40代から司法書士を目指すことは可能?未経験から就職できる理由と挑戦の道
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40代で司法書士を目指すことは十分に可能です。年齢を重ねたからこそ、これまでの経験やスキルを活かし、新たな挑戦を考えている方もいるでしょう。
今回は、40代未経験から司法書士を目指すことが可能な理由について詳しく解説します。合格するための勉強方法についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
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▶資料請求して特典を受け取る40代未経験から司法書士を目指すことは可能?
冒頭のとおり、40代未経験から司法書士を目指すことは可能です。
司法書士という職業は、年齢や未経験であることに対する障壁が比較的低い業界。「年齢がハンディキャップになるのではないか」という不安は当てはまらないことが多いといえます。
司法書士業界における40代の立ち位置とは
司法書士業界では、40代は「若手」とされています。
令和6年度(2024年)の司法書士試験の平均合格年齢は41.5歳であり、現役司法書士の平均年齢も全国的に50歳前後で推移しているのが現状です。
そのため、司法書士はいつ資格取得を目指し始めても遅すぎるということはありません。
実際に、令和6年度(2024年)の司法書士試験では73歳の合格者もいるなど、年齢が司法書士への挑戦の障壁にならないことは明らかです。
司法書士資格の希少性と未経験でも採用される理由
司法書士の資格者は、業界において非常に価値があり、希少性が高いため「売り手」市場にあります。
業務量が豊富な司法書士事務所では、安定して業務をこなすために一定数の資格者を確保することが必須であるため、資格者は事務所から「引っ張りだこ」の状態です。
そのため年齢に関わらず、司法書士の資格取得者は未経験でも採用されやすくなります。
資格を取得できれば、勤務司法書士として働き続ける道や、独立開業して定年なく働くなど、キャリアの選択肢を大きく広げることが可能です。
さらに、現代の司法書士業務の守備範囲は広がりを見せています。高齢化に伴う相続案件の増加や、対象価額140万円以下の訴訟代理ができる「簡裁代理権」の導入などにより、司法書士業界は「追い風が吹いている状況」にあります。
登記手続きだけでなく、エンドユーザーに直接関わるコンサルティング業務も近年増加傾向にあり、他の業界で培った知見や経験を活かす機会も豊富に存在するのも魅力でしょう。
40代未経験から司法書士として就職するメリット
40代で司法書士として就職することは、多くのメリットをもたらします。
- 年齢が強みになる社会経験と信頼性
- キャリアの幅の広がりと定年なしの働き方
- 転職時の年収・就職先の現実と対処法
年齢が強みになる社会経験と信頼性
40代で司法書士として働く場合、これまでの豊富な社会経験が大きなメリットとなり、他の候補者との差別化を図ることができます。
長年の職務経験で培ったビジネスマナー、交渉力、リーダーシップは、司法書士としての業務において大いに活用できるでしょう。
また、多様な業界で培った知識を活かすことで、クライアントに対してより深い洞察と実践的なアドバイスを提供することも可能になり、他の司法書士との差別化につながります。
また40代の司法書士は、その年齢と経験からクライアントに信頼感と安心感を提供することが可能。
特に重要な法務手続きを依頼する際、経験豊富で信頼できる司法書士に任せたいと考えるクライアントは多く、年齢を重ねることで得られる落ち着きや信頼性は、長期的な顧客関係の構築に役立ちます。
人脈が有利に働くケース
40代で司法書士として活動する際、これまで築いてきた人脈が有利に働くことも多くあります。
長年の社会生活で培った人脈は、司法書士の仕事において大きなアドバンテージとなるでしょう。
特に不動産や企業法務など、特定の分野での人脈がある場合、それらの関係を活用して新たなクライアントを獲得できる可能性も高まります。
信頼関係のある人脈は、仕事の円滑な進行や新規案件の獲得を支える重要な財産です。
キャリアの幅の広がりと定年なしの働き方
40代で司法書士として就職することで、キャリアの幅が大きく広がります。
積み重ねた専門知識や実務経験に司法書士の資格を加えることで、不動産登記、会社設立、相続手続きなど多岐にわたる法務業務に対応できるようになり、法務のスペシャリストとしての地位を確立することが可能です。
これまでのキャリアとの相乗効果により、新たなビジネスチャンスを創出することにも期待できます。
司法書士の仕事は、他の多くの職業とは異なり、定年がないことが大きなメリットです(ただし、勤務形態の場合は事務所ごとに定年が定められていることがあります)。
そのため40代からスタートしても、年齢に関係なく長期間にわたって活躍し続けることができます。
体力的な負担が少ない事務作業や法律相談が中心の業務であるため、年齢を重ねても無理なく仕事を続けられる点が魅力です。
自身のペースで仕事ができるため、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能であり、安定した収入を得ながら充実したセカンドキャリアを築くことができるでしょう.
転職時の年収・就職先の現実と対処法
司法書士として転職する際には、いくつかの現実的な側面も考慮する必要があります。
勤務司法書士として働き始めた1年目の年収は、300万円から400万円程度からスタートする方がほとんど。前職でどれだけ高年収だとしても、その年収がそのまま引き継がれることは期待できません。
もちろん長期勤務を続けることで年収は上がり、将来的に独立開業すれば、自身の仕事ぶり次第で収入を大きく伸ばすことも可能ですが、資格取得後すぐに高収入を期待するのは難しいでしょう。
また、年齢に関わらず司法書士資格者には一定の需要がありますが、「どの事務所でも就職できるか」というと、そうではありません。
若手の合格者や実務経験者の方が、より需要が高い傾向にあるからです。
司法書士事務所は採用人数が数名未満のところが多く、応募が殺到する人気のある事務所では、若手の人材から採用が決まってしまうケースも珍しくありません。
このような現実に対する対処法は、これまでの職歴と関係のある分野で就職先を探すことです。
たとえば不動産業界や金融業界での経験がある場合、これらの分野における司法書士業務とは非常に親和性が高く、業界特有の知識や人脈を活かすことができます。
過去の職歴を活かすことで即戦力として評価されやすくなり、就職先を見つけやすくなるでしょう。
40代から司法書士試験に合格するための勉強方法
司法書士試験は難易度が高く、合格を目指す上で計画的な勉強方法が不可欠です。
特に40代から挑戦する場合、学習時間の確保や効率的な学習計画が重要になります。
働きながら3,000時間確保するには?
