面接では、話す内容以外に抑えておきたいのが「マナー」です。

学生時代はマナーについてなじみがなく、どう振る舞えば良いのか知りたい人が多いのではないでしょうか。

この記事では、面接のマナーについて具体的に解説します。

併せてWEB面接で気を付けるポイントも見ていきます。

この記事を読み込み、自信を持って面接本番に挑んでください。

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面接マナーとは

行儀・礼儀作法を指すマナーは、面接時の採用判断のひとつの要素です。

例え素晴らしい実績があっても、マナーが悪いと不採用に繋がるため、しっかりと基本を抑えておきましょう。

注意したいマナーは身だしなみや持ち物、立ち振る舞いなどがあります。

面接中以外の待合室や帰りのエレベーターでも、社員の方に見られている可能性があるため、面接会場の建物の中では気を抜かず、マナーを守ることを心掛けましょう。

ここからは面接の流れに沿って、マナーのポイントを確認していきます。

社会人として礼儀のある対応を身に付け、内定獲得に一歩近付きましょう。

ステップ別の面接マナー

面接当日の流れに沿って、マナーを以下の6ステップで具体的に解説します。

  1. 訪問・受付
  2. 待機中
  3. 入室時
  4. 面接中
  5. 退室時
  6. 建物から出るまでが面接

実際の面接をイメージしながら、注意すべきポイントを確認していきましょう。

1.訪問・受付

まずは訪問・受付のマナーについて。

面接当日は、30分前に会場の近くに到着しましょう。

面接会場は慣れない土地が多く、道に迷ってしまう可能性が高いため、一度会場を目視確認したら、近くのカフェで待機すれば安心です。

早めに到着しておけば、大切な面接のために心を落ち着かせられます。

面接会場には10分前に到着するように調整しましょう。

あまりに早く到着すると会場の準備ができていなくて、企業側に迷惑がかかる可能性があるため、会社の前に着いたら軽く身だしなみを整えて、受付を済ませてください。

受付では面接を受ける旨と、以下の内容を伝えましょう。

  • 大学名
  • 氏名
  • 約束の時間
  • 採用担当者の氏名(わかれば)

