「履歴書の部活動は何を書けばいいの?」と悩んでいませんか?

どのように書けば採用担当者に良いイメージを与えられる履歴書になるのか気になりますよね。

部活動は多くの学生が経験しているため内容が被りやすく、ありきたりな文章では採用担当者の印象に残りません。

この記事では、面接官が部活の経験内容を知りたい理由や部活動欄の書き方、注意点などをまとめました。

状況別に例文も紹介しているため、履歴書に経験や実績などが伝わる文章を書いて、採用担当者に自分の魅力をアピールしましょう。

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面接官が部活の経験内容を知りたい理由

面接官が部活の経験内容を知りたい理由は、以下の3つです。

  • 年齢や役職が違う人とどう関わってきたか
  • どのような実績があるか
  • どのような役割を担っていたか

部活動での経験は直接業務とは関係なくても、経験や考え方は仕事にも活かせる部分です。

面接官の意図を知り、しっかりと今までの経験をアピールしましょう。

年齢や役職が違う人とどう関わってきたか

部活動では同級生だけでなく、先輩や後輩、コーチ、顧問の先生、監督などさまざま年齢や役職の人と関わりがあります。

それぞれ世代や価値観が異なるため、同じ物事に対しても考え方や受け止め方はさまざまです。

部活内で問題が起きた時は、年齢や役職に関係なく周囲を巻き込んで、解決するために関わっていく必要があるでしょう。

仕事の場でも部活と同様に、さまざまな年齢や役職の人と協力して働くことが求められます。

部活での経験が、コミュニケーション力を磨くきっかけになるため、面接官は話を聞いて人柄を確かめようとしています。

どのような実績があるか

コンクールや大会など、部活動での実績も面接官が注目するポイントのひとつです。

部活動での実績や努力は継続的な取り組みをしてきたからこそ得られた結果であり、目標に向けて努力を惜しまない人であるとアピールする材料となります。

ただし、部活動は多くの学生が経験しているため、伝え方が重要です。

大会やコンクールなどの実績などを記載すると、他の学生との差別化に繋がります。

また、面接官は就活生が部活で成績を残した分野を知ることで、専門性や得意分野も把握できるでしょう。

面接官は応募者の得意なことや興味のある分野などを知って、入社後にどのような場面で活躍できる人材かを判断するために、質問しています。

どのような役割を担っていたか

部活に入ると、部長や副部長、マネージャーなどそれぞれの役割につくことがあります。

部活での自分の役割を意識した立ち回りも、就職活動の場でアピールできる強みのひとつです。

例えば、部長として活躍した場合は、チームワーク力や協力意識の高さがある人物とアピールできるでしょう。

面接官からすると部活での役割は、応募者のリーダーシップや責任感を判断する材料となります。

また、入社後にどのような関わりや働き方ができるかを具体的にイメージしやすいため、面接官は聞こうとしています。

履歴書の部活動についての書き方

履歴書に部活動を書く際に、意識したいポイントは以下の6つです。

  • 結論から書く
  • 具体的なエピソードを交える
  • 活動内容とそこで経験したことを書く
  • 困難や実績を含めるとより良い
  • 仕事をしているイメージができるようにする
  • 部活動経験が無い場合

ひとつひとつのポイントを意識して、面接官の心に響くアピール文を完成させましょう。

結論から書く

部活動の欄は、伝えたい内容がわかるように結論から先に書きましょう。

例えば「大学時代はテニス部でキャプテンを務め、全国大会出場を果たしました」と、結論を先に述べます。

一方で、ビジネスの場で起承転結の構成で伝えると、話がぼやけてしまい、何を伝えたいのかがわかりにくくなってしまうでしょう。

就活でアピールする際は、「結論、理由、具体例、結論」の順番で文章を組み立てると、相手に伝わりやすい文章が完成します。

具体的なエピソードを交える

結論を述べたあとは、部活動での具体的なエピソードを交えることが大切です。

例えば、全国大会に向けて練習した様子や試合での経験、困難を乗り越えた経験などです。

「大学3年生の頃に〇〇な状況の中で、〇〇な経験をしました。しかし、〇〇をして乗り越えたことで、より部活動のメンバーの絆が深まりました」と時系列で順序立てて話すと、理解してもらいやすいでしょう。

