セルフネイルの需要が高まる昨今、ネイルサロンの利用者は年々少なくなっています。

そのため、ネイリストの将来性に不安を感じる方も一定数いるのではないでしょうか。

本コラムでは、ネイル市場規模の推移を参考にネイリストの需要や将来性について見ていきましょう。

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ネイル市場の規模とネイルサロン数の推移

JNA(日本ネイリスト協会)が発行した「ネイル白書2020」のデータをもとに、ネイル市場規模とネイルサロン数の推移について見ていきましょう。

参照:JNA(日本ネイリスト協会)

2005年以降、ジェルネイルの普及などによりネイルサロンやネイルスクールが急増。2015年には、ネイリ市場の規模は2,222億円にまで緩やかに拡大し続けているのが現状です。

市場規模の伸びが緩やかである理由として、セルフネイルブームが挙げられます。新規参入するネイルサロンが多く、店舗数は増加傾向にあるようです。

ネイリストの仕事がなくなるとされる理由

セルフネイルが浸透したことテレワークの実施によるオフィスネイルの減少など、ネイリストの仕事がなくなるとされている理由について詳しく解説します。

セルフネイル・ホームネイルの機会が増加

ポリッシュよりも丈夫で持ちがよく、さまざまなデザインを楽しめるのがジェルネイルの魅力です。

これまでジェルネイルは、ネイルサロンで施術するのが一般的でしたが、専用キットを使えば誰でも手軽に楽しめるようになりました。

特に、最近は自宅で過ごす時間が長くなっており、セルフネイルやホームネイルを楽しむ女性が増えています。

こうした時代背景も、ネイルサロンやネイリストの需要の落ち込みが懸念されている理由のひとつです。

ネイル技術の革新

技術の進歩により、ネイルチップをカスタムできる3Dプリンターや手を入れるだけで爪にデザインをプリントできるネイルマシンなどが登場しています。

人の手で行っていた施術が不要となるため、近い将来機械やロボットによって代替されていくのではないかとされているのです。

ただし、繊細な作業を必要とするネイルケアやトップコートの塗布は人の手で行わなければなりません。

機械に代わる作業はあっても、ネイリストの仕事が完全になくなるということは考えにくいでしょう。

オフィスネイル需要の減少による客層の変化

近年はリモートワークを実施する企業が増え、オフィスネイルの需要は減少しています。

女性をメインターゲットとしているネイルサロンにとって、売上や利用客の減少など経営に大きな影響が出る可能性も考えられるでしょう。

ネイリストとして活躍し続けるためには

ネイリストとして活躍するためには、「顧客との信頼関係」や「お店をPRするマーケティング力」も重要なスキルです。 

顧客との良好な信頼関係

ネイリストは、技術だけではなくお客様に居心地のよい時間を過ごしてもらうための接客スキルも大切です。お客様のなかには、ネイリストとの会話を楽しみに来店する人もいるでしょう。

お客様と良好な関係を築くことで、リピーターの獲得につながります。ネイリストとしての付加価値を高めることにもつながるのではないでしょうか。

マーケティング

新規顧客を集めるためには、インスタグラムなどのSNSやブログを活用した情報発信は欠かせません。キャンペーン実施やインフルエンサー起用など、さまざまな工夫をして集客を行いましょう。

丁寧なネイルケア

甘皮処理や艶出しなど、ネイルケアだけを行う利用者も多くいます。丁寧な施術を行うことで、より顧客満足度を高められるのではないでしょうか。

ネイルケアの技術を磨き、安全のための正しい衛生知識をしっかりと身に付けておきましょう。また、器具の消毒や換気などの感染対策を徹底することも忘れないようにしてください。

まとめ

市場規模やネイルサロン数の推移から見ても、将来的にネイリストの需要がなくなることはないといえます。

今後はネイル技術だけでなく、コミュニケーションスキルやマーケティングスキルも必要です。市場動向や顧客ニーズを常にチェックし、時代に合わせたデザインを提供していきましょう。

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