弁理士試験当日は試験会場で長時間過ごす必要があるために、持って行きたいものが多くなり、弁理士試験当日に結局何を持っていけば良いのか悩んでしまいますよね。

そこで、今回は実際に弁理士試験を乗り越えてきた現役弁理士の筆者が、弁理士試験当日に必要な持ち物や持ち込めない持ち物について解説します。

実際に弁理士試験を受験してみると、「持ってきておけば良かった!」と感じた持ち物もいくつかありましたので、ぜひ参考にして頂いて万全の準備をして試験に臨んで頂きたいと思います。

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弁理士試験(短答式)に必要な持ち物リスト

短答式筆記試験に必要な持ち物をリストにしてみました。

当日必ず持っていくものと、あると便利なものに分けて説明します。

参考:特許庁 弁理士試験受験案内

必須の持ち物

受験票

受験票を忘れてしまうと、試験会場で本人確認等の手続き等が必要になるので、時間的にも心理的にも余裕のない状態で試験に臨むことになってしまいます。

絶対に忘れないようにしましょう!

鉛筆又はシャープペンシル

短答式試験はマークシート方式の試験ですので、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルで解答します。

鉛筆の方がシャープペンシルよりもマークシートを早く塗りつぶすことができるのでおススメです。

削ったHB又はBの鉛筆を2本~3本準備しておきましょう。

鉛筆の芯が折れてしまった場合などに備えて、シャープペンシルもお守り代わりに持っていくのが良いと思います。

プラスチック製の消しゴム

小さくてよいので、良く消えるものをできれば2つ持参しておきましょう。

机の上に直接置くので、転がりにくい形状のものが良いです。

時計

会場に時計がない場合もあるので、時計は必ず持参しましょう。

ただし、通信機能等を有するものは使用できません。

あると便利な持ち物

飲み物

長時間の試験ですので、できれば飲み物を準備しておくのが良いと思います。

500ml程度の蓋付きのペットボトル入りの飲み物であれば試験中に飲むことができます。

試験中は飲み物のボトルを机の上ではなく足元の床に置きます。

上着等の体温調節グッズ

試験会場によっては暑かったり寒かったりすることがあります。

暑い又は寒いのを我慢しながら試験を受けることはできるだけ避けたいので、当日は上着を持参する等、脱ぎ着して体温調節をしやすい服装を選ぶのが良いでしょう。

常備薬

試験中に服用することはできませんが、休憩時間になら使用可能です。

お守りとして持っているだけでも、安心できるかもしれません。

弁理士試験(論文式)に必要な持ち物リスト

論文式試験に持っていく持ち物をリストにしました。

必須の持ち物

受験票

論文式試験においても受験票を忘れないように注意しましょう。

短答式試験と同じ年度に受験する場合には、短答式試験から引き続き使用しますので、紛失しないように気をつけましょう。

時計

論文試験の会場にも時計がない場合があるので、必ず持参しましょう。

ただし、 通信機能等を有するものは使用できません。

黒または青のボールペン又は万年筆

論文式試験は黒または青のボールペン又は万年筆でのみ解答できます。

一日でものすごい量の文字を書くので、普段から使いなれたボールペンや万年筆を持参しましょう。

インクがなくなったり不具合が生じた場合に備えて、メインで使うボールペンや万年筆に加えて、予備のボールペンを2本程度持参しておくのが安心です。

昼食

論文式試験は朝から夕方までの長丁場です。

お昼休憩に食べるためのご飯を持参しておきましょう。

会場によっては昼食を広げて食べにくい場合もあるかと思いますので、おにぎり等手軽に食べられるものを持参するのが良いです。

会場の周りに適当なお店がないことも考えられますので、当日途中で購入する場合には早めに買っておくのが良いと思います。

あると便利な持ち物

飲み物

論文式試験でも短答式試験と同様に、蓋つきのペットボトルに入った500ml程度の飲み物を試験中に飲むことができます。

論文式試験は短答式試験よりもさらに試験時間が長くなります。

またお昼ご飯用の飲み物も必要になるので、のどが乾くことが心配な人はペットボトルを2本持っていくようにしても良いでしょう。(試験時間中に飲めるのは1本です。)

