合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

マンション管理士試験を目指した理由・契機

現在住んでいるマンションの総会に過去何回か出席したことがあるのですが、理事会の運営方針や総会議案の説明内容について、疑問に思う点が多々ありました。

そのため、正しい管理組合運営、理事会運営とはどのようなものかを知りたいと考えていたところ、マンション管理士という資格試験があることを知りました。その受験勉強を通じて知識を得られるものと考えたのが理由です。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

予備校や通信教育がいくつありましたが、学費は手ごろな方がいいと考えて通信教育を選びました。その中でアガルートを選んだのは、疑問点を講師に質何回でも質問できるというサービスがあったからです。また、受講者の合格率が一般の合格率よりも(たしか)3倍程度高かったというのも魅力でした。

合格体験記・学習上の工夫

2022年12月に勉強を開始し2023年11月末まで約12か月に亘ってマンション管理士試験の準備をしました。当初は2時間/日程度の時間を充てていましたが、春ごろには3~4時間/日、夏を過ぎてからは毎日6~8時間勉強しました。平均すると5時間/日ぐらいだと思います。総学習時間は5時間/日x約300日=1,500時間になります。マン管の必要学習時間は500時間と言われることが多いようですが、私の場合はその3倍の時間をかけたことになります。

本試験の自己採点は37点でした。合格最低点が36点ですから、すれすれの合格と言えます。60代後半という年齢を差し引いても、1点を取るために費やした時間(40時間!)を見て、自分の能力の衰えを実感しています。しかし、試験に合格するという目標は達成できたわけですから、自分でもよくやったと思っています。

20代のころにある資格試験を受験したことがあります。特に勉強というほどのことをしなくても、過去問を何度か繰り返すことで合格しました。また40代に別の資格試験を受験しましたが、仕事をしながら勉強時間を確保することは非常に困難だったため、十分な準備ができるまで受験を先延ばししました。今回は最初の受験で幸運にも合格できました。

頭の回転速度は遅くなっていますが、時間だけはふんだんにあります。その時間を使って不足している頭の回転の悪さをカバーすることができました。この1年は、自分が持っている資源を有効に使えば高い目標達成も不可能ではないということを知った、貴重な経験でもありました。

最後になりますが、この1年私をリードしていただいたアガルート様に感謝しています。

総合講義のご感想・ご利用方法

上巻、中巻、下巻ともに、手元に届いたらすぐに動画を視聴しながらテキストを読みました。この方法で視聴を都合2回繰り返しました。総合講義のテキストは、試験に出題される分野を取り上げているので、動画やテキストの内容を理解するのはマン管学習のスタートであると思います。とは言え、動画とテキストだけでは理解できない項目もありました。初学者にも分かるようなレベルで解説しようとすると、文書量が膨大になってしまい、ページ数が膨大になってしまう、ということだと思います。

私の場合、法律関係の知識が全くなかったので、民法に関する部分のテキストを読んでも、その内容が理解できないことが何度もありました。法律の条文を読んでも、その条文がどのような場合に適用されるのかが理解できないと、条文を理解したことになりませんが、そのようなことが何度もあったのです。そのような場合にはインターネット等で解説記事を探しました。これには結構な時間がかかりましたが、条文を確実に理解しなければ本番試験では正答できないわけですから、理解できるまで時間をかけて調べました。

一方、単に数字や名称などを覚えるだけで済むような項目(建築基準法関連、設備関連等)については「暗記もの」と割り切って、何度もテキストを読み返すことで暗記するようにしました。また、テキストの中には項目の重要度に応じてS、A、B、Cというマークが付されているので、特にSとAについては見落としがないように学習しました。この識別子のおかげで集中度に軽重をつけることができました。

過去問解説講座のご感想・ご利用方法

過去問については講師から5回以上繰り返すようにと言われていました。私の場合、最終的には12~13回繰り返しました。3,4回目からは問題文を殆ど記憶してしまったのですぐに正解が分かるのですが、間違いの選択肢について、どこが間違っているのかを指摘できるかどうかを確認しながら問題を解くようにしました。

また、8月頃からはなるべく本番試験と似た環境で過去問に取り組むために、民法からランダムに6問、区分所有法からランダムに12問、標準管理規約からランダムに8問、、、というように全分野からランダムに合計50問を選んで簡易的に1年分の過去問を選択し、それを解くようにしました。過去問解説講座は過去問を1周完走した後に視聴することとし、講師のコメントで新たな「気付き」があった場合はノートにメモし、繰り返し見返すようにしました。

総まとめ講座のご感想・ご利用方法

10月に入ってから総まとめ講座のテキストの使用を始めました。そのころにはいろいろな事項をかなり理解、暗記できていましたが、それぞれの項目ごとの関連についてはあまり意識していませんでした。特に区分所有法と標準管理規約とは密接に関係していますが、それぞれ別物であるという意識で学習していました。それが総まとめ講座を使うようになってから、個別の知識が連携していることを強く意識するようになりました。そのおかげで、よく勘違いしていた事項がすっきりと理解/整理できました。

学習の段階としては、まず個々の事項をそれぞれ理解することから始める必要がありますが、次のステップではそれらが有機的に関連していることを理解できるようになる必要があると思います。いま思い返すと、総まとめ講座によってステップアップすることができました。10月から11月にかけての学習で学力が3割ほどアップしたような気がします。

模擬試験のご感想・ご利用方法

過去問は何周も繰り返したので、ほぼ満点を取れるようになりましたが、初見の問題でも同じように点が取れるかというと、当然そんなことはありません。初見で何点取れるか、その点数こそがその時点の学力だと思います。そのため、模擬試験を最初に解く際には本番と同じような心構えで行いました。アガルート社の教材には模擬試験が2回分ありましたが、もう少し多くの模擬試験を経験したかったので市販の模擬試験問題集も購入して取り組みました。

模擬試験の演習を通じて、基本的な問題(例えば用語の定義等)で勘違いしているものが結構あることを発見しました。それまではなんとなく分かっているような気になっていたものでも、改めて問題として出題されると、自分の知識があやふやなものであったことに気が付くといったケースです。

また模擬試験を通じて得た教訓として、長文の問題であっても、落ち着いて読めばそれまでに習得した知識で十分に対応できるということが分かったことです。問題の中には10行を超すような長文問題もあります。最初のころはその量に圧倒されて委縮していましたが、模擬試験を何回か繰り返すうちに、長文問題に対しても落ち着いて取り組むことができるようになりました。