面接に進んで質問された際は、さらに深掘りして回答できるように準備すると、自分の経験により一層説得力がうまれます。

活動内容とそこで経験したことを書く

履歴書の部活の欄はただ部活に参加しただけでなく、その活動内容とそこで経験したことを詳しく伝えることも大事です。

もし採用担当者の中に自分と同じような経験をしていた人がいた場合は、興味を持ってもらえて次の選考に進む足がかりになるかもしれません。

部活での実績がない場合でも、部活で得た経験なら書けるでしょう。

部活動のメンバーと協力して切磋琢磨した経験は、直接仕事の場でも活かせる内容です。

チームワークや自己管理、スキルの向上など自らの体験を深掘りして、自分の言葉で伝えましょう。

困難や実績を含めるとより良い

エピソードや経験を伝える際は、困難を乗り越えた経験や実績を含めると興味を持ってもらえる可能性が高くなります。

なぜなら、入社後はさまざまな人と関わって仕事をする以上、多くの困難に立ち向かうことになるからです。

苦労を乗り越えた経験があると、採用担当者からは、仕事でも同じように乗り越えてくれるだろうと思ってもらえます。

また、実績や結果があると説得力が増して、他の学生のアピールポイントと差をつけられます。

仕事をしているイメージができるようにする

仕事をしているイメージができるように、具体例を交えてどのような役割で、どのような成果を出したのかを書くとより良いです。

例えば部活でキャプテンをしていた場合は、チームメンバーをまとめたり、目標達成のために戦略を考えたりした経験とその結果を伝えましょう。

企業側が部活動の経験を知りたい理由のひとつは、自分の人柄や考え方を知りたいからです。

企業は自社の発展に貢献できる人材かどうか見極めるために、採用活動を行っています。

したがって、部活動での姿から仕事をしている姿をイメージできると、より自分の良さが採用担当者に伝わるでしょう。

部活動経験が無い場合

部活動経験がない場合でも、空欄のまま提出することはNGです。

大学時代に部活動の経験がない場合は、中学・高校時代の部活経験でも問題ありません。

その他、ボランティア活動やアルバイトなどの経験を記載しても大丈夫です。

ボランティア活動やアルバイトに前向きに取り組み、チームワークを発揮した経験などがあれば、部活動と同じように十分にアピール材料となります。

大切なことはその経験を通して何を学び、どのような強みを発揮したのかという点です。

関連記事:履歴書の趣味・特技の書き方やポイントを例文付きで解説!

