ネイリスト技能検定試験2級は、プロネイリストとしての知識・技術を証明する資格です。

ネイリスト技能検定試験2級以上を保持していることが採用基準となっているネイルサロンが多いことから、就職・転職活動の際にも役立つのではないでしょうか。

本コラムでは、ネイリスト技能検定試験2級について詳しく解説します。

経験豊富な講師によるオンライン個人レッスンあり

講義動画はすべての手順を収録

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ネイリスト技能検定試験2級の試験概要

求められる知識・技術

ネイリスト技能検定試験2級では、サロンワークで通用するネイルケアやリペア、チップ&ラップなどに関する技術・知識が問われます。

2級を取得するには、筆記と実技試験の両方に合格しなければなりません。

筆記試験は、マークシート形式となっています。

問題は、公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が発行する「ネイリスト技能検定試験公式問題集」から出題。問題集を繰り返し解いて試験に備えましょう。

難関とされるのが、実技試験。ネイリスト技能検定試験2級は、ネイルケア・カラーリング・ネイルアートに加えてリペア・チップ&ラップが加わります。

特にチップ&ラップは繊細な技術が求められる難易度の高い項目です。

関連コラム:チップラップとは?試験の採点基準・手順・上手に仕上げるコツを徹底解説

受験資格

ネイリスト技能検定試験2級を受けるには、3級に合格していることが必須条件です。

合格基準

筆記試験

筆記試験の出題数は80問です。100点満点中、80点以上で合格となります。

実技試験

実技試験は減点方式で行なわれ、50点満点中38点以上で合格です。

トップコートの塗り忘れや施術する手指の間違いなど、減点・失格のチェック項目が細かく設けられています。

関連コラム:ネイリスト技能検定試験2級の合格率は40〜50%!独学で合格できる可能性は?

筆記試験・実技試験の内容

筆記試験

試験内容・ネイルの歴史
・衛生と消毒
・爪の構造(皮膚科学)
・爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)
・ネイルケアの手順
・リペアの種類及びチップ&ラップの手順
・その他、実践的施術全般
・プロフェッショナリズム など(JNEC「ネイリスト技能検定試験公式問題集」より出題)
出題形式マークシート形式
試験時間35分
合格ライン80点以上(100点満点)

実技試験

試験内容<事前審査>
・テーブルセッティングと消毒管理
・モデルの爪の状態
<本試験>
・ネイルケア
・チップ&ラップ
・カラーリング
・ネイルアート
採点方法減点方式
試験時間事前審査10分・前半35分・後半55分
合格ライン38点(50点満点)

ネイリスト技能検定試験2級の合格率は?

公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター(JNEC)が発表している累計合格率を参考に見てみましょう。

2021年春期は57.0%、夏期は54.4%となっています。

例年の平均合格率は40〜50%で推移しており、2人に1人が合格している計算です。

ネイリスト技能検定試験2級のアートテーマは毎年変わる

フラットアートは、ネイリスト技能検定試験2級において多くのネイリストが苦戦する実技項目のひとつ。

ピンク系以外のベースカラーを左手中指に塗布し、アクリル絵の具を用いてアートを施します。

出題されるアートテーマは毎回異なり、犬やきのこ、クローバーなどさまざまです。

関連コラム:【ネイリスト技能検定試験2級】アートテーマの出題傾向ときれいに仕上げるコツ

まとめ

ネイリスト技能検定試験2級は、プロのネイリストとして活躍するために絶対持っておくべく資格のひとつです。

2級を取得するのは決して簡単ではありませんが、出題・採点ポイントをしっかりおさえた練習を行うことで合格に近づくのではないでしょうか。

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この記事の著者

篠原 ともみ

ネイリスト・ネイル講師。2児の母。
ネイリストとして約10年間、日本・アメリカ・フィリピンのサロンでグローバルに活躍。

現在はフィリピンにてネイル&アイラッシュサロンを経営するかたわら、美容分野の記事監修およびライティング業にも携わっている。