「FPの取得を通してキャリアの幅を広げたい」「FPと相性が良い資格を取得したい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。

とは言え、「具体的にどの資格を取れば」「どのような場面で活躍できるのか」正確に把握するのは難しいですよね。

相性の良い資格とのダブルライセンスを実現できれば、自分の価値を高めることができ、活躍の幅を広げられるメリットがあります。

こちらのコラムでは、FPと相性の良い資格を6つご紹介していきます。
FPの資格取得を考えている方、既にFPを取得した方は是非参考にしてみてください。

ダブルライセンス・トリプルライセンスでFPとしての活躍の場が広がる

FPはお金に関する幅広い知識を持つ専門家として、金融業界のみならず、不動産、士業、福祉業界など、多くの業界で注目されている活用度の高い資格です。

他資格との親和性も高いため、ダブル・トリプルライセンスを目指すのもおすすめ。
資格を掛け合わせることで差別化でき、就職・転職でより優位に立てたり、社内においても目を引く存在となることができます。

また、FPとして独立する場合は、関連性の高い資格と併せ持つことで、扱える業務の幅を増やすことが可能です。

FPと他資格のダブル・トリプルライセンサーになることによって、市場価値が高まり、活躍の場を拡げていくことができるでしょう。

FP×中小企業診断士

中小企業診断士の資格を取得することで、中小企業の財務状況や経営状況を正確に分析するスキルを習得できます。

そのため、法人を相手にした保険営業やコンサルティングなどを行う場合、FPと中小企業診断士をダブルで取得していれば、大きな武器となるでしょう。

中小企業の経営に関する分析と、経営状況・財務状況にふさわしい保険の提案などを一人で行えるのは、ダブルライセンス取得者ならではのアピールポイントとなります。

中小機構によると、日本企業の約99%は中小企業です。
FPと中小企業診断士を取得している人材の需要は決して少なくないでしょう。

【中小企業診断士とは?】
中小企業の経営に関する資格で、具体的には企業の診断及び経営の助言(コンサルティング)を行います。
経営分野唯一の国家資格。

※関連コラム:中小企業診断士とのダブルライセンスで多いのはFP!その理由は?

FP×相続診断士

FPと相続診断士をダブル取得できれば、「争続を未然に防ぐ相続対策の専門家」として、アピールできるメリットがあります。

相続診断士の資格を取得することで、円満な相続をサポートするためのスキルを習得できます。

FPの資格と併せて所有することで、相続トラブルを防ぐだけでなく、相続にまつわるお金の悩みまで解決できる人材になれるので、多くの人から頼られる存在になれるはずです。

家庭裁判所における相続関連の相談は増加傾向にあり、かつ高齢化が進んでいる背景を考えても、相続に詳しい人材が活躍できる場は増えていくでしょう。

【相続診断士とは?】
相続診断士とは、基本的な相続の知識を有することを証明する資格。
顧客に対し、相続に関する問題点の洗い出しや情報提供を行います。
ただし、紛議が生じるような案件は扱えず、その際は弁護士や税理士などの専門家を紹介する形となります。

FP×DCプランナー

DCプランナーは、確定拠出年金をはじめとした年金制度全般、投資やライフプランの知識を併せ持つ「企業年金の総合プランナー」です。

確定拠出年金(DC)とは、私的年金のことで、加入者が掛け金を拠出し、自らその資産を運用。
その運用成果によって将来の年金受取額が決まるという制度です。

近年、企業年金の切り替えや個人型確定拠出年金(iDeco)の普及などで注目されています。

しかし、一般的にはその仕組みを理解できていない人も少なくありません。
そのため、FPへの相談も増加しており、DCに詳しいFPは今後重宝される可能性があります。

また、DCプランナーはFPと同様に金融業界で求められる資格であるため、両方の資格を持つことで、広範囲のお金に関する知識と確定拠出年金に関する専門性の両方をアピールすることができるでしょう。

