ネイリストにとって技術力やデザインセンスと同じくらい重要なのが、接客スキルです。

しかし、「お客様と何を話したらよいのかわからず、会話がすぐに途切れてしまう」「施術しながらうまく会話できない」というように接客に苦手意識を持つ方は一定数いるのではないでしょうか。

本コラムでは、ネイリストに求められる接客スキルやマナー、施術中に会話がうまくできない場合の対処法について解説します。

経験豊富な講師によるオンライン個人レッスンあり

講義動画はすべての手順を収録

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ネイリストに求められる接客スキル

カウンセリング力

顧客満足度を上げるためには、お客様のニーズに合ったサービスの提供が不可欠。そのために必要なのが、カウンセリング力です。

ただ単に相手の要望通りにするのではなく、服装や髪型、生活スタイルなどから、どんなテイストが好みなのか似合うのかを考え提案することが重要ではないでしょうか。

お客様が次回来店したとき、自分以外のネイリストも対応できるように前回話した内容やメニューの詳細をカルテに残しておきましょう。

提案力

フレンチやグラデーションなど、おおまかなデザインは決まっているけど色の組み合わせや装飾はネイリストと相談して決めたいというお客様も少なくありません。

お客様の雰囲気や肌質に合ってデザインを提案できるように、デザインセンスを磨きましょう。

臨機応変な対応力

ネイルサロンには、毎日多くのお客様が来店します。遅刻や予約の無断キャンセル、飛び込み予約といった予期しない事態が起こることもあるでしょう。

特に、クレーム対応は心身ともに疲れてしまうもの。しかし、こちらの対応次第ではリピーターになる可能性も十分にあります。あらゆるケースを想定し、柔軟に対応できる臨機応変さもネイリストに欠かせない接客スキルです。

身につけておくべき接客マナー

挨拶と自己紹介

ネイリストに限らず、挨拶は接客の基本です。

お客様が来店されたときは「いらっしゃいませ」と笑顔でお出迎えし、帰り際は「ありがとうございました」「またのご来店をお待ちしております」など感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。

施術中にお客様が来店されたら、手を止め相手の顔を見ながら挨拶すると好印象です。

話すテンポ・声のトーン

普段の話し方から極端に変える必要はありませんが、会話のテンポや声のトーンを意識しましょう。

早口すぎると急かされているように感じ、声が小さいと聞き取りづらく、お客様はネイリストとのコミュニケーションにストレスを感じてしまいます。

相手のテンポやトーンに合わせつつ、丁寧ではっきりと話すように日頃から心がけましょう。

適切な声掛け

施術に慣れてくると、「ジェルの除去」「甘皮処理」といった次の工程の説明をついつい忘れがちです。

気にしないお客様もいますが、なかには何の説明もなく施術をされると不安に感じてしまう方もいます。

施術中は「痛くないですか?」「色味はいかがですか?」など、お客様への声がけもホスピタリティのひとつです。

施術中、会話がうまくできない場合はどうすればいい?

ネイリストを目指している方のなかには、「ネイルは好きだけど接客は自信がない」「会話を続けるのが苦手」……という方もいるでしょう。

しかし、無理に話を続けようとする必要はありません。ネイリストに大事なのは、お客様のニーズに合わせたデザインやサービスを提供することです。

ネイリストとの会話を楽しみたい人もいれば、なかには「できるだけ静かに施術を受けたい」「疲れているから話したくない」というお客様もいます。

それぞれのお客様のニーズに合わせ、ストレスなく快適に過ごしてもらえる接客を目指してください。

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