本記事では社会福祉士国家試験の1つである「福祉サービスの組織と経営」についての概要や勉強法について紹介します。

福祉に携わる方の多くは、何らかの福祉サービス組織に所属することになります。当科目は福祉に関わる組織や運営方法について学ぶ科目です。

本記事を参考にしていただき難関試験対策のお役に立てれば幸いです。

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「福祉サービスの組織と経営」科目とは?

福祉サービスの組織と経営の概要

当科目は社会福祉法人やNPO法人などの福祉組織に関する知識が問われる科目です。

福祉サービスは高齢・障害・児童など幅広く展開しており、実際に利用したり、所属している方も多いのではないでしょうか。

福祉に関する組織に携わる際、必要になる知識を学ぶ科目になります。

福祉サービスの組織と経営の重要度

試験の出題数は7問と少ない部類に入り、また難易度も特別高いというわけではないので重要度は低めといえます。

とはいえ、福祉に関わる制度、組織、運営や労働環境の整備に関する出題など、私達が直接関わる知識を学べ、実務で活かす機会は多いです。

試験においても不合格になる0点をとらないよう十分注意しましょう。

福祉サービスの組織と経営の難易度

過去問題やテキスト・参考書をもとに、繰り返し傾向を掴むことで比較的得点しやすく難易度は低めといえます。

範囲内をまんべんなく出題される傾向にあり、幅広く学習していくことが求められます。

最初は難しい用語が多く取り組みにくいかもしれませんが、繰り返し解き、少しずつ問題に慣れていきましょう。

関連コラム:社会福祉士試験の19の試験科目(共通科目・専門科目)について解説

「福祉サービスの組織と経営」の勉強法

続いて福祉サービスの組織と経営ついての勉強法をポイントを絞り紹介します。

1 福祉サービスの組織の役割を理解する

当科目の基本となる組織に関わる部分から紹介します。

1−1 まず社会福祉法人の特徴から掴む

まずは福祉サービスの主体になる「社会福祉法人」について理解していきましょう。

社会福祉法人という言葉は聞いたことがあると思いますが、試験では更に深く知っておく必要があります。

社会福祉法人とは、社会福祉事業を主な目的とする場合に設立することができる法人を指します。

たとえば、特別養護老人ホームなどは社会福祉法人として運営されています。

「社会福祉法」を根拠法としており「社会福祉事業を行うこと」を目的としています。

また、社会福祉事業は「第一種社会福祉事業及び第二種社会福祉事業」のことを指すことも注意しましょう。

試験では社会福祉法の規定や、組織の特徴などについてまんべんなく出題される傾向にあり、知識の偏りがないように学習しましょう※。

※更に詳しく知りたい方はこちら 厚生労働省HP 社会福祉法人の概要

1−2 ほかの組織も押さえる

社会福祉法人のほかにも福祉サービスを担っている組織は存在します。

・NPO法人

NPO法人とは、特定非営利活動促進法(NPO法)内に、特定費非営利活動として規定されている20種類の活動をおこなう場合に設立できる法人を指します。

活動例としては、「保健、医療又は福祉の増進を図る活動」「社会教育の推進を図る活動」「学術、文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動」などが規定されており、20種類のうち1つでも該当している必要があります※1。

※1 参考:内閣府NPOホームページ Q&A 

・医療法人

医療法人とは、病院、医師もしくは歯科医師が常時勤務する診療所又は介護老人保健施設を開設することを目的として、医療法の規定に基づき設立される法人のことを指します※2。

※2厚生労働省HP:医療法人・医業経営のホームページ

社会福祉法人以外にも、以上の2つは押さえておきましょう。

2 福祉サービスの管理運営方法と実際を押さえ

福祉サービスの管理・提供体制を確保するための苦情対応やリスクマネジメント、人材育成については頻出傾向です。

その中でも重要なキャリアパス、OJT、メンタルヘルスについては最低限知っておきましょう。

2−1 キャリアパス

キャリアパスとは、職場内で仕事の経験を積み資格取得や能力向上を目指し、成果を上げる仕組みです。

法人の中で組織による従業員教育が行われキャリアを積み重ね、昇進していくというモデルが一般的です。

キャリアについてどのような出題があるか過去問題を通して学びましょう。

2−2 OJT

OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)とは教育訓練の方法の1つで、実務を体験しながら仕事を覚えてもらう訓練方法のことです。

似た用語にOFF-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング)というものもあり、教育訓練の方法の1つですが、こちらは現場から離れ、座学などで仕事について学ぶ訓練方法のことです。

2−3 メンタルヘルス

「メンタルヘルス」とは、精神的健康状態を意味します。

加えて精神的、心理的な健康の回復、維持や増進状況も指して使われることもあります。

試験において、メンタルヘルス対策の領域の中心的な法制度は「労働安全衛生法」です。

労働安全衛生法を基に職場で実施している健康診断などが行われており、試験でも同法について問われることがあります。

3 見覚えがある用語・人名を見かけた分野を確認する

どの科目にも共通していえることですが、勉強している時に見覚えがある用語・人名が出てきた際は、どの分野で出題されたのか確認する習慣を身につけるようにしましょう。

「この部分は共通するのか」とつながりが分かるようになれば知識が定着につながり、より効率的に学習することができます。

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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