部活動の内容を書く際の注意点

部活動の内容を書く際の注意点は、以下の3つです。

  • 実績ばかり話して自慢にならないように注意
  • 専門用語の記載は控える
  • 部活動の内容はひとつだけ

しっかり書いたはずの部活に関する文章が、裏目に出ないようにひとつずつ注意点を確認していきましょう。

実績ばかり話して自慢にならないように注意

部活での実績は大切ですが、ただ実績を並べるだけでは自慢話に聞こえてしまう可能性があります。

いくら輝かしい実績があるからといって、自慢話に聞こえてしまっては印象が悪くなる可能性があるため、気を付けましょう。

実績を書く際はどの過程で達成した実績で、どのような困難を乗り越えたのかといったエピソードと一緒に紹介することが重要です。

例えば、全国大会優勝を目指してメンバーと同じ気持ちで日々の課題に向き合い、時にはぶつかり合いながらも乗り越えた経験は仕事にも活かせます。

実績だけでなく失敗談や反省点も記載すると、自慢話に聞こえず、より一層自分らしさが伝わるアピール文になるでしょう。

専門用語の記載は控える

部活動にはその分野の専門用語がありますが、採用担当者は自分の部活動に関して素人である場合がほとんどです。

専門用語を使って文章を書くと、採用担当者はそののアピール文を理解できない可能性があります。

専門的な言葉を未経験の人に伝わるようにわかりやすい言葉で伝えると、コミュニケーション力があると印象付けられるでしょう。

履歴書は、誰でも理解できる言葉を書くことが大切です。

部活動の内容はひとつだけ

部活動の内容は、自分が最も力を入れていた内容や最も成長した内容など、ひとつに絞って書きましょう。

ひとつに絞りきれずいくつか書くと、結局何を伝えたいのかわかりません。

また、自分の興味や関心が分散しているように感じられて、マイナスな印象を持たれる可能性があります。

部活動でアピールできる内容

部活動でアピールできる内容として、以下の3つが挙げられます。

  • 継続力
  • 主体性
  • 協調性

それぞれのアピールポイントを確認し、履歴書に書く内容を考える際に役立てましょう。

継続力

就職活動でアピールしやすい強みのひとつは、継続力です。

学生時代に一生懸命に部活動に取り組んだ経験それ自体が、就職活動では強みとなります。

継続力があると、採用担当者からは根気よく仕事に取り組める、あるいは途中で投げ出さないといった印象を持ってもらえるでしょう。

仕事の場でも継続力は必要なため、企業によっては継続できる人材を求めているケースも多々あります。

学生時代に数年間取り組んだスポーツや小さい頃から続けている習い事などはありませんか。

過去を振り返って積極的に続けてきた事実がある場合は、継続力をアピールしましょう。

主体性

主体性も、履歴書の部活動の欄でアピールしやすい強みのひとつです。

部活動では、コーチやキャプテンの指示だけでなく、自分自身で考えて、主体的に行動することが求められます。

例えば運動部の方は、自分が苦手な部分を見極めて、もっとうまくなれるように自主練した経験はありませんか。

チームスポーツだった場合は、試合でチームが勝つために自分の役割を把握してどう立ち回れば良いか判断したのではないでしょうか。

このような経験をした方は、的確な判断力と責任感があり、主体的に仕事を進めるスキルを持っているといえます。

協調性

部活動では、協調性を身につけた方も多いでしょう。

特に多くの部活では、仲間と協力して目標を達成する力が求められます。

仲間と協力し合うと、チームワークやコミュニケーション力が向上します。

部活と同じように仕事でも、多くの人と関わり、協力して取り組むことが日常的に行われるため、協調性は、社会人になってからも求められる強みです。

組織の一員として目標達成に向かって努力した経験や、仲間と積極的に協力した経験がある方は、具体的なエピソードと一緒に協調性をアピールしましょう。

部活別の記載方法【例文付き】

履歴書の部活動の欄に活用できる例文を、以下4つの部活動別に紹介します。

  • サッカー部
  • 陸上部
  • 吹奏楽部
  • 演劇部

それぞれの書き方に注目して、履歴書の部活動のアピール文を書く際の参考にしてくださいね。

サッカー部の場合

就職活動においてスポーツの経験は高く評価されやすい傾向があり、学生時代にサッカー部に所属していた経験があると有利です。

例えキャプテンを務めていなかったとしても、チームメンバーで協力し合って練習した経験が大きな強みとなります。

ただし、サッカーは人気のスポーツであるため、他の就活生と内容が被りやすい点がデメリットです。

採用担当者の印象に残るように、自分だけのエピソードを織り交ぜられるとより良いでしょう。

例文

サッカー部に所属し、協調性を身につけました。
例えば、試合前の練習では試合相手に勝つというチーム一同の目標に向かって努力するために、チームメンバーと話し合い、お互いに声を掛け合いながら練習に励みました。
試合に向けて練習する中で、メンバーと意見が対立することもありましたが、私は部長と部員の折衷案を提案し、全員の意見をまとめて全員が納得した状態にすることに貢献し、その結果全員で協力して練習でき、試合でも強豪校に勝つことができました。
貴社に入社したあとは持ち前の協調性を活かして、チームメンバーのバランスを取って、貴社の業績に貢献したいと思います。

