資格取得を検討している方にとって、取得後にしっかりと活用することが出来る資格であるかどうかは最も気になる点であると思います。

特に女性の方にとっては女性でも問題なく活躍できる職業であるのかが気になるのではないでしょうか。

そこで、今回は実際に女性弁理士として活動している筆者が、女性弁理士の実情について解説します。

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弁理士の女性の割合

弁理士として活動している女性の割合は日本弁理士会の統計によると17%となっており、決して多いとは言えません。

しかしながら、以下に示す表の通り、近年の弁理士業界における女性の割合や弁理士試験における女性志願者の割合は近年増加傾向があります。

弁理士という資格や職業に対する女性からの注目度が高まっていることが分かります。

このような状況から、今後ますます女性の割合は増えていくのではないかと思います。

表 近年の弁理士登録者及び弁理士試験志願者における女性の割合

登録者における女性の割合志願者における女性の割合
2020年15.7%21.1%
2021年15.9%23.4%
2022年16.3%22.9%
2023年17.0%23.6%

参考:日本弁理士会HP 会員分布状況

参考:特許庁HP 過去の試験統計

弁理士は女性でも活躍できる仕事?

女性弁理士として働いている筆者の実感として、弁理士という職業は女性でも十分に活躍できる職業であると感じています。

その理由としては、主に以下の3つを挙げることができます。

1.フェアな頭脳戦

弁理士の仕事は、そのほとんどが法律の知識や経験から得た知恵を駆使する頭脳戦です。

女性は体格や腕力での勝負では男性に負けてしまうこともあるかもしれません。

頭脳戦であれば性別を問わず、思う存分能力を発揮することができるでしょう。

知識や知恵に自信がある女性にとっては、もってこいの職業であるといえます。

2.タイムマネジメントが得意

弁理士の仕事は、法律によって定められた期限を確実に守って、滞りなく手続きを進めることが最低条件として求められます。

しかも、たくさんの仕事を並行して進める必要があるために、時間管理や仕事の段取りがとても重要になります。

女性は普段の生活習慣から、マルチタスクを段取り良くこなすことに慣れている場合が多く、弁理士の仕事に向いている方が多いと感じています。

3.女性であることが強みになることもある

例えば、女性向けの商品に関する案件等、女性であることが強みになる案件もあります。

また、筆者の実感として、女性の弁理士さんは相談しやすいと言って下さるお客様も多いです。

このように、現在はまだまだ人数が少なく貴重な女性弁理士は、お客様に重宝される存在であるとも言えます。

弁理士は女性も続けやすい仕事?

女性は、結婚や出産等のライフイベントによるキャリアへの影響が男性に比べて大きいために、せっかく資格を取得しても長く活用できないのではないかという心配があると思います。

この点、弁理士の仕事は女性が長く続けやすい仕事であるために、女性におススメできる資格であるといえます。

その理由は以下の通りです。

場所や時間に縛られない働き方が可能

弁理士の仕事は、紙とペンと知識さえあれば、いつでもどこでも出来るといっても過言ではありません。

そのため、必要であれば完全に在宅ワークをすることも可能ですし、自分の都合の良い時間帯に仕事をすることもできます。

このように、働き方の選択肢が多いために、ライフステージや家庭環境の変化があった場合でも比較的働き続けやすい職業であるといえます。

筆者の場合も、子供が小さい間は子供の発熱等でお休みをしてしまうことも多かったですが、子供が寝ている間に家で仕事をしたり、夫が仕事から帰ってから子供の世話をお願いして、その間に少しずつ仕事をする等の工夫をしていました。

転職や再就職、独立がしやすい

弁理士はある程度の実務経験があれば、比較的転職しやすい職業であると言えます。

実務経験を積んでスキルを身につけた弁理士は、非常に貴重な存在であるからです。

そのため、家庭の事情等によって継続して働き続けることが難しいと感じる場合には、より働き続けやすい条件を提示してくれる職場に転職することも可能です。

また、いったん仕事を辞めてしまったとしても、再就職のハードルは他の職業に比べて低いものとなっています。

無理をして働き続けるよりも、自分の体調や環境に合わせて、いったん仕事から離れることが必要な場合もあると思います。

例えば、子供が小さいうちは子育てに専念したいと考えておられる方等にも弁理士はおススメできる職業であるといえます。

さらに、弁理士資格を持っていれば、転職や再就職という選択肢だけでなく、自分で独立開業することも可能です。

弁理士としてある程度の実力は求められますが、独立してしまえば働き方の自由度をよりいっそう高めることが可能です。

関連コラム:弁理士の年収・給料はどれくらい?現実を現役弁理士が解説!

まとめ

ここまで解説してきたように、弁理士は女性にとって活躍しやすい条件が揃った魅力的な職業であると言えます。

また、弁理士資格を取得して、ある程度の実務経験を積んでしまえば、その後は働き方の選択肢が広がるために、自分の人生設計にあわせて長期的に活躍することができる職業でもあります。

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この記事の執筆者

Naoko


京都大学大学院農学研究科修了。


研究者を目指し大学に残ったものの、結婚出産を経てより子育てのしやすい環境を求めて知財業界へ。


特許事務所で特許事務(国内・海外)を3年程経験した後、第3子の出産を機にパラリーガルに転身。弁理士試験に挑戦し、一発合格。


現在、特許事務所で弁理士として活躍。

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