最近、ドローン等が普及し、無線従事者の需要が高まっています。

ドローンで使用される無線には陸上無線とアマチュア無線の2種類ありますが、仕事で使用するためには陸上無線を使用しなければなりません。

陸上無線を使用するためには、3級陸上特殊無線技士以上の資格が必要になります。

では、どのようにすれば3級陸上無線技術士以上の資格が取れるのでしょうか。

今回は、第2級陸上特殊無線技士(2陸特)及び第3級陸上特殊無線技士(3陸特)の国家試験に合格する勉強法を解説していきます。

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2陸特・3陸特の試験内容

科目、問題数、試験時間、配点、合格点、出題形式

2陸特及び3陸特の試験内容は次のようになっています。

2陸特3陸特
科目工学・法規工学 ・ 法規
問題数12問12問
試験時間1時間1時間
配点1問5点1問5点
満点各科目60点各科目60点
合格点各科目40点各科目40点
出題形式多肢選択式多肢選択式

これらの資格の科目合格はなく、1回の試験で2科目合格する必要があります。

また、従来は、2月、6月、10月の年3回、しかも平日で受験会場も限られていました。

しかし、令和4年2月よりCBTによる受験が可能となり、受験は何度でも可能、試験会場は各県に1カ所以上と受験の機会が大幅に増えました。

CBTになって試験内容に変化はあった?

CBTとして試験が開始されましたが、試験内容に変化があるかという点ですが、結論のみ言うと、変更はありません。

問題の傾向も難易度も従来の紙ベースのものと一緒です。

ただ、今後はどうなるか解りませんので、早いうちに受験されることをお勧めします。

2陸特・3陸特の基本の勉強法

まずは工学の勉強から始める

勉強の順番としては、まずは工学の勉強から始め、その後に法規を進めることをおすすめします。

理由としては、法規の中にも工学の知識がないと解らない問題が出てくるからです。

また、学習に必要な時間ですが、2陸特、3陸特ともに1ヶ月あれば十分です。

実は2陸特も3陸特も内容は殆ど変わらないため、勉強時間は殆ど変わりません。

文系出身だと勉強が大変?

無線というと、理系の分野だと思われるかもしれません。

しかし、2陸特・3陸特については、完全な文系の人でも問題ありません。

計算問題はありますが、分数の計算や基本的な四則演算ができれば全て解くことができます。

令和2年度のデータでみると、合格率は、2陸特が84.3%、3陸特が85.9%となっています。

※令和3年度以降に関して電話で問い合わせたところ「公表していない」との返答がありました。

例年80%以上の合格率となっており、国家資格の中では比較的簡単な部類に入ります。

試験の内容からすると、中学校レベルです。

小学生も毎年のように合格しているという話もあります。

ただ、何も勉強しなくて合格できるわけでなく、「対策さえすれば合格する試験」となります。

試験科目ごとの勉強法

工学科目の勉強法

まずは、国家試験対策の参考書により、知識をインプットしてください。

重要なのは難しいことを考えないことです。

本当の理論を知ろうとすれば大学の知識でも足りません。ですので、現象として覚えてください。

その後、過去問2年分を3周すれば十分合格点に届きます。

法規科目の勉強法

工学と同様に国家試験対策の参考書により、知識をインプットしてください。

細かいところまで覚えずに、概要を把握してください。

その後過去問を2年分を3周すれば十分合格点に届きます。

過去問の効率的な解き方

過去問題は日本無線協会のHPまたは電波受験界のHPより入手することができます。

過去問を解く際は、単純に答えを覚えるのではなく、他の選択肢の何処が誤っているのかということを重点的に覚えるようにしてください。

最初は解けないかもしれませんが、2~3回分の問題を解くと、その後はスムーズに解けるようになります。

【参照】
日本無線協会
電波受験界

分厚い参考書を見て独学に不安を覚えたら講座がおすすめ!

工学、法規ともに国家試験対策の参考書は意外に分厚く、人によっては、手に取ることに抵抗がある人や独学が不安な人もいると思います。

そのようなときは、国家試験対策講座をお勧めします。

参考書だとどうしても+αの知識が多くなります。

その分内容は充実していますが、「合格」を目的としているのであれば、最低限の知識で十分です。

対策講座は、最低限の知識で合格を得るためのエッセンスが詰まっています。

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この記事の著者  橋爪 兼続 講師

橋爪 兼続 講師 講師紹介はこちら


【保有資格】
・第一級陸上無線技術士
・第一級海上無線通信士
・航空無線通信士
・第二級アマチュア無線技士

海上保安大学校卒業後、大型巡視船の主任通信士として通信業務に携わりました。
退職後、地場鉄道会社の子会社において、鉄道関連の無線設備の保守等に従事し、社内向けに第一級陸上特殊無線技士の取得講座を行っています。

その一方で、他社からの依頼により、第二級及び第三級陸上特殊無線技士並びに第三級及び第四級アマチュア無線技士の養成課程講師としても活動しています。

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