陸上部の場合

陸上部で厳しいトレーニングに耐えた経験は、目標に向かって努力できる人という印象を与えられます。

陸上部の人は忍耐力や目標達成意欲が強く、大きな壁にぶつかっても果敢に挑める人物という点では高評価を得られる可能性が高いです。

ただし、陸上部は1人で取り組む要素が大きいため、場合によっては協調性がないと捉えられるケースもあります。

その対策として、チームメンバーと切磋琢磨した点を含めておくと協調性があることもアピールできるでしょう。

例文

私は高校生の頃から大学時代まで陸上部に所属し、集中力を磨いてきました。
出身校は県内屈指の強豪校で、コーチは厳しく練習は毎日ハードでした。
最初は未経験で入部したためなかなかついていけませんでしたが、先輩やコーチにフィードバックをもらい、練習時間中は反復練習に取り組み集中力を高めてきました。
大会では自己ベスト更新を目標に部活の仲間と励まし合いながら練習に取り組んだ結果、大学2年の大会では自己ベストを更新でき、秋にはチームのレギュラーに選抜されて、大会に出場しました。
この経験から自分の課題を知り、集中して目標に向かって取り組むことで、新しい道が開けると学びました。

吹奏楽部の場合

吹奏楽部は組織単位での活動になるため、自分ひとりが努力するだけでは結果を出せません。

部活動の仲間とコミュニケーションを取りながら切磋琢磨した経験は、就職活動の場で強みとなります。

また、メンバー同士の仲が悪くなったり、問題が起きた時には、行動を起こして問題を解決していく過程も就活ではアピール材料のひとつです。

仲間が一致団結しないと成り立たない部活動だからこそ、支えあって目標を達成した経験をアピールしましょう。

例文

吹奏楽部では音楽に対する熱意を高めるとともに、コミュニケーション力も磨いてきました。
吹奏楽は個人の力では成り立たず、全体の調和が重要です。
そこで、部員同士がお互いの課題点や良いところをフィードバックし合って、同じ目標に向かって努力することで、1曲を完成させる達成感を味わってきました。
また、コンクールに向けて指導者や部活のメンバーと息を合わせて演奏できるように練習に取り組む中で、集中力も高められました。
これまでの吹奏楽部での経験を活かして職場の方々ともコミュニケーションを大切にして、目標に向かって努力していきたいと思います。

演劇部の場合

演劇部のような舞台に立てる人数が限られている部活動では、理想的な結果を残せていないかもしれません。

しかし、舞台に立ちたいという目標に向かって、水面下で努力する姿勢は就職活動で評価に値するポイントです。

ビジネスの場においても、すぐに良い結果が出ることは多くはありません。

仕事で活躍している人は皆、地道な努力を重ねてきた人ばかりです。

もし部活動で思うような結果が出なかったとしても、地道に努力した経験がある方は、積極的にアピールしていきましょう。

例文

大学では演劇部に所属し、忍耐力を磨いてきました。
演劇界では有名な部だったため、同期は演劇経験者ばかりでした。
最初は役をもらえず、裏方として舞台装置や衣装の製作、プログラムの作成などに携わっていましたが、そのような状況で私も役をもらって舞台に立ちたいと思い、誰よりも発声練習や筋トレなどの基礎練習に取り組みました。
なかなか舞台に立つ役を任せてもらえませんでしたが、大学3年生になってやっと舞台に立つことができました。
初めての舞台は緊張しましたがなんとか成功させることができました。
このような演劇部での経験を活かし、貴社に入社後は思うように結果が出ず、自分の無力さを痛感するかもしれませんが、諦めずに取り組んでいきたいと思います。