投資・資産運用、年金制度、ライフプランと、FP試験と学習範囲が一部重複する点もダブルライセンス向きだと言えます。

【DCプランナーとは?】
DCプランナーは確定拠出年金をはじめとする年金制度、投資教育等の専門家。
加入者に対して制度の仕組みや、資産運用の方法などの提案・アドバイスを行います。
試験はFP試験等を実施するきんざいと、日本商工会議所の共催で行われる公的資格です。

FP×宅建士

宅建士は不動産業界において非常に重要な資格です。

そのため、FPと宅建士を取得することで、「不動産関係に強いFP」として活躍することができるでしょう。

【例】
・家を買ったことを契機に、ライフプランの見直しなどの付加価値の高いサービスを提供する
・投資用不動産の営業時、資産運用に関連する知識を活かし、より質の高い提案ができる

不動産は人生で最も高い買い物と言われています。
宅建士とFPをダブル取得していれば、様々な観点から信頼を得られるでしょう。

【宅建士とは?】
宅建士とは不動産取引に関して、3つの独占業務を有する国家資格です。
いずれも宅地建物取引業者(いわゆる不動産会社)が宅地建物の取引の際に必須の業務となっています。

※関連コラム:宅建とFPはどちらが難易度高い?違いやダブルライセンスのメリットも解説

FP×税理士

税理士がよく相談を受けるのが節税について。
生命保険を活用して節税をするケースは多いため、「税理士が馴染みのFPを紹介する」ということも少なくありません。

もし、FPと税理士を両方取得していれば、節税に関する依頼をワンストップで請け負うことができます

FPと税理士の相性は非常に良いと考えられます。

【税理士とは?】
税に関する専門家で、3つの独占業務を有した国家資格です。
(税務代理、税務相談、税務書類作成代行(決算書や確定申告など))

※関連コラム:FPと税理士の違いは?ダブルライセンスによる効果も解説

FP×簿記

簿記とは会社、お店などの日々のお金の動きを記録、整理するルールのことですが、簿記の知識は経理や会計事務で使えるだけではありません。

財務諸表を読むことができるようになるため、収益や損失、資産や負債の増減などのお金の流れを掴むことができ、基礎的な経営管理や分析力を身に着けることができます。

FPと簿記は共に就職・転職で評価されやすい資格です。
この二つを併せ持つことにより、就職、転職市場においても、一目置かれる人材となれるのではないでしょうか。

【簿記とは?】
簿記とは、企業やお店が行う取引を帳簿に記載、整理し、経営成績と財務状態を明らかにする技術のこと。
簿記試験には全経簿記、全商簿記、日商簿記などがありますが、一番メジャーなものは日商簿記検定試験で、毎年約60万人が受験しています。
知名度も高く、採用試験等でも評価される場合が多いため、数ある資格の中でも、将来性・安定性の高い人気資格とされています。

※関連コラム:FPと簿記の違いは?両資格の難易度やダブルライセンスについて

FPのダブルライセンスについてのまとめ

FPと相性のいい資格6選

  • 中小企業診断士
  • 相続診断士
  • DCプランナー
  • 宅建士
  • 税理士
  • 簿記

FPと相性の良い資格を6つ紹介致しました。

FPは学習を通じて幅広いお金の知識を得られるので、相性の良い資格が多い点も魅力の一つと言えるでしょう。

ダブルライセンスを実現できれば、自身の市場価値を高めることができ、その結果として活躍の場を広げることにも繋がります。
興味がある方はぜひ取得を目指してみてください。

この記事の監修者

相賀 真理子講師

FPは他資格に比べ、過去問の肢がそのまま出題されることが多いです。
その特性を活かし、この講座では過去問にこだわり、過去問から覚えるべきポイントを掴むことを目指しました。


やみくもに教科書を読むのではなく、出題(アウトプット)に慣れ、「ここを覚えないと問題が解けないな」という点に気づくことが大切です。
暗記が苦手な方も「一発合格を狙うために」目標を持てば頑張れるはずです。


ぜひ、合理的にツボを掴み、最小努力で一発合格を目指しましょう。


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