司法書士として転職したい場合におすすめの方法として「転職エージェント」があります。

さまざまな業界の求人を扱う総合型から士業特化型まで、どのエージェントを利用すべきか迷っている方もいるでしょう。

当コラムでは、司法書士向けの転職エージェントとしておすすめの7社を詳しく紹介します。

業界未経験の方からすでに司法書士として活動されている方まで、転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

司法書士の転職エージェントおすすめ7選　

司法書士の転職エージェントのおすすめは以下の7社です。

サービス名	特徴
アガルートキャリア	・弁護士・法務・管理部門の転職に特化 ・未経験者の相談にも対応 ・専門性が高く、求人選定や専攻対策が高精度
LEGAL JOB BOARD	・日本最大規模の士業求人サイト ・ダイレクトリクルーティングに対応
リーガルブライト	・法律事務所専門の就転職支援 ・アルバイトから正社員まで多様な雇用形態に対応
MS-Agent	・転職支援実績35年 ・条件交渉などをサポート
SACT	・司法書士専門の就転職サイト ・1,000人以上の転職実績
プロキャリア	・働き方の希望に沿った求人を紹介 ・求職者向けオンラインイベントが豊富
リクルートエージェント	・非公開求人30万件登録 ・土日・平日夜の面談も対応

アガルートキャリア

アガルートキャリアは弁護士や司法書士をはじめとする法務・管理部門の就転職サポートに特化した転職エージェントです。

司法試験をはじめ、法律系の資格取得支援に多数の実績をもつアガルートアカデミーと同じ運営元。

2020年リリースの比較的新しいサービスですが、専門性の高さときめ細やかな求人提案によって業界内での存在感を日々増しています。

大手人材会社のマネージャー・キャリア支援20年超の経歴など、所属コンサルタントはそれぞれの専門領域に確かな実績をもつベテランばかり。

実務が未経験の状態からでもクライアントのポテンシャルを的確に見抜き、希望に沿ったキャリアを提案してくれます。

スタートアップから大企業まで、幅広い企業タイプの求人を取り扱っている点もアガルートキャリアのポイントです。

重要ポジションの求人を厳選しており、中にはかなり秘匿性の高い案件も。

無料相談も可能なため、本格的な転職活動の前にまず業界の最新情報がほしいといった場合の利用もおすすめです。

一期一会のレア求人と思いがけず出会ったら、そのまま選考対策を依頼することもできます。相談はオンラインで完結し、利便性も抜群です。

平日のみ対応で枠数が限られるため、相談を決めたら早めに予約を入れるとよいでしょう。

>>アガルートキャリアで司法書士の求人を見る

対応地域	全国
サポート内容	・転職エージェントに無料で相談可 ・希望に沿ったきめ細やかな求人提案 ・法務特化の転職マーケット情報でサポート
相談形式	オンライン（Google Meet）
運営会社	株式会社ファンオブライフ
公式サイト	https://agaroot-career.jp/

LEGAL JOB BOARD

LEGAL JOB BOARD（リーガルジョブボード）は、2012年スタートの日本最大級の士業求人サイトです。

司法書士だけでなく司法書士補助者の求人も扱っており、幅広いステータスに対応できる点は大規模サイトならではの強みといえるでしょう。

最大の魅力は、クライアントへのサポートが手厚いところ。

エージェントとの相談では事務所の雰囲気など求人に載っていない情報も教えてもらえるほか、面接当日に同行してもらうことも可能です。

特に、実務未経験で業界の雰囲気にまだ慣れていない方や、女性ひとりで心細いといった場合には心強いサポートといえます。

会員登録をしていなくても公式LINEから相談を始められるため、利用を迷ったらひとまず今後の方向性について相談してもよいでしょう。

対応地域	全国
サポート内容	・求人に載っていない情報も質問可 ・履歴書 ・職務経歴書の添削 ・面接同行
相談形式	・公式LINE ・電話
運営会社	株式会社WILLCO
公式サイト	https://legal-job-board.com/

