平成24年より一定の条件を満たした介護福祉士が医療職との連携のもと、医療的ケアを実施できるようになりました。

その後介護福祉士国家試験では第29回から新たに「医療的ケア」科目として追加されています。

本記事では、医療的ケアの試験での出題傾向、難易度、学習ポイントを解説します。

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「医療的ケア」科目とは?

介護福祉士国家試験の「医療的ケア」から出題される内容は、医療的ケアの基礎知識と喀痰吸引、経管栄養に関することです。

医療に関する基本知識や喀痰吸引など医療的ケアの具体的な実施手順が問われますので、実習や演習での体験が重要になります。

なお、介護福祉士試験に合格したからといってすぐに医療的ケアは行えません。

現場でこれらの行為を行うには、喀痰吸引等研修にて実地研修を受講することが条件となります。

医療的ケアの重要度

介護福祉士国家試験での医療的ケアはもっとも重要度が高い科目です。

介護が必要な高齢者や障害児・者にとって、生活の場で医療的ケアの機会が確保されることはQOL(生活の質)が格段に向上するきっかけとなります。

介護福祉士はそれと同時に、実施上のミスが命に関わるということも、忘れてはいけません。

医療的ケアの問題数と難易度

医療的ケアは5問出題されます。

他の科目と比較すると難易度はやや難しい分類に入ります。

とくに喀痰吸引や経管栄養についての出題は、人体構造に関する医療知識が問われるので、気道や消化管の部位をイラストで把握しておく必要があります。

関連コラム:【科目別】介護福祉士国家試験問題の出題傾向と勉強の優先度

「医療的ケア」の勉強法

この科目で点数を稼ぐには、喀痰吸引と経管栄養の技術に関する問題を落とさないことが大切です。

安全に医療的ケアを提供するためには、手順だけでなく利用者へのリスクについても併せておさえておきましょう。

また実際に医療的ケアを行っているイメージがつかみにくい場合は、動画サイトなどで実演動画を見ることができますので、こちらも参考にすることをおすすめします。

医療的ケアの基礎を理解する

特定の条件のもと医療的ケアが必要な人を介護福祉士がケアすることで、QOLが向上することが可能になります。

今後は感染対策や多職種連携など益々医療的ケアの基礎知識が重要になります。

<最近の出題キーワード>
医療的ケアの範囲、スタンダードプリコーション、パルスオキシメーター

医療的ケアの準備・後片付け・記録

介護福祉士が実施できる医療的ケアは、大きく分けて喀痰吸引と経管栄養の2種類です。

過去問から出題のポイントを紹介します。

喀痰吸引

介護福祉士が医師の指示のもとで行う喀痰吸引の範囲は、咽頭の手前までとなっています。

試験では器具の取り扱いや実施上の注意、気管の構造などが出題されています。

<最近の出題キーワード>
気管粘膜のせん毛運動、口腔内と気管カニューレ内部の吸引行為の比較

経管栄養

事例問題で在宅高齢者を想定した問題が出題されています。

準備や実施上の注意、片付けなども出題範囲になっていますので、現場での演習や経験が重要になります。

<最近の出題ワード>
入浴や排泄時の胃ろう部のケア、経管栄養の準備、口腔ケアの頻度、カテーテルチップシリンジの取り扱い

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この記事の「監修者」遠藤 愛 講師


遠藤 愛 講師


全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

この記事の「校正」マーケティング室コンテンツチーム



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