履歴書を書く際「特記事項には何を書けばいいの?」と手が止まったことはありませんか。

特記事項を空欄のまま提出すると、印象が悪くなるのではないかと心配になりますよね。

そうはいっても、何を書いたら良いかわからないまま適当に書くと、採用担当者からの印象が悪くなるかもしれません。

この記事では、特記事項をアピールに繋げる方法や書き方、例文、書かない方が良い内容などをまとめました。

特記事項に書く内容がよくわかっていない方は、最後まで読んで他の求人応募者と差をつけましょう。

就活に必要な要素、情報が網羅されたガイドブック付き

ES添削+模擬面接(1回45分)※講義時間は約10時間

・就活を何から始めればいいか分からない方

・自己分析を始めたい方

興味がある方は一度受講相談をしてみてください!

履歴書の特記次項とは?

履歴書の特記事項は「特別に記載すべき事柄」で、履歴書の他のスペースには書けなかった内容を書く欄です。

つまり、入社前に企業側に伝えておきたい内容がある場合は、履歴書の特記事項欄に記載できます。

特記事項に書く内容の具体例は下記のとおりです。

  • 希望の職種・勤務時間・勤務地
  • 入社可能日
  • 特筆すべき既往歴・持病の有無
  • 転居の予定
  • 取得中の資格
  • 記載事項がない場合「貴社規定に従います」

履歴書の書式によって、通信欄や本人希望欄と記載されるケースもありますが、使い方は特記事項と同じです。

特記事項をアピールに繋げる方法

特記事項に記載することがない場合は「貴社規定に従います」と書いても良いですが、書き方次第ではアピールに繋げられます。

特記事項をアピールに繋げる方法は、下記3つです。

  • 取得予定の資格について記載
  • 企業への質問を記載
  • 他の欄で記載内容の補足説明を記載

具体的にどのようなことを書けばアピールになるのかを見ていきましょう。

取得予定の資格について記載

取得予定で勉強している資格や合否結果待ちの資格などがあれば、特記事項に書いておきましょう。

まだ資格を取得できていないものの、資格取得に向けて行動していることはアピール材料となります。

受験予定日や発表日なども記載するとより良いでしょう。

書類選考は履歴書やエントリーシートに書かれた内容でしか判断できないため、アピールは余すところなく書くことが大切です。

保有資格の欄には書けませんが、少しでも採用担当者に知ってもらいたい事実があれば、特記事項を活用しましょう。

企業への質問を記載

企業に聞きたいことがある場合は、特記事項に記載すると面接時に回答してもらえる可能性があります。

例えば「入社1年目から〇〇の事業に携われますか?」のように、知りたい情報を質問するのに有効です。

入社志望度の高さややる気のアピールに繋がるでしょう。

ただし、あくまでも特記事項は補助的な役割のため、面接時に確実に回答してもらえるとはかぎりません。

回答してほしい質問は、面接の逆質問の時間に改めて確認しましょう。

他の欄で記載内容の補足説明を記載

履歴書の特記事項は、他の欄で記載した内容の補足説明として使用することも便利です。

履歴書の記入欄はスペースが限られているため、自分が伝えたい内容を全て書けるわけではありません。

どうしても伝えたい内容がある場合は、補足として特記事項に書くと良いでしょう。

例えば、企業からの書類を記載した住所以外に送付してほしい場合などです。

企業に伝えておいた方が良い事柄がある時は、特記事項欄が役立ちます。

特記事項の書き方【例文付き】

特記事項に記載する内容が理解できたところで、次は特記事項の書き方と例文を見ていきましょう。

下記8つの目的別に紹介します。

  • 持病について
  • ブランクについて
  • 転居予定について
  • 入社が可能な日について
  • 資格取得中について
  • 連絡可能な時間帯について
  • 在籍期間・転職回数について
  • 希望の配属先について

