機関に従事する方はもちろん、高齢者福祉などほかの相談業務においても活かされる知識なので当科目の学習を機会に理解を深めましょう。

保健医療サービスの重要度

他科目に比べ出題範囲は限定的なのでポイントを絞りやすく学習の重要度は低めです。

しかしながら、近年では出題傾向が変化しており油断せず過去問題を中心に学習する必要があります。

実際の業務では医療ソーシャルワーカーで働く場合におおいに活かせる科目です。

医療関係の職場で唯一社会福祉を基盤とするため、重要な役目の1つを担うことになります。

保健医療サービスの難易度

過去問題を確認することで出題傾向を掴みやすく、難易度は低めといえます。

出題数は全7問となっており、難易度が低い分できるだけ点数をとっておきたい科目です。

とはいえ、保険医療に関する最新のデータや、事例問題など出題形式はさまざまなので足元をすくわれないよう注意する必要があります。

関連コラム:社会福祉士試験の19の試験科目(共通科目・専門科目)について解説

「保健医療サービス」の勉強法

続いてに保健医療サービスついての勉強法をポイントを絞り紹介します。

1 保健医療に関係する専門職は頻出なので必ず押さえる

近年頻出傾向なのが、保健医療の専門職と、後で紹介する施設の知識を問う問題です。

社会福祉士が担うことになる医療ソーシャルワーカーはもちろん、医師や看護師、リハビリテーション専門職などの役割について整理しましょう。

試験では、実際の現場で求められる連携の重要性を重視している傾向で、多種職連携についての出題がある場合もあります。

また、各専門職の根拠法の理解も大切です。

例えば、医師は「医師法」を根拠としている資格で、看護師は「保健師助産師看護師法」となっています。

何を基にして医療業務に就いているのか理解しておきましょう。

2 医療提供施設の種類と特徴を覚える

医療提供施設についても近年頻出傾向なので押さえておきましょう。

例えば、病院と診療所の違いです。

病院は病床数20床以上の施設をいい、19床以下が診療所と定められており、違いをハッキリと答えられようにしておくと試験での迷いが減らすことができます。

更に、介護老人保健施設、調剤薬局も医療提供施設に含まれますので、どのような施設のことをいうのか理解しておきましょう。

また、保健所に関する知識も重要です。

  • 地域保健法に規定されている
  • 都道府県、指定都市、中核都市などが設置している
  • 所長は原則医師としている

などは基本となります。

保健所がどのように地域に貢献しているのか、役割なども過去問題をとおして覚えましょう。

3 医療保険制度は範囲が広い 少しずつ掘り下げる

近年は医療保険制度の出題が少なくなってきていますが、重要なことに変わりはないため確実に押さえましょう。

3−1 まずは概要からイメージを掴む

医療保険制度とは相互扶助の精神に基づいて、病気やけがに備えてあらかじめお金(保険料)を出し合っておき、医療費の支払いに充てる仕組みです。

試験では高額療養費制度、国民医療費、健康保険の適用者からの出題頻度が高いです。

どのような出題があるかは過去問題に目を通すとイメージしやすいです。

3−2 国民医療費などの最新のデータを確認しよう

国民医療費のデータに関わる問題は頻出なので厚生労働省のHPのデータ(※)は押さえておき、過去問題の出題でどのような問題が出ているのか確認しながら進めると効果的です。

(※)出典:厚生労働省HP

特に療養の給付、自己負担、高額療養費についてはより現場で求められる実践的な出題内容になっており、確かな知識が求められます。

国民医療費に関する出題は減っているものの、重要なことに変わりはありません。

関連する出題があった時に備え知識を整理しておきましょう。

3−3 医療に関するお金の流れを理解する

医療費、つまりお金に関する知識も知っておく必要があります。

普段の生活でも医療機関を利用した際に「医療費の○割は免除、○割は自己負担」といった馴染み深い制度です。

しかし、実際に学習を進めると複雑に感じる部分も多く、理解するのに時間がかかるかもしれません。

ポイントは「保険者」「被保険者」「保険医療機関」「審査支払機関」の各役割や関係性を理解することです。

お金の流れを知り診療報酬などの仕組みを少しずつ整理していきましょう。

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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