司法書士試験は非常に難易度が高く、合格までに数年の勉強期間を要する人がほとんどです。
平均合格率は5%前後で推移しており、合格に必要な勉強時間は3,000時間とも言われています。働きながら資格取得を目指す場合、この膨大な勉強時間をいかに捻出するかが大きな課題です。
働きながら3,000時間を確保するには、スキマ時間を有効活用することが重要。通勤中や昼休憩中にテキストを読んだり、皿洗いなどの家事中に音声学習をしたりと、わずかな時間も学習に費やしましょう。
1回ごとの勉強時間は短くても、積み重なれば合否を分けることになります。
独学と予備校・通信講座はどっちがおすすめ?
司法書士試験に合格できる確率を上げるには、予備校・通信講座を活用するのがおすすめです。
独学で合格することも不可能ではありませんが、司法書士試験は数ある国家資格の中でも屈指の難易度の高さ。わからないことを質問できない環境では、目安の3,000時間ですら足りないかもしれません。
また、学習期間が長きにわたるため、モチベーションを維持するのも大変です。1日2時間勉強した場合、毎日自発的に机に向かう生活を約5年間続けなくてはならない計算となります。
勉強に費やした時間を無駄にしないためには、効率的に知識を身につけることが重要です。
予備校・通信講座の講義は最前線で活躍する司法書士が制作していることがほとんどなため、知識のない初学者でも安心して合格を目指せるでしょう。
司法書士補助者として実務経験を積みながら目指す方法は?
司法書士の資格取得を目指す上で、司法書士事務所で「補助者」として働きながら受験するという選択肢もあります。司法書士補助者とは、司法書士のアシスタント業務を行う職種で、資格は不要です。
合格後にそのまま司法書士として採用される可能性があり、転職先を見つける手間が省ける場合があります。また、補助者としての実務経験は、資格取得後の就職活動において有利にはたらくでしょう。
司法書士補助者は「資格なし」「未経験」でも目指せる職種であるため、実務経験を積みながら将来のキャリア形成を着実に進めることが可能です。
40代で司法書士を目指す上での「壁」と乗り越え方
40代から司法書士を目指す際には、いくつかの「壁」に直面することがあります。
しかし、これらの課題は事前に理解し、適切な対策を講じることで乗り越えることが可能です.
高い試験難易度と長期学習への覚悟をもつ
司法書士試験は、非常に難易度が高く、法律知識の幅広さと深さが求められます。
40代からの挑戦では、長期間学習から遠ざかっていた場合、再び試験勉強に取り組むことに難しさを感じるかもしれません。
若い受験生との競争も激しく、最新の法律知識を習得するためには大きな労力が必要です。合格までの道のりは長く、継続的な努力と忍耐が求められます。
このような現実を把握し、勉強を始める前に覚悟をもつことで、学習中につらいときがあってもモチベーションを保ちながら合格へ向かえるでしょう。
体力・健康、家族の理解、経済的負担を乗り越える
40代で司法書士を目指す上で、体力や健康への懸念も無視できません。
長時間の勉強や仕事に加え、健康を維持するための時間も必要です。過労やストレスは健康に悪影響を及ぼし、学習効率や集中力にも影響を与えるため、体力の維持と健康管理の徹底は不可欠です。
また、家族の理解とサポートも欠かせません。長時間の勉強や試験準備は家族との時間を犠牲にすることが多く、家族の理解が得られないと精神的な負担が増大します。
逆に家族のサポートがあれば、モチベーションの維持やストレスの軽減に大いに役立ちます。事前に家族としっかり話し合い、協力体制を築くことが成功への鍵となるでしょう。
経済的な負担も大きな課題です。予備校や教材の費用がかかり、仕事を続けながら勉強する場合でも経済的な負担を感じることがあります。
特に40代は家庭の経済的責任も大きくなるため、勉強のための支出をどう捻出するかが大きな課題。予算管理と支出の優先順位付けを行い、計画的に勉強に取り組みましょう。
ITスキルの習得の重要性を理解する
現代の司法書士業務では、ITスキルの習得が不可欠です。
パソコンの基本操作はもちろんのこと、専用ソフトウェアの使用、オンライン手続きなど、多岐にわたるITスキルが求められます。
普段からITスキルを使用している方にとっては問題ありませんが、これまでITに馴染みがなかった場合、これらのスキルを習得するには時間と努力が必要となるでしょう。
業務の効率化と現代の法務ニーズに対応するためにも、ITスキルへの理解と習得は重要な「壁」です。
まとめ
40代で未経験から司法書士として就職することは、十分に可能です。
この年代で培われた豊富な社会経験、人脈、ビジネスマナーは、司法書士としての大きな強みとなり、クライアントからの信頼感や安心感を得る上で非常に有利に働きます。
また、司法書士には定年がないため、長期的なキャリアを築ける点も大きなメリットです。
司法書士へのキャリアチェンジは、人生の「再起動」のようなもの。これまでの経験を活かしつつ、新たな専門知識を身につけることで、これまでとは異なる充実した「第二章」を始めましょう。
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