部活動の役職別の記載方法【例文付き】

履歴書の部活動の欄に記載するアピール文を、以下4つの役職別で紹介します。

  • キャプテン・部長の場合
  • 副キャプテン・副部長の場合
  • マネージャーの場合
  • 役職がなかった場合

例文を紹介するため、部活動で役職に就いていた方も、就いていなかった方も参考にしてくださいね。

キャプテン・部長の場合

キャプテンや部長は、チーム全員でひとつの目標に向かって努力する際の舵取り役です。

部長と一言で言っても、チームの先頭に立ってメンバーを引っ張るタイプだったのか、それともメンバーひとりひとりに寄り添うタイプの部長だったのか、さまざまです。

キャプテンや部長を経験した方は、今までの経験を振り返り、リーダーシップやチームワークが強みと答えると良いでしょう。

チーム全員を同じ方向に導いた経験は、採用担当者からも良い印象を持たれるはずです。

例文

私はダンス部の部長をしていた経験からリーダーシップ力を身に付けました。
大学1年生の頃からダンス部に入り、大学3年生の頃に部長になり、部活のメンバーをまとめる役割になったため、皆が気持ちよく練習できるように常に数か月先まで練習場所を押さえて、誰よりも練習に励み手本になるように心がけました。
その結果、チームの団結力が高まり、部活以外の時間はひとりで練習していましたが、ぞくぞくと自主練を一緒にする仲間が集まってくるようになりました。
するとチームメンバーとのコミュニケーションも増えて、チームワークを活かしたダンスができるようになり、全国大会へも出場できました。
このような経験から、貴社でも持ち前のリーダーシップ力を活かして、チームのお手本となる存在となります。

副キャプテン・副部長の場合

副キャプテンや副部長の役割は、キャプテンや部長の目が行き届いていない部分をサポートすることです。

部長が厳しく指導する中、副部長として部員を優しくサポートした経験がある方もいるのではないでしょうか。

メンバーが気持ちよく練習に取り組めるように優しくサポートする副部長の責任感は、就活での強みとなります。

過去を振り返って、サポートする要素が強い副部長なのか、それともメンバーを率いる役割をしていたのかを考えて、アピール文を作成しましょう。

例文

私の強みは責任感があるところです。
学生時代、テニス部で副部長を務めており、部活動のメンバーと協力して、試合に望んできました。
練習や試合での戦略立案、新入部員の指導などを行う中で、最も大切にしていたのが責任感です。
ありがたいことにテニスのプレーにおいて部活のメンバーに信頼をいただいており、その期待に答えられるように試合当日までの練習や食事、睡眠などの自己管理は徹底していました。
部活動のメンバーが気持ちよく、自信を持って練習に励めるように、声かけやアドバイスも必ず行うようにしていました。
副部長として期待された仕事には責任を持って取り組み、メンバーと共に成長してきた経験を、仕事でも活かしていきたいと思います。

マネージャーの場合

部活のマネージャー活動のほとんどは、利他精神がなければできません。

利他精神を簡単にお伝えすると、他人のために何か行動できる心構えです。

部活の選手が気持ちよく練習に取り組めるように練習環境を整え、スケジュール管理を行うなどのサポートする能力は、社会でも求められます。

誰かを支えるために自ら行動できる人は、就活で強みとなるでしょう。

以上から、職種によってはマネージャーとしての活動そのものがアピール材料になるともいえます。

例文

私はサッカー部のマネージャーを経験する中で、最も大切にしていたのが利他精神です。
自分がやるべきことをやるだけでなく、チームのために何ができるのかを常に考えて行動に移していました。
マネージャーとして主に選手たちのサポートを担当し、練習や試合での道具の準備、スケジュール管理、怪我をした選手のサポートなどが私の役割です。
次にマネージャーや選手が取るべき行動をいつも把握することで、監督やコーチに選手の声を届けられて、チームの声の連携を促進できました。
マネージャーでの経験を貴社に入社後も活かし、社内のサポート役をしていけたらと思います。

