日本語教員試験の聴解(応用試験1)は、音声が1回しか流れず、得点差がつきやすい試験です。特に、読解(応用試験2)を苦手としている方は、聴解を得意分野にしなくてはなりません。

本記事では、日本語教員試験の聴解(応用試験1)について詳しく解説します。

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日本語教員試験の聴解(応用試験1)とは?試験概要

日本語教員試験の聴解(応用試験1)とは?試験概要

日本語教員試験の聴解(応用試験1)は、試験時間50分・出題数50問・配点50点満点の試験です。

また、読解(応用試験2)は試験時間100分・出題数60問・配点60点満点です。

応用試験全体の合格基準は、総合得点66点以上、6割程度になります。

試験時間・出題数・配点・合格基準

聴解(応用試験1)の内訳は、試験時間50分・出題数50問・配点50点満点。読解(応用試験2)は、試験時間100分・出題数60問・配点60点満点で実施されます。

応用試験全体の満点は110点。合格基準は総合得点66点以上、6割程度とされています。

※参考:日本語教員試験 試験案内(文部科学省)

配点と合格基準を事前に把握しておくと、聴解でどれだけ得点を積み増す必要があるかが見えやすくなるでしょう。

出題形式|学習者の発話や教師とのやり取りの音声を使用

聴解試験は選択式問題です。

日本語学習者の発話や教室での教師とのやり取りなど、実際の音声を使って出題されます。

出題内容は、発音・語彙・文法・談話などの誤りの種類を判定する形式。

学習者の発話を聞き取る力に加え、誤りの背景にある知識も問われる点が特徴です。

日本語教育能力検定試験の聴解(試験Ⅱ)との違い

日本語教員試験は国家資格で、従来からある日本語教育能力検定試験は民間資格です。

なお、日本語教育能力検定試験の実施団体は、公益財団法人日本国際教育支援協会です。

日本語教員試験の聴解は、音声が1回しか再生されない点が大きな特徴。

検定試験の対策経験がある人でも、この違いを踏まえて準備を進める必要があります。

日本語教員試験 聴解が難しいと言われる理由

聴解が難しいと言われる理由は、音声が1回しか流れない点と、試験順序の変更で疲労のピークに受験する点の2つです。

いずれも聴解ならではの負担であり、対策の優先度を上げる根拠になるでしょう。

音声が1回しか流れない

聴解試験は音声が1回しか再生されず、聞き逃した箇所を後から確認できません。日本語教育能力検定試験の試験Ⅱと比べても、受験者にとって大きな負担になりやすいといえます。

そのため、一度で内容を正確に聞き取る集中力が得点を左右する点に注意が必要です。

令和7年度から試験順序が変更され疲労のピークで受験する

令和7年度の試験から、出題順が「読解→聴解」に変更されました。午前の基礎試験から続けて受験する場合、集中力が必要な聴解に疲労のピークで取り組むことになります。

そのため、体力と集中力の配分を意識した当日のスケジュール管理が欠かせません。

日本語教員試験 聴解の問題内容・出題パターン

聴解試験で出題される問題は、学習者の発話の誤り聴取・教師と学習者のやり取り・教材音声の聴解の3パターンです。それぞれ求められる聞き取りの視点が異なります。

大問ごとの出題内容

大問ごとの出題内容をまとめると以下のとおりです。

  • 1つ目:学習者の発話に含まれる発音・語彙・文法・談話上の誤りを聞き取り、選択肢から選ぶ問題
  • 2つ目:教師と学習者のやり取りを聞き、誤りの特徴や教師の指導法を判定する問題
  • 3つ目:教材音声を聞き、目的や改善点を判定する問題

大問ごとに問われる視点が変わるため、それぞれの出題意図を把握することが対策の第一歩でしょう。

サンプル問題・過去問の入手方法

文部科学省の日本語教員試験に関するページでは、音声付きのサンプル問題が公開されています。聴解に特化した市販の問題集も発売されており、出題内容を分析した教材として活用することが可能です。

サンプル問題と市販の問題集をあわせて使うと、出題形式への理解を深められるでしょう。

日本語教員試験 聴解のコツ

聴解のコツは、問題タイプ別に解き方を変えることと、誤用パターンを事前に整理しておくことです。

問題タイプ別に解き方を変える

大問ごとに必要になる聞き取りのポイントが異なるため、問題別に解き方を変えることが重要です。

たとえば、発音・アクセントの型を判定する問題では、音の高低に注目します。一方、誤用パターンを判定する問題では、文法・語彙の違和感に注目する姿勢が求められます。

着眼点を切り替える練習を重ねると、瞬時の判断力が身につくでしょう。

誤用パターンを事前に整理しておく

学習者の発話には、主題と述語のねじれ・呼応の誤り・コロケーションの誤りなど、よく見られる誤用パターンがあります。

誤用パターンを事前に一覧化しておくことで、聴解中に瞬時に判定できるようになります。

特に、過去問を解くたびに誤用のパターンを書き出し、自分専用のリストを増やしていく方法が効果的です。

マークシートを塗る時間まで含めて時間配分する

聴解試験は音声の再生にあわせて即座に解答する必要があるため、マークシートを塗る時間まで見込んだ時間配分が求められます。そのため、本番同様に時間を計って過去問を解く練習が有効です。

解答時間の感覚を体に覚えさせておくと、本番で焦らずに対応できるでしょう。

日本語教員試験 聴解の対策方法

聴解の対策方法は、過去問を繰り返し解くことと、対策を始める時期の目安を押さえることの2つです。

聴解に特化した問題集・検定試験の過去問を使った対策

日本語教員試験の聴解に特化した問題集を活用することをおすすめします。

また従来の日本語教育能力検定試験(試験Ⅱ)の過去問も、補助教材として活用することが可能です。

教材ごとの特徴を理解したうえで、自分に合った組み合わせで演習量を確保しましょう。

学習を始める目安の時期

聴解が苦手な人は、試験の3〜6か月前から対策を始めるのが目安です。

また、過去問を繰り返し解いて、出題形式に慣れる練習を重ねることが重要です。

早めにスケジュールを設計しておくと、直前期に慌てずに済むでしょう。

対策講座・教材を活用する

独学のほかに、聴解対策に特化したオンライン講座や市販教材を活用する選択肢もあります。

ま過去問演習と講座の音声教材を組み合わせる学習法は、聞き取りの精度を高めるうえで効果的です。

自分の弱点に合わせて教材を選ぶことで、限られた学習時間を効率的に使えるでしょう。

日本語教員試験の聴解対策には「聴解問題対策講座」がおすすめ!

本講座では、令和6年度から始まった新しい出題形式「問題1」に特化し、出題の狙いと解き方の手順を明確にすることで初見問題への対応力を養成します。

設問の提示順から音声の聞かせ方まで実際の試験に寄せてオリジナル問題を制作しており、本番当日と同じ流れで演習を重ねられる点が特徴です。

聴解形式への不慣れさが解消され、豊富な演習量による聞き取り精度の向上が本番での確かな手応えにつながります。

まとめ

日本語教員試験の聴解(応用試験1)は、音声が1回しか流れず、得点差がつきやすい試験です。

そのため、試験概要を正しく理解し、問題タイプ別のコツを押さえたうえで、過去問を中心とした対策を積み重ねることが重要です。

早めの学習計画が、聴解の得点力を底上げします。

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