書き方さえわかればどの企業の履歴書にも応用できるため、ぜひ活用してくださいね。

持病について

伝えておくべき持病がある場合は、履歴書に持病を書く欄がないため特記事項に記載しましょう。

特記事項に書いて企業側の理解を得ておくと入社後も安心して働けます。

日常業務にどのくらい影響があるかを企業側は知りたいため、問題がないことを記載して通院が必要な場合は頻度と理由も記載します。

例文

持病に喘息があり、通院のため半年に一度午前休暇を希望します。薬を服用しているため、日常業務に支障はありません

ブランクについて

退職から転職までの間に長期間のブランクがあると、採用担当者によっては不安を感じるケースがあります。

もしブランクがある場合は、その期間をどのように過ごしていたか書くと、採用担当者の不安を払拭できるでしょう。

働いていなかった期間にキャリアアップに向けた活動や勉強をしていた場合は、事情を伝えると好印象に繋がる可能性もあります。

例文

2020年3月〜2021年3月までの1年間は父の介護に専念しておりました。現在は業務に支障がありません。

転居予定について

履歴書の住所欄は、応募時点の住所を書くため、転居予定がある場合は転居予定の住所や転居日を記載しましょう。

履歴書に記載する住所は勤務地への配慮があったり、書類のやりとりでトラブルになったりするため、引越す場合は必ず変更を伝える必要があります。

例文

〇月〇日転居予定
転居先住所:〒123-0000 東京都新宿区〇〇1-1 マンション名501

入社が可能な日について

入社可能日を伝える際にも、特記事項欄が便利です。

入社可能日の目安は、内定から1〜2か月以内です。

内定から入社までの期間が長くあきすぎると、入社意欲を感じられなかったり、辞退するのではないかと思われる可能性があります。

在職中で入社可能日が明確でない場合は、無理に記載する必要はありませんが、面接の際にきちんと回答できるようにしておきましょう。

また、新卒採用の入社日は4月ですが、留学や早期卒業などで早期入社できる場合は具体的な日程を書いている就活生もいます。

例文

入社可能日は〇年〇月〇日です。

資格取得中について

資格を持っていなくても取得に向けて勉強している場合は、アピール材料となります。

何も勉強していない方に比べると、向上心があると判断してもらえて好印象に繋がるため、特記事項に記載しましょう。

特記事項に資格を書くと興味を持ってもらえて、選考をスムーズに進められる可能性があります。

業務に関係のある資格の場合は、入社後即戦力になるとアピールできるため、積極的に特記事項を活用しましょう。

例文

宅建士試験の合格に向けて勉強中です。10月の受験を予定しております。

連絡可能な時間帯について

在職中であったり、アルバイトや部活で忙しかったりしていつでも連絡を取れる状況でない場合は、連絡可能時間を記載すると親切です。

連絡可能時間を書くと、採用担当者が自分となかなか連絡が取れないという事態を避けられます。

連絡先も併せて記載すると、より丁寧な印象を受けます。

例文

連絡可能時間帯:平日12時〜13時、17時以降は対応可能です。留守番電話やメールをいただいた際は、できる限り速やかに対応いたします。
(連絡先:090-0000-0000)