役職がなかった場合

部長や副部長などの役職に就いていなかった場合でも、部活動での自分の役割やポジションがアピール材料となります。

役職に就いていなかったからといって、自信をなくす必要がありません。

例えば大学4年間ひとつの部活動に継続して所属していた場合は、継続力や粘り強さが強みのひとつです。

自分が部活動でどのような行動をしてきたかを振り返り、言語化すると強みが見えてくるでしょう。

例文

私の強みは、予想外の出来事にも柔軟に対応できるところです。
合唱部では地域のイベントや学祭、老人ホームなどさまざまな場所で活動しています。
合唱自体は毎日練習していたためよかったのですが、発表が終わったあとの観客の皆様との交流会が最初は難しく感じました。
先輩にどうやったら慣れるのかを聞いたところ、相手に合わせて言葉遣いやテンポ、声の高さを変えると良いと言われて、それ以降意識して実践していました。
その結果、今では初めての方ともすぐに打ち解けられるようになり、再訪問した老人ホームでは「〇〇さんの姿を見ると元気が出る」と言ってもらえるようになりました。
このような経験から、貴社に入社後も営業職としてさまざまなお客様にかかわる中で柔軟に対応し、貢献していきたいと思います。

部活をしていなかった場合の書き方【例文付き】

大学時代に部活をしていなかった場合は、以下4つの経験から自分の強みを見つけましょう。

  • 中学・高校時代の部活経験の場合
  • サークル活動の場合
  • ボランティアの場合
  • アルバイトの場合

それぞれ例文付きで紹介しているため、何を書くか決まっていない方は参考にしてください。

中学・高校時代の部活経験の場合

大学で部活動に所属していなかった場合は、中学・高校時代の部活経験を記載しても問題ありません。

採用担当者は大学時代に部活をしていたかどうかを知りたいわけではなく、部活を通してわかる自分の人柄を判断したいと考えています。

したがって、大学時代に部活動をしていなかったからといって印象が悪くなるわけではありません。

過去の部活経験を通してわかる自分の強みをアピールすれば良いでしょう。

例文

中学・高校時代はバスケットボール部に所属しており、向上心があることが強みです。
特に私が向上心を発揮したのは、フリースローやドリブル、シュートなどの基礎練習です。
何度も練習して部活のメンバーやコーチにフィードバックしてもらっては、改善するために自主練に取り組んでいました。
フィードバックと自主練を繰り返した結果、スキルが向上して、レギュラーメンバーとして部活動のチームに貢献できるようになりました。
また、私自身のスキルを高めることで、チーム全体の意欲を高め、休日は部活動の仲間を誘って公園で練習をしていました。
その結果、地域の強豪校との練習試合で勝てるようになった経験があります。
この向上心を活かして、貴社でも成長し続ける姿勢で業務に取り組みたいと思います。

サークル活動の場合

部活動には所属していなかったとしても、サークル活動には取り組んでいた方も多いでしょう。

部活動の欄は、サークル活動について記載しても問題ありません。

ただし、採用担当者によってはサークルは遊びの延長線上と捉えている方もいます。

サークル活動と一言で言っても、音楽やスポーツ、文化系など活動内容はさまざまなため、サークル活動での役割や経験を明確にアピールした方が良いでしょう。

サークル活動での自分の取り組みを言語化できれば、部活動と同様に好印象を与えられます。

例文

私は大学時代に軽音サークルで活動する中で、継続的に努力を積み重ねる大切さを学びました。
バンドではボーカルを担当し、曲作りや練習に熱心に打ち込んでいました。
例えば、楽曲制作では繰り返し打ち込み作業を行って、完成度が高い曲に仕上げられるように何度も試行錯誤した結果、ライブハウスの演奏ではファンの反応や楽曲制作の完成度が上がり、バンドメンバーの成長に繋がりました。
目標に向かって継続的に努力できるところを活かして、貴社でも結果を出すために必要な努力は惜しまずに取り組みたいと考えています。