リーガルブライト

リーガルブライトは法律事務所に特化した就転職支援サービスです。

取り扱い業界が限られるため掲載求人数は少なめですが、相談ツールが豊富など求職者が利用しやすい工夫が充実しています。

履歴書や職務経歴書といった応募書類の添削サポートはもちろん、入社後のアフターフォローもしてくれる点が特徴。

近況や困りごとについてLINEで気軽に相談することができます。

面接の時と雰囲気が違う・休暇が取りにくいなど、就業後でなければわからない「ギャップ」は往々にしてあるもの。

「採用されたが、思っていた感じと違う」といった場合、リーガルブライトであれば相談に乗ってもらえます。

取り扱い求人はアルバイトから正社員まで幅広く、中には「事務所の合同経営者募集」のような珍しい求人もあるため、独立に興味がある方にもおすすめです。

対応地域	全国
サポート内容	・応募書類添削 ・入社後のアフターフォロー
相談形式	・メール ・対面 ・Zoom ・LINE
運営会社	株式会社リーガルブライト
公式サイト	https://www.legal-bright.com/index.html

MS-Agent

MS-Agentは、転職支援実績35年超の老舗転職エージェントです。

士業と管理部門に特化した登録求人は全国1万件以上。

キャリアアドバイザーがクライアントごとに最適な求人を提案してくれます。

応募書類の添削や模擬面接といった基本的なサポートはもちろん、面接の日程調整といった各種交渉もサポート。

個人ではなかなか切り出しにくい年収交渉なども依頼できます。

希望の条件を最大限に叶えられるサイトを探している方におすすめです。

MS-Agentでは最初に1時間をかけてキャリアカウンセリングが行われます。

すぐに転職したいといった場合だけでなく、司法書士としてのキャリアパスに悩んでいるといった場合もまずは相談してみるとよいでしょう。

対応地域	全国
サポート内容	・アドバイザーが最適なキャリアプランを提案 ・年収交渉や面接調整など各種交渉サポート
相談形式	・リモート ・電話
運営会社	株式会社MS-Japan
公式サイト	https://www.jmsc.co.jp/

SACT

SACTは司法書士に特化した転職・求人サービスです。

1,000人以上の司法書士の転職をサポートしてきたベテランコンサルタントが、相談から内定まで一括で支援してくれます。

SACTの特徴は、応募先に内定したあとで条件交渉をしてくれる点。

入所が決まる前に待遇面の交渉などを行うことで内定に影響が出る心配がありません。

また、在職中に転職先が決まったために退職の必要がある場合もコンサルタントが円満退職のためのアドバイスをしてくれます。

在職中の事務所に転職のことを報告していなかった場合も、安心して新たな道へ進めるでしょう。

独立支援も行っているため、司法書士事務所の開業を希望する方もまずは相談してみてください。

対応地域	全国
サポート内容	・内定後に条件交渉をサポート ・円満退職＆入社を支援
相談形式	・電話 ・メール
運営会社	株式会社SACT
公式サイト	https://sactjp.com/shihou-navi/

プロキャリア

プロキャリアは資格取得予備校のLEC東京リーガルマインドと同じ運営元が提供する士業・企業管理部門向けの転職支援エージェントです。

運営元が予備校のため、サイト登録時点で資格をもっていなくても問題ありません。

「司法書士の仕事に興味がある」といった前向きな気持ちがあれば、資格取得を含めた最適なプランを提案してもらえます。

転職検討中の事務所の雰囲気や考え方など、求人票からは読み取れない情報も教えてもらえる点がプロキャリアの魅力です。

待遇面や業務内容だけに注目して応募すると、就業後に人間関係や業務方針などでミスマッチが起こることも。

プロキャリアでは雰囲気面や方針面なども含めてフィットする事務所を紹介してもらえるため、安心して内定を目指せるでしょう。

対応地域	全国（関東メイン）
サポート内容	・求人票にない情報も提供 ・キャリア相談から面接アドバイスまで一括サポート
相談形式	非公開
運営会社	株式会社東京リーガルマインド
公式サイト	https://lec-procareer.jp/

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、司法書士を含めた多数業種の求人を取り扱う転職エージェントです。

士業特化というわけではありませんが、情報の独自分析を行うなど細やかな業界研究が実行されている点は大規模サイトならではのメリットといえるでしょう。

土日や平日夜などの転職相談にも対応しているため、在職中でなかなか時間が取れない転職者でも安心して利用できます。

サイト自体が幅広い業界を扱っているため、「メーカー勤務から司法書士に転向する」など業界間を分断したい場合の相談先としてもおすすめです。

「職務経歴書の書き方」「面接力向上」など、汎用性の高い転職スキルを育成するセミナーも豊富に開催中。

初めて転職する方や転職に不安がある方はぜひ参加してみてください。

対応地域	全国
サポート内容	・土日 ・平日夜の相談にも対応 ・独自分析の業界情報を提供
相談形式	・対面 ・電話
運営会社	株式会社リクルート
公式サイト	https://www.r-agent.com/