在籍期間・転職回数について

在籍期間が短かったり、転職回数が多かったりすると採用担当者に「採用してもすぐに退職するかも」と不安に思われるケースがあります。

在籍期間や転職期間でマイナスな印象を持たれないように、転職理由を簡単に書いておきましょう。

身勝手な理由で退職したわけではないと理解できたら、採用担当者からの悪い印象になりにくくなります。

例文

今まで3回転職しました。1回目はより専門性を高めたいと思って転職し、2回目は新しい環境で挑戦したいと思い退職しました。

希望の配属先について

企業に応募した窓口は同じでも、複数の職種に分けられるケースがあります。

希望を出せる場合は良いですが、企業側に決定権がある場合は就職後の研修を経て配属先が発表される場合もあるでしょう。

研修を通してわかった適性などをもとに配属先は決定しますが、求人応募者も希望を出せます。

必ずしも希望が通るとは限りませんが、参考にしてもらえる可能性があるため、書いておいた方が得策です。

例文

広報部を希望いたします。

特記次項に書かない方がいい内容

特記事項は自由度が高い項目のため、使い方を間違えると印象が悪くなりかねません。

特記事項に書かない方が良い内容は、下記3つです。

  • 待遇面や給与について
  • 希望を書きすぎない
  • 長文で書かない

書類選考でマイナス評価にならないために、書かない方が良い内容を把握しておきましょう。

待遇面や給与について

勤務時間や休日、給与などの待遇面について書くと、意欲が低い印象を受けるため記載することはおすすめしません。

職種によっては、勤務時間や休日などのシフトを柔軟に決められないケースがあります。

また、転職活動ならある程度給与を交渉できますが、新卒採用はポテンシャル採用のため基本的に給与の希望は出せません。

企業の待遇面や給与は求人情報で確認し、納得できた場合のみ応募しましょう。

希望を書きすぎない

職種や配属先などの希望を書きすぎると、働く条件の視野が狭いと思われて印象が悪くなる可能性があります。

もちろん職種や配属先の希望は書いても良い事柄ですが、希望を多く書きすぎると印象はよくありません。

最初から希望通りの仕事ができなかったとしても、そこでのがんばりが評価されると希望職種に移動になるケースも多々あります。

複数の希望を伝えることは控えて、どうしても伝えたい希望職種や配属先のみ履歴書に書きましょう。

長文で書かない

特記事項はわかりやすく簡潔にまとめるのが基本です。

また、特記事項は補佐的な存在のため、しっかりと読まれることはありません。

長文で書くと読みにくいと思われるケースもあります。

したがって、特記事項はパッと見ただけでも読み取れる程度の量に留めましょう。

履歴書では箇条書きのように簡潔に記載して、面接の際に詳しく話す流れがスムーズです。

特記事項にかくことがない場合は?

特記事項に書く内容がこれといって見当たらない場合もありますよね。

ただし、特に記載する内容が見当たらない場合でも、空欄のまま提出することは良くありません。

特に書くことがなくて悩んでいる方は、これから紹介する3つを参考にしてください。

空欄だと目立つ

特記事項に書く事柄がないからといって、何も書かずに提出すると空欄が悪目立ちします。

履歴書は単なる応募書類ではなく、応募者の人となりを判断するための材料です。

記載欄すべて埋める必要はありませんが、空欄が目立たないように何か伝えることを記載しましょう。

書き忘れたと判断される可能性がある

特記事項を空欄のまま提出すると、場合によっては書き忘れと判断されます。

未記入のままだと「確認を怠りがちな人」や「履歴書にいい加減に取り組んでいる」と思われる可能性があります。

その場合、採用担当者からのイメージが悪くなり不採用になる可能性もあるため、履歴書に空欄を作らないのがベストです。

応募意欲が低い

履歴書に空欄があると応募意欲が低いと見なされるケースもあります。

自分の履歴書と他の応募者の履歴書と比較して、自分の履歴書の空欄が目立つ場合は評価が悪くなるでしょう。

パッと見て応募意欲が低いと判断されると、履歴書の中身をしっかりと確認してもらえないかもしれません。

採用担当者からの印象が悪くならないように、シンプルな文言で良いため、何か記入しましょう。

特に記入することがない場合は「貴社規定に従います」などと記載すると、印象が悪くなる心配はありません。

まとめ

履歴書の特記事項は、特別に記載すべき事柄を書く欄です。

履歴書の記入欄には収まらなかった内容を補足説明する形で特記事項に記入しましょう。

特記事項に記載する内容は具体的に、配属希望先や希望職種、持病の有無、取得中の資格などです。

反対に、特記事項で待遇面や給与に関して言及すると、印象が悪くなる可能性があるため書かない方が良いでしょう。

特に書くことがないからといって、空欄のまま提出することもNGです。

書くことがない場合は「貴社規定に従います」と書いて、空欄の箇所を残さないように気を付けてくださいね。

就活に必要な要素、情報が網羅されたガイドブック付き

ES添削+模擬面接(1回45分)※講義時間は約10時間

・就活を何から始めればいいか分からない方

・自己分析を始めたい方

興味がある方は一度受講相談をしてみてください!

最終面接まで進んだ経験が評価される就活スカウトサービス

最終面接まで進んだことが評価されてスカウトが届く
ABABAで届くスカウトの94%がES・1次面接などの選考カット
届くスカウトは平均で25通

>ABABA公式サイトはこちら
新井綾世

この記事の著者(新井綾世)

新井綾世(あらい あやせ)

さまざまな企業のメディアで活動するフリーランスのライター。
大学在学中は法科大学院への進学を志して勉強するも途中で挫折し、卒業後は都内にあるメーカーに就職。
一般職勤務や地元企業への転職などを経て、ライターとして独立。
現在は主に住宅や教育などの記事の執筆やディレクション、ブログ・SNS運用などを行う。
プライベートでは3人の子供がいる母で「子育て中でも好きな仕事を諦めない!」を実践中。

就活完全攻略講座を詳しく見る