ボランティアの場合

学生時代にボランティア活動を積極的に行っていた場合は、ボランティアの経験もアピールできます。

ボランティア活動は誰かに指示を受けて活動するものではないため、主体性や行動力を強みとして紹介しやすいでしょう。

ただし、就活のネタとして一度ボランティアに参加しただけの場合、バレるとマイナス評価となります。

そのため、活動ペースや継続性を明確にして、ボランティア活動を通して得た経験をしっかりと書くことが大切です。

例文

私は学生時代に児童養護施設でのボランティア活動を経験し、その中で自己成長や貢献できる喜びを知りました。
大学では経済学部で教育格差について研究し、月1〜2回ほど児童養護施設でボランティア活動をする団体に所属しており、その際に自分自身で情報収集し、実際に児童養護施設に定期的に通って子どもたちと関わる中で課題を見つけて、改善に向けたアイデアを提案すると、ボランティア活動の仲間や児童養護施設の職員の方からの信頼も得られました。
この経験から自分が率先して行動すると、周囲を巻き込むことができて、自分一人では成し遂げられないこともできると学びました。
将来的にも社会に貢献することに重きを置き、主体性を持って自分の力を発揮したいと思っています。

アルバイトの場合

サークルやボランティア活動ではなく、アルバイトでの経験を伝えることも効果的です。

アルバイトからアピールできる強みは、コミュニケーション力や気配り、視野の広さ、努力家などさまざまです。

自分が仕事で心がけていることを書き出して、その中から主張したいことをピックアップして伝えたい内容を絞り込むとアピール文が作れます。

アルバイトでの経験は実際に入社したあとの働きぶりをイメージしやすいため、しっかりと行動や取り組みができていれば採用担当者に好印象に映るでしょう。

例文

大学時代はコールセンターでテレアポのアルバイトをしており、目標を持って一歩ずつ着実に努力を積み重ねてきました。
成績は100人いるアルバイトの中で、2位の成績を維持していましたが、実際は失敗が多く、悩んだこともたくさんあります。
しかし、失敗した経験を糧に課題を見つけて、改善を重ね実行した結果、テレアポの成約率がどんどん上がり、お客様からの評価も高くなりました。
私はテレアポのアルバイトだけでなく、貴社に入社後も目標に向かって努力を惜しまず、成長したいと考えています。

まとめ

履歴書の部活動欄を書く際のポイントをお伝えしました。

  • 採用担当者は部活動の経験から人柄や実績、役割を知りたい
  • 履歴書に書く際は結論から書き、具体的なエピソードも伝える
  • 仕事する姿をイメージしやすいような伝え方を意識する
  • 実績ばかり並べて自慢話にならないように気を付ける
  • 部活動からは継続力や主体性、協調性などをアピールできる

大学時代に部活動に所属していなかった場合は、中学・高校時代の部活動経験やボランティア活動、アルバイト経験などを記載しても構いません。

どんな内容を取りあげる場合でも具体的なエピソードを含めて、自分の強みや働く姿がイメージしやすい書き方をしましょう。

部活動や役職など分野別に例文を紹介しているため、履歴書の部活動の欄に何を書こうか悩んだ時はご活用ください。

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新井綾世

この記事の著者(新井綾世)

新井綾世(あらい あやせ)

さまざまな企業のメディアで活動するフリーランスのライター。
大学在学中は法科大学院への進学を志して勉強するも途中で挫折し、卒業後は都内にあるメーカーに就職。
一般職勤務や地元企業への転職などを経て、ライターとして独立。
現在は主に住宅や教育などの記事の執筆やディレクション、ブログ・SNS運用などを行う。
プライベートでは3人の子供がいる母で「子育て中でも好きな仕事を諦めない!」を実践中。

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