介護福祉士試験を受験するにあたって、どこでどのように受験するのか気になりますよね。

また、試験に万全を期すため試験会場の詳細を知りたい、会場での注意点等を知りたい方もおられると思います。

私は、大学や短期大学・専門学校等で社会福祉士・介護福祉士の養成教育に約20年間従事してきました。

教え子らがスムーズに受験できるように受験申し込みのアドバイスを行い、のべ600人以上の受験に繋げてきました。

このような経験を踏まえ、当コラムでは、介護福祉士試験の試験地はどこなのか、試験会場はいつ決まるのかについて解説します

加えて、試験会場での過ごし方や、トラブル回避方法についても解説しますので、介護福祉士試験への合格を目指す方は、ぜひ最後までチェックしてみて下さい。

充実のフォロー制度!(講師に直接聞ける&月1回のホームルーム)

資料請求で生活支援技術について学べる講義とテキストを無料でプレゼント!  
  ・生活支援技術の講義 約60分  
  ・生活支援技術のテキスト

1分で簡単!今すぐ見れます(会員登録→お申込み→講座視聴)

20日間無料で講義を体験!

介護福祉士の試験会場は?2023・2024年最新

介護福祉士の試験会場は年によって異なりますが、例年、大学やイベント会場が選ばれています

過去の例では、次の会場で実施されたという情報があります。

  • 獨協大学、立正大学
  • 幕張メッセ、パシフィコ横浜
  • 明治学院大学
  • 名古屋ドーム
  • インテックス大阪
  • 同志社大学
  • ペイペイドーム

受験する側としては、受験申し込みの段階で具体的な試験会場を知りたいですよね。

介護福祉士国家試験の場合、事前に試験地を選ぶことはできても、試験会場を知ることはできません

なぜなら、社会福祉振興・試験センターのホームページには、次のような記載があるからです。

  • 事前に試験会場のご案内は行なっておりません。試験の会場は、受験票に記載されておりますので、受験票の到着後に、ご確認ください。
  • また、過去の会場もご案内しておりません。

つまり、試験会場を知るためには、介護福祉士試験の受験申し込みを済ませた後に送られてくる受験票を見て、初めて知ることができます。

介護福祉士の筆記試験の試験地

社会福祉振興・試験センターのホームページによると、第36回介護福祉士の筆記試験について、試験地を次のように定めています

筆記試験(35試験地)

北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

介護福祉士国家試験は社会福祉士国家試験(24試験地)よりも多い設定となっており、受験する側としては便利だと言えるでしょう。

介護福祉士試験の受験者数の方が多いことが、このような設定の理由になっていると考えられます。

第35回の受験者数

  • 介護福祉士試験:79,151人
  • 社会福祉士試験:36,974人

介護福祉士の実技試験の試験地

社会福祉振興・試験センターのホームページによると、第36回介護福祉士の実技試験については、2つ試験地が定められています

実技試験の会場

実技試験の会場は東京都、大阪府の2会場です。

実技試験の試験地が少ない理由は、受験者の多くは実技試験が免除されているからです。

つまり、実技試験の対象となるのはごく一部の受験者であるため、実技試験の試験地は少なくて済むという訳です。

なお、実技試験の会場は中学校や高等学校、イベント会場で行われる例が多くなっています。

過去の例では、次の会場で実施されたという情報があります。

  • 札幌大谷中学校・高等学校
  • 青森県立保健大学
  • TRC(東京流通センター)
  • 目白大学 新宿キャンパス
  • 吹上ホール&中小企業振興会館

こちらも受験票が届いて初めて、試験会場を知ることができます。

試験地、試験会場は選べる?

受験者は受験申し込みの段階で、申込書に記載されている一覧のなかから、どこで受験するのか任意の試験地を選ぶことができます

2024年度及び2023年度の試験会場はいつわかる?

受験の申し込みをした後、12月上旬に受験者の元へ受験票が届きますが、試験会場は受験票に記載されています

受験票には次の項目が記載されています。

  • 受験番号
  • 氏名
  • 試験会場(会場名、住所、案内図)
  • 試験日
  • 試験室への入室時間
  • 試験時間 等

受験者はこの時になって初めて、自身の受験する会場(例:○○大学)の詳細を知ることができます。

介護福祉士の試験会場は例年同じ会場?

試験会場は例年同じ会場で実施されるとは限りません。

年によって会場が異なる都道府県もあれば、例年同じ会場で行われている都道府県もあります。

こればかりは、受験申し込み前に把握することはできませんので、試験会場がどこになっても良いように心の準備をしておきましょう。

介護福祉士の会場に関するよくある質問

ここからは、介護福祉士試験の試験会場に関して、よくある質問を紹介します。

ただし、正確な情報は社会福祉振興・試験センターのホームページ等で確認するか、問い合わせるようにして下さい

試験当日は会場にどのくらい前についておくべき?

