試験を受けるにあたって、合格率は非常に気になるところです。今回は、直近の合格率について解説いたします。

また、国家試験を受験する場合と養成課程を受講する場合のそれぞれのメリット等についても説明いたします。

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第一級陸上特殊無線技士試験の合格率

近年の合格率*1は次の通りとなっております。

一陸特 申請者数(人) 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
令和3年度 9659 7281 2763 37.9
令和2年度 6462 4986 2122 42.6
令和元年度 9561 7334 2536 34.6
平成30年度 9824 7510 2802 37.3

*1 令和3年度以降に関して電話で問い合わせたところ「公表していない」との返答がありました。

令和2年度はコロナウイルス等の影響により、合格率は上がっていますが、基本的には30~35%程度を推移しています。

今後もこの傾向が続くものと思われます。

第二級陸上特殊無線技士試験の合格率

近年の合格率*2は次の通りとなっています。

二陸特 申請者数(人) 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
令和3年度 6638 6294 5241 83.3
令和2年度 4621 4177 3528 84.5
令和元年度 6268 5446 4027 73.9
平成30年度 6404 6140 4488 73.1

*2 令和3年度以降に関して電話で問い合わせたところ「公表していない」との返答がありました。

令和2年度はコロナウイルス等の影響により、合格率は上がっていますが、基本的には70~75%程度を推移しています。

今後もこの傾向が続くものと思われます。

第三級陸上特殊無線技士試験の合格率

近年の合格率*3は次の通りとなっております。

三陸特 申請者数(人) 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
令和3年度 2330 2124 1871 85.9
令和2年度 1524 1410 1410 85.9
令和元年度 1438 1286 1145 89.0
平成30年度 1434 1314 1179 89.7

*3 令和3年度以降に関して電話で問い合わせたところ「公表していない」との返答がありました。

基本的に85~90%程度を推移しています。

今後もこの傾向が続くものと思われます。

養成課程を受講すれば未試験で資格取得が可能

無線従事者資格を得るためには、国家試験への合格のほかに、養成課程の受講という方法もあります。これらを比較すると次の通りになります。

1410 一陸特 二陸特 三陸特
国家試験 養成課程 国家試験 養成課程 国家試験 養成課程
頻度 年3回 年71回 常時
(CBT)
年315回 常時
(CBT)
年603回
受験/受講
要件
なし あり なし なし なし なし
実施場所 全国11か所 各都道府県
1か所以上
各都道府県
1か所以上
受講時間 64時間
以上
9時間
以上
6時間
以上
費用 ¥6,300 ¥68,850 ¥5,600 ¥30,350 ¥5,600 ¥20,560
合格率 30%程度 99% 70%程度 99.60% 80%程度 99.90%

※養成課程の回数、合格率は令和2年度の実績
※養成課程の実施場所は各実施者により異なります。
※費用については日本無線協会の金額です。

一見養成課程が楽なように見えますが、国家試験を受験することには次のメリットがあります。

  • 国家試験に合格したという自信がつく。
  • 自分の好きな日程/時間/会場で受験することができる。
    ※二陸特/三陸特の場合は、申込期限は14日前まで、変更期限は3日前までとなっています。
  • 費用が安く収まる。

なお、一陸特にあたっては、養成課程の受講資格を得ることが難しいため、基本的には国家試験を受験することになります。

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この記事の著者  橋爪 兼続 講師

橋爪 兼続 講師 講師紹介はこちら


【保有資格】
・第一級陸上無線技術士
・第一級海上無線通信士
・航空無線通信士
・第二級アマチュア無線技士

海上保安大学校卒業後、大型巡視船の主任通信士として通信業務に携わりました。
退職後、地場鉄道会社の子会社において、鉄道関連の無線設備の保守等に従事し、社内向けに第一級陸上特殊無線技士の取得講座を行っています。

その一方で、他社からの依頼により、第二級及び第三級陸上特殊無線技士並びに第三級及び第四級アマチュア無線技士の養成課程講師としても活動しています。

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