司法書士試験を受験する方のほとんどは、「できるだけ早く合格したい」と思うはず。

短期間での合格を目指したいと考えるのはごく自然なことですが、本人の努力次第で3ヶ月の学習期間で合格することは可能なのでしょうか。

この記事では、司法書士試験に3ヶ月で合格できるのかや、短期合格するためのポイント、司法書士試験のよくある質問についてまとめました。

短期合格を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

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司法書士試験に3ヶ月で合格することは可能?

結論からいうと、司法書士試験に3ヶ月で合格することは現実的ではありません。

「3ヶ月で合格できた」という体験談はほとんど見られず、逆に下記のアガルート受講生のような「3ヶ月で受験して失敗した」という体験談はいくつも見られます。

3ヶ月ほど市販のテキストで勉強をして、令和3年度の司法書士試験を受験した結果、択一式は基準点に届かず、記述式は全くの白紙だったということがあり、「これは予備校に行かなければ受からない」と思い、試験の直後に申し込みをさせて頂きました。

引用:合格者の声|手元を映した記述講義で「時間短縮」と「正確さ」を実現! 吉田 将大さん

司法書士試験は、合格率が例年4〜5%と非常に低く、まぐれ合格はありえない難関試験。短期合格といえど、最低1年は勉強を続ける覚悟が必要でしょう。

3ヶ月で合格することが難しい理由

司法書士試験に3ヶ月で合格することが難しい理由は、シンプルに準備期間が足りないからです。

司法書士試験の受験科目は11科目あり、それぞれの科目の出題範囲も膨大で、かつ細かい内容まで問われます。そのため、合格するために必要な学習時間は3000時間以上だといわれています。

3ヶ月で合格を目指した場合、1日あたりの勉強時間は3000時間÷90日=約33時間。1日は24時間しかないため、寝ずに勉強しても足りないことがわかります。

ただし人それぞれ最初の知識量は異なり、たとえば司法試験を目指して学習していた人は一定以上の知識があるため、そのような場合は短期合格を目指しやすくなるでしょう。

司法書士試験に短期合格するポイント

司法書士試験に短期合格するためのポイントは以下のとおりです。

  • テキストや問題集を絞って勉強する
  • インプット・アウトプットを繰り返す
  • 択一式問題の後に記述式問題の対策をする

テキストや問題集を絞って勉強する

テキストや問題集は、多くの種類を読むほど知識が身につくわけではありません。

司法書士試験の対策で重要なのは、正確な知識を身につけることです。あいまいな知識を広く浅く身につけても、実際の試験では役に立たないでしょう。

そのためテキストや問題集は、自身と相性の良いものを厳選するのがおすすめ。数冊を繰り返し読み返し、知識を定着させることが重要です。

必要な情報があれば、テキストや問題集に書き込んで補足説明を加えましょう。そうすることで、情報が集約されたオンリーワンのテキスト、問題集に進化させられます。

インプット・アウトプットを繰り返す

司法書士試験の学習においては、インプットとアウトプットをセットで行うことが重要です。

ある分野の知識を身につけたら(インプット)、その分野に関する問題演習をすぐに行うことで(アウトプット)、本番に活きる知識を定着させられます。

直前期は模試などによるアウトプットの機会を増やし、効率的に得点力を高めましょう。

択一式問題の後に記述式問題の対策をする

司法書士試験は、択一式問題の後に記述式問題の対策をするのがおすすめです。

「記述式問題は難しいから早めに対策したい」と思うかもしれませんが、前提知識がなければ効果はありません。択一式問題で知識を定着させて、より効率的に記述式問題の対策に取り組みましょう。

司法書士試験では、不動産登記法と商業登記法の2科目で記述式問題があり、実際の登記申請書と同じようなものの作成が求められます。

記述式問題は、択一式問題とは違って「まぐれ正解」がなく苦手意識を持つ人も多いです。

択一式問題で不動産登記法や商業登記法・民法・会社法などの知識を正確に身につけたうえで、採点者に伝わるよう申請書に反映させるスキルを磨きましょう。

司法書士試験に関するよくある質問

司法書士試験は4ヶ月で合格できる?

司法書士試験に4ヶ月で合格することは非常に難しいです。

必要な勉強時間を3000時間と仮定すると、3000時間÷120日(4ヶ月)=25時間。1日の24時間をオーバーするので、眠らずに勉強しても時間が足りない計算になります。

司法書士試験は半年で働きながら合格できる?

司法書士試験に働きながら半年の学習で合格することは困難です。

たしかに半年あれば、必要な勉強時間(3,000時間)を満たすことは可能になります。しかし、3000時間÷180日(半年)=約17時間を毎日勉強に取り組まなくてはなりません。

専業の受験生なら可能性はありますが、社会人が働きながら合格するには時間が足りません。

まとめ

司法書士試験は、どんなに無理をしても3ヶ月での合格を目指すのは難しいのが実情です。

短期合格を目指す場合でも、あまりにも非現実的な目標を立てるよりは、1年程度はかけて着実に合格を目指しましょう。

短期合格を目指すには効率的に学習することが不可欠で、そのためには独学ではなく通信講座や予備校を活用することがおすすめ。

アガルートは合格実績も高く、いつでもどこでも自分の都合に合わせて学習できます。無料体験もできるため、ぜひチェックしてみてください。

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