上着等の体温調節グッズ

論文式試験は例年であれば7月頃に行われるので、試験会場によっては冷房で寒い場合もあります。

そのため、外は暑くても上着を一枚持っていると安心です。

耳栓やイヤホン

論文式試験では休憩を挟んで3科目の試験が行われます。

直前に受験した科目の手ごたえがあまり良くないと感じた場合であっても、気持ちを切り替えて次の科目を受験する必要があります。

そんなときに地味に役に立つのが耳栓やイヤホン等です。

自分ができたのかどうなのか分からない状況で、休憩時間に周りの受験生が直前の試験でどんな内容を解答したのか等の話が耳に入ると、どんどん不安が募ってしまいます。

そんな時、周りの会話を聞かなくて済む工夫があると、自分の試験に集中しやすいと思います。

ただし、特にイヤホンに関して、電子機器は試験中には使用できないので、取り扱いに注意が必要です。

休憩中のみ使用して、試験中は必ず鞄の中にしまっておきましょう。

おやつ

休憩時間が2回もあるので、お気に入りのおやつ等を休憩時間に食べることで気持ちが落ち着くこともあるかと思います。

試験のプレッシャーで昼食をどうしても食べる気になれない場合などに備えて、チョコレート等の糖分を補給できるおやつを持っていくのも良いですね。

常備薬

使用する場合は、必ず休憩中に使用しましょう。

使用できない持ち物(短答式)

弁理士試験の短答式試験中に、机の上においておけるものは原則として受験票と筆記用具と時計のみです。

それ以外の持ち物は全て鞄にしまっておく必要があります。

以下に試験中に使用できないものや使用するために申告が必要なものを挙げます。参考にして下さいね。

使用できない持ち物

法文集や参考書

試験中は持参した法文集や参考書は一切見ることができません。

試験時間が始まる前に、必ず鞄の中にしまっておきましょう。

時計以外の電子機器

試験中、時計以外の電子機器は全て電源を切った状態で鞄にしまって置かなければいけません。

特に携帯電話、スマートフォンは必ず電源を切っておきましょう。

また、たとえ時計であっても、時計機能以外に通信機能等の余分な機能が付いているものは使用不可です。

気をつけましょう。

使用するために申告が必要な持ち物

置き時計、ストップウォッチ、ひざ掛け、座布団、目薬、ティシュ等

当日の試験開始前に、監督員に確認して許可をもらうことによって使用できるものもありますので、会場の監督員に聞いてみましょう。

拡大鏡や補聴器など

事前に申し出がないと当日使用できないものもあるので注意が必要です。

心配な場合には、詳細を確認した上で、あらかじめ工業所有権審議会弁理士審査分科会事務局に問い合わせておくのが良いでしょう。

参考:弁理士試験 試験中の特別措置について

使用できない持ち物(論文式)

論文式試験の試験中に使用できないものについては、基本的に短答式試験と同様の注意が必要ですが、短答式試験とは異なる注意点もあります。

消えるボールペン、サインペン、鉛筆など

論文式試験では、黒または青のボールペンであっても消えるボールペンは使用不可です。

また、ボールペン又は万年筆のみが使用できるので、鉛筆やサインペン等は色に関わらず使用ができません。

自分の法文集

論文式試験では試験中に法文集を参照することができますが、試験時には法文集が貸与されますので、自分の法文集を持ち込むことはできません。

まとめ

今回は弁理士試験当日の持ち物について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。

このコラムの内容を参考にして、弁理士試験当日を少しでも快適に過ごせるように、ご自身にあった持ち物を準備してみて下さいね。

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この記事の執筆者

Naoko


京都大学大学院農学研究科修了。


研究者を目指し大学に残ったものの、結婚出産を経てより子育てのしやすい環境を求めて知財業界へ。


特許事務所で特許事務(国内・海外)を3年程経験した後、第3子の出産を機にパラリーガルに転身。弁理士試験に挑戦し、一発合格。


現在、特許事務所で弁理士として活躍。

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