司法書士の転職エージェントの選び方　

司法書士向けの転職エージェントの選び方のポイントとしては、以下の3点が挙げられます。

• 求人数が多いor質が良いか
• サポート内容が充実しているか
• キャリアアドバイザーと相性は良いか

求人数が多いor質が良いか

司法書士向けの転職エージェントを選ぶ時は、求人の「量」と「質」をチェックしましょう。

どちらを重視したいかによって利用すべきサイトのタイプは変わります。

「求人の量」を求める場合は、リクルートエージェントのような総合型エージェントがおすすめ。複数の業界を扱っているため、別業界から司法書士に転職したい場合の相談などもしやすいでしょう。

一方「求人の量」を求める場合は、アガルートキャリアのような特化型エージェントがおすすめです。業界に精通したエージェントが在籍しており、精度の高い選考対策や業界情報を得られるでしょう。

司法書士は職業としての専門性が高く、業界的には売り手市場のため、求人数が限られる特化型エージェントでも転職できる可能性は高いです。

エージェント側の専門性が高いことで自分の希望とマッチする社風の事務所を提案してもらいやすくなり、満足度の高い転職を狙えるでしょう。

サポート内容が充実しているか

求職者へのサポート内容が充実しているかどうかは非常に重要です。

転職エージェントでは、以下のようなサポートを基本サービスとして提供していることが多くあります。

• 応募書類作成・添削
• 面接対策
• 選考日程の調整
• 企業との条件交渉

中には、無料の個別相談や模擬面接を受けられる「より手厚い」転職エージェントも。

積極的に活用することで、未経験者や面接が苦手な方でも転職を成功させやすくなるでしょう。

特に、アガルートキャリアのような特化型エージェントは転職希望者一人ひとりと向き合うことを重視しており、サポートが充実していることが多いです。

取り扱う業界が絞られていることで、「司法書士ならでは」の業界・転職情報を入手できます。

キャリアアドバイザーと相性は良いか

担当キャリアアドバイザーと相性が合うかどうかはしっかり見極めましょう。

転職サイトに所属するアドバイザーやコンサルタントのサポートスキルには個人差があります。

また、個人間の性格や価値観の相性も考慮すべき。

求人数やサポート内容だけに注目していると肝心のアドバイザーとの相性が合わず、転職活動の方向性が望まないものになる可能性もあります。

アドバイザーとの相性を評価する時は、親身に相談に乗ってくれるか・司法書士の転職事情に詳しいかどうかなどをチェックしてみましょう。

また、提案やアドバイスの内容が適切かも要確認です。

条件に見合わない求人ばかり紹介してくる・返信が遅いといったアドバイザーとは合わない可能性が高いです。

担当者を変更してもらうか、ほかの転職エージェントの利用を検討するとよいでしょう。

司法書士が転職エージェントを使うメリット　

司法書士が転職エージェントを使うメリットとしては、以下の4点が挙げられます。

• 自分に合う求人を紹介してもらえる
• 転職活動をスムーズに進められる
• 書類作成や面接対策の支援がある
• 給与など条件交渉をしやすい

自分に合う求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用すると、自分に合う求人を紹介してもらえます。

求人を閲覧して自分で応募する一般的な転職サイトと違い、転職エージェントにはキャリアアドバイザーが在籍しています。

エージェント登録後はまずアドバイザーが求職者の勤務条件の希望などをヒアリングし、結果に応じて最適な求人を提案する流れになります。

特に、アガルートキャリアのような特化型エージェントは個別サポートが手厚く、自分の経験や希望に沿って質の高い求人を紹介してもらいやすいです。

特定の業界への知識も豊富のため、実務未経験で転職を目指す場合も安心できます。

転職活動をスムーズに進められる

司法書士が転職エージェントを利用すると、転職活動をスムーズに進めることができます。

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーが面接日程や入社時期の調整をしてくれます。

転職活動では、複数の選考を同時並行で進めることが一般的。転職エージェントでは複数の選考フローを管理してもらえるため、在職中の転職活動も無理なく進められるでしょう。

書類選考や面接対策に集中でき、応募書類や志望動機の内容を仕上げるために時間を割けます。

在職中から転職活動をしている求職者を対象に、退職時のサポートをしてくれる転職エージェントもあります。円満に退職したい場合は相談してみてみてください。

書類作成や面接対策の支援がある

転職エージェントでは、履歴書などの書類作成や面接対策に向けた支援を受けることができます。

履歴書や職務経歴書といった必要書類は、見よう見まねで書いている人も多いもの。

しかし転職エージェントで書類に盛り込むべき内容や書き方のポイントなどをプロのアドバイザーが指導してもらえば、転職未経験者でも選考の通過率を高めることができるでしょう。

