測量士試験を受験する方もしくは今からチャレンジしようと思っている方で、「写真測量」をどう学習していくかわからない人も多いのではないでしょうか。

測量士試験では写真上の標高や距離を実長に直す問題など計算が複雑になる分野です。

今回は、「写真測量」の基本情報と勉強法を紹介していきます。

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「写真測量」科目とは?

測量士試験において、「写真測量」は午前試験の出題科目の一つです。

問題数は、3問程度ですが必ず出題される内容です。

計算問題でコツをつかむと点が取れるようになるため、しっかりと勉強しましょう。

測量士試験での出題内容としては、写真測量について定義や測量方法についての記載がほとんどですので、「写真測量」の文章の要点についてしっかり覚えることが大切です。

基本的な説明としまして、写真測量は、写真を何枚も撮影して、その写真を組み合わせて地図を作成する方法です。

その中で、地上で撮影する地上写真測量と空中で撮影する空中写真測量があります。

そこでもっともよく使われるのが、航空機やドローンなどで上空から撮影を行う、空中写真測量です。

近年、ドローンの進出もあり空中写真測量が多く利用されるようになりました。

測量会社によっては空中写真測量を専門に行う会社もあります。

空中写真測量の手順としては、以下の通りです。

  1. 作業計画 
  2. 標定点の設置 
  3. 対空標識の設置
  4. 撮影
  5. 同時調整
  6. 現地調査
  7. 数値図化
  8. 数値編集
  9. 捕測編集
  10. 数値地形図データファイルの作成
  11. 品質評価
  12. 成果等の整理

空中写真測量により、従来では1か月以上掛かっていた広範囲での地形測量を数日で可能になりました。(実務では写真測量だけでは精度が低いのでレーザー測量も行う場合があります。)

そのため、作業日数が大幅に短縮され、現在の測量業では必要不可欠な測量方法です。

近年の測量業務をするのに必要な知識であるため、しっかりと勉強をしましょう。

「写真測量」の勉強法

「写真測量」は測量方法が他と比べて特殊で記述を覚えるのが難しく、聞きなれない器具も多い分野です。

そんな、「写真測量」を難しく感じている人もいるでしょう。

そこで勉強法について以下の流れで解説します。参考にして取り組んでみください。

  1. 写真測量の基礎的な頻出用語をおさえる
  2. 頻出問題の説明文をおさえる
  3. おわりに

1. 写真測量の基礎的な頻出用語をおさえる

写真測量では、他の測量とは違い特殊な専門用語が多く出てきます。

用語は写真測量の基礎を理解する上でとても重要です。

しかし、参考書を全て覚えるにはかなりの時間が必要となります。

そこで、測量士試験で頻出の用語を重点的に覚えるようにするとかなりのスピードアップになりますのでおすすめします。

測量士試験の頻出用語として、「オーバーラップ」、「パスポイント」、「コース」、「サイドラップ」、「タイポイント」があります。

オーバーラップ

オーバーラップとは、航空機で一定距離を移動しながら撮影したものを並べた時、重複した箇所のことを言います。

パスポイント

パスポイントとは、オーバーラップの中にある写真を連結するポイントのことです。

コース

コースとは、航空機が走る1つのラインのことを言います。
通常は、東西方向にコースを設定します。

サイドラップ

サイドラップとは、前後のコース間で重複する箇所のことです。

タイポイント

タイポイントとは、そのサイドラップの中にある写真を連結するポイントのことを言います。


これらの用語は測量士試験の虫食い問題などに頻出ですので、意味と用語が結びつくように勉強をしましょう。

特に、「オーバーラップ」と「サイドラップ」、「パスポイント」と「タイポイント」はよく似ているので注意が必要です。

用語を正しく理解することが、合格への近道となりますのでしっかりと覚えましょう。

2. 頻出問題の説明文をおさえる

近年の頻出の問題文では空中写真測量の説明文が出ている傾向にあります。

例えば、下は、空中写真測量の同時調整の問題です。


同時調整とは、「デジタルステレオ図化機 」を用いて、パスポイント、タイポイント、標定点の写真座標を測定し、標定点成果及び撮影時に「GNSS/IMU 装置」で取得したデータの解析処理で得られた「外部標定要素」の 観測データを統合して調整計算を行い、各写真の 「外部標定要素」の成果値、パスポイント、タイポイントなどの水平位置及び標高を決定する作業である。

調整計算は、区域撮影においては原則として、作業地区全域を一つのブロックとして「バンドル法」 により行うものとし標定点は、「ブロックの四隅付近と中央部付近」 に配置することを標準とする。

出典:令和2年測量士試験問題(NO.17)


この問題文では、写真を重ね合わせる作業の工程についての説明をしています。

こうした説明文のような問題を押さえていくことで、どのような機材を使用して、どのような作業を行うのか、を問題文から理解することができます。

作業の説明は、自分の言葉ではなく、このような問題の説明文のまま押さえていくことで、穴埋めに強くなることができます。

合格への近道となりますのでしっかりと覚えましょう。

3. おわりに

いかがでしたでしょうか。

写真測量は聞きなれない器具なども多い分野ですが、一度方法を覚えてしまえば理解しやすい内容です。

よって、ポイントをおさえて勉強を行えば問題無く合格点がとれる内容ではないでしょうか。

試験を受けられる方は、ぜひこの記事を参考にして見てください。

【試験科目ごとの勉強法はこちら】
測量に関する法規及びこれに関連する国際条約
多角測量
汎地球測位システム測量
水準測量
地形測量
写真測量
地図編集
応用測量
地理情報システム

関連記事:【測量士の勉強法】午前試験(択一式)・午後試験(記述式)それぞれ解説

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この記事の監修者 中山 祐介 講師

中山 祐介 講師 (講師紹介はこちら

2008年 法政大学 文学部地理学科 卒業
2010年 東京都立大学 大学院 都市環境科学研究科 修了
2012年 土地家屋調査士試験を全国1位で合格(択一1位・書式2位)
2013年 測量士 登録
2014年 行政書士試験 合格
2015年 特定行政書士考査 合格

独学で土地家屋調査士試験全国総合1位合格の同試験を知り尽くした講師。

「すべての受験生は独学である」の考えのもと、講義外での学習の効率を上げ、サポートするための指導をモットーに、高度な知識だけでなく、自身の代名詞でもある複素数による測量計算([中山式]複素数計算)など、最新テクニックもカバーする講義が特徴。日々、学問と指導の研鑽を積む。

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