「どんなアートを描けば良いのだろうか」「そもそも、アートが苦手で自信がない」という方も多いのではないでしょうか。

ネイルアートの課題・フラワー(花)は、サロンでもお客様からのオーダーが多いデザインのひとつです。

そこで今回は、ネイリスト技能検定試験3級のアートテーマである“フラワー(花)”を上手に描くポイントやおすすめのデザインについて解説します。

経験豊富な講師によるオンライン個人レッスンあり

講義動画はすべての手順を収録

講師が選定したこだわりの用具つきコースもご用意

ネイリスト技能検定試験3級はネイルアートの課題がある

ネイリスト技能検定試験3級の実技試験では、70分の間に「ネイルケア」「カラーリング」「ネイルアート」を施さなければなりません。

最後のネイルアートにかける時間が少なくなってしまった……というケースは意外と多いものです。

制限時間内にネイルアートを仕上げられるよう、時間配分を考えながら練習を行いましょう。

ネイルアートを施す指

ネイルアートを施すのは右手の中指です。

指定された右手の中指以外にアートを施した場合は、失格となります。施術する指を間違えないようにしましょう。

「フラワー(花)」の種類

ネイリスト技能検定試験3級のアートテーマは、フラワー(花)です。テーマに沿っていれば、花の種類は問われません。

「バラ」「桜」「ひまわり」「5枚花」などが人気ですが、季節に合わせた自分の描きやすい花を選ぶのも良いでしょう。

ネイルアートで注意すること

ネイルアートは、フラットアートのみで描きます。イラストにはアクリル絵の具を使い、ラメやストーンで装飾するのも可能です。

ただし、試験本番では、以下のように使用禁止の用具もあります。不備がないよう、前もって確認しておきましょう。

①アートシール
②ドットペン(マーブルツール)
③グリセリン
④食品、台所用品全般

ネイリスト技能検定試験3級アートの描き方・手順

実技試験でネイルアートに使える時間は、10分ほどしかありません。アートの手順をしっかり覚えておき、手際よく施術を進められるようにしましょう。

ネイルアートの描き方

ネイルアートの手順は以下の通りです。

①右手の中指にベースコートを塗り、赤ポリッシュ(マニキュア)でカラーリングする

②表面がしっかり乾いたら、アクリル絵の具を使いフラットアートを施す

③装飾をしたい場合は、ラメやストーンをのせる

④トップコートで仕上げる

フラワー(花)は、アクリル絵の具を使いすべて筆で描きます。

ラメやラインストーンは使用できますが、シールやドットペンは使用禁止です。

アートに必要な用具

また、ネイルアートでは下記の道具が必要となります。

①アート筆(アクリル絵の具用)

②アクリル絵の具

③赤ポリッシュ・トップコート・ベースコート

④アート用水入れ

⑤ラメ・ストーン(必要であれば)

上記で紹介した道具は、ホームセンターや画材屋でも購入できますが、ものによっては使いにくい商品もあります。ネイル問屋で購入して揃えた方が安心です。

ちなみに、筆はジェル用ではなくアクリル絵の具用の筆を選びましょう。どれを購入すればいいかわからない場合は、筆先が細すぎずコシがある「b-r-sブルーシュ#401ラウンド」がおすすめです。

※関連コラム:ネイリスト厳選!検定試験に使えるおすすめネイルブラシを紹介

描きやすいフラワー(花)のデザインは?

ここからは、バラやひまわりといった描きやすいデザインときれいに仕上げるためのポイントを併せて紹介します。

1.バラ

バラは、難しそうに見えますがポイントを押さえれば描きやすいデザインです。ツタや葉と一緒に描くと、仕上がりも華やかに見えます。

描き方のコツ

①爪のどのあたりに描くのかイメージしてから、勾玉のような点を描きます。この点がバラの中心となります。

で描いた中心の点を囲むように、1枚ずつ花びらを描いていきます。このとき、花弁が重ならないように注意してください。

③バランスよく花びらを描いたら、次は葉っぱを描いていきます。葉には濃い緑を使用しますが、少し茶色を混ぜることによってリアルな仕上がりになります。

④ツタも描くと華やかな印象になるためおすすめです。

2.桜

桜の花は、基本的な5枚花のバランスを意識していれば簡単に描けるためアートに慣れない方にもおすすめです。

また、薄いピンクは赤ポリッシュに生えるため、色味が少なくても華やかで上品な印象になります。

描き方のコツ

①爪の上に大きめな桜を一輪描くイメージします。

②桜の花びらの割れた部分「V」を先に描きます。

③中心につながるように、花びら1枚の輪郭を描きます。

④同じように、他4枚も1枚ずつ輪郭を描きます。花びらが重ならないように注意してください。

⑤バランスよく5枚花が描けたら、ムラにならないよう塗り潰します。

⑥中心に黄色で小さい丸の点々を描きます。

⑦同じピンクの絵の具を使い、周りに花びらを散らします。

3.マーガレット

マーガレットは、とても簡単で赤のポリッシュにも生えるアートです。他の実技に時間がかかってしまう人は、アートをシンプルにして時短を目指しましょう。

描き方のコツ

①マーガレットの場所や大きさをイメージして、中心になる黄色の点を描きます。

②中心の方に向かって細く、花びらを1枚ずつ描きます。花びらが重ならないように注意してください。

③マーガレットの花は大きめを一輪描き、もう一輪は半分見切れているようにするとバランスがよくなります。

④明る目の緑で葉を描きます。葉は大きすぎず、細めに描くと良いでしょう。

4.ひまわり

目立つアートがしたい人には、ひまわりのアートがおすすめです。5枚花と同じような書き方ですが、塗りつぶす範囲が多いのと、同じ大きさに花びらを描く必要があるため、少し難易度が上がります。

描き方のコツ

①ひまわりの場所や大きさをイメージして、中心を茶色で丸く描きます。

②同じ大きさになるように1枚ずつ花びらを描きます。花びらは少し重ねて描き、大きすぎないように注意します。

③中心の茶色に白や薄茶を使って、点々を描きます。

④濃い緑で大きめに葉を描きます。

アートを美しく仕上げるポイント

「赤ポリッシュに映える色を選ぶ」「花の大きさやバランス」といった、アートを美しく仕上げるためのポイントを解説します。

赤ポリッシュに映える色を選ぶ

「ネイルアート」の課題では、見栄えの良さも評価のポイントになります。

そのため、ベースで使用する赤ポリッシュに負けない色味を使うと華やかで美しく見えるでしょう。カラーは、明るいピンクや白、黄色、ブルーがおすすめです。

また、花びらの色に濃淡をつけると立体感が出るので、アートが得意な人は試してみてください。

花の大きさやバランスを考える

花の大きさ・バランスをイメージしましょう。メインとなる大きめの花をひとつ描き、そこへ小さめもしくは見切れている花をひとつプラスするとバランスが良くなります。ストーンやラメで装飾するのも良いでしょう。

ベースや絵の具をよく乾かしてから描く

アートの絵の具をしっかり乾かしてから、トップコートで仕上げましょう。

乾いていない状態でトップコートを塗布してしまうと、絵の具がのびてアートが台無しになってしまいます。少し時間を置いて仕上げるようにしてください。

経験豊富な講師によるオンライン個人レッスンあり

講義動画はすべての手順を収録

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