また、苦手とする人も多い面接も転職エージェントであれば効果的に対策可能。身だしなみ指導や模擬面接を通して、効率よく内定に近づけます。

特に在職中の場合、転職活動が長期化するほど身体的・精神的に負荷がかかります。転職エージェントを活用すれば、最小限の負担で納得いくまで転職活動に邁進できるでしょう。

司法書士の転職情報を聞ける

転職エージェントを利用すると、司法書士業界ならではの転職情報を聞くことができます。

求人を紹介してもらえるとともに、業界の最新動向や求人企業で求められる能力などの情報を教えてもらえる点は転職エージェントならではのメリットです。

業界の最新動向のようなリアルな情報は、求人サイトや企業ホームページからはなかなか把握できません。

エージェントを通して司法書士業界の動向を確実に掴めば、転職後の働き方を明確にイメージできる・選考通過率が上がるといった効果が期待できるでしょう。

特にアガルートキャリアのような特化型のエージェントであれば、所属しているアドバイザーは司法書士のキャリアパスに精通したプロです。

転職後のキャリアなどについても適切なアドバイスをもらえるでしょう。

給与など条件交渉をしやすい

転職エージェントを利用すると、給与などの条件交渉がしやすいメリットがあります。

転職エージェントは、応募先の企業と年収や勤務時間など条件の交渉をしてくれます。

求職者側が個人で給与交渉などを行った場合、提示された年収額が希望に満たなくても「納得できません」とはなかなか言いにくいもの。

内定に影響が出ることを恐れ、不利な条件を呑んでしまう可能性もあるでしょう。

転職エージェントは対等な立場から企業と交渉してくれるため、求職者は気軽に希望を伝えることができます。自分が本当に望んだ形で転職を成功させられる可能性も上がるでしょう。

司法書士の転職エージェントのよくある質問

司法書士の転職エージェントによく寄せられる質問としては、以下のようなものがあります。

• 転職エージェントと転職サイトどっちがおすすめ？
• 司法書士は何歳まで働ける？年齢はネックになる？
• 非公開求人ってなに？どんな求人のこと？　

転職エージェントと転職サイトどっちがおすすめ？

司法書士が転職活動をする場合、「転職エージェント」の活用がおすすめです。

転職サイトは自分のペースで転職活動を進められる一方、書類や面接の対策、日程調整といったサポートは受けられません。

特に在職中に転職活動を始める場合、本業のかたわら複数の選考フローを管理することはかなり大変。

転職エージェントは選考対策からスケジュール管理までしっかり支援してもらえるだけでなく、最適な求人を紹介してもらえるため非常に便利です。

自由度優先で転職サイトを利用したい場合は、司法書士求人に特化した司法書士 JOBサーチがおすすめです。

司法書士は何歳まで働ける？年齢はネックになる？

司法書士は何歳まででも仕事ができる職業です。

さらに資格自体が売り手市場のため、年齢が内定のネックになる可能性は低め。

年齢に関係なく、興味が湧いた段階から取得を目指して損のない資格といえるでしょう。

非公開求人ってなに？どんな求人のこと？

「非公開求人」とは、転職エージェントのサイト上には公開されていない求人のことです。

非公開の理由は、「応募の殺到防止」や「競合他社に情報を伏せたい」などさまざま。珍しいポジション募集や高待遇での募集などレア度の高い求人も多いです。

転職エージェントでは、経験や希望に合っていれば非公開求人を紹介してもらえることがあります。

まとめ

当コラムで紹介した司法書士におすすめの転職エージェントは以下の7社です。

• アガルートキャリア
• LEGAL JOB BOARD
• リーガルブライト
• MS-Agent
• SACT
• プロキャリア
• リクルートエージェント

転職エージェントはクライアントの希望や経歴を丁寧にヒアリングし、最適な求人の選定や選考対策、スケジュール管理などをサポートしてくれます。

特に、未経験者や在職中に転職活動をしている方にとっては強力な味方になるでしょう。

中でも、アガルートキャリアは専門性の高さやサポートの手厚さの面からおすすめ。

重要ポジションの求人を多く扱っているため、司法書士としてキャリアアップを目指す方は会員登録から始めてみてください。