司法書士試験は、数ある資格試験の中でも特に難易度が高いことで知られています。受験を検討している方は、一発合格が可能なのかが気になりますよね。

本コラムでは、司法書士試験に一発合格できる確率や、難しいと言われる理由について解説します。一発合格できる人の特徴にも触れるため、ぜひ最後までご覧ください。

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司法書士試験に一発合格するのは可能?

結論から述べると、司法書士試験に一発合格することは不可能ではありません。

ただし、司法書士試験は例年の合格率が毎年3〜5%の難関試験です。

合格に必要な勉強時間の目安は約3,000時間とされており、継続的な努力が求められるでしょう。

司法書士試験に一発合格するためには、勉強時間の確保に加え、勉強方法の工夫が必要です。

自分に合った勉強方法を見つけ、効率よく知識を身につけましょう。

司法書士試験に一発合格できる確率

司法書士試験に一発合格できる確率について、公式に発表されたデータは存在しません。

参考までに、アガルートが受講生を対象に実施したアンケート調査の結果を紹介します。

アンケートによると、令和6年度の司法書士試験に1回目の受験で合格できた受講生の割合は「11.5%」でした。(口述試験の合格率はほぼ100%とされるため筆記試験の合格率を算出)

出典:アガルートの司法書士試験講座受講生を対象としたアンケート
調査期間:2024年11月5日~12月3日
調査機関:アガルートアカデミー
調査対象:アガルートの司法書士試験講座を利用し初めて司法書士試験に挑戦した受講生
有効回答数:26(合格者アンケートの有効回答数)
調査方法:アガルートアカデミー内でのアンケート調査(自社調査)
調査対象地域:日本国内

ただし本アンケートの結果は、あくまでアガルート受講生の合格率です。

アガルート受講生全体の合格率は21.9%と、全国平均の5.3%の約4倍となっています。つまりレベルの高い受験者層に実施したアンケートになるため、結果をそのまま一発合格率とすることはできません。

実質的な一発合格率は11.5%を4で割った「約2.9%」と推測され、狭き門であることがわかります。

司法書士試験の一発合格が難しい理由

司法書士試験の一発合格が難しいといわれる理由は、以下の通りです。

  • 試験範囲が広いから
  • 相対評価で合格者を決めるから
  • 基準点に満たないと即不合格だから

試験範囲が広いから

司法書士試験の一発合格が難しいといわれるひとつ目の理由は、試験範囲が広いからです。

司法書士試験は筆記試験と口述試験で構成され、筆記試験の出題範囲は11科目におよびます。

一部の科目は司法試験や行政書士試験と共通していますが、「不動産登記法」「商業登記法」の2科目は個別の対策が必要です。

これらの科目は択一式問題と記述式問題の両方で出題されるため、暗記だけでは不十分。

内容を十分に理解し、自分の文章で問題を解けるようにしておく必要があるため、対策が難しいと感じるでしょう。

相対評価で合格者を決めるから

司法書士試験は、決まった点数を取れば合格できる絶対評価ではありません。

相対評価によって合否が決まるため、全受験者の中で成績上位3〜5%に入る必要があります。

つまり過去の合格点を上回っても、その年の受験者のレベルが高ければ不合格となる可能性があります。

合格点が明確でないため、点数の目標を立てにくいでしょう。

基準点に満たないと即不合格だから

司法書士試験の筆記試験には「3つの基準点」が設けられており、どれかひとつでも基準点を下回ると不合格となります。

合計得点が合格ラインに達していても、基準点を下回る問題があれば合格できないため、すべての分野でバランスよく得点する必要があります。

いわゆる「捨て科目」を作り、得意科目で点を稼ぐ戦略が通用しないため、自分の苦手科目を把握できていない受験者には厳しい試験といえるでしょう。

司法書士試験に一発合格できる人の特徴

司法書士試験に一発合格できる人の特徴は以下の通りです。

  • コツコツ継続できる人
  • 素直に取り組める人
  • 未来の姿をイメージできる人

コツコツ継続できる人

気分に左右されずコツコツ勉強を継続できる人は、司法書士試験に一発合格しやすいでしょう。

司法書士試験は出題科目数が11科目あり、出題内容のボリュームが大きい試験です。学習を一通り終えるまでには1年から1年半かかるとされており、継続こそが合格の鍵となります。

「土日にまとめて勉強し、平日はまったく手をつけない」といった勉強法ではなく、少しずつでも毎日学習した方が学習効率は良いでしょう。

目標に向かってコンスタントに努力できる人は、一発合格に近づけると考えられます。

素直に取り組める人

素直であることも、司法書士試験に一発合格しやすい人の特徴のひとつ。

この場合の「素直さ」とは、目的達成に必要な手段を素直に受け入れ、迷わず実行できることです。

さまざまな情報に振り回されて寄り道を繰り返す人や、勉強方法を自分流にアレンジするタイプの人は、あまり試験勉強に向いていません。

対して、資格スクールが提供する「合格のための情報」を素直に受け取り、学習に取り組める人は、一発合格に結びつきやすいでしょう。

未来の姿をイメージできる人

司法書士試験に一発合格できる人の三つ目の特徴は、自分の未来をしっかりイメージできることです。

司法書士試験は長期間の勉強が必要なため、途中でペースダウンしてしまうことも珍しくありません。

しかし司法書士としての未来を明確に思い描ける人は、一時的に中だるみしてもすぐに立て直せます。

実際に、司法書士試験で学んだ知識はそのまま実務に直結することも多いです。

「この勉強が将来の仕事に役立つ」とイメージできる人は、学習意欲や定着率が高まりやすく、結果として一発合格に近づけるでしょう。

独学で司法書士試験に一発合格できる?

独学で司法書士試験に一発合格することは、非常に難しいと考えられます。

独学は学習のコストを抑えられる反面、自分で学習スケジュールを立て、学習を継続しなければなりません。

ただでさえ司法書士試験は、合格までに約3,000時間の勉強時間が必要とされる試験。独学で誤った勉強方法を選んでしまうと、何倍も時間がかかったり、途中で挫折したりするリスクが高いでしょう。

また、司法書士試験では、法改正などの最新情報に関する内容も出題されます。独学の場合、自力で情報をキャッチアップしなければならないため、多くの手間と時間がかかる可能性が高いです。

司法書士試験に一発合格するためには、学習の「質」を高めることが重要。

一発合格の可能性を上げたい方は、合格に向けた学習カリキュラムがあり、質問などのサポート制度が整った通信講座を活用することをおすすめします。

中でもアガルートの司法書士試験講座は、一流講師によるわかりやすい講座が特徴です。全国平均を大きく上回る合格実績もあり、受験生に最適な学習ルートを示します。

今なら無料体験もできるため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

まとめ

本コラムでは、司法書士試験に一発合格できる確率や、難しいと言われる理由について解説しました。

司法書士試験は非常に難易度が高く、一発合格するためには勉強方法の工夫が必要です。

公式なデータはないものの、一発合格者の割合はごくわずかと考えられるでしょう。

司法書士試験の一発合格が難しいといわれる理由は、以下の通りです。

  • 試験範囲が広いから
  • 相対評価で合格者を決めるから
  • 基準点に満たないと即不合格だから

また、以下のような人は司法書士試験に一発合格しやすいと考えられます。

  • コツコツ継続できる人
  • 素直に取り組める人
  • 未来の姿をイメージできる人

最短で司法書士試験に合格したい方には、通信講座や予備校の利用がおすすめ。

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