介護福祉士国家試験は介護知識や技術に関する問題など13科目で構成されており、「発達と老化の理解」は、人間の発達や成長、老化をテーマに出題されます。

本記事では、これから介護福祉士の受験を考えている人やが苦手な人に向けて「発達と老化の理解」科目の特徴や難易度、確実に得点するためのポイントを紹介していきます。

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「発達と老化の理解」科目とは?

「発達と老化の理解」は、人間が生まれてから死ぬまでの発達過程において生じる身体的、精神的な変化や、知能、記憶についての知識や代表的な疾患を学ぶ科目です。

発達と老化の理解の重要度

介護福祉士として、老年期の心身状態は基礎知識として重要であり、介護する上でその特徴やリスクを把握しておかないと適切な介護をおこなうことができません。

たとえば食事介助をおこなう場合、高齢による咀嚼や嚥下の機能低下を理解しておくことで、ご利用者にあった食事形態や摂取姿勢、介助方法などを見極め、安全な介護が提供できるのです。

他の科目と共通する内容も多く、この科目をしっかりと学習すると、他の科目への理解も深まるという意味では、重要度の高い科目と言えます。

関連コラム:【科目別】介護福祉士国家試験問題の出題傾向と勉強の優先度

発達と老化の理解の難易度

介護福祉士国家試験の科目の中で、「発達と老化の理解」の難易度は中レベルです。

日頃から介護業務に携わっている人にとっては、高齢者の心身の特徴についてイメージしやすい内容が比較的多く出題されています。

それだけでなく、人間の発達段階、乳幼児の発達も取扱いますので、幅広い知識を備えておく必要があります。

「発達と老化の理解」の勉強法

「発達と老化の理解」は、試験問題の中で「こころとからだのしくみ」という領域の一つに位置づけられ毎年8問が出題されます。心身の発達や成長、生理的変化を理解することは全ての科目につながる基礎知識になるので、丁寧に学習しましょう。

人間の成長過程から特徴をつかむ

人間の発達には、それぞれの段階における定義と特徴、課題があります。

発達段階ごとの特徴を表などでまとめながら学習することをおすすめします。

さらに、老年期における身体的・知的・精神的機能の変化について学びます。

疾患ごとに違う原因・症状・治療法などを区別して覚えるようにしてください。

高齢者の心理をイメージする

高齢者の心理状態は充実感や喪失感、不安や受容など個人によって差異はさまざまです。

介護福祉士国家試験では事例問題も多く出題されますので、老年期の心身の特徴や変化を理解しつつ、出題場面ごとに要介護者の気持ちをイメージすることが重要です。

最近の出題傾向を見る

最近の出題傾向を探るために、過去問題は第31回までをさかのぼって解くことをおすすめします。

それよりも前の問題は、法改正により現在と大きく変更となっていることもあるので注意が必要です。

「発達と老化の理解」は、老年期の心身や疾病に関する問題がほとんどですが、32回、31回の出題内容を見返すと8問中1問は高齢者の免許制度やエイジズム、虐待問題など時事に関する内容が出題されています。

日ごろから高齢者に関するニュースや制度に関心をもっておくことが、試験対策になります。

領域全体で知識を広げる意識が重要

「発達と老化の理解」の出題項目には、同じ領域である「認知症の理解」や「障害の理解」、「こころとからだのしくみ」の基礎知識となる内容が多く含まれています。

たとえば老年期の認知症に関する内容の場合、病気の特徴だけでなく、介護や社会参加などについても、科目を越えて知識が広げることで、応用力が身につきます。

人間の発達から老化というライフサイクルにおいて、病気や障害は深くかかわるので、それぞれ科目ごとでまとめず、領域全体で理解するほうが学習効果が上がります。

関連コラム:【介護福祉士国家試験】「認知症の理解」の基本情報と

関連コラム:【介護福祉士国家試験】「障害の理解」の基本情報と勉強法

関連コラム:【介護福祉士国家試験】「こころとからだのしくみ」の基本情報と勉強法

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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