試験室への入室は、試験当日の9時00分から開始されます。試験に関する注意事項の説明が9時25分から始まりますので、受験者は少なくとも試験会場に40分〜1時間前には着いておきましょう

できるだけ早めに到着して会場の雰囲気に慣れるとともに、トイレの場所や緊急時の避難経路を確認しておくと良いでしょう

試験会場によりますが、会場の敷地内に入ってから自分の席に辿り着くまでに時間がかかる恐れがあります

これは実際に受験した方の体験談です。

試験会場はプロ野球チームが使う「ドーム」で、とても会場自体が広く、多くの受験者が押し寄せて混雑していました。誘導・案内の人たちが大きな声を張り上げて誘導していました。

受験者は会場に約1時間前に着いていたのですが、あまりの人の多さに不安を覚え、早めに自分の机へ向かいました。

ドーム内に入り案内に従って着いた先は、グラウンド。たくさんの机と椅子がグラウンドに並べられていて、ここで受験しました。

ドーム場内のアナウンス(野球の試合では「4番ピッチャー○○」という女性の声)で試験の注意事項が伝えられています。予想もしていない状況に、私自身、思わず笑ってしまいました。

ただ、説明が始まってもなお、多くの受験者はグラウンドに到着しておらず、座席の合間を縫って移動してきているのが見えました。暫くの間、慌ただしい状況が続いたのは言うまでもありません。

つまり、試験会場が広すぎると会場内での移動に時間がかかる恐れがあります。できるだけ時間にはゆとりを持って、早めの行動を心がけましょう

試験会場の変更はできる?

受験申し込み後に試験地を変更することはできません

参考:社会福祉振興・試験センターのホームページ

試験会場は混む?トイレは混む?

試験会場によりますが、トイレの数は限られているため多くの場合、混雑します。

できれば、会場に到着する前に済ませておいた方が無難でしょう。

また、受験者の多くは女性であることから女性用のトイレはすぐに混んでしまうため、注意が必要です

特にお昼休みの時間帯も混雑するため、早めに済ませる等の工夫をしましょう。

試験会場に時計はある?

試験会場によりますが、時計は無いものと思って下さい。代わりに、受験者が時計を持ち込むことは許されています。

ただし、時計機能だけの腕時計のみ認められています。詳しくは受験票に記載されている注意事項をご覧下さい。

関連コラム:介護福祉士国家試験当日の必要な持ち物と持ち込み可・不可の物を紹介

会場は寒い?熱い?

試験会場によりますが、例年2月上旬に試験が行われるため、防寒対策をしっかりしましょう

会場が空調をコントロールできるとは限らないため、当日は体温調整のできる服装にする等、受験者自身で工夫すると良いでしょう

試験会場が遠いときは前泊した方がいい?前泊する際の注意事項は?

自宅と試験会場が遠い場合は、前泊した方が安心です。

試験会場が明らかになった段階で、会場近くのホテルはどんどん予約が埋まっていき、すぐに満室になってしまう恐れがあります。

また、試験当日に別会場でライブイベントや、多くの来場者が見込まれる催しが行われる場合は、ホテルの確保が困難になるため早めの予約を心がけましょう

試験会場での過ごし方、トラブル回避法

試験会場に到着したら次のタスクを実施し、受験モードに入って下さい

  1. 受験票を確認し、自分の受験番号を調べる
  2. 会場に貼ってある案内図を見て、どの建物の何階、どの部屋へ入ればいいか確認する
  3. 定められた場所に移動し、自分の机を見つけたら座る
  4. 自分の持ち物を確認し、筆記用具と受験票を机上に出す

また、不正行為と疑われないように、次の事項を確認して下さい

  1. 机に落書きが無いか確認する
  2. 壁側ならば、壁に落書きが無いか確認する
  3. 机のなかに資料等が入っていないか確認する

もし上記に該当するものがあった場合は、消せる場合は消しておきましょう。

消せない、または処分していいか分からない場合は、会場にいる試験センターのスタッフに声をかけて対応してもらって下さい。

トラブルの回避義務は試験運営側にもあると思いますが、できるだけ受験者も努力してトラブルが起きないように、チェックを怠らないように心がけましょう。

まとめ

以上、当コラムでは、介護福祉士試験の試験地・試験会場について解説してきました

最後にこのコラムの要点をまとめます。

  • 受験者は試験地を選べる
  • 受験申し込み後、試験地を変更できない
  • 受験申し込み前に、試験会場を知ることはできない
  • 過去の試験会場に関する公式な情報を得ることはできない
  • 試験会場へは40分~1時間くらい前に到着すると良い
  • 事前にトイレを済ませる、
  • 防寒対策をしっかりするとともに、試験中は調整できる服装等で工夫する

このコラムをよく読んで、余計なことに時間や心が奪われないようにし、介護福祉士試験に集中して下さい。

充実のフォロー制度!(講師に直接聞ける&月1回のホームルーム)

資料請求で生活支援技術について学べる講義とテキストを無料でプレゼント!  
  ・生活支援技術の講義 約60分  
  ・生活支援技術のテキスト

1分で簡単!今すぐ見れます(会員登録→お申込み→講座視聴)

20日間無料で講義を体験!