聞き取りやすいように、はっきりと話しましょう。

2.待機中

待機場所は面接を行なう部屋なのか、別室の控室なのかは企業によって異なります。

どちらの場合でも待機中は選考の一環と考え、姿勢をよく静かに、わきまえた振る舞いが理想です。

待機中は面接のメモやエントリーシートを見返し、悔いが残らない様に努めましょう。

印象が悪くなる行動は、携帯電話を触ったり他の就活生と話したり、落ち着きがない行動となります。

待機中は気持ちを落ち着かせながらも、企業の方に見られていることを忘れずに。

3.入室時

面接を受ける部屋へ入る時のマナーについて紹介します。

入室時のノックは基本3回、ゆっくりと行い「お入りください」と声を掛けられたら、ドアを開けましょう。

入室したら後ろを振り返り、静かにドアを閉めます。

そのあと面接官の方を振り返り「失礼いたします」と一礼してから席に向かいます。

そして、席の前で立ち止まり「○○大学の○○です。本日はよろしくお願いいたします」と一礼し、「おかけください」と言われてから椅子に座ります。

入室時のお辞儀の角度は、状況によって使い分けます。

入室後、扉を開けたあとは30度の敬礼、席に着いて挨拶をしたあとは45度の最敬礼が適しています。

姿勢よく、丁寧にお辞儀をするように心掛けましょう。

4.面接中

面接では、その企業で活躍する人材かどうかが判断されます。

話す内容はもちろん、立ち振る舞いや話し方、身なりなどの総合得点で判断されるでしょう。

ここでは「面接官とのコミュニケーション」と「文章の型」を取り上げて紹介します。

面接官とのコミュニケーション

意識すべきポイントのひとつが、面接官とのコミュニケーションです。

面接官が話している時は、しっかりと相手の話を聞き相槌を打ちましょう。

また、コミュニケーション能力の高さは話すのが流暢なことだけでは測れず、質問には的確に答えることも大切です。

面接官のコミュニケーションが円滑に行えると、以下のように判断されるでしょう。

  • 社員同士の人間関係が良好
  • お客様対応が上手い

文章の型

面接で話す時は文章の型を抑えておくと、わかりやすく簡潔に話せます。

結論・理由・具体例・結論
私は〜です。なぜなら、〜だからです。具体的には〜。したがって〜です。

上記は誰にでもわかりやすく伝わる型となっているため、日常会話から使い慣れておきましょう。

面接では文章の型以外にも、ハキハキと話すことも忘れずに。

5.退室時

面接が終わったら「本日はお時間をいただきありがとうございました」と面接官の目を見て伝えましょう。

出口へ向かい、扉を開ける前に振り返り「失礼いたします」と伝え、一礼してから退出します。

扉は静かに閉めるように心掛けましょう。

面接が終わってホッとする気持ちはわかりますが、最後まで気を抜かずに丁寧な振る舞いを意識しましょう。

6.建物から出るまでが面接

面接の部屋から出て、解放される気持ちはわかりますが、建物から出るまでは気を抜かずに立ち振る舞いましょう。

廊下やエレベーター、受付などで社員の方とすれ違う可能性があります。

携帯電話を触ったり、落ち着きのない行動をとったりすることは厳禁。

建物内では常に見られている位の意識を持ちましょう。

WEB面接の場合のマナー

エントリーした企業からWEB面接の案内が来た時、「事前準備はするのかな」「オンラインならではのポイントがあるのかな」と疑問に思う人がいるのではないでしょうか。

ここではWEB面接のマナーを以下の4つのポイントに分けて解説します。

  • 面接場所
  • ツール・通信環境やスピーカー・マイクの事前チェック
  • 目線
  • WEB面接の入室・退室について

これからWEB面接を控えている人はぜひご覧ください。

面接場所

WEB面接は、自宅のように静かな場所で受けるのが適しています。

カフェなどの公共の場で面接を受けた場合、周りの雑音が入り進行を妨げる恐れがあります。

話している声がはっきりと伝わりづらかったり、相手の声が聞こえにくくなるため、プライバシーの観点から見ても、公の場でWEB面接を受けることは控えましょう。

ほかにもWEB面接では、部屋の明るさが重要です。

暗い部屋だと顔写りが悪くなり、印象が悪くなってしまうため、窓からの光や照明をうまく活用しましょう。

さらに、WEB面接の際は背景がシンプルな場所を選ぶのが適しています。

散らかった部屋が写ると、だらしない人だと判断される可能性があるため、白い壁紙や淡い色のカーテンを背景にすると良いでしょう。

万が一自宅からWEB面接が受けられない場合は、学校やコワーキングスペースなど個室で静かな場所を選んでください。

ツール・通信環境やスピーカー・マイクの事前チェック

WEB面接の前には、必ず通信環境の接続確認をしておきましょう。

面接開始2、3時間前に確認しておけば、直前になって慌てずに済みます。

ここからは具体的な確認事項を見ていきましょう。

面接に利用するWEB会議ツールは、アカウントの作成が必要です。

ZoomやGoogleMeetなど企業が指定してきたツールで、面談当日までにアカウントを作っておきましょう。

また、WiFiが途中で遮断されたり、接続が不安定になったりしない場所を選びましょう。

もしLANケーブルがある場所なら、繋いでおくと安全です。

ほかにもスピーカーは適切な音量になっているか、マイクは声が反応するかを確認も忘れずに。

目線

WEB面接では、なるべくカメラを見るようにしましょう。

パソコンの画面を見ると、目線が下がり目が合っていない状態となるため、カメラを見れば面接官と目が合っている状態になり、印象よく写ります。

特に自分が話す時と、相手が話す時はカメラ目線を心掛けましょう。

もしカメラが目線より下だと、相手に圧迫感を与えてしまいます。

パソコンやスマホのカメラを使用する場合、スタンドを利用し安定感のある台に乗せて、事前にカメラの移り方の確認や微調整をしていると安心です。

WEB面接の入室・退室について

WEB会議アプリケーションへの入室・退室時のマナーを抑えておきましょう。

WEB面談開始の5分前にログインし入室して、面接官を待たせないように早めの行動を取りましょう。

もし接続の不具合で約束の時間に入室できない場合はすぐに連絡が必要です。

緊急連絡先を事前に確認しておくと慌てずに済みます。

そして、面接官が入室したら「面接をうけさせていただく〇〇です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶をして、一礼します。

面接が終わったら「本日は面接の機会をいただきありがとうございました」とお礼を伝えます。

退室は基本的には面接官が去るまで待ちましょう。

ただ、先に退室することを促されたり、しばらく経っても相手が待機していたりする場合があるため、その際は「失礼いたします」と一声掛けて退室しましょう。

WEB面接は対面での面接と同様に、礼儀正しく丁寧に振る舞いましょう。

身だしなみや持ち物についてのマナー

ここでは身だしなみのマナーについて、具体的に確認していきます。

以下の3項目に分けて解説します。

  • 服装
  • 髪型
  • 持ち物

見た目は第一印象を決める大切な要素なため、しっかりと確認していきましょう。

服装

面接の服装は基本スーツですが、企業や業種によって私服を指定される場合があります。

ここではスーツ・私服のマナーについてそれぞれ解説します。

スーツの場合

就職活動でスーツを着る際に大切なことは、清潔感と誠実さが伝わることです。

スーツの色は黒・紺・チャコールグレーなどの落ち着いたものを選びましょう。

就職活動で個性を出す必要はないため、シンプルで無難なものを選ぶと良いでしょう。

ほかにもスーツがシワになっていないか、汚れがついていないか、サイズが体に合っているか等も事前に確認してください。

高価なものは必要ないため、きちんと美しく着られるスーツを用意しておきましょう。

男性の場合、ネクタイの色は青や紺が無難です。

赤や黄はアクティブな印象になるため、業種によって使い分けましょう。

女性の場合、スカートかパンツはどちらを履いても問題ありません。

強いていうならお堅い業界ならスカート、営業職などのアクティブな職種ならパンツを履くと印象が良くなります。

見せたいイメージによって、使い分けるのが良いでしょう。

私服の場合

私服の面接は、基本的にはオフィスカジュアルを意識した清潔感のある格好が適しています。

男性は、ジャケットにパンツが基本スタイル

お堅い職種ならシャツやネクタイの着用、リラックスした格好と指定されれば、ネクタイは必要ないでしょう。

女性もジャケットの着用が望ましいです。

ジャケットはかっちりとした雰囲気と清潔感が出て好印象となり、ボトムスは細身のパンツ、または短すぎないスカートを選びましょう。

また企業から「私服可」と言われた場合は、私服とスーツのどちらを着用しても問題ありません。

私服ならオフィスカジュアルを意識した綺麗めの格好を、スーツなら日頃の就職活動よりはラフな雰囲気で面接に挑みましょう。

髪型

就職活動の髪型は、清潔感のある機能的なスタイルが良いでしょう。

男女別に詳しく見ていきます。

男性の場合

男性の髪色は、特別な理由がない限り黒色一択です。

髪の長さは、首や耳が出るくらい短めにし、おでこを見せて髪が目にかからないようにセットすると好印象となります。

整髪料は無香料のものを使用しましょう。

女性の場合

女性の髪色は黒色か暗い茶色なら、どんな業界にも適しています。

髪が長い場合、ポニーテールやハーフアップにまとめて清潔感を出しましょう。

前髪が長いとお辞儀の度に髪が垂れ下がり、都度髪を直さなければならなくなるため、前髪はピンで止めるか、整髪料でまとめておきましょう。

持ち物

面接時の持ち物にもマナーやルールがあります。

以下の5点について解説します。

  • カバン・靴
  • 腕時計
  • コート・マフラー
  • マスク

記事を読み、面接までに事前準備しておきましょう。

カバン・靴

カバンは自立するものだと、置いたり出し入れしたりするのがスムーズです。

デザインはかっちりとしたリクルート向けのカバンがおすすめ

販売しているのは黒が多く、どんな企業の面接でも安心して利用できるため、ナイロンやポリエステルの素材は、軽くて汚れをふき取りやすいため機能的です。

安いもので良いため、ひとつ購入しておきましょう。

また、スーツの色味やデザインに合わせて購入を検討することもいいでしょう。

靴は気を抜いてしまいますが、意外と面接官の目がいくところです。

靴底がすり減っていないか、汚れが着いていないかを確認しましょう。

男性なら黒か茶の革靴を選び、女性なら黒のパンプスで、歩きやすいものが良いでしょう。

ヒールは3〜6cmがおすすめです。

腕時計

就職活動では腕時計をつけると便利でスマートに見えます。

面接会場に入れば、時間確認は携帯電話で堂々とはできないですし、部屋に設置された時計が目に入る場所にあるとも限りません。

高価なものでなくても良いため、ひとつ購入しておくといいでしょう。

デザインは金属製のシルバーの時計やベルトが革製のビジネスライクな時計だと、就職したあとにも利用できます。

若い人は携帯電話で時間を確認することが多いですが、ビジネスシーンでは腕時計が主流です。

雨の日に気を付けたいのが傘のマナー。

建物を濡らさない様に、袋に入れたり十分に水を払ったりして企業へ配慮しましょう。

どんな場面でも活躍するのが、折り畳み傘です。

折り畳み傘はカバンに入るため荷物にならず、さらに床を濡らす心配もありません。

急な雨にも対応できるため、持っている人は活用しましょう。

コート・マフラー

コートは黒・紺・茶などの色で、ビジネスシーンに合ったものを選びましょう。

トレンチコートやステンカラーコートの様なスマートに見えるデザインが適しています。

マフラーは落ち着いたデザイン・色を選び、コンパクトなものだと持ち歩きしやすく荷物になりません。

コートやマフラーは面接会場の建物の前で脱ぎ着するのがマナー。

建物内で脱ぎ着すると通行の邪魔になり、失礼にあたります。

また待合室や面接会場では、椅子や膝には掛けず、コートを折り畳みカバンのうえに置きましょう。

マスク

マスク装着の価値観は企業や人によってそれぞれなため、企業の担当者に確認することで的確な判断ができます。

面接開始時、面接官に「マスクを着けたままでよろしいでしょうか」と尋ねましょう。

企業によっては感染症対策を徹底していたり、相手の表情を見たかったりと、重視するポイントが異なります。

想像して判断するよりも、面接官に聞くことをおすすめします。

ほかにも面接時のマナーはある!言葉遣いのマナー

ここからは言葉遣いのマナーと題して、「話し方」と「敬語」について確認していきましょう。

話し方

面接では、普段の会話よりも大きい声で話すように心掛けましょう。

きちんと相手を見て話すと、声が届きやすくなります。

また語尾は「○○です」「○○と考えています」のように言い切ると好印象。

家族や友人に練習に付き合ってもらったり、携帯電話の録音機能を活用したりすると自分を客観的に見れるため、話し方の癖があれば、改善するようにしておきましょう。

敬語

完璧な敬語を使う必要はありませんが、面接に活用できる尊敬語・謙譲語の基本を抑えておきましょう。

尊敬語謙譲語
会社御社
銀行御行
病院、医療法人御院
言うおっしゃる申し上げる
見るご覧いただく拝見する
行くいらっしゃるうかがう

ほかにも文章の最初に入れる「クッション言葉」は物腰が柔らかい印象になるため、意識的に活用しましょう。

クッション言葉
依頼する時恐れ入りますが、ご迷惑をおかけしますが
断る時あいにくですが、せっかくですが

面接では完璧な敬語よりも、丁寧な言葉遣いが重要です。

まとめ

面接のマナーである「立ち振る舞い」「身だしなみ」「持ち物」「言葉遣い」について解説してきました。

マナーは自身を評価するひとつのポイントで、社会人として相応しいのか、企業の一員として迎えたいのかを判断されます。

マニュアル通り完璧にする必要はありませんが、企業へ尊敬の気持ちを持ち丁寧な対応を心掛けましょう。

社会人でも恥ずかしくない振る舞いを、今のうちに